TOEFL(R)テストのスコアアップに効く勉強法

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世界で最も広く受け入れられている英語能力試験のひとつがTOEFL(R)テストでしょう。英語を母語としない人が、大学の授業でコミュニケーションに必要な「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの実践スキルを、総合的に測定するためにアメリカで開発されたテストです。

 

1964年に実施されて以来、世界中で約3,000万人以上が受験。現在では130か国 1万以上の大学や教育機関などで認められ、海外留学の希望者にとって、外すことができない重要なテストといっても過言ではありません。

 

今回は日米英語学院で15年以上講師を務め、自身もTOEFL(R)iBT 100点のスコアを誇る岡川知栄子さんに、スコアアップに効果的な勉強方法をインタビューしました。TOEFL(R)テストの勉強をしている人はもちろん、海外留学に興味のある学生さん、スキルアップを目指している社会人も必読です。

 

【Profile】
岡川 知栄子さん
日本とアメリカの高校で学び、大学は日本へ。卒業後は、フィジカル系の企業へ就職し、約7年間、仕事でロサンゼルスと日本を往復する生活を送る。後に日米英語学院へ講師として転職。TOEFL(R)テストを中心に指導歴15年以上のベテラン。自身もTOEFL(R)iBTのスコアは100を誇る。

汎用性が広がるTOEFL(R)テスト。海外留学に必要な目標スコアは?

―― まずはTOEFL(R)テストの試験内容を具体的に教えてください。

 

TOEFL(R)テストには、インターネットを使ったiBT(Internet-based Test)と、ペーパー版のITP(Paper-based Test)の2種類があり、一般的には前者を指します。ちなみに後者は、主に学校などの団体向けで、交換留学の専攻やクラス分けなどに使われています。

 

TOEFL(R)iBTでは、テストセンターに設けられたコンピューター上で受験をします。Reading(60~80分)とListening(60~90分)の後、休憩10分を挟んで、Speaking(20分)とWriting(50分)の試験があります。4つのセクションとも最大スコアは30で、合計すると満点は120です。

 

―― 海外留学に必要な目標スコアはどれくらいなのでしょう?また、留学以外には、どのような目的で受けると良いのでしょうか?

 

学校や専攻にもよりますが、アメリカ留学のスコアの目安は、高校であれば60以上、大学であれば80以上、有名大学の大学院であれば100以上あるのがベターですね。もちろん、これ以下のスコアで進学できる学校はありますが、スコアが高いほど選べる学校の選択肢は増えます。

 

また、近年では日本でも大学や大学院の進学で、英語力の証明としてスコアを求められる学校も出てきました。大学なら早稲田やICU、上智など、大学院なら京大などです。

 

ほかにも、公務員や外交官を目指す人は、履歴書にスコアを書いても良いでしょう。一般企業でも、留学制度や海外派遣がある会社であれば有利になります。高校の教員免許を持っている人がハイスコアを残せば、TOEFL(R)テスト専門の英語先生になることも可能です。

 

―― TOEFL(R)テストの汎用性が広がっているんですね。ちなみに、よく比較されるTOEIC(R) L&Rテストや 英検との違いは何なのでしょうか?

 

TOEFL(R)テストは「留学先の学校で実際に使える英語」というのがポイント。テストに用いられるトピックも、文化や自然科学といった学校の授業に即したアカデミックなものです。

 

一方、TOEIC(R) L&Rテストはビジネス英語が目的のため、出題されるトピックもTOEFL(R)テストとはまったく異なります。英検も新聞記事などから出題されることが多いですね。

 

また、英検は日本人が採点しますが、TOEFL(R)テストはネイティブが担当します。TOEFL(R)テストでは、英検のように文法的に細かくはチェックされませんが、現地の日常生活で実際に使う表現でなければ、点数が下がる傾向に。注意しておきたい違いですね。

TOEFL(R)テストは独学が難しい!?英語学校で学ぶのがスコアアップの早道

―― TOEFL(R)テストの効率的な勉強のコツを教えてください。

 

TOEFL(R)テストは、Writingでは学校に提出するレポートなどに必要な書き方、Speakingでは英語圏の学校で日常的に使われる表現で解答しなくてはならず、そのうえ、採点はネイティブ。日本語の直訳だと理解されないことも多々あるため、独学は難しいと思います。TOEFL(R)テストを専門に教えている英語学校のクラスへ入ることが、スコアアップの早道でしょう。

 

ただ、難しそうと思われたかもしれませんが、WritingもSpeakingも解答は実はテンプレートで対応できます。TOEFL(R)テストを専門に教えてくれる英語学校で構成や文章などの定型パターンを覚えてしまえば大丈夫です。あとは数をこなして、どんなトピックが出題されてもドリル式に当てはめることができるようになれば怖いものなし。

 

同時に、語彙と表現も増やしていきましょう。さまざまなトピックをトレーニングしておけば、過去問に似たトピックにも当たって以前に学んだ単語や表現をそのまま使えます。このように引き出しを多く持っておけば、ハイスコアも夢ではありませんよ。

 

―― ReadingとListeningにおいても効率的な勉強法はありますか?

 

Readingは、問題パターンが同じなので、まずは英語学校で解き方を学びましょう。あとは、単語力とスピードが鍵を握るので、とにかくたくさん問題を解いて読み慣れることです。わからない単語は、自分で単語帳を作って繰り返し覚えましょう。ReadingもWritingやSpeakingと同様に、数をこなすうちに似たようなトピックが出てきて、反復練習の効果が発揮されるはず。また、頻出のトピックの背景をあらかじめ日本語で読み、前知識を得ておくのも手ですね。

 

Listeningは、ただ聞くだけではスコアが伸びません。Speakingとセットにして勉強すると良いでしょう。ListeningとSpeakingでは、トピックが重なることもあるので、効率的に学ぶことができます。

 

―― そのほかに勉強をするうえで、気をつけた方が良いことはありますか?

 

先ほども挙げましたが、試験本番ではスピードが命。日本語に訳していると時間が足らなくなるので、英語→日本語→英語ではなく、英語→英語で反応できるように訓練しましょう。特にSpeakingは、正しく喋ろうと思わず、止まらないように話続けるのがベターです。

 

そのほかのセクションも、スピードを最優先するため、トピックのメインだけを押さえて、細かいことにはこだわらないこと。大筋を理解できれば、推測で選択肢を消去法で減らせますしね。それから、英語がもともと苦手な人は、中学校レベルの英文法の基礎からおさらいすることをおすすめします。

 

さらに、テスト会場選びもスコアを大きく左右します。仕切りがあって集中しやすいところもあれば、仕切りもなくコンピューターの動きが遅いところもあるからです。当然のことながら良い会場から埋まっていくので、早めのスケジューリングと会場予約もスコアアップの秘訣ですよ!

海外留学は夢じゃない。TOEFL(R)テストでハイスコアを狙うには学校選びも大切

今回のインタビューはいかがだったでしょうか?岡川さんは、TOEFL(R) iBT 100のスコアを持つベテラン講師だけに、具体的な内容が多く、すぐに実践したいことが盛りだくさんでした。

 

同時に、TOEFL(R)テストでハイスコアを狙うには、学校選びも重要であることを感じました。岡川さんによると、問題傾向は時代とともに変わってくるようで、経験豊富な講師のいる専門クラスで学ぶと良いそう。そのような学校は、学習面のみならず、メンタル面のフォロー、留学先やテスト会場などの情報も得られ、多方面から支えてくれるからです。

 

ある番組制作会社に勤めていた社会人の男性は、仕事のスキルアップのためにニューヨークのフィルムアカデミーへの入学を希望し、岡川さんが指導するクラスを訪れました。最初の試験のスコアは30ほどだったそうですが、中学校レベルの基礎文法から学び直し、毎日のようにレッスンを受ける頑張りも相まって、4回目の試験で入学に必要なスコア69をクリア。現在は奨学金も得て、撮影の勉強をしながら、ニューヨークでの生活を満喫しているそうです。

 

TOEFL(R)テストのスコアで伸び悩んでいるなら、英語学校の門を叩いてみてはいかがでしょうか?

 

海外留学は、決して夢じゃない。岡川さんの話を通して改めて痛感しました。

 

Interviewer&Writer:児島奈美/トラベルライター
旅行雑誌やWEB等で、国内外問わず現地へ足を運び取材・撮影を行う。得意分野は、旅のルポ、グルメ取材、人物インタビューで、渡航した海外はプライベートを含め約40か国。雑誌立ち上げのために約3か月、ベトナムに滞在したほか、プライベートで欧州周遊(約3か月)、米国横断(約1か月)、東南アジア周遊(約3週間)、米国滞在(約1年)の経験も持つ。実践の場で英語を使うことが多く、「英語はツール」をモットーに、わかりやすく使える英語を心掛けている。

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