『ポットラックパーティに巻き寿司を』料理で使う英単語を学ぶ

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サンフランシスコに滞在しているナミは悩んでいた。仲良くなった現地の友だちから、ポットラックパーティ(potluck party/持ち寄りパーティ)に誘われたのだ。せっかくなので、日本らしい料理を持って行きたい……。

 

ナミ「そうだ!ユリさんに相談しよう!」

 

こうして、ホストファミリーの日系アメリカ人・ユリに助けを求めたのだった。

海苔もワカメも昆布も英語ではseaweed(海藻)!?

ユリ「日本食と言えば寿司よね。外国の人たちにも人気が高いわよ。キッチンに巻きす(bamboo mat)もあるし、巻き寿司(sushi roll)なんてどう?簡単に作れるよ」

 

ナミ「それは良いアイデア!つまみやすいからポットラックパーティにもぴったり。どんな具が喜ばれるかな?」

 

ユリ「外国の人の中には生魚が苦手な人が多いから、カニカマなんてどう?imitation clubやclub stick、surimiという名前で、地元のスーパーに売ってるし」

 

ナミ「へぇ、それは知らなかった。じゃ、カニカマと一緒にアボカド(avocado)も入れようかな。赤と緑で彩りも良さそう」

 

ユリ「他に必要なのは、お米とすし酢と海苔、醤油、ワサビかな。スーパーに全部ありそうね。なければ日本食スーパーへ行けばそろうわよ。すし酢が無ければ、米酢(rice vinegar)に砂糖と塩を加えて作れば大丈夫」

 

ナミ「良かった。そういえば、海苔って英語で何て言うんだったけ?」

 

ユリ「seaweedよ」

 

ナミ「あれ、この前、お味噌汁のワカメもseaweedって言ってなかったけ?」

 

ユリ「うんうん、それもseaweed(笑)。ちなみに、サラダ用の海藻やダシの昆布もseaweedよ」

 

ナミ「ざっくりしてるね(笑)。日本は島国だし、海産物をよく食べるから細かく名前があるんだろうね。文化の違いを感じるね」

スーパーで「ライス」の場所を店員さんに尋ねたら怪訝な顔をされた!?

それから数時間後。

 

ナミ「材料はスーパーで手に入りました!」

 

ユリ「良かったわね」

 

ナミ「あ、でも、お米の場所がわからなくて、riceの場所を尋ねたら店員さんに怪訝な顔をされたんだけど、どうしてかな?」

 

ユリ「あぁ、わかった。日本語のライスの“ラ”って“r”より“l”に発音が近いから、liceって聞こえたからじゃないかしら?」

 

ナミ「(辞書を引いてみて……)ぎゃっ!liceって虫のシラミなんだ。それは失敗……。でも、お米の種類はちゃんとlong grainではなく、short grainを買ってきたよ」

 

ユリ「long grain(長粒、インディカ米)は水分が少ないからチャーハンになら美味しいけど、寿司なら日本風にしっとり炊けるshort grain(短粒、ジャポニカ米)が良いよね」

 

ナミ「日本だとshort grainが一般的だから、チェックしないで買ってしまって困ったことがあったからね(苦笑)」

コンロもIHもオーブンも通じない!和製英語や発音に注意!

ユリ「あっ、ナミが買い物へ行っている間に炊飯器(rice cooker)をチェックしたんだけど、どうも調子が悪いみたいなの。ナミは米を鍋(pod)で炊けるって言ってたれけど、大丈夫かしら?」

 

ナミ「得意なのでおまかせあれ!podとコンロをお借りしますね」

 

ユリ「コンロ?」

 

ナミ「あれ?IHだったけ?」

 

ユリ「IH???……あっ、stoveやcooktopのことね。コンロはよくカタカナで表記されているけれど、あれは“焜炉”という日本語よ。それから、コンロ型のIH(induction heating)調理器も、induction cooktopと言わないと通じないわね」

 

ナミ「なんと~!?キッチン用具ってカタカナが多いけど、和製英語も少なくないんだね。電子レンジがmicrowaveだったり、ミキサーがblenderだったり、サランラップがplastic wrapだったり」

 

ユリ「発音にも注意が必要よ。オーブンはovenなんだけど、カタカナと英語の発音がまったく違うから、カタカナ発音をされてしまうと、何を言っているのかわからないのよね」

 

ナミ「あるあるだね……」

 

ユリ「逆に日本人にとっては、学校ではあまり学ばない口語を言われると戸惑うんじゃないかしら。冷蔵庫はrefrigeratorって習うと思うんだけど、私たちはfridgeと省略して言いがちだし」

 

ナミ「確かに、全然わかんない。映画やネットなどでも勉強しなくちゃだね」

 

【よく使う調理用具・器具など】
◆stove / cooktop=コンロ、induction cooktop=IH調理器、(flying)pan=フライパン、pot=鍋、kettle=やかん、microwave=電子レンジ、oven=オーブン、blender=ミキサー、refrigerator / fridge=冷蔵庫、freezer=冷凍庫

 

◆knife=ナイフ、cutting board=まな板、can opener=缶切り、mixing bowl=ボウル、strainer=ざる、whisk=泡だて器、chopsticks=箸(long chopsticks=菜箸) 、spatula=フライ返し・へら、ladle=おたま、tongs=トング・火ばさみ

 

◆table spoon=大さじ、tea spoon=小さじ、(1)pinch=(ひと)つまみ、measure cup=軽量カップ、scale=はかり

 

◆paper towel=キッチンペーパー、plastic wrap(米) / cling film(英)=サランラップ 、aluminum foil=アルミホイル

 

◆cookware台所用品・調理器具、container=容器、cutlery=食卓用のナイフ・フォーク・スプーンなど金物類の総称、faucet / tap=蛇口、sink=流し、kitchen ventilation / kitchen fan=換気扇、cabinet=棚、countertops=調理台、seasonings=調味料、ingredients=材料

料理で使う単語は難しくない。調理しながら覚えよう!

ユリ「あら、お米がふっくらと炊けたわね。温かいうちに、すし酢を加え(add)ましょう。切るようにかき混ぜて(stir)。お米をつぶさないようにね」

 

ナミ「ツヤッとしたすし飯になってきた!」

 

ユリ「良い感じに混ざったので、冷まし(cool down)ましょうか。その間に、アボカドの種をとって(take the seed)、皮をむき(peel)ましょう。アボカドは縦にくるりと一周包丁を入れて、ねじるとキレイに半分に割れるのよ」

 

ナミ「おもしろいね!」

 

ユリ「そうそう上手。種をとったら皮をむいて、厚めにスライスしてね(slice thickly)」

 

ナミ「なんだか聞いていると、調理方法は短い単語が多いのに意外と知らないよね」

 

ユリ「学校やビジネスシーンではほとんど使うことのない調理用語だからかもしれないわね」

 

ナミ「でも、調理するたびに繰り返し英単語を思い出すと覚えられそう」

 

ユリ「日本語では同じ“かき混ぜる”でも、その加減(beat > stir > toss)や、“焼く”でも、直火強き(broil / grill)やオーブン焼き(roast)のように方法の違いなども、意識しながら覚えると良いわね」

 

ナミ「確かに!」

 

ユリ「さて、巻き寿司も巻いて(roll)、カットしたら完成だね!」

 

ナミ「ユリさん、いろいろとありがとう!」

 

【調理方法】
◆cut=切る、chop / mince=刻む、slice=薄切り、dice=角切り・一口サイズに切る、shred / tear=ちぎる、peal=皮をむく、厚く=thick、薄く=thin

 

◆add / mix=加える・混ぜる、beat / stir / toss=かき混ぜる、knead=こねる、mash / crush=つぶす、sprinkle=ふりかける、spread=伸ばす・広げる、soak=浸ける、pickle / marinate=漬け込む、serve=よそう

 

◆cook=調理する、cool down=冷ます、heat up / warm up=温める、microwave / put 温めたいもの in the microwave=電子レンジでチンする(温める)、defrost=解凍する

 

◆roast / broil / grill=炙る・焼く、bake=オーブンで焼く、stir fry=炒める、deep fry=揚げる、boil=茹でる・煮る・湯を沸かす、stew / simmer=弱火で煮る、steam=蒸す

巻き寿司を作れば英語を学べて料理も楽しめて一石二鳥!

さて、今回はフィクションでお届けしましたが、実は私の経験談や失敗談がてんこ盛りです(笑)。

 

参考までに、外国の人たちに喜ばれる巻き寿司の材料と作り方を英語で記載してみました。英語を学べて料理も楽しめて一石二鳥!ぜひ、実践してみてください。

 

【ingredients(材料)】
・2 cups rice
・3 table spoons sushi vinegar(すし酢)
・1 pack imitation club(カニかま)
・1 avocado(アボカド)
・2~4 sheets seaweed(海苔)
・soy sauce    
・wasabi paste

   

【directions(作り方)】
(1)Cook rice, add and toss sushi vinegar in it, then cool down.
(米を炊き、すし酢を入れて混ぜ、冷まします)
(2)Take the seed and peel avocado, then slice it thickly.
(アボカドは種を取り、皮を向いて、厚めにスライスします)
(3)Put seaweed on the bamboo mat, then spread the vinegared rice over it.     
(巻きすの上に海苔をのせ、その上にすし飯を広げます)
(4)Put imitation club and avocado in the center, and roll it.
(中央にかにカマとアボカドをのせ、巻きます)
(5)Cut sushi roll, serve them with soy sauce and wasabi paste.
(巻き寿司をカットして、醤油とワサビを添えます)

 

筆者:児島奈美/トラベルライター
旅行雑誌やWEB等で、国内外問わず現地へ足を運び取材・撮影を行う。得意分野は、旅のルポ、グルメ取材、人物インタビューで、渡航した海外はプライベートを含め約40か国。雑誌立ち上げのために約3か月、ベトナムに滞在したほか、プライベートで欧州周遊(約3か月)、米国横断(約1か月)、東南アジア周遊(約3週間)、米国滞在(約1年)の経験も持つ。実践の場で英語を使うことが多く、「英語はツール」をモットーに、わかりやすく使える英語を心掛けている。

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