TOEICⓇ対策の学習を実践力向上に生かす方法
社会人の受験者が最も多いTOEICですが、スコアが高くても実際のコミュニケーション力が低く、あまり参考にならないといわれることがあります。しかしながら、国内企業では英語力測定の人事評価指標として最も利用されており、TOEIC対策の学習は外せないという社会人が実に多いです。そこで、今回は、TOEIC対策の学習をどのように実践力向上に結び付けられるかを考えていきます。
目次
TOEICⓇは企業や大学などで幅広く利用されている英語のアセスメント
現在、国内には多くの英語アセスメントが存在します。代表的なのは、英検・TOEIC・TOFEL・IELTSです。その中でも国内最大の受験者数を誇るのは「英検」で2022年度の受験者数は約420万人(参考:英検ホームページより)でした。英検は、大学や高校の入試選抜で取得級に応じた加点優遇措置や英語テスト免除の制度を設ける学校が多いことから、受験者の大半は学生です。
次いで、TOEICですが、Listening/Readingテストの2023年度受験者数は約192万人(参考:TOEICホームページより)でした。主に社会人や大学生の受験者が大半を占めています。人事評価や新卒・中途採用の人材要件の一つとして利用する企業が多く、また、大学では授業の成績に加味される場合も多く、企業内や大学内で受験をするIPテスト(団体特別受験制度)が広く実施されています。
最後に、TOFEL・IELTSは国内受験者数が非公表ですが、海外留学希望者には欠かせないアセスメントで、一定数の受験者数がいます。
TOEICの基本情報を知りたい方はこちら
【初心者でも分かる】TOEIC®とは?基本情報や受けるメリットについて徹底解説
スコアが高得点でも実際のビジネスシーンでは通用しない?
多くの社会人が何かしら英語アセスメントを受験した経験があると思います。各アセスメントはそれぞれ特徴が異なりますが、各資格・検定試験とCEFRとの対照表(文部科学省)も公表 されているので、実力を比較することは可能です。しかし、問題内容や問題数、測定技能も異なるため、厳密にいえば全く同じように比較ができないので、あくまでも参考にされるのがよいでしょう。
では、過去あなたが取得した級やスコアで示されるCanDoレベルは、実際に外国人と英語コミュニケーションをした時の実感と比べて、実力に相違がないと思いますでしょうか?例えば、TOEICを例に、「高得点を取ったからといって、ビジネスシーンで通用するレベルにない人が多い」と聞くことがあります。
なぜその様に言われるのでしょうか? 例えば、以下のような理由が挙げられます。
・企業の人事評価で課されるのはListening&Readingテストのため、SpeakingとWritingの学習を後回しにしている、もしくは、圧倒的に学習量が足りない場合が多く、アウトプット力の低い人が多い
(TOEIC Speaking & Writing Testsもあるが、2023年度受験者数が3.7万人であり、企業での利用が非常に少ないと推察)
・テスト問題は、分かり易くきれいな英語で出題されるが、実際のビジネスシーンでは多国籍で訛りのある外国人も多くスピードも速いなど、テストと実践との違いが出てしまう
TOEICⓇのスコアを上げるための学習は意味がないのか?
では、実際にビジネスで必要な英語力を養うために、TOEICのスコアを上げるための学習はあまり意味がないのでしょうか?
結論としては、意味がないことはありません。
TOEICのスコアを上げるための学習は、以下のような点において有効であると考えます。
・英語学習の指針としてスコアが分かりやすいため、目標を立てて学習することで、学習のモチベーションを高める・維持する目的に役立てられる
・ ListeningとReadingの理解力における 自分の弱点を客観的に把握でき、能力向上に向けた学習改善に活用できる(TOEICはビジネスシーンから出題される問題がほとんどです。そもそも出てくる単語が分からないのか、複雑な文章になった時に理解できないのか、また読んだら分かるけど聞いたら分からないのか、など学習の中から弱点が把握できます)
・TOEIC対策の学習参考書やアプリなど教材や教育サービスが豊富にあり、自分の好みに合った教材や学習スタイルで学習に取り組みやすく、英語力の底上げを図れる
この他にも様々有効な利用方法があると思いますが、特に英語力が初級~中級レベルの人にとっては、英語力の土台を構築するのに大いに役立つのではないでしょうか?
TOEICⓇの学習を実践力向上に活かすには?
外国人と実際のコミュニケーションを円滑にするには、アウトプットする力が必要です。その点においては、やはりSpeakingとWritingを含めた4技能をバランスよく学習し、実際に使う経験も増やさないといつまで経ってもテストのスコアと実際のギャップが埋まらないでしょう。また、いつか、どこかで、誰かに使うかもしれない英語のために学習を続けていくことは、モチベーションも維持できず、英語学習そのものに挫折してしまう可能性も高いです。
そこで、TOEICのスコアアップを目指しつつ実践力を養うためにお勧めなのが、以下の学習サイクルです。
①内容を覚える(理解力)
②使う(経験)
③復習する(できなかった箇所)
④使う(経験)
⑤新たな内容を覚える
このサイクルを繰り返すことです。テスト対策として過去問をひたすら繰り返すのも一つの方法ですが、折角なら「使える英語力」を目指し、4技能をバランスよく学習することで、TOEICのスコアを上げつつ、同時にアウトプット力( Speaking/Writing )の実践力を身につける方法をお勧めします。
4技能の学習には日米英語学院の個人別カリキュラムが最適
では、どのようにしたら4技能をバランスよく学習できるのでしょうか?
特に専門的な知識がない方であれば、一人で悩んでも答えが見つからないことも多く、時間と労力を考えるならば、英語学習のプロにアドバイスを求めたほうが効率的です。
そうは言っても、数多くの教育サービスがある中でどこを選択したらよいか悩ましいと思いますが、日米英語学院なら個別カリキュラムで学習成果を出してきた実績とノウハウがありますので、安心してご相談ください。日本人講師と外国人講師を併用しながらのカリキュラムなども可能で、理解力と実践力をバランスよく向上させる学習プログラムをご提案できます。
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