株式会社千總様「接客英会話研修講座」事例ご紹介

近年、訪日外国人観光客の数は急速に増加しており、日本全体でインバウンド需要が高まっています。中でも、レストラン・ホテル・小売店など、外国人のお客様と直接接する業界では、英語での接客対応力が求められる場面が増えています。
「笑顔で接客しても、言葉が通じずに困ってしまった」「伝えたいことがうまく英語にできず焦ってしまう」――そんな現場の声を受け、多くの企業が導入しているのが接客に特化した英会話研修です。
単なる語学学習ではなく、実際のシチュエーションやシーンに合わせた英語表現を学び、「現場ですぐ使える英語」を身につけることで、お客様満足度の向上だけでなく、スタッフの自信やチームの士気向上にもつながっています。
今回は、日米英語学院が2023年9月から提供している、株式会社千總様の接客英会話研修の事例について、ご紹介いたします。
研修概要

- 講座に対する要望のヒアリング
- カリキュラム作成
- 受講者のレベルチェックと学習経歴、受講者の希望確認
- 初回レッスンの際は担当者が「レッスンオブザーブ」を行い、講師と生徒の様子を確認しながらより有意義な研修を行うためのお手伝いをさせていただいています
- 中間アンケート・終了時アンケートを実施し研修の改良に努めています
- 講座終了時に講座総評のご説明と、今後の研修内容のアドバイスを行います。こちらは講師からのフィードバックとアンケート結果をもとに行います
研修事例:株式会社千總様

- 店舗商品の販売に関するレッスンを行う
- 着物・スカーフ・ジュエリー・ふくさ・色紙などの各アイテムについて、それらがどういうものか、どのように作られているかを説明したい
- アイテムの魅力的なポイントは何か、着物に描かれている絵柄について説明したい
- 特に絵柄を説明することで、文化的・時代背景を伝えることができ、お客様により興味を持ってもらうことで販売につなげることができる
- 実際にあった接客やメール返信文の添削を行い、実践的な学習とする。顧客とのやりとりが定型化でき、スムーズに対応できるようになる
- 文法学習の際も、実際の接客場面で使えるような内容で練習を行う
- 初級は「接客会話フレーズ」を覚えて練習するだけでなく基本的な文法知識も学び、お客様からの質問に臨機応変に対応できる
- 5W1Hの質問に応える反復トレーニング・学んだことを忘れないようにロールプレイイングでアウトプット練習もしっかり確保する
- 生徒さまの疑問に応える時間も取ることでバランスよく必要な知識を身につけるレッスンを行う
- 海外発送のプロセス・寸法測定・製品のお手入れ方法について話せるようになる
- 接客時に活かせるというフィードバックのもと、接客以外のポップ・販促物に掲載する文言なども勉強する
■初級クラスのアウトラインとレッスン例

- 店舗での接客に必要な基本表現を中心に学び、実際の業務で活用できる英語力の習得を目指します
- お客様に商品の特徴や使い方、魅力などをわかりやすく伝えるために、商品説明に役立つ英語表現も身につけます。あわせて、必要な基礎文法の理解も深めていきます
Customer: “This is very beautiful, is it a kimono”?Staff: “No, this is a **kimono jacket**. We call it a haori in Japanese. Usually people wear it over a kimono, but you can wear it over casual clothes.Would you like to try it on”?C: “Yes. Oh it’s very nice! What’s the difference between this jacket and that jacket”?S: “We have two basic types of kimono jackets. One with a tie and one without a tie”.C: “I see. Do they come in different colors”?S: “Yes they do”.
■中級クラスのアウトラインとレッスン例

- 自身で文章を組み立て、即座にお客様へ自然に返答できる力を養うことを目指します
- 時制や前置詞などの文法についても、会話の中で正確かつ適切に使い分けられるよう学習を進めます
Customer: Excuse me. Could you send this to _______________?Sales clerk: To __________? Sure.* The shipping charge will be about _________.C: When will I know the exact fee?S: It will be fixed just after we package it. We’ll let you know by email.C: Thank you. How long will it take?S: It’ll take _______________. And would you like it gift-wrapped?C: Yes, please. / No, that’s ok. It’s for myself.S: Could you fill out this form, please?C: Sure. Here you are.S: Thank you.
受講者様・担当者様の声

- 一般的な教材では、私たちの接客現場に合わないと感じていました。研修では、実際に店頭で使える表現や、文化的な内容も英語でどう伝えるかを具体的に教えていただいています。スタッフも毎回のレッスンを楽しみにしており、自信を持って接客できるようになってきています。今後も継続していきたいです
- 実践で聞き取れないことがあっても慌てることが少なくなり、気軽に外国人のお客さんに話しかけられるようになった
- 当社の接客にマッチした内容・表現を教えてくれる、リアルな接客に即時使用できる内容で満足
- 商品の名前の英語翻訳も一緒に考えてもらったり、通常のレッスンでは学べないことが学べている
- 商品のチャームポイントやセールスポイントを説明する力は身についた
講師コメント

この英語研修では、スタッフの皆さんが自社の商品を外国人のお客様に紹介・販売するために、実際の接客で役立つ基本的な英語フレーズや語彙を身につけることを主な目的としています。小品には日本の伝統的なデザインや柄、モチーフが多く含まれており、それらを英語でわかりやすく説明するスキルが求められます。受講生の英語レベルはさまざまですが、私は毎回のレッスンで「スタッフが知っておくべきことを、もっとシンプルに伝える方法はないか?」「どんな表現がお客様の関心をひき、販売につながるか?」という視点を大切にしています。レッスンでは、レベルに応じた丁寧な指導を行い、専門的な接客フレーズの練習に加え、基本的な文法の理解も重視しています。また、習った表現を定着させるためにロールプレイの時間をしっかり設け、実践的なアウトプットを通じて学びが身につくよう工夫しています。さらに、毎回の質疑応答の時間では、受講者の疑問に丁寧に答えながら、お客様からの予想外の質問にも柔軟に対応できる力を養っています。実際の接客シーンを強く意識した、バランスの取れたレッスン構成により、スタッフのみなさんが学んだ英語を現場で自信を持って使えるようになることを目指しています。
研修を通して得られること

この研修を通して、スタッフの方々は単に英語を話せるようになるだけでなく、
- 着物の背景にある文化を「伝える力」
- お客様との距離を縮める「会話力」
- 突発的な質問にも慌てず対応できる「応用力」
接客英会話研修のご相談は日米英語学院へ

いかがでしたか。今回は株式会社「千總」様へご提供しております「接客英会話研修講座」の事例をご紹介いたしました。日米英語学院ではこのように、企業・団体での接客英語研修で法人向け英語研修をご案内しております。ホテルでの新入社員研修や定期接客英語研修の実績もございます。接客英会話研修以外にも海外との取引の際に必要となるビジネス英会話研修、就職や留学などに役立つプログラムをご要望に沿ってカスタマイズする大学向け英語講座、正規授業から補習の運営、英語合宿への講師派遣まで、多様なサービスモデルのある高校・専門学校向け英語講座などをご用意しております。研修は講師派遣/通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師など、最適なチョイスでご提供いたします。
研修前に丁寧なカウンセリングを行うことで、貴社のニーズに沿った英語研修のご提案を行うことが可能です。さらに社員の皆様のモチベーションアップや学習支援のための「企業優待制度」などもご用意しています。何から手を付けていいのか分からない、社員一人一人の自主性に任せてきたけれど限界…など、様々なお悩みをぜひ一度お聞かせください。お問い合わせはこちら