How are you?にFine.と応えるのはマナー違反?!

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国土交通省・観光庁によると、昨年、日本を訪れた外国人旅行者は過去最高の1,973万人となり、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には3,000万人に達するとされています。日本の街中に海外からの旅行者が溢れ、英語によるコミュニケーションが増えていくことでしょう。

 

ただし、外国の方々との触れ合いの中で、学校で学んだ英語をそのまま使ってしまうと、実は「マナー違反」にあたってしまうことがあります。

「Fine.」の応え方次第で相手を傷つけてしまうことも……

まず、会話の「入り口」ともいえる挨拶では、おかしな印象を与えたり、がっかりさせたりしないようにしたいものです。

 

例えば、英語で「How are you?」と声をかけられたとき、「Fine.」と応えてしまうことが多いのではないでしょうか。これは日本の英語学習の初期段階で 「『How are you?』 と尋ねられたら『Fine.』と応える」と教えられていることが理由に挙げられます。

 

もちろん、「Fine.」は間違いではありません。ただ、「Fine.」の応え方が、マナー違反にあたる危険性があるのです。というのも、日本人は顔の表情が乏しく、イントネーションも平坦になりがち。実は、これが問題なのです。

 

「How are you?」に対して淡々と「Fine.」と応えてしまうと、海外の方々は医者と患者とのやり取りのように感じ、「問題ない」程度の意味にとらえます。せっかく「コミュニケーションの扉を開けたい」と挨拶してくれた相手に、「ありがとうございます。さあ、お話しましょう!」というニュアンスが伝わらないどころか、「あなたとの会話には興味がない」といった誤ったメッセージを発信してしまうことにもなりえるのです。

にっこり笑ってテンション高めに「Fine」と応えよう!

「Fine.」と応えるときは、にっこり笑いながら、テンション高めの元気なイントネーションを心がけるようにしましょう。ちょっと芝居じみていて照れくさければ、「Good.」 や 「Great.」などを使ってみても良いでしょう。

 

ただし、本当に調子が良くないのであれば 「Not too good.」 や 「Not very good.」と伝えましょう。「Can’t complain. (直訳:不平は言えない)」や 「Surviving. (直訳:なんとか生き延びている)」といった気の利いた表現もあります。

 

「How are you?」 に応えたら、相手にも聞き返すことも忘れずに。「And you?」や「How are you?」と“you”に強勢をつけて発音します。また、自分から先に「How are you?」と聞くときは、「How are you, John?」と、相手の名前を入れると親近感が増しますし、より自然な会話に感じられるでしょう。

表情や声色で気持ちを伝えることが英会話における最高のマナー

日本人は「察する文化」を大切にしてきました。表情には出さずに、心を読み取ります。しかし、外国の方々とコミュニケーションを図る際、最も意識すべきは表情や声色といった「表現力」です。形式的な英会話だけでは心が通い合いません。

 

表情や声色で気持ちを伝えることが英会話における最高のマナーです。それを実践すれば、英会話に自信がない方でも、さまざまな国の方と仲良くなれるはず。英会話のマナーを心得て、来日された海外からの旅行者に良い思い出を残していただきましょう。

 

筆者:徳永美佳/マナー研修講師
1989年より全日本空輸株式会社にて国内線、国際線客室乗務員を務める。その後、2007年に大手研修会社にてマナー研修講師に。2008年、Finest(ファイネスト)を設立し、企業研修・書道家・カラースクール事業の三本柱で活動。法人や就職支援セミナーを中心とした研修業務を手掛け、脳科学・心理学に基づき、独自に考案した「ブレインマネジメントカード」を利用して「インプットしたことを即座にアウトプットする」という、即戦力につながる研修を提供。現在、インバウンド向け外国人対応接客マナー研修も実施している。■HP:http://finest-all-season.com/

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