新入社員研修における英語プログラム導入のメリット

今春も新入社員を迎える企業が多いと思います。毎年楽しみの一方で、新入社員研修の準備に余念がないのではないでしょうか。時代の変化と共に新入社員の気質も徐々に変化していると実感する人事担当者も多いと存じますが、今回は新入社員の時だからこそ身に付けておいてほしい英語力について考えてみたいと思います。
新入社員の英語力についてご存知ですか?

御社では、近年の新入社員の英語力は以前と比べて高くなっていると感じますか?
グローバルビジネスを展開する企業や社内公用語を英語にした企業では、実践的英語力の高い学生の志望度が高まり、入社時の英語力も高くなっている傾向があるかもしれません。一方、全体傾向としては、どうでしょうか?TOEICを運営する一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の公表によれば、2023年度に受験したTOEIC Listening & Reading Test(IPテスト)における新入社員の平均スコアは527点でした。参考値ではありますが、全体平均としては決して高いレベルにはないと言えます。
出典:TOEIC Program DATA and ANALYSIS 2024
業種別の英語力

同資料では、既存社員も含む業種別平均スコアも掲載されています。最大受験者数の電機(9.4万人)は平均スコアが494、次いで、サービス(7.5万人)が569でした。また、比較的受験者数が多い業種の中では、金融(1.2万人)で613、商社(0.8万人)が598と平均スコアが高いことが特徴的です。業種によって求められる英語力や受験者層も異なるため、単純比較はできないものの、自社レベルを把握するうえで、こちらも参考にしてもらえればと思います。
新入社員時に英語力を身に付けるメリット

- ・英語力を身に付けるのには、時間を要すため早めの着手が有効
- ・大学での英語学習期間から間もなく、伸ばせる土台がある新入社員も多い
- ・OJTで先輩社員から指導を受けなくても、学習経験があり独学でスキルアップが可能
- ・英語コミュニケーション力が高まれば、現場で活躍できるチャンスあり
まずは、学習面です。特にメリットと考えるのは、「時間」です。ある研究では、第二言語の習得において、日常的コミュニケーションで支障がないレベルまでに達するのに、最低3000時間以上の学習時間が必要だと言われています。このレベルまで到達したいとは言わないまでも、TOEIC500点前後の新入社員が、業務において基本的な英語コミュニケーションができるレベルに到達するのには一定以上の学習量が必要です。年齢を重ねるほど仕事でもプライベートでも多忙になり、学習時間がとれないとは一般的によく聞かれることです。だからこそ、比較的自分で時間をコントロールでき、また、意欲も高く体力もある1年目の時期だからこそ、一定期間集中的に英語学習を実施させるのは教育効果も期待でき、メリットが大きいのではないでしょうか。
もう一つは、新入社員であっても、ある程度の英語コミュニケーション力があれば、職場で活躍できるチャンスが増えるということです。例えば、インバウンド対応が必須のホテル業や小売業では、フロントや店舗販売の業務において、訪日外国人観光客に対する接客は、新入社員であっても例外ではありません。そのため、英語で接客ができる先輩社員が少ない職場においては、外国人観光客の接客を任される機会が増し、組織貢献度も高まっていくでしょう。流暢な英語でなくても、基本的な英語コミュニケーション力を1年目から習得することで、自ら活躍できる場を広げていける可能性が出てきます。英語はあくまでもコミュニケーションツールですが、キャリアスタート時から英語力を高めていくことは、会社と社員個人の双方にとってもメリットが大きいものではないでしょうか。
新入社員研修の取り組み事例

新入社員研修は、マナーや業務ルールなどたくさんのプログラムがあります。その中で、英語プログラムは、集合研修、e-learning、オンライン英会話など目的や予算、期間等に合わせて導入している企業が多いようです。某社では、学生時代から苦手意識があり、前向きになれない新入社員が毎年数名はいると伺います。そのため、単にツールを提供するだけ、または、強制しても成果が出難くいため、あえて集合研修で「英語研修の意義」を伝えつつ、外国人講師を招きグループワークをしながら新入社員間による連帯感を持たせるよう仕組むそうです。できれば避けたいと思う新入社員に対し、一定期間英語学習に意欲を持たせるため、なぜ会社が英語力を求めているのか、なぜ新人研修時に英語学習を支援するのかを理解させつつ、新入社員同士が助け合いながらも自律的な学習へ向かわせるよう仕向けていくことは新人研修ならではの有効手段ではないかと考えます。
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