日本にいながら国際交流!ゲストハウスがおもしろい!

  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ゲストハウス」をご存知でしょうか?宿泊料が安いうえ、旅人同士で情報交換などもできるため、バックパック(リュックサック)を背負って低予算で個人旅行をする「バックパッカー」に人気が高く、世界中から旅人が集まります。

 

近年は、訪日の外国人旅行者が増え、日本でもゲストハウスが次々にオープン。きれいでおしゃれな施設も続々と登場し、「ゲストハウスは初めて」という旅行者も利用しやすくなっています。

 

今回は、2016年12月に大阪・難波にゲストハウス「Funtoco Backpackers Namba」を開業した西沢翔太郎さんに、ゲストハウスの魅力や英語でのコミュニケーションのコツについて教えてもらいました。

 

 

【Profile】
西沢翔太郎さん
大学生のときに休学を決意し、フィリピンで語学留学した後、ワーキングホリデーで1年間オーストラリアに滞在。バックパッカーとしてヒッチハイクで旅をし、ワーキングホリデー終了後もアジアを中心に1年間、旅を続ける。帰国後、外国人観光客の訪日旅行(インバウンド)に特化した旅行会社に3年間勤務。その後、2016年6月に独立して株式会社Funtocoを設立。築55年の木材の加工工場を改装し、同年12月に大阪・難波にゲストハウス「Funtoco Backpackers Namba」をオープン。

「ゲストハウス」ってどんなところ?

―― さっそくですが、ゲストハウスがどんな宿泊施設か教えてください。一般的なホテルとの違いは何ですか?

 

ゲストハウスは、「ドミトリー」と呼ばれる相部屋が中心で、他の旅行者と一緒の部屋に泊まります。シャワーやトイレは共用で、キッチンやリビングなどの共有スペースがあり、「Funtoco Backpackers Namba」(以下ファントコ)の場合、宿泊料金は1人1泊2,700円~。宿泊費が安いというだけでなく、世界中から旅人が集まるため、部屋やリビングなどで気軽に友だちになれるのが魅力ですね。仲良くなった旅人同士が夕食を食べに行ったり、翌日観光したり、なんてこともよくありますよ。

 

ちなみに、ファントコもそうですが、近頃は個室を備えているゲストハウスもあります。けれども、ゲストハウスは、いろいろな国から集まった宿泊者同士でわいわい語り合って楽しみたい人に向いています。反対に、周囲に気兼ねなく静かに休みたいなら一般的なホテルが良いでしょう。

 

―― 「ドミトリー」って、ゲストハウスを利用したことない人にはあまり馴染みがないと思うのですが、具体的にどんな部屋かファントコを例に教えてください。

ドミトリーは、たいていは2段ベッドが置かれているだけの、まさに寝るための部屋。ファントコでは、女性専用の6人部屋、男女混合の6人部屋と12人部屋があります。なお、5人部屋の和室女性専用ドミトリーもあり、こちらには外国の人に日本を味わってもらえるよう、和室にシングルベッドを置いています。

 

相部屋といっても最近は、おしゃれできれいな宿が増えていますよ。ファントコの2段ベッドは、プライベート空間が守れるようにそれぞれのベッドをカーテンで仕切り、枕元にはコンセントや読書灯を用意するなど、快適に過ごせる工夫をしています。利用者は20~30歳代の外国人旅行者が中心です。

 

―― 共有スペースはどのような感じでしょうか?

自炊可能なキッチンには、冷蔵庫や電子レンジ、調理器具、調味料、無料コーヒーなどを備えています。宿泊者がくつろいだり、おしゃべりしたりできる、広いリビングもあります。

 

さらに1階ではカフェ&バーを営業していて、旅行者が地元の人とコミュニケーションをとれるよう、宿泊者以外の方にも開放しています。バックパッカーは地元の人とのふれあいも楽しみにしているので、気軽に来店してほしいですね。英語の勉強にもなりますよ。

ゲストハウスで友だちを作るコツ、教えてもらいました!

―― 旅人同士のふれあいが、ゲストハウスの醍醐味だと思いますが、いざコミュニケーションをとろうと思っても、ためらってしまうこともしばしば。ましてや、英語でなら、なおさらです。何か良い方法はありますか?

 

まずは自分から声をかけてみることが大切でしょう。「Hello! How are you? What your name?」でOKです。その後は、「Where are you from?(どこから来たの?)」と尋ねたり、自己紹介をしたりしますね。他にも、「What do you do?(何をしているの?)」もおすすめ。どんな仕事をしているか教えてくれます。話を聞きながら、共通点が見つかれば20~30分は話せるはずです。

 

また、外国の人たちはすぐに名前を覚えて話しかけてくれます。日本ではファーストネームで呼びかけ合うことはありませんが、英会話ではフレンドリーと思われるので、名前をつけて話かけると良いですよ。

 

なお、ゲストハウスには、いろんな国の人が集まるので、英語の発音や文法に自信がなくても大丈夫。話しかけられることをうれしく感じる人が多いので、自分から話かければ、にこやかに対応してくれるでしょう。かりに対応が悪かったとしても、傷つく必要はありません。次の人にどんどん話かけてみてください。

 

―― ゲストハウスで知り合った人とは、どんな話題でよく盛り上がりますか?また、盛り上げるコツはありますか?

 

そうですね。「How about your country?(あなたの国ではどう?)」と、食べ物や住みやすさなど、お互いの国のことを聞き合いますね。英国のEU脱会など、世界的なニュースも話題になります。また、個人的にはもうすぐ子どもが生まれるので、教育についても尋ねたりします。

 

ファントコには日本に興味がある旅人が泊まるので、日本の文化についてもよく聞かれますよ。アニメや漫画、日本酒、相撲など。外国の人の方が詳しいこともあります(笑)。

 

会話では、相手を楽しませたいという気持ちが欠かせません。ボケとツッコミなどお笑い文化が根底で息づく大阪人は、外国の人から「ラテン・ジャパン」と呼ばれ、フレンドリーと親しまれています。「大阪が好き」という外国人観光客は多いので、いわゆる“関西のノリ”は国際交流に役立つことでしょう。

 

―― 西沢さんは英語が堪能そうですが、どんなふうに勉強したのですか?

 

学生時代は英語が苦手で、今でも得意ではありません(笑)。

 

ワーキングホリデーの前に、フィリピンで語学留学をしたのですが、そのときに知り合った韓国人の紹介で、オーストリア中東部の都市・プリスベンから車で3~4時間かかるマッシュルームファームで働き始めたんです。しかし、英語が話せないと首になるので、初級用の約500単語が掲載された英単語の本を1冊覚え、あとは必死になって喋りました(笑)。すると、3か月ぐらいで話せるようになりましたよ。

 

ただ、帰国してあまり英語を話せなくなりました。やはり、英語は使わないと伸びないと思います。ゲストハウスをオープンして外国の人と接するようになって、また話せるようになりましたからね。僕は、発音があまり良くなくて、単語などが通じないこともありますが、気にしません。通じなければスマホに単語を書いて伝えれば良いですからね。会話の場数を踏むことが、英会話上達の秘訣ですよ。

外国の旅行者との国際交流は、きっと英会話の勉強につながる!

さて、今回のインタビューはいかでしたか?ゲストハウスは、人との出会いも旅の醍醐味だと再認識させてくれると思います。ひとり旅でもすぐに友だちができるので、国内外問わず次の旅ではゲストハウスに宿泊してみてはいかがでしょう?

 

なお、ファントコのカフェ&バーでは、親睦のために「たこやきパーティー」を開催。英語や習字のワークショップ、ライブなど、イベントを開催してくれる地元の人も募集しているそうです。

 

外国の旅行者との国際交流は、きっと英会話の勉強に大いに貢献してくれるでしょう。

 

【取材協力】
Funtoco Backpackers Namba
http://funtoco.jp

 

Interviewer&Writer:児島奈美/トラベルライター
旅行雑誌やWEB等で、国内外問わず現地へ足を運び取材・撮影を行う。得意分野は、旅のルポ、グルメ取材、人物インタビューで、渡航した海外はプライベートを含め約40か国。雑誌立ち上げのために約3か月、ベトナムに滞在したほか、プライベートで欧州周遊(約3か月)、米国横断(約1か月)、東南アジア周遊(約3週間)、米国滞在(約1年)の経験も持つ。実践の場で英語を使うことが多く、「英語はツール」をモットーに、わかりやすく使える英語を心掛けている。

  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加