英検®S-CBTとは?英検®(従来型)との違いや特徴を解説!

     
最終更新日:2025.04.11記事作成日:2024.10.18資格対策
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Summary あらすじ

最近はコンピュータを使用して受験できる資格試験が増えています。英検でも年3回行われる従来型と、併願できるS-CBT型というコンピュータを利用した受験形式が導入されています。S-CBT型は1日で4技能全ての受験が可能な一方で、注意しなければならないことなどがあります。
今回は英検のS-CBT型試験について詳しく解説します。ぜひご覧ください。

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S-CBTとは

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「英検S-CBT型試験」とは、コンピュータを使って英検を受験できる試験のことです。

本会場と呼ばれる公開会場や準会場と呼ばれる学校やスクール・塾などで受験する「英検(従来型)」の場合は、定められた一次試験日に筆記・リスニングを受験し、一次試験合格者のみ二次試験の面接試験を受験します。

一方、S-CBT型の場合は全ての試験を一日で終わらせることができます。受験級やお住まいの地域によって異なりますが、原則的に毎週土日に受験することができます。従来型の試験日に予定がある場合やなるべく早く資格を取得したい場合などは、こちらのS-CBT型を受験するとよいでしょう。また、2024年12月からは海外の会場で受験もできるようになりました。ロンドン・ニューヨーク・ロサンゼルス・ホノルルの4都市のテストセンターで受験ができるようになりました。

S-CBT型試験の体験もできる公式サイトはこちらからご確認いただけます。

 

■英検(従来型)との違い

2つの試験の難易度や試験内容、採点基準に違いはありませんが、その他異なる点もあります。以下にご紹介いたしますので、ご確認ください。

 

▼実施方式

従来型試験では一次試験でペーパーテストを受験し、マークシート形式で解答していきます。1級~3級の受験者はこの一次試験に合格した人のみが二次試験を受験できます。一次・二次両方の試験に合格すると、受験級の取得となります。

一方、S-CBT型は受験日1日ですべての試験を受験できます。リーディング・リスニングの問題はマウス操作をして解答します。ライティング問題は筆記型とタイピング型を選択できます。申込時にどちらの型を使用するか選択します。キーボード操作に慣れていない方は筆記型を選択しましょう。スピーキング試験はヘッドセットを装着し解答を録音する吹込み型の試験が行われます。

 

▼日程

従来型試験は概ね6月・10月・1月の年3回、一次試験が行われます。一次試験から約一か月後に二次試験が行われます。二次試験受験日から1~2週間程度で結果発表となり、受験級が取得できたかが判明します。

英検の試験開催期間(4~7月の第1回、8~11月の第2回、12月~3月の第3回)の各期間に、S-CBT型はそれぞれ3回まで受験することができます(2025年度第1回から回数が変更されました)。従来型との併願も可能です。例えば6月の従来型と併願できるのは、4月~7月に実施されるS-CBT型試験のうち3回までです。

 

 

そのため、従来型とS-CBT型を合わせると、最大で年12回、同じ級の受験をすることができます。どちらの試験も受験希望日の1ヶ月以上前に申し込みを完了させる必要があります。S-CBT型の場合、申し込みは先着順となりますのでご注意ください。

 

▼受験できる級

このように便利なS-CBT型試験ですが、開催されている級には制限があります。S-CBT型で受験可能な級は2025年3月現在で準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級のみです。その他の1級・4級・5級は従来型試験でしか受験できませんのでご注意ください。

 

▼当日の流れ

従来型試験の場合は、一次試験でリーディング・ライティングの筆記試験とリスニング試験を受験します。この試験に合格すると、約1カ月後に二次試験に挑戦できます。二次試験はスピーキングの試験で、面接試験が行われます。

S-CBT型試験の場合は、スピーキング→リスニング→リーディング→ライティングの順で試験を受けます。1日ですべての試験を受けられます。受験級によって異なりますが、試験会場に入ってから受験し、会場を去るまで3時間ほどかかる、と言われています。

また、どちらの試験にも「一次試験免除資格」があります。これは、一次試験に合格したものの、二次試験に合格できなかった場合に生じる資格のことです。二次試験を受験し、webで合否が公開された日以降から資格を得ることができ、従来型・S-CBT型で二次試験のみを受験することができます。そのため、例えば従来型試験で一次・二次を受験し、二次試験だけ不合格だったので、S-CBT型試験で二次試験だけ再受験する、ということも可能となります。

S-CBTのメリット

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■S-CBTでも、英検(従来型)と同じ資格を得ることができる

コンピュータ型試験の中には本試験と異なる試験であったり、資格を有することにならない試験もありますが、英検S-CBT型試験は従来型試験と同じ級・スコアとして扱われます。試験内容や採点基準に違いはありませんので、どちらの試験で合格しても「●年●回●級取得」と書類に書くことができます。

 

■S-CBTは最大年9回と受験機会が多い

従来型試験では同じ級を年3回までしか受験することができません。一方でS-CBT型試験の場合は4カ月の間に3回受験することができますので、最大年9回受験することが可能です。「どうしても高校2年生のうちに英検2級を取得しなければならない」など、取得期間の制限がある方はぜひ活用しましょう。

 

■受験日の選択肢が多い

従来型試験の場合は英検協会の指定した日に受験する必要がありますが、S-CBT型の場合は原則土日開催となっていますので、ある程度ご自身のスケジュールに合わせて受験することができます。お住まいの地域によっては開催回数が少ない傾向がありますが、試験会場や時期によっては土日だけでなく平日受験が可能な場合もあります。具体的な試験日・会場については英検S-CBTの公式サイトで検索もできますので、ご自身のお住まいの地域ではどのくらいの頻度で開催されているのか、一度確認しておくとよいでしょう。

 

■1日で一次試験と二次試験が受験可能

従来型試験は一次試験と二次試験の間が空いているので、一次・二次ともに合格できたかが分かるまでに時間を要してしまいます。しかしS-CBT型試験は一日ですべての試験を実施できます。また、従来型試験の場合は一次試験で不合格となってしまった場合二次試験を受験できませんので、スピーキング能力がどのくらいのレベルであるか測ることができません。S-CBT型の場合は合格までたどり着けなくても、現在のご自身の実力を試験結果で知ることができます。このように、試験を一日で終わらせたい方や、4技能全てで現在の実力を知りたい方はS-CBT型試験の方がメリットが大きい、と言えます。

 

■リスニングが聞き取りやすい

従来型試験の場合は会場の放送設備を利用して皆で一斉に放送を聞きます。会場の設備によっては、籠って聞こえたり、少し反響したり、まわりの些細な音が気になったりして集中力を欠いてしまう可能性があります。一方S-CBT型の場合はヘッドセットを利用して音声を聞くので、環境音などに左右されず音声を聞くことができます

 

■タイピング型を選択すれば、ライティングを早く書ける

パソコンの操作に慣れている人は、S-CBT型で選択できるライティング問題では「タイピング型」での解答を選択しましょう。筆記型よりも早くライティング問題を入力することができます。他方、変換機能など一部制限のある機能もありますので、普段利用しているPC環境とは少し操作面で異なることに注意が必要です。

S-CBTのデメリット

 

■スピーキングの際に周囲の声が聞こえる

試験会場によって異なりますが、隣の人との間は簡単なパーテーションで区切られているだけのこともありますので、隣の人の話す声が気になってしまいスピーキングに集中しづらい、という方もいらっしゃいます。ヘッドセット型のイヤホンを利用しますが、皆が一斉に話し出すので、集中していないとどうしても他の人の声が聞こえてしまいます。試験中はどうしても神経が研ぎ澄まされるので、このような状況が気になる方もいらっしゃいます。

 

■目が疲れる

普段パソコンを使用し慣れている人でも試験中は集中してモニターを見つめますので、紙を見る従来型の受験と比べるとどうしても目が疲れやすくなってしまいます。受験会場へ目薬の持ち込みは禁止されていますので、なるべくまばたきを意識するなど、目が疲れやすい方は対策を用意しておきましょう。

 

■受験料がやや高い

従来型(本会場) 受験級 S-CBT型
10,500円 準1級 10,600円
9,100円 2級 9,700円
8,500円 準2級 9,100円
6,900円 3級 7,800円

 

受験級により差がありますが、S-CBT型試験の方が100~900円高くなります。従来型試験と同様、一次試験免除資格で面接のみの受験の場合でも上記の金額が必要となります。

 

■4技能をすべて準備しなくてはいけない

従来型試験の場合、一次試験までに3技能を学習し、受験を終えたら二次試験に向けてスピーキング対策を1カ月間行う…といった学習方法も可能です。しかしS-CBT型の場合は4技能全ての対策を終えて受験に臨む必要がありますので、より計画的な学習が必要となります。

S-CBTに向いている人とは?

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このように試験のメリット・デメリットを考えた場合、次のような方はS-CBT型試験に向いている方であると言えます。

 

取得目標期日のある方

高校や大学入試の優遇を受けたい、昇進試験の前に目標級を取得する必要がある、というような方はS-CBT型の受験を検討しましょう。お住まいの地域にもよりますが土日に受験ができますので、申し込んでから最短1カ月強で受験することができます。また、S-CBT型受験のみでも4カ月間に3回挑戦することができますので、力及ばなかった時にも再挑戦できるスパンが従来型に比べて短いです。

 

普段からパソコン操作に慣れている方
パソコン操作に慣れている方はS-CBT試験を受けるのに向いています。学生の方や、普段パソコンを操作しない方でS-CBT型を受験する場合は、事前にパソコンの操作に慣れておきましょう。マウスやキーボードの操作は慣れていないと少し難しいと感じてしまうことがあります。

 

4技能全ての実力を知りたい方
英検は従来型の場合、一次試験で力及ばなかった場合二次試験は受験さえできません。そのためスピーキングの実力がどのくらいあるか測ることができません。
しかしS-CBT型の場合は4技能全てのスコアが出ますので、たとえ力及ばなかった場合でもあとどのくらい足りなかったのか、などを知ることができます。スコアという数字で自分の能力を測れますので、モチベーションの維持にもつながります。

 

一次試験免除資格を有する方
先ほどもお伝えしましたが、一次試験免除資格は従来型・S-CBT型共にウェブ合否判定が出たタイミングで資格が発生します。そのため、惜しくも残念な結果に終わってしまったが早めに再挑戦したい、次の従来型試験の日まで間が空いてしまう、という方は、S-CBT型でスピーキングの試験だけ受験してしまいましょう。

 

一次試験免除の方の中には、対面の面接形式では緊張してしまって実力が発揮できず、不合格となる方もいらっしゃると思います。S-CBT型の場合はヘッドセットを利用して答えを吹き込むことになりますので、対面が緊張する方はこちらでチャレンジしてみるのも良いでしょう。

S-CBTの対策本

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試験内容や難易度は従来型試験と差はありませんので、S-CBT型を受験する場合でも従来型の対策本を活用して問題ありません。パソコンで試験を受けることに慣れていない方のために、パソコンを使って模擬問題を解くことができる問題集があります。

英検S-CBT専用 予想問題ドリル シリーズ | 旺文社

 

パソコンで試験を受ける雰囲気をつかんでおきたい、どのように操作するのか知っておきたい、という方は一度手に取ってみることをお勧めします。

まとめ|短期間で英検S-CBTのスコアアップを目指すなら

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いかがでしたか?今回は英検をコンピュータを使用して受験するS-CBT型について詳しく解説しました。受験日を自分で設定できたり、従来型よりも受験可能回数が多かったりとメリットの多い試験であることをお伝えしました。申し込みはしたけれど肝心の対策に不安がある、というような場合は、英検対策に特化した塾やスクールに通って効率よく学習をすすめることをお勧めします。

 

急いで対策をしたいのにスクールの英検対策コースでは決められた日に決められた内容しか学習できない、特定の技能だけの対応したレッスンをしたい、という場合は、日米英語学院の「個人別カリキュラム」を利用した英検対策講座のご受講をお勧めします。このカリキュラムを利用すると、ご自身のペースに合わせて必要な学習だけを効率よく進めることができます。その理由は丁寧なカウンセリングで、コーディネーターがあなたに必要な学習カリキュラムを作成してくれるためです。

 

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大学へ行く為の目標ラインが高校3年生になるまでに英検(R)2級を取得する事だったので受講しました。内容を絞って対策をすすめ、努力の甲斐あって短期間で目標を達成することができました。

 

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絶対に2ヵ月以内に英検(R)準2級を取得しなければならない理由があり受講しました。長文の読解が苦手だったのですが、先生が教えてくださった解き方で解くとうまく読めるようになりました。

 

 

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