小学生の英検®完全ガイド|何級から始める?54万人が受験する理由と合格のコツ
 
																	小学生で英検を取得していると高校受験や大学受験の時に非常に有利です。この記事では英検とはどういうものか、そして小さいお子様でもできる英検対策について詳しく説明しています。お子様の将来のためにぜひ今から具体的な英検対策を始めましょう。
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目次
小学生以下の英検®受験割合はどれくらい?
 
英検といえば、以前は “中学生以降に受験するもの”というイメージでしたが、最近は小学生から受験される方がたくさんおられます。英検公式サイトによると、2024年度の英検を受験した人で、小学生以下の年齢の受験者は54万人を突破し、割合は12%以上となっております。2020年度では30万人以上でしたので、1.8倍の増加となっています。さらに小学校3年生から必修科目化されるようになった英語教育環境を鑑みると、今後ますます英検受験の低年齢化が予測されます。
小学生の英検受験はこれからの時代必要だと多くの方が思われていても、実際は何歳くらいで何級を受験すればいいのか、またどれくらいのレベルになれば受験すればいいのかわからないと悩まれている保護者さまも多くいらっしゃるでしょう。また、どのようにお子様をサポートすればいいのかわからないという方もおられると思います。
また、小さいうちに英検を取得しておくと今後中学受験を予定されているお子様に非常に有利になりますので、まだうちの子には早いかもと思われている保護者さまも、ぜひ早めの準備を考えてみてください。
小学生のうちに英検を受ける4つのメリット
 
■実用的な英語が身につく
英検はリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能のバランスを重視した試験です。そのため、受験英語で必要になりがちなリーディング・リスニング中心の学習と異なり、4技能をバランスよく学んでおく必要があります。特に受験英語を学習された方の場合、「インプットは得意だがアウトプットは苦手」という中高生や大人の方が多くいらっしゃいます。小学生のうちに合格しておきたい3級では、スピーキングの試験である面接試験が二次試験として行われます。そのため、早い段階から4技能をバランスよく学習できる英検は実用的な英語が身につきやすい学習であると言えます。
■合格すると達成感が得られる
多くの保護者さまは将来のお子様が困らないようにお子様への英語学習を検討されているのではないでしょうか。自分が学生時代から英語を長年勉強していたのに話せない、これからのグローバル化が進む社会では必ず英語を使える能力が必要となるから、小さいうちから英語学習をさせたいとお考えの方もいると思います。
しかし上記のような英語学習をする理由をいくらお子様に伝えてもなかなかやる気にはつながらないでしょう。お子様は目に見えるはっきりしたものに価値を見出します。例えばご褒美シールのように、目に見えるものがもらえるとわかるとそれがモチベーションにつながります。英検の場合だと合格証が手元に届きますので、それがモチベーションにつながりやすいです。
むりやり英語の勉強をさせるのではなく、お子様のやる気を引き出す方法で英語学習が進められるとお子様が達成感を得られ、さらにその上の英検級合格へのモチベーションにつながるでしょう。
■英語嫌いになりにくい
中学生になると小学生と違い英語の授業のレベルが一気に難しくなります。すでに学校以外で勉強している子とそうでない子との間には大きな差が生じることになります。他の子はわかっているのに自分はわからないという状況は英語に対して苦手意識を持ってしまう原因になり得るでしょう。そうなる前に中学入学時から英語がわかる状態にしておくことで英語嫌いになることを防ぐことができます。
また、苦手科目を作らないことは、今後待っている高校受験、大学受験に対して有利に働きます。特に最近では英検を利用した入学試験を採用する高校・大学が増えてきていたり、英語の試験のみで受験できる大学も増えてきています。早い段階で英語を得意科目にしておくことで、将来の受験でも有利になります。
■英検取得で中学受験が試験免除されることがある
1. 英検の合格級によって実際の入試点数に加点される
2. 受験資格が得られる
3. 試験が免除されることがある
4. 入学金免除・学費の減額を受けられることがある
以上のような様々な優遇措置が受けられる学校が全国でどんどん増えてきています。
例えば、全国の市立中学・高校で英検を活用できる学校は2025年には145校、大学では512校となっています。
参考:入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索
小学校の英語必修化により、今後英検取得の優遇措置が増える可能性は大いにあると思われますので、中学受験を検討されているご家庭にとって英検の学習をすることのメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
小学生のうちに英検を受けるデメリット
 
小学生のうちから英検を受けることのデメリットも考えてみましょう。
まず自分の学力に合わない級数を何度も受験して、何度も不合格になることで自信を喪失してしまう可能性があります。また、何度も不合格が続くと、モチベーションを保つことが難しくなり、さらに英語自体が嫌いになってしまう可能性も否めません。
そのような状況にならないためには、きちんと計画を立てて自分の今のレベルに合った級を受験することが大切でしょう。
いつから英語学習を始めるべき?
 
それでは、英語学習や英検対策は何歳くらいから始めるのが良いのでしょうか。科学的な研究により、語学学習を始めるのに最適な時期があることがわかってきています。
■聴覚の優位性

子どもは大人よりも幅広い周波数を聞き取れる、とされています。子どもの頃に聞きなれなかった音は不要な周波数とされ、大人になるまでに衰え、聞き取りづらくなると言われます。例えば「LとRの違い」や「thの音」は多くの日本人が苦手としている音ですが、これは日本語にはない周波数の音のため、日本語話者には聞き取りにくい音となっています。しかし、子どもは大人よりも聞き取れる周波数が広いので、この音の聞き分けがしやすいと言われています。
参考:たった300語の英単語で話せるようになるプログラム–スコット・ペリーの『The 300 main English words』
■発音習得の臨界期

また、音を真似する力は3~6歳がピークとされています。幼児期は言語獲得能力が高く、言語をたくさん覚えることができる時期とされています。そのためその臨界期が収束するとされる10歳ごろまでにネイティブの発音ができるかどうかの分かれ目の一つがあるとされます。
参考:バイリンガル教育での言語習得の「臨界期」とは?早期英語学習は必要?メリット・デメリット – トリリンガル育児のススメ | マレーシア教育移住ブログ
小学生の英検受験で、保護者が気を付けるべきこと
 
では、小学生から英語学習を始めて英検を受験する場合、保護者の方ができることにはどのようなことがあるでしょうか。具体的に見ていきましょう。
■無理やり勉強をやらせない
「こうなってほしい」「苦労してほしくない」など、親心からどうしても勉強を強要するような発言をしてしまっていないか、一度振り返ってみましょう。「●●しなさい」「ちゃんとしている?」など、つい小言を言ってしまうと、勉強が辛いこととして認識されてしまいます。もう英検の申し込みもして、受験料も払っているのに全く勉強する気配がないと、つい不安になってガミガミ言ってしまいたくなりますよね。しかし、本人にやる気がない状態で無理やり学習させても、モチベーションが上がらず、効率も悪いです。英語の勉強自体が嫌いになってしまう可能性もあります。なかなか勉強をしない・はじめない場合に小言を言うのではなく、興味をひかせて自主的に勉強を始めたくなるような声かけを意識しましょう。
例えば、約束の時間になっても勉強を始めない場合は、親がまず勉強をはじめてみるのはいかがでしょうか。「ここが分からないから、一緒に考えてほしいな」などと声かけをすると、一緒に始めてくれるかもしれません。
また、「新しいことを知ると楽しい」というように声かけをするのもよいでしょう。勉強は辛かったりしんどかったりするものではなく、楽しいものだという印象を与えて、勉強するモチベーションを保つ手段もあります。
■楽しく勉強できる環境づくりをする、褒める
勉強が楽しいと感じてもらえるような環境・きっかけ作りも大切です。
例えばアプリを使う場合は、毎日勉強するとログイン記録がついたり、連続記録でほめてくれるアプリなどもあります。ファミリープランがあるアプリで保護者も子どもと一緒に勉強し、競い合うのもよいでしょう。
英単語を覚えた量に対してご褒美を準備するのもよいでしょう。5個単語を覚えたらシールを貼る、などすると、自分が今どのくらいの英単語を覚えたのかが一目瞭然になります。シールでは喜ばない年齢の子には、「ゲームプレイ+10分チケット」「スマホ時間+10分チケット」など、子どもが喜ぶご褒美を準備してみてはいかがでしょうか。
その他、勉強場所を固定することも大切です。「ここに座ったら勉強を始める・ほかのことはしない」というような決められた場所づくりが習慣化によい影響を与えます。場所の確保が難しい場合はデスクマットなどを用意すると、場所づくりの補助となります。
また、学習教材としてYouTubeやアニメ、映画を見ることもおすすめです。英語のクイズやゲームを行うのもよいでしょう。なるべくお子様が楽しんで英語学習を行う環境づくりをすることが大切です。また、積極的に褒めることを意識しましょう。「昨日よりどのくらいできるようになったか」「具体的にどのくらい成長したか」に着眼してたくさん褒めましょう。褒められることでモチベーションが維持され、「もっと頑張ろう」という動機づけになります。
■試験当日は付き添ってあげる
本会場で受験する場合は、なるべく当日付き添いをしましょう。準会場など普段から行き慣れている場所で受験できる場合は必須ではありませんが、様々な年代の人が集う本会場の場合は、それだけで緊張してしまいます。初受験ともなればさらに緊張されるでしょう。前もって会場へ一緒に行き、雰囲気などを確認しておきましょう。当日も付き添ってあげると安心です。試験会場へは保護者は入れないことが多いですので、あらかじめ試験終了後の待ち合わせ場所を決めておくなど、様々な場面でフォローしてあげましょう。
特に小さなお子さんの場合は代筆などが可能な場合もあります。詳しくは子ども向けの英検情報サイト「英検 for kids!」をご確認ください。
小学生は英検®何級を目指すべき?
 
結論から述べると、小学生は英検5級からスタートして3級取得を最終目標にするのがおすすめでしょう。
理由は、中学卒業レベルの英検3級を取得しておくことで、本格的に英語の授業が始まる中学生に進級した際も余裕をもって授業に臨めるからです。授業に難なくついていければ、その他の教科に時間をさくことができますし、英語がわかるという自信を持つことができ、その他の科目の学習へのモチベーションとなり得ます。
まず最初は最も難易度の低い英検5級から受験していきましょう。英検5級は英語学習の基礎となる重要な部分ですので、しっかりと勉強をして完璧にわかるようにしていきましょう。
5級の合格率は80%程度ですので、自信を付けさせながら級を上げることで英語学習へのモチベーションが定着しやすいと言えるでしょう。そして焦らず着実に実力をつけながら英検3級合格を目指しましょう。
準2級以上の試験では、出てくる単語の日本語の意味自体が小学生には難しい場合があります。例えば「mention:言及する」「suggest:~を提案する」「promote:~を促進する」などです。3級以上の上位級はゆとりがあったらの目標とし、小学生のうちに3級まで合格することを目標としましょう。
英語学習の経験のあるお子様の場合はこの限りではありませんので、次の項目をご参考ください。
■英語学習経験別の目標級
・英語未経験の小学生…5級からスタート
・英会話教室に通ったことがある…4~5級程度
・英語学童の経験がある…3~5級程度
・帰国子女…準2級受験も可能
■学年別推奨スケジュール
・小学3~4年生…5級から受験開始
・小学5年生…4級合格が目標
・小学6年生…3級合格が目標
英検各級ガイド
 
目標級がどのくらいのレベルなのかをご紹介します。
■英検5級
・筆記試験:25分 全25問
・リスニングテスト:約20分 全25問
・必要語彙数:約600語
・レベル:初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる
過去問・サンプル問題はこちら
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_5/
■英検4級
・筆記試験:35分 全35問
・リスニングテスト:約30分 全30問
・必要語彙数:約1300語
・レベル:簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる
過去問・サンプル問題はこちら
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_4/
■英検3級
・一次試験:筆記試験65分 リーディング30問・ライティング2問、リスニング約25分、30問
・二次試験:1対1の面接形式、約5分 全5問
・必要語彙数:約2100語
・レベル:身近な英語を理解し、また使用することができる
過去問・サンプル問題はこちら
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/
※2024年度の英検リニューアルについて
英検は2024年度試験にリニューアルし、試験内容が変更されています。3級ではライティング試験が2問出題されるようになり、受験時間も15分長くなりました。そのため、参考書などを選ぶ際はこの点が反映されているか注意して選びましょう。
小学生が英検®に合格するための基本的な勉強方法
 
ここからは英検®に合格するための勉強法を4つ紹介します。
■単語を覚える
まずは、単語の勉強を始めましょう。
リスニングに備えるためにも、単語を覚えることは重要ですので、
単語集やCD付属の参考書を用いて語彙力を身に着けましょう。
お子様の場合文字だけよりもイラストも使ってフラッシュカードのようにしてみると、より楽しく覚えられるでしょう。ある程度勉強をしたら、覚えられているかチェックしてみましょう。
がんばって勉強しているお子さまに対してたくさん褒めてあげてください。そうすることで、単調な単語記憶の勉強もお子様のやる気につながるでしょう。
■リスニングの練習
CD付属の参考書や、英検に特化したスマホアプリを活用して勉強をしましょう。
実際の試験ではリスニングでは会話の応答文選択問題が出題されますので、5W1Hの疑問詞をまず覚えることが重要です。
リスニングは数をこなすほど耳がどんどん慣れていきますので、何度も聞きましょう。時には英検用のテキストだけでなく英語の動画などを使ってお子様が楽しみながらリスニング力を上げられるようにするといいでしょう。
リスニングの学習には「フォニックス学習」を導入するのがおすすめです。

フォニックス(Phonics)とはアルファベットの文字と音の法則を学ぶ学習法です。
例えば「bike」という単語はローマ字読みだと「びけ」になりますが、フォニックスを学習すると「b(ビー)、i(アイ)、ke(ク) 」と読むように学びますので、つづりを見ただけで「バイク」と読めるようになります。初めて見る英単語でも読めるようになり、音を聞いてスペルがわかるようになります。フォニックスのルールを知れば英単語の70~80%を読めるようになります。英語圏の国では初等教育でフォニックスを習いますので、この学習方法は活用できるととても便利です。
■過去問を解く
英検合格のコツは、試験までに過去問を解いて試験に慣れることです。
英検公式ページに過去1年(3回分)の過去問が記載されていますので、ぜひ実際に解いてみてください。
書店で過去問題集も売られています。過去問題集には解説が載っているので、なぜその答えになるのかよく理解できるでしょう。
■スピーキングの練習をする
英検3級以上からスピーキングがあります。スピーキングの面接対策はなかなか1人では身につきません。
問題集を買って保護者さまが試験官役となり練習してみましょう。
級が上がるにつれ、保護者さまとだけでの対策では合格が難しくなってきますので、英検合格の専門知識がある塾、英会話教室など適格なアドバイスをもらえるところを見つけることも必要でしょう。
英検5級をまずは合格するために、基本的な英語学習方法を定着させる必要がありますので、ぜひこれらの勉強を、できれば保護者さまもご一緒に進めてみてください。
お父さんやお母さんが隣に座って一緒に勉強してくれるという状況は、お子様のモチベーションアップにつながります。
「忙しくてとても時間がない」「スピーキングの教え方がわからない」というような場合は、週に1回でも英会話教室へ通われることをお勧めします。
まとめ
 
今回は小学生のお子様の英検®受験のメリットと勉強方法をお話しました。
英検は多くのメリットがあり、今後必要性がさらに増していくでしょう。
お子様の英検学習では楽しく勉強をすることがポイントとなります。また保護者様のサポートが必要不可欠となりますが、保護者さまが英検への経験や知識が少ない、なかなか横について見てあげる時間が取れないといった場合、専門的なスクールに頼ることをお勧めします。
日米英語学院は、小学生のお子様の現在のレベルから目標級・スコア到達までの必要な期間を分析し、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習できます。
また、日米英語学院では、小学生のお子様の英検合格実績が多数あります。
例えば小学生のA.K.さんはなんと4ヶ月の受講で英検®3級から準2級へ合格されました。
「ゲームなど好きな事の話をまじえてレッスンしてくれるのが楽しい。」と感想をいただいております。
また、同じく小学生のしずきさんは6か月の受講で英検3級から準2級へ合格されました。
「先生の方々がやさしいし、じゅぎょうもおもしろくてたのしいです。」とお話されています。
では英検対策のプロである日本人講師が主にレッスンを担当し、一人では対策の難しい二次試験 面接対策のみ外国人講師のレッスンで実践力を付けること等も可能です。
レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行ってくれますので、今の学習方法に不安がある保護者さまは、通学まで考えていなくてもまずは相談してみると、情報が手に入ります。
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