アメリカ英語の私とイギリス英語の子どもたち

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学生の頃にアメリカ英語を学び、その後、アメリカで生活をした私と、小学生のときにニュージーランドの学校に通い、イギリス英語圏での滞在が長い息子たちとは、言葉が微妙に違っていたりすることがあります。

 

以前の「実は英語じゃない!旅行で使いがちだけど伝わらない和製英単語」では、「トマトソース」が実はイギリス英語では「ケッチャップ」のことだった、というエピソードをお伝えしましたが、実はこういうことはよくあるのです。

 

今回は、ニュージーランドでの生活で遭遇した「アメリカ英語とイギリス英語の単語の違い」をいくつかご紹介しましょう。

茄子とズッキーニはアメリカ英語とイギリス英語で呼び名が異なる

ニュージーランドの我が家の庭には、いろいろな野菜やハーブ、花を植えていました。ある日、ホームセンターに野菜の苗を買いに行ったときのことです。茄子の葉のような苗がありましたが、表示は「aubergine」でした。

 

私「ん?eggplantではないのかしら??」

 

そう、アメリカ英語で茄子は「eggplant」と言います。しかし、まだ幼かった息子たちは「aubergine」は知っていても「eggplant」は知らないというのです。そこでスーパーに行ってみると、野菜売り場にある茄子の表示も「aubergine」でした。お店の人に聞くと、「ああ、そうよ、eggplantよ」という回答が返ってきました。茄子は、アメリカ英語では「eggplant」ですが、イギリス英語では「aubergine」が一般的だったのです。

 

他に、苗売り場にはzucchiniらしい苗もありました。でも、その表示は「courgette」。子供たちがgranny(おばあちゃん)と懐いていた近所に住むイギリス人の夫人に聞くと、イギリス英語では、フランス語から来た「courgette」を、アメリカ英語では、イタリア語の「zucchini」を使用しているということがわかりました。ちなみに、この「granny」もアメリカ英語では「grandma」と呼びますよね。

ニュージーランドの子どもたちに大人気の「candy floss」の正体

また、こんなこともありました。私たちが最初に暮らした海辺の田舎町では、年に一度、移動遊園地がやって来ます。日本やアメリカの遊園地を知る人には、組み立て式のメリーゴーランドやジェットコースターが前時代のもののように見えるでしょうが、田舎の子どもたちにとっては心待ちにしている一大イベントです。

 

私も子どもたちや近所の友人たちと出かけましたが、そこでの楽しみは乗り物だけではありません。「candy floss」を売るおじさんの前に、子どもたちの長い行列ができています。もちろん、息子たちも「candy flossを買ってよ!」とおねだりしますが、私には「candy floss」がよくわかりません。

 

列の一番前をのぞいてみると、おじさんが作っているのは、アメリカ英語で言うところの「cotton candy」、つまり「綿あめ」でした。

「trash can」に子どもたちは大笑い。ゴミ箱はイギリス英語で「瓶」?

最後に、ニュージーランドで生活していて、単語の違いで最も印象に残っているエピソードをご紹介します。

 

当時、同居人が日本語を解さないこともあり、家の中でも英語で会話することが多くなっていました。あるとき、「これはゴミ箱に捨ててね」と、私がゴミ箱のことを「trash can」と言ったら、子どもたちは大笑いして「これ、canじゃないし!」と返されました。

 

「じゃあ、ゴミ箱はなんて言うの?」と聞くと、子どもたちは「rubbish binだよ!trash can って変なの!!」と言うのです。私は、すかさず「これ、瓶じゃないし!」と言い返しましたが、「瓶」がなにかを知らない子どもたちには伝わらず(笑)。その日から我が家のゴミ箱は、「rubbish bin」と呼ばれ続けています。

 

アメリカ英語とイギリス英語の違いを身近に感じていると、言葉は生活や文化に密着しているものだとつくづく思います。世界中に、それぞれ違った言葉と文化が根付いているというわくわくする事実に好奇心を失わず、いろんな場所へ旅を続けていきたいものですね。そのためにも英語は本当に必要なツール。世界への扉を開く大切なツールなのです。

 

筆者:岡本きよみ/PRディレクター
株式会社Harris PR & Consulting Office代表取締役。PRディレクターとして主にライフスタイルブランドの広報活動に関わる。米国の高校を卒業後、日本の大学に進学。専攻は英米語、言語学。JTB、日航のアウトバウンド・インバウンド業務に従事した後、出産を機に、P&Gファーイーストインク(当時)に転職。広報渉外部および研究開発部に10年間勤務の後、家族とともにニュージーランドに滞在。帰国後、外資系ホテルの広報、外資系PR会社のヴァイスプレジデントなどを経て、現職。

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