アメリカ好きの人気店オーナーに聞く!アメリカ生活を楽しむ秘訣

     
最終更新日:2024.10.30記事作成日:2018.03.13旅行・留学
ハンバーガー・グリル
Summary あらすじ

7年間にわたって生活したニューヨークのライフスタイルを自身が暮らす街の人たちにも伝えたい。98年にHAMBURGER&GRILL「Flowers(フラワーズ)」をオープンした山本勝浩さん。アメリカで培った英会話習得のコツをはじめ、アメリカ生活の楽しみ方を伺いました。

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Introduction

赤色の壁に青色のHAMBURGERGRILLの文字。そして、木製の扉の上の103と書かれた番地など、まるでニューヨークの一角にありそうなハンバーガー&グリルのお店が「Flowers」です。

 

店主は、7年にわたりニューヨークで過ごした山本勝浩さん。アメリカの空気感を味わってもらいたいと98年に店を始めました。地元民はもちろん、アメリカ領事館の職員も訪れる人気店です。最近では、20183月にオープン予定の3号店の開店に向け、ニューヨークへ再訪してきたとか。

 

そんな山本さんに、アメリカ生活の楽しみ方をお聞きしました。

 

Profile

山本 勝浩(やまもと かつひろ)さん

洋楽好きが高じて23歳のときに渡米し、7年間、ニューヨークで暮らす。帰国後、1998年に西宮市苦楽園(兵庫県)でHAMBURGERGRILLFlowers」をオープン。地元住人はもちろん、外国人の常連も通う人気店に。大阪市中之島では、カリフォルニアのカフェ&ダイナーをイメージした2号店を営み、20183月には有馬温泉(兵庫県)にアメリカのデリや日本の売店を融合させた3号店もオープン予定。

 

 

アメリカの音楽に魅了され、勢いに任せて渡米。7年間、ニューヨークで暮らす

アメリカの音楽に魅了され、勢いに任せて渡米。7年間、ニューヨークで暮らす

―― どうしてアメリカへ行こうと思ったのでしょうか?

 

僕は雑誌『ポパイ』創刊の世代で、学生の頃にはアメリカ文化が流行っていたんです。特にアメリカの音楽が大好きで、バンドを組んでボーカルをしていました。そんな中、本場で聴いてみたいという思いが募り、23歳で渡米。若さゆえの勢いもありました()

 

―― ニューヨークに住まれたそうですが、暮らしぶりはいかがでしたか?

 

歩いて行ける場所に劇場があって、憧れの有名ミュージシャンが目の前でライブコンサートをするんですよ。それだけでも興奮しました。見るものすべてが初めてのことばかりで、好奇心が満たされましたね。例えば、日本食レストランで、マネージャーの趣味でパンクをガンガン流していたりして、日本ではありえない()。毎日の暮らしが本当に楽しくて、7年間も住みました。

 

―― ニューヨークらしいエネルギッシュな楽しさが伝わってきますね。外国で暮らすコツはありますか?

 

観光なら日本人のいないところへ行った方が刺激的ですが、生活をするとなると、やはり日本人の知り合いがいる方が心強いです。現地の日本人と知り合いになり、人を大切にすることかな。ジャパンタウンや日本人クラブなどの貼り紙同様に、知り合いのつながりからアパートのシェアなど有益な情報がよく得られました。とはいえ、すべての日本人が良い人とは限りません。弱みにつけこむ人もたくさんいるので、最初から完全に信用してしまうのは危険ですよ。

 

―― 外国では日本人は頼りになるけれども、見極めることも大切なんですね。一方、現地の友人を作りたいと思ったらどうしたら良いですか?

 

地元のクラブやサークルに入るのがおすすめです。僕は、語学学校の先生がパントマイムをしていて、そのツテで先生のパントマイムのグループに入りました。共通のことを一緒にする連帯感からか、すぐに友だちになれましたよ。

英語は意識しないと話せない。勉強のポイントは英英辞典

英語は意識しないと話せない。勉強のポイントは英英辞典

―― 長くアメリカで生活すると、英語は自然に話せるようになったのですか?

 

よく言われるんですが、そんなことはありません。日本から派遣されていた知り合いの日本食のレストランの板前さんは、勤務先でも家でも同僚や家族と日本語で会話をしていたから、アメリカに長く住んでいるのに英語は全く話せませんでした。

 

英語は、意識して使わないと話せるようにはなりません。僕も電話でコンサートのチケットを取ろうとして、英語がつたないせいでよく切られていました。1年間アメリカに住み、英語が上達していないことに焦って、英語を真剣に勉強するようになったんです。

 

―― どのように英語を勉強したのですか?

 

まずは単語力を鍛えようと、日常会話で耳にした単語をカタカナでメモし、帰ってから辞書で意味を調べるようにしました。そうして過ごしていると、狙い通り、徐々に単語を覚えられましたね。

 

ポイントは、英和辞典ではなく、英英辞典を使ったことでしょうか。というのも、英和辞典だと、例えば「make」は「作る」とステレオタイプで覚えてしまうからです。「make」にはもっと広い意味があって、英英辞典だと語源やニュアンスがきちんとわかるため、イメージを広げて「させる」「生じる」など、いろんな意味でも使えるようになるんです。さらに、単語の意味を説明する英文が、そのまま日常会話としても使えるんですよね。

 

他にも、僕なら映画を見たり、音楽のライブへ行ったり、エンタメから単語を覚えました。車雑誌もよく読んでいましたね。好きな分野だからこそ内容を知りたくて、辞書を引くのも苦じゃなかったです。

 

―― 日本で英語を勉強したい人にもうってつけの勉強方法ですね。その他にアドバイスはありますか?

 

現地で語学学校へ入るなら、大学の付属がおすすめです。実際に僕も1年半ほど通いましたが、大学へ進学する学生が多く学んでいるせいか、真面目で勉強しようという熱意があるように思いました。

カフェやダイナーは、おもしろい人が集う交流の場。けれど「自由」を勘違いしないで

カフェやダイナーは、おもしろい人が集う交流の場。けれど「自由」を勘違いしないで

―― さて、山本さんはアメリカのカフェやダイナーに魅了されてお店をオープンされましたが、現地ではどんな感じでしたか?

 

おもしろい人がいっぱいいる場所ですね。僕の住んでいたイーストビレッジは、俳優や絵描きの卵が多く住んでいて、夜遅くまでよく語り合っていました。コーヒーを飲みに来るというより、サロンみたいな感じ。そんな場所を自分の街にも作りたいと思って98年に開店したのが「Flowers」です。

 

日本のカフェは、たいてい「昼はコーヒー、夜はアルコール」とメニューが決まっていますが、マンハッタンでは人種はもちろん、仕事も価値観も多種多様。夜中に働く人もいれば、お酒を飲まない人もいます。だから、昼にビールを飲む人もいて良いし、夜にコーヒーを飲む人もいて当然。その人らしさを尊重しているんです。Flowers」も、その人らしい「自由」を大切にしたいと思っています。

 

―― 「自由」という言葉は実にアメリカらしいですね。

 

でも、日本の場合は「自由」を勘違いしている人が多いように感じることもあります。

 

Flowers」にお越しになる外国人のお客さまは気さくな方が多く、アメリカのカフェやダイナーのように知らない人同士で話が弾むこともよくあります。

 

けれど、日本人が外国人に英語で話しかけるときって、学校で学んだような「How old are you? (何歳ですか?)」「What is your job? (仕事は何ですか?)」といったプライベートな質問をいきなりすることが多々あるんですよね。これは、マナー違反。「What do you eat? (何を食べていますか?)」など、知らない日本人と接するように話かけてほしいですね。

 

アメリカでの「自由」は「責任」とセット。カフェやダイナーでも最低限のマナーがあったうえでの「自由」です。そのことを意識すれば、アメリカのカフェやダイナーでもいろんな人と楽しく交流できるでしょう。

迷うなら海外へ!海外から日本が見える。それだけで価値がある

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山本さんは、若い人から渡米の相談を受けることがあるそうです。そんなときには「迷うなら、海外へ行った方が良い」とアドバイスを送るのだとか。

 

「若いときは勢いがあるし、好きなことができる時期だと思うんです。そして、海外から日本を見ることができます。その視点を得られるだけでも、海外へ行く価値は十分にあります」と山本さんは言います。

 

ちなみに、今のニューヨークは土地代が上がって高級店が増えたそう。ちょっと良いワインを片手においしい料理を食べたい大人にはぴったりですが、「Flowers」のように山本さんが20代に通っていた活気あふれるカフェやダイナーへ行ってみたいなら、ブルックリンへ足を運ぶと良いそうですよ。

 

山本勝浩さん、ありがとうございました!

 

【取材協力】

Flowers

http://flowersburger.com

 

筆者:児島奈美/トラベルライター

旅行雑誌やWEB等で、国内外問わず現地へ足を運び取材・撮影を行う。得意分野は、旅のルポ、グルメ取材、人物インタビューで、渡航した海外はプライベートを含め約40か国。雑誌立ち上げのために約3か月、ベトナムに滞在したほか、欧州周遊(約3か月)、米国横断(約1か月)、東南アジア周遊(約3週間)、英国縦断(約3週間)、米国滞在(約1年)の経験も持つ。実践の場で英語を使うことが多く、「英語はツール」をモットーに、わかりやすく使える英語を心掛けている。

 

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