TOEIC® L&Rテスト対策!リーディング力を伸ばす方法

     
最終更新日:2024.05.14記事作成日:2016.02.29資格対策
英語の本
Summary あらすじ

現在、日本国内で、就職や転職、昇進などで最も重要視されている英語系の資格がTOEIC® L&Rテストです。TOEIC® L&Rテストを何度か受験している人もたくさんいると思いますが、伸び悩んでいるのは「リーディング力」ではないでしょうか。
ここでは、リーディング力の強化をする、とっておきの方法をご紹介します。

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TOEIC®リーディングの問題構成

TOEIC(R)リーディングの問題構成

 

TOEIC L&Rテストのリーディングセクションでスコアを伸ばすためには、まず問題構成と内容を把握することです。各パートの問題内容や問題数を知っておくことで、落ち着いて試験に臨むことができます。対策も効率的に進められるようになります。

 

リーディングセクションは、約75分間で100問出題されます。短文や長文の穴埋めや、長文を読んで設問に解答するもので、全て選択問題です。
【Part5】短文穴埋め問題 30問 短い文の空欄を埋めて文章を完成させるために、最も適当なものを選ぶ。
【Part6】長文穴埋め問題 16問 長い文の空欄を埋めて文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選ぶ。各長文には設問が4問ずつある。
【Part7】1つの文書 29問、複数の文書 25問 いろいろな文書を読み、関連する設問に4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。

 

参考:国際ビジネスコミュニケーション協会

 

問題構成が把握できたら、それぞれのパートの傾向に合わせて対策を行っていくと良いでしょう。次の項で、パート別の対策方法について解説していきます。

TOEIC®リーディングテストのパート別対策方法や時間配分

【本文用】頭を抱える女性

 

■Part5 10分~15分

 

短い文の中の空欄を埋める問題ですので、問題のタイプを見極め、スピーディーに回答する必要があります。全体の時間を考えると、1問あたり5~25秒、Part5全体で10~15分で解いていくと良いです。

 

問題のタイプは語彙問題、文法問題、語彙と文法の組みあわせの問題の3種類があります。文法問題の中で多く出題されているのは品詞問題です。本番ではまず、選択肢の4つを見て、どのタイプの問題かを見極め、短時間で解くようにします。品詞問題は空欄の前後だけ見て即座に解けますが、それ以外の文法問題や一部の語彙問題は文の全体を見て解く必要があります。問題のタイプによって、かける時間を調整しましょう。

 

語彙問題は空欄の前後を集中的に読んで解いていくことになりますので、単語を覚える際に、例文や一緒に使われる前置詞を合わせて覚えておきましょう。品詞に着目して派生語も覚えておくことで、品詞問題の正解率も上がります。文法問題については、知識があれば必ず解けますので、頻出の文法項目を学習し理解しておきましょう。

 

■Part6 10分~15分

 

長文の中の空欄を埋める問題です。Part5と同様に語彙や文法、品詞が問われる単語の穴埋めが出ますが、プラスして文章の選択問題が出題されます。単語の穴埋めは前後を読んで解ける問題もありますが、文章選択を筆頭に文脈を把握しないと解けない問題もありますので、文書全体に目を通す必要があります。文書はメール、説明書、記事などから出題され全部で4つです。理想としては4つの文書を10~15分で解いていくと良いでしょう。

 

本番ではまず選択肢をみて問題のタイプを把握し、文書を頭からざっと読みながら、空欄の前後を注意深く読んで回答することを繰り返していきます。語彙や文法についての対策方法はPart5と同じです。長文は代名詞の指す主語の把握がポイントになってきますので、意識して読む練習も効果的です。また、大意を取りながら全体を読む必要がありますので、速読力もポイントになります。意味の塊ごとにスラッシュ( / )で区切って読んでいくスラッシュリーディングを練習すると良いでしょう。

 

■Part7 45分~55分

 

長文読解問題です。ひとつだけのシングルパッセージ問題と、2つの関連文書を読むダブルパッセージ問題、3つの関連文書を読むトリプルパッセージ問題があります。どちらも語彙力や文法より、内容をちゃんと把握できているかが問われます。全部で54問あり、目標スコアによってかけるべき時間は変わってきますが、1問1分を目安に解いていくと良いです。全体で45~55分かけられると考えましょう。

 

文書の内容は、Eメールや手紙、チャット、新聞・雑誌などの記事、Webサイトや広告など日常目にするものが様々出題されます。本番では、必ず設問の先読みを行いましょう。

 

事前の対策としては次の3つがあります。
1.設問の種類を把握しておく
テーマ(どんな文書か)を問われる問題、詳細(いつのことか、誰のことかなど)を問われる問題、文書に書かれていないことを問われるNOT問題、書いている人の意図が問われる推量問題など決まった設問パターンがありますので、学習しておきましょう。

2.TOEIC®テスト頻出単語を覚えておく
よく出題される場面が決まっていますので、長文で出やすい単語は単語帳を利用して覚えておきましょう。文書と設問で言い換えが発生する場合も多いので、類語を覚えておくとなお良いです。

3.速読を習得する
最後は時間勝負になります。意味の塊ごとにスラッシュ( / )で区切って読んでいくスラッシュリーディングや、上級者はシャドーイングトレーニングも駆使して速読力を鍛えておきましょう。時間を計って解いてみることで、自分のレベルを確認しながら段々スピードをあげていけると良いです。

TOEIC®リーディングを効率よく解くためのコツ

英語の辞書を読む人

 

■Part7にかける時間をできるだけ増やす

 

リーディングセクションは適切な時間配分が高得点につながります。Part7は問題数も英文の量も多いので、Part5と6を早めに解いてしまい、Part7にできるだけ時間をかけるようにしましょう。おすすめの時間配分は前の項でそれぞれお伝えした通りです。Part5と6は合わせて20分程度(はやければはやいほど良いです)、それ以外の時間をPart7に取っておくと、余裕を持って取り組むことができます。ただし、現在の英語レベルや目標によっても変わってきますので、自分の目標時間を決めて取り組みましょう。例えば初級者はPart5の方が得点が取りやすいので、時間配分を多めにするというのも一つの手です。自分の得意分などを参考にして決めましょう。

 

■設問を先に読む

 

先読みは特にパート7に有効です。長文を読む際、最後には前半の内容を忘れてしまって、設問を解くときに読み直すことになってしまうと、時間がもったいないです。長文では必ず、設問を先に読んでおきましょう。1つの文書あたり2~5問と複数の設問がありますが、文書の頭から順番に解けるようになっています。質問を先読みしておくことで、どんな文書なのか予想でき、また文書のどこに注力して読めばよいか分かりますので時間短縮につながります

 

■英文の大枠を掴む

 

出題されている問題や文書の全文で詳細を読んでいては、時間が全然足りません。英文の大枠を掴み、設問に関連する所だけ詳細を読む方法で進めましょう
英文は文の出だしの3~4語で大切なことを示しています。また、接続詞など話の展開を示す語の前後を押さえておけば、大意をつかみながら読んでいくことができます。

 

Part7の長文問題については、文書の前に”Questions 147-148 refer to the following advertisement.”というような指示文が記載されています。どんなタイプの文書なのかが書かれていて事前に分かりますので、そのテーマをつかんで読み始めると大枠が掴みやすくなります。

 

■諦めることも肝心

 

TOEIC®テストは10点の方から990点の方まで同じ問題を解くことになりますので、自分のレベルによっては、選択肢の単語の意味がどれも分からない、考えてもわからない問題だ、ということもあります。特に、Part5や6は知識を問われていますので、その知識が無ければ時間を使ったとしても正解にはたどり着けません。自分の対策してきたレベルの問題がちゃんと解ければ、目標はクリアできますので、知らない問題は割り切って、飛ばして次に進めていきましょう。その際、マークシートで回答がずれてしまってはいけませんので、1つ選んでマークしておくと良いです。考えてもわからない問題はスキップして、その時間をPart7の長文問題に当てるようにしましょう。Part7の長文でも、全部解かなければいけない、間に合わない、と思うと、焦って余計に解けなくなってしまいます。上級者以外は全部解けなくても問題ありませんので、落ち着いて1問1問と向き合い、最後まで解けなくても良いと考えましょう。

TOEIC®リーディングテストにおすすめの勉強法

大学の講義室

 

■単語や熟語に触れる習慣をつける

リーディングセクションが解けない場合、よくある原因は語彙力不足です。単語や熟語を覚えていれば覚えているほど、すべてのパートで正解が導きやすくなります。自分の語彙力が足りないと感じている方は、積極的に単語や熟語に触れ、語彙を増やしていきましょう

 

市販の単語帳を利用する方法でも良いですし、問題を解きながら自分の分からなかった単語をまとめ、暗記していく方法でも良いです。市販の単語帳を利用する場合は、自分のレベルにあったものを利用することをおすすめします。また、例文や音声もついていますので、一緒に覚えておくと、問題が解きやすくなります。
TOEIC®テストの学習以外でも、インターネットのラジオや動画、ニュース、podcast、映画やドラマなどで英語に触れ、知らない単語・熟語に出会ったら積極的に覚えていくことで、語彙力がぐっと上がります。通勤・通学中を利用して、ぜひ英語に触れてみてください。

 

■一冊のテキストをとことん読み込む

「文章を理解する力」を強化するのにおすすめなのが、「一冊のテキストの英文をとことん読み込む」という方法です。

 

わからない単語はすべて調べ、意味だけではなく、他の語法などもチェック。その際、その単語の発音やアクセントも正しく覚えていきます。正しい発音やアクセントで覚えることで、知らない単語に出会ったときも発音の仕方を予測できるようになりますし、後々、リスニング力の場面においても効果が得られます。

 

単語の意味がわかれば、その単語が含まれている文章の主語、動詞、目的語などをチェックします。単語単体ではなく、その前後の文章を確認して短い「かたまり」で理解するようにし、スラッシュ(/)を入れながら読んでいくとわかりやすいでしょう。

 

文章の意味がすべてわかるようになれば、今度は覚えてしまうくらい通読(音読でも良い)します。「英文をとことん読み込む」ということを繰り返しているうちに、最初の頃より英文を早く理解できるようになります。

 

■音読する

速読力をUPさせるのに効果がある勉強法は、音読です。ただ声に出して読めば良いわけではありません。まずは文章の大意と各文の構造をとらえ、意味をイメージしながら音読するようにします。同じ文章を使って、読みながら意味をイメージできるようになるまで、くり返し音読をすると良いです。

レベルが上がってきたら、リスニングのトレーニングにも通じる勉強法になりますが、シャドーイングに移っていきましょう。

おすすめ単語帳・参考書

 

リーディング対策に特におすすめの単語帳と参考書をご紹介します。自分の伸ばしたい力や目的にあったものを選ぶことが重要です。内容をしっかり確認し、続けて学習できそうな問題集を選択しましょう。

 

■金のフレーズ

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ|朝日新聞出版

TOEIC®テストを受験し続け、満点を何度も取得している著者が、過去問を徹底的に分析して厳選した頻出単語をまとめた単語帳で、実際にTOEIC®テストに出る単語が多いです。600点、730点、860点、990点とレベルに分けて単語が掲載されてるので、自分が目指すレベルの単語に集中して取り組め、効率的に学習できます。それぞれの単語がフレーズや短文の中に含まれて表記されているので、使い方も一緒に覚えましょう。

 

■TOEIC®テスト公式問題集

公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8|国際ビジネスコミュニケーション協会

本番と同じ形式のテストが2回分収録されています。過去問題は公開されていないので、問題の形式や難易度が本番に近いのは、公式問題集だけです。最新バージョンを利用しましょう。演習の際は、できるだけ本番と同じ2時間で解き、集中力を保てるか、どのように時間配分をしていくか、なども含めて意識していくことが大切です。

 

公式TOEIC® Listening & Reading トレーニング リーディング編|国際ビジネスコミュニケーション協会

本番のテストと同じETSが制作していますので、本番に近い問題を数多く扱う事ができます。リーディング問題を使って、精読や音読を繰り返し、読解力や処理能力を上げていきましょう。

スクールに通って仲間と切磋琢磨しながら勉強するのも効果的

 

ひとりでコツコツと学習を続けていくのは、よほど意思が強くないと難しいかもしれません。日々の仕事や他の勉強などを理由に、TOEIC®L&Rテスト対策をやらなくなってしまうこともあるでしょう。

 

そんなときにこそ、スクールを利用してみてはいかがでしょうか?例えば、文章にスラッシュを入れていく作業ひとつとっても、最初はどこで区切って良いのか悩むでしょうし、発音やアクセントの確認も、ひとりでは困難なケースがあるかもしれません。

 

また、スクールに通うと同じような目標を持って勉強をしている仲間にも出会えるため、励みにもなります。
スクールに通うことで仲間やネットワークができることも、TOEIC® L&Rテスト対策の勉強を続けていくうえでのメリットと言えるかもしれません。

 

実際にTOEIC®テストスコアアップした事例がコチラ!

英会話と資格対策を提供している日米英語学院には、TOEIC® L&Rテスト対策コースを受講している生徒さんが数多くいらっしゃいます。スクールに通うメリットとしては、自分のレベルを見てもらえること、自分レベルにあったきめ細かな指導を受けることができ、また伸び悩んでいるときに相談、アドバイスを受けることができます。実際に目標達成された受講生の声をご紹介します。

T.I.さん(大学生)

受講6カ月で、TOEIC®テスト575点から、730点に大幅アップ!

ただ英語を学ぶだけではなくTOEIC®テストに特化したテクニックや、時間管理のやり方、TOEIC®テストでよく出る表現や単語を教えてくださりました。

 

Junichiさん(会社員)

社内公用語が英語になり、英語力必須に。約1年半でスコアが590点から775点にアップ!

熱心に勉強している生徒の方が多く、先生も生徒のやる気に応えてくれる方ばかりです。私も英語をもっと勉強しようと思えるよい環境です。

 

TOEIC®テスト対策は日米英語学院へ

日米英語学院は、各受講生の現在のレベルから目標級・スコアを必要な期間で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。TOEIC®テスト対策のプロである日本人講師が主にレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

短期間で100点以上スコアが上がった受講生が全体の55%(2018年7月~2019年7月)!日米英語学院のTOEIC®テスト対策コースには、目標級別の総合演習クラスのほか、苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあり、リーディングに特化した対策もできます。必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたという声を数多くいただいています。

 

現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに何点取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、カウンセリングやレベルチェックを行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。TOEIC®テストスコアアップを実現したい方は、ぜひ一度、学校説明会にてご相談ください。

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