形容詞で表現を豊かに!日本人が悩みやすい形容詞の正しい使い方

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名詞にくっ付いたり、主語や目的語を補ったりすることで、その言葉の色や性質、状態などを説明する修飾語。それが「形容詞」です。形容詞は、英語の表現を豊かにするために欠かせないものですが、日本語の文法との違いもあり、日本人は戸惑うこともしばしば。

 

そこで今回は、日本人が悩みやすい形容詞の正しい使い方についてご紹介します。

形容詞を2つ以上使いたいとき、英語では順番がある

日本語は、語順をあまり気にしないでも通じる言語です。例えば、形容詞の順番が「大きな赤いリンゴ」でも「赤い大きなリンゴ」でも違和感はありません。しかし、英語は語順を重視する言語であるゆえ、形容詞の順番にもルールがあります。先ほどの例では、ほとんどのネイティブは「a red big apple」ではなく「a big red apple」と話すでしょう。

 

状況や強調したい内容などによって順番が変わることはありますが、下記の語順が一般的とされています。

 

1:指示語 all, half, both
2:限定詞(冠詞・所有格)some, those, a, the, his ※形容詞ではないがココに入る。
3:比較級・序数 best, taller, first, 12th
4:数量 three, many, several
5:今の状態 standing, sleeping, eating
6:主観的な意見・感想・評価 beautiful, delicious, interesting
7:程度
 7-1:大小 big, small, tall
 7-2:新旧・年齢 old, new, 20-year-old
 7-3:温度 cold, hot, warm
8:性質
 8-1:形状 round, square, fluffy
 8-2:色 red, blue, white
 8-3:起源(国籍・出身・産地) Japanese, Buddhist, Victorian
 8-4:素材 wooden, silk, leather
 8-5:用途・目的 cutting, sleeping , hunting

 

■例文:
・all those three sleeping small fluffy white dogs.
(これらの3匹の寝ている小さなふわふわした白い犬のすべて)
・his interesting old Japanese wooden cutting board.
(彼の興味深い古い日本の木製のまな板)
・the taller several beautiful 15-year-old American girls
(そのより背の高い美しい15歳のアメリカ人の少女)

 

1と2以降は、「客観的」「一般的より特定」「簡単に変えられない固有の性質」ほど、後に来ると考えると良いでしょう。「数量・比較級→主観的な意見→客観的な事実→本質に近いもの・物質の要素」の順番で覚えるのも良いですね。

日本語に訳すと反対の意味に?形容詞の「ing」と「ed」の使い分け

また、動詞に「-ing」が付く現在分詞と「-ed」が付く過去分詞も「形容詞」としてよく使われていますが、その中でも「感情を表す動詞」が語源の形容詞は、使い分けで迷う人が大勢います。というのも、例えば「boring」「bored」は、日本語にするとどちらも同じ「たいくつな」という意味になるからです。しかも、「私はたいくつです」と言いたい場合、「I am boaring.」ではなく、「I am bored.」が正解。なぜでしょうか?

 

現在分詞は、現在進行形「~している・~する」が語源となり、形容・修飾する名詞が「動詞の進行形中の状態」であることを意味しています。“物事”を形容・修飾することが多く、例えば「The meeting is boaring.」と言えば、「その会議はたいくつする状態→その会議はたいくつです」を意味します。しかし、和訳すると、日本語は“物事”ではなく“人”が主語になるのが一般的なので、「その会議はたいくつです→(私は)その会議によってたいくつさせられている」と受動態のような訳になるのです。もし「I am boaring.」と言えば、「私=たいくつする状態→私はたいくつさせる人です」という意味になってしまいます。

 

一方、過去分詞は、受動態「~された」が語源となり、形容・修飾する名詞が「動詞の受動態」であることを意味します。“人” を形容・修飾することが多く、「I am bored(by the meeting).」は「私は(その会議に)たいくつさせられている」を意味しますが、先ほどと同じく、日本語は“物事”ではなく“人”が主語になることが一般的であることから、和訳すると「私は(その会議によって)たいくつさせられている→私は(その会議が)たいくつです」と、日本語では能動態のような訳になるのです。

 

説明が長くなりましたが、簡潔に言うと「感情を表す動詞が語源の形容詞がわかりづらいのは、英語独特の表現を日本語の概念に当てはめようとするから」だと思います。言い換えれば、これらを使いこなすコツは「日本語訳は気にせず、英文の主語と形容詞(感情を表現する動詞の分詞)の関係性に注目すること」と言えるでしょう。そして、たくさん例文に触れ、英語らしい感覚に慣れることが解決のカギになります。

 

■よく使う「感情を表す動詞」:
surprise、excite、shock、astonish、interest、tire、disappoint など。

形容詞に慣れるには、英語をできるだけ喋って身体で覚えることが一番の近道

 

私自身、学生時代は英語が苦手だったのですが、1年間アメリカで英語漬けの日々を送っていたとき「自分がよくわからないところは、日本語にはないルールや表現が多い」と気づきました。

 

これらは、机上で学ぶだけでは、なかなかピンときません。英会話スクールなどで英語をできるだけ喋って、身体で覚えることが一番の近道だと思います。形容詞の使い方に慣れれば、今まで以上に表現豊かに英語を話すことができるはずです。

 

筆者:児島奈美/トラベルライター
旅行雑誌やWEB等で、国内外問わず現地へ足を運び取材・撮影を行う。得意分野は、旅のルポ、グルメ取材、人物インタビューで、渡航した海外はプライベートを含め約40か国。雑誌立ち上げのために約3か月、ベトナムに滞在したほか、プライベートで欧州周遊(約3か月)、米国横断(約1か月)、東南アジア周遊(約3週間)、米国滞在(約1年)の経験も持つ。実践の場で英語を使うことが多く、「英語はツール」をモットーに、わかりやすく使える英語を心掛けている。

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