各級に求められるスピーキング力
英検(R)は一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)を突破することに注力しがちですが、パソコンで受験するS-CBTも普及するなか、スピーキング力も同時につける必要があります。複数の技能(読む・聞く・書く・話す)を学習すると相乗効果が生まれ効果的ともいわれています。そこで、後回しにしがちなスピーキング練習におすすめのクラスと各級に必要とされるスピーキング力をご紹介いたします。
各級のスピーキングにはその級のリーディングやリスニングに出題されている範囲のレベルの語彙が含まれている必要があります。読めたり聞けたりする単語を自分でも使うことが出来るようにしましょう。

おすすめクラス
3級
- Side by Side
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正しい文法で話せるようにフォーカスしたテキスト 語順だけではなく、可算不可算名詞の区別や進行形など3級取得に必要な項目も網羅
- ・What~、Why~、How many~などの質問に正確に答える力
- ・普段の自分の生活について答えられる力
例)普段何時に寝ますか?→毎日9時に寝ます。など - ・自分の経験や好みについて、詳細を1つ答えられる
例)学生ですか?→はい、数学の勉強が好きです。など
主語+動詞+目的語など最低限の文章で答えることが出来れば〇
準2級、2級
- Tell me about
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写真や情景描写の練習だけではなく、自分の生活や経験について話したり、社会的なトピックスで意見を言う練習ができるテキストです。なぜそう思うのかの根拠も述べることで会話を途切れさせることなく続けることができるようになります。また回答から質問を考えるコーナーがあり、色んな側面から会話力を鍛えます。
- ・絵を見て状況説明、描写説明が出来る
例)~している(be ~ing)、~なので~できない(can't~ because~)などを表現する文法や、(ドアを)ノック(knock on)する、(ジャケットを)着る(Put on)、(ゲームを)する(Play)などの日常で使用する語彙表現はマストになる - ・日常生活に関する自分の意見が言える
例)学校で料理の授業をもっとするべきだと思いますか? YesでもNoでも理由を必ず述べる必要がある - ・社会問題となる事柄への自分の意見が言える
例)ソーシャルネットワークの危険性など
- ・絵を見て状況説明、描写説明が出来る
準1級
- Communication Strategies
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Free education, Gender rolesなど社会で話題となるトピックスを扱うディスカッションテキストです。ディスカッション展開には反対意見が必須ですが効果的な反対意見の表現や、建設的なディスカッションにするためのブレインストーミングのスキルも学べます。
- ・絵を見てストーリーを考え述べる
- ・社会的なトピックスに対して自分の意見が述べられる
例)Do you think~の質問では自分の意見を述べ、理由を説明する力が必要。トピックスは近年社会問題となっていることに着目できていると答えやすい - ・身の回りを超えた近年の傾向、日本社会の傾向をつかんで答える必要あり
例)政府は大学の学費を無料にすべきか
1級
- Current English
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New York TimesやCNN English など時事ネタでのディスカッションクラスです。その時代の社会を反映した問題が出る英検(R)だからこそ、時事ネタでの学習は必須です。日本情勢は世界情勢によっても変化しますので英字新聞やCNN、BBCなどのコンテンツは有用性があります。
※当クラスでは、ディスカッション教材として The New York Times 紙を使用しています。
※なお、The New York Times から後援、推薦等を受けたものではありません。- ・社会的な問題に関して2分程度自分の意見をスピーチする力
- ・面接官とのディスカッション力
- …一気に難易度が上がり、テーマは生物多様性について、人工知能の脅威についてなど学術的なものも含まれる。CNNや英字新聞などを使って最新の社会情勢や価値観を知っておく必要がある