留学するならTOEFL!必要なスコアの目安やスコアを上げる勉強法まとめ
留学に行くならTOEFLを勉強しておくとよい、ということを耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。TOEICは聞いたことはあるけれど、TOEFLって?という方も多く見受けられます。今回はTOEFLを留学に活用する方法について詳しくお伝えします。資格について知りたい方、留学を考えている方、スコアアップを目指している方はぜひご確認ください。
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目次
TOEFL®とは
TOEFLとは「Test of English as a Foreign Language」の略で、「トーフル」と読みます。英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定テストで、アメリカの「ETS」という団体によって開発されました。
参考サイト:TOEFLテスト 国際基準の英語能力測定試験 | TOEFLテスト日本事務局
160ヶ国以上、12500以上の大学・大学院などの入学選考・奨学金選考・海外派遣選考や単位認定などの様々な場面において、英語能力の証明として利用されています。
試験は4種類ありますが、一般的なのは TOEFL iBT®テストと呼ばれるテストです。Internet-Based Testの略で、個人受験の場合はこの試験を受けます。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つのセクションがあり、各セクション30点満点の120点でスコアが出されます。合格不合格は無く、取得できたスコアによってご自身の英語力がどのくらいかを測ることができます。なお、このスコアの有効期限は受験日より2年間です。
受験料はUS$245です。1$145円換算の場合、35,525円となります。その他、実施団体に所属していると受験できるITPテスト、小中高生向けのJuniorテストやPrimaryテストなどがあります。
■試験内容
それではTOEFLの試験内容について詳しく見ていきましょう。
セクション | 内容 | スコア | スコアレベル |
---|---|---|---|
リーディング: 35分 |
アカデミックな長文読解問題で構成 問題数:20問 各パッセージ約700語10問×2パッセージ |
0-30 | 上級:24-30 上中級:18-23 中級:4-17 初級:0-3 |
リスニング: 36分 |
講義と会話の2種類の問題で構成。 問題数:講義3題(各3-5分・5問)会話2題(各約3分、5問) |
0-30 | 上級:22-30 上中級:17-21 中級:9-16 初級:0-8 |
スピーキング: 16分 |
Independent Task 問題数:1問 時間:準備15秒、解答45秒 ——–— Integrated Tasks 問題数:3問 1)Read+listen-Speak2問 時間:準備30秒、解答60秒 2)Listen-Speak1問 時間:準備20秒、解答60秒 |
0-30 | 上級:25-30 上中級:20-24 中級:16-19 初級:10-15 基礎:0-9 |
ライティング: 29分 |
Integrated Task Read+Listen-Write1問20分 ——–— Academic Discussion Task1問10分 |
0-30 | 上級:24-30 上中級:17-23 中級:13-16 初級:7-12 基礎:0-6 |
参考:基本情報|TOEFLテスト|TOEFLテスト日本事務局-団体・教職員向け
・リーディング
600~700語の文章が2つ出題されます・それぞれ10問ずつ問題を解きます。文章の内容はアカデミックなもので、教育・生物・科学・芸術・経営学・心理学など多岐にわたります。内容の一致・不一致問題、推論問題、意図問題、語彙問題、指示語の問題、言い換え問題、挿入・要約問題、表を完成していく問題などが挙げられます。
・リスニング
講義形式の内容や会話形式の内容を聞き取り解答していきます。英文は一度しか聞けず、問題文の先読みは出来ませんが、メモが取れるので活用しましょう。内容の主題を問われる問題、細部の情報を問う問題、発言の目的を問う問題、進行や流れを問う問題などが出題されます。
・スピーキング
Independent TaskとIntegrated Tasksの2種類が出題されます。
Independent Taskでは身近なトピックについて意見を述べる問題です。賛成・反対を回答する問題、好みを答える問題、提示された意見が良いか悪いかを問う問題など、自分の意見を問う問題が出題されます。準備に15秒ほどが与えられ、45秒程度で解答します。出題は1問です。
Integrated Tasksは文章を読み、音声を聞いて、2つの情報を要約した内容を解答する問題です。リーディング・リスニングを行ったあとスピーキングで解答する、というイメージです。内容としては大学のキャンパスライフや講義に関する問題が多く出題されます。出題は3問で、うち1問はリスニングのみ行いスピーキングで解答する問題です。
・ライティング
Integrated Task、Academic Discussion Taskが出題されます。
Integrated Taskではあるトピックに対して自分の立場を選び、根拠を含めて解答します。時間は20分で150語以上を使用します。3分間で短い文章を読み、そのトピックに関する音声を聞いた後で解答します。
Academic Discussion Taskはオンラインの講義に参加している状況で、他の生徒の意見を参考にしつつ、教授からの質問に自分の意見の解答を英語で投稿するというシチュエーションの問題です。時間は10分で、100語以上を使用します。
詳しい試験当日の流れは公式YouTubeチャンネルで確認できます。
海外留学に向いているのはTOEFL®?IELTS?
■TOEFLとIELTSって何が違うの?
留学に使用する英語の資格と言えばTOEFLをよく聞きますが、最近ではIELTSもよく耳にされるのではないでしょうか。IELTSも海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある人が受験する英語の試験ですが、TOEFLがアメリカ発祥の試験であるのに対し、IELTSはイギリスやオーストラリアで使用できることが多い試験になります。IELTSは2つの試験があり、留学などの目的の場合はアカデミック・モジュールと呼ばれる試験を受けます。
2つの試験がどのように異なるのかを比較してみましょう。
TOEFL iBT®テスト | 試験の種類 | IELTS(アカデミック・モジュール) |
---|---|---|
留学・大学入試 | 目的 | 留学・大学入試 |
4技能全て | 試験範囲 | 4技能全て |
120点満点 (4技能各30点満点) |
満点 | 9.0 (0.5スコア刻み) |
アカデミックな内容、大学生活を想定した会話など | 主題分野 | 英語で授業が行われる大学・大学院の授業内容を理解できるかを問う内容など |
2時間 | 試験時間 | 2時間30~45分 |
US$245 | 受験料 | 25380円 |
コンピュータ入力式 | 受験方式 | コンピュータ版 ペーパー版 |
全国のテストセンター | 試験会場 | 全国のテストセンター |
■アメリカに留学するならTOEFL
少し前までは「アメリカやカナダへ行くにはTOEFL、イギリスやNZに行くにはIELTS」と言われていましたが、現在はどちらの試験も多くの国で認知度が高まっているため、このような境界は少なくなりつつあります。現在お住まいの地域ではどちらの試験の方が受けやすいか、目標の進路ではどちらを求められるかを把握して決めるのもよいでしょう。また詳細を決めていない場合は試験会場が多くあり、認知度も高いTOEFLから始めてみるのもよいでしょう。
留学先がアメリカであるならばTOEFLを使用するのがよいでしょう。その他の試験でも大丈夫な大学もありますが、ほとんどのアメリカの大学がTOEFL iBTのスコアであれば英語のスコアとして認めているためです。また、TOEFL iBTのリスニング問題はアメリカの大学内で起こり得る場面が舞台となっていることが多く、TOEFLの対策をしながら、留学先での予行演習にもなり一石二鳥です。アメリカの大学を受験される場合はTOEFL IBTは間違いの無い試験になっています。
■留学でTOEFL ITPのスコアは使えない?
冒頭でもご紹介しましたが、TOEFLには個人受験のiBTテストのほかに、実施団体に所属していると受験できるITPテストがあります。こちらのテストはLevel1、Level2に分かれており、1より2の方が問題の難易度が低くなっています。それぞれリスニングセクション、ストラクチャ&ライティングエクスプレッションセクション(文法と文章表現)、リーディングセクションに分かれ、試験時間も異なります。iBTテストと大きく異なるのはスピーキングセクションが無いことです。そのため、留学を希望する大学などの教育機関によっては、このITPスコアをTOEFLの公式スコアとは認めない学校も多いです。学内でのクラス分けなどの実力を測るテストとして認識されています。どちらの試験が指定されているのか、しっかりと事前に確認をしましょう。
では、どのような時にITPテストを活用できるのでしょうか。iBTテストに比べ、ITPテストは試験価格が安価になっています。そのため、iBTテストを受験する前に自分がどのくらいの英語力があるのかを測るために使われます。ITPテストを受験すると、iBTテスト同様にスコアが算出されます。そのスコアによってCEFR※を知ることができるので、ご自身の今の英語の実力がどの程度のレベルに値するのかを確認することができます。
※CEFR: Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessmentの略で、外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠
参考:TOEFL ITPテストとは | 受験者の方へ | TOEFL ITPテスト(団体向けTOEFLテスト) | TOEFLテスト日本事務局
海外留学に必要なTOEFL iBT®のレベルはどれくらい?
非英語圏の留学生の場合、入学のために用意するものとして英語スコアの提出が求められます。英語力が無ければ大学の授業についていけないため、スコアを利用して授業についていけるかの判断がなされます。では、どのくらいのスコアを取得すればどんな大学に行けるのでしょうか。
留学先 | 求められるスコア | CEFR |
---|---|---|
私立トップ名門総合大学 (アイビーリーグなど全米50位内に入るような大学) |
100以上 | C1 |
州立名門総合大学 (UCLA、UCバークレー、フロリダ大学、ミシガン大学など) |
80~100 | B2-C1 |
州立総合大学 | 60~80 | B2-C1 |
コミュニティカレッジ(2年制大学) | 45~61 | B1 |
交換留学 | 50~70 | B1 |
語学留学 | 50程度 | B1 |
参考:【タイプ別】アメリカの大学入学に必要なTOEFL iBTのスコアとは? | アメリカ大学留学・編入サポートならU-LABO
参考:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表
ざっくりとした目安ですが、どの場合でも高い英語能力が求められます。特にTOEFL100点以上のスコアとなると、外務省勤務の判定基準になるほどの高さです。C1レベルは英検1級、B2レベルは英検準1級程度の能力が求められます。現在目標スコアが分かっている場合は、少しでも早く対策を始めるとよいでしょう。出題内容もアカデミックなものになりますので、問題形式や留学先での生活に備えるためにも、しっかりとした準備を行いたいものです。
留学に必要なTOEFL®スコアが足りない時は・・・
実際に受けてみたがスコアが足りなかった、という方は、これからどのような学習を重ねればよいのでしょうか。技能別にまとめてみました。
■リーディング
リーディングスコアを伸ばしたい方は、なぜリーディングが苦手なのか、模試や予想問題を解いて課題点を見つけましょう。単語が分からない方はアカデミックな分野に特化した単語帳を繰り返し学習しましょう。易しめの文章で分からない単語が出てきたら、意味を推測してから辞書を引くようにしましょう。すぐに辞書を引いてしまう場合に比べ、覚えやすいとも言われています。読むのが遅い方はスラッシュリーディングを行い、英語を英語のまま理解できるようになるトレーニングを行いましょう。その他、精読と多読を行い、課題をたくさんこなしましょう。
このように課題点を見つけて弱点をなくしていくのが、リーディングスコアを上げる近道となります。
こちらの記事ではTOEFLのリーディングに特化した対策法を詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
TOEFL®テストのリーディング対策や解き方のコツは?効率的な勉強法からおすすめの参考書までご紹介!
■リスニング
TOEFLのリスニング問題はとにかく長く感じます。一度しか聞けない3~5分の講義を聞き取りますので、高い集中力が必要です。そのため、Note Takingのテクニックも押さえておきたいです。要点をしっかり押さえて効果的なメモが取れるようになりましょう。
途中で何と言っているのか分からなくなってしまい、ついていけなくなってしまうような場合はオーバーラッピングやシャドーイングなどでリスニング力を伸ばしましょう。自分で発話できるようになると、聞きとりもしやすくなります。
その他、たくさんの英文を普段から耳にするようにしましょう。質と量を増やすことで英語になれることを意識しましょう。
リスニング対策はこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひご参考ください。
TOEFL®テストのリスニング対策!おすすめの勉強法やコツ、教材まで紹介
■スピーキング
TOEFLのスピーキングは2種類の問題が出されます。
まず、Independent Taskが苦手な方は、解答する際に使用するテンプレート(型)を用意しておきましょう。答えを述べる前に言う型、一つ目の理由を述べるときの型、具体例を述べるときの型などを準備しておくと安心です。
Integrated Tasksは3技能の複合型問題ですので、公式問題集などを使用して問題を解き、試験形式に慣れましょう。
そのほか、スピーキング対策はこちらでも詳しく紹介していますので、ぜひご確認ください。
TOEFL®スピーキング対策は何をやるべき?おすすめの勉強法や役立つテンプレを紹介!
■ライティング
ライティング問題も2種類の問題が出されます。
Integrated writing taskではリーディング・リスニング力も試されます。リーディングとリスニング時の要点を掴み、要点同士をつなげることが大切です。こちらもテンプレートを用意して臨むと書きやすくなるでしょう。
Academic Discussion Taskでは、設問に適切に答えられているか、一貫性のある構成になっているかなどが問われます。主張文・具体例などを書く文、結論文などパートに分けて書けるようにしましょう。
堅い表現を使ったり、一度使った単語は言い換え(パラフレーズ)を行うようにしましょう。語彙力も必要になりますので、ここが弱点の方はしっかりと対策しましょう。
次の記事ではライティング問題の解説と参考書などを紹介しています。ぜひご確認ください。
TOEFL®対策なら日米英語学院
いかがでしたか。今回は留学にTOEFLを活用する方法や目安となるスコア、スコアアップの勉強法などを紹介しました。TOEFLにこれから挑戦する方も、すでに対策を進めている方にもご参考いただけていると幸いです。
TOEFLは数ある英語資格系試験の中でも難しい試験、と言われています。また、2023年に問題形式が変更されたので、独学で対策される方は旧形式のものを参考にしないようにご注意ください。
新形式についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
もちろん、独学でスコアアップ・目標スコア取得もできますが、留学までのその他の準備のことを考えると、なるべく効率よく必要スコアを狙いたいですよね。そのような方は、専門の塾やスクールで、プロからテクニックやコツを学ぶことをお勧めします。
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TOEFL(R)テストのリスニングがすごく苦手だったので取ったNote takingのクラスでは、専門用語を多く習い、長いリスニングの文章を1文ずつ軽く翻訳する練習をしました。それにより長い文章の中で必要となる部分を聞き分ける力が身に付き、今回の点数アップに繋がったと思います。
全く書けなかったエッセイが、スラスラと骨組みを書けるようになりました。
- お名前
- Kentaroさん
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- 高校生
- 受講クラス
- TOEFL iBT 80クラス / Essay Writingクラス / TOEFL iBT スピーキングクラス / TOEFL iBT ライティング Integratedクラス
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