高校生の英検®2級合格率は? 準2級との違いから対策方法まで紹介
大学入試を有利に進めるために英検®の取得を考えていらっしゃる高校生の方は多いと思いますが、英検®2級から1級まで、志望大学によってもふさわしい受験級は異なります。
今回は、受験者の多い英検®2級を中心に高校生に適した受験級やまたその勉強法もあわせて解説します。
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目次
高校生の英検®2級合格率は一次試験:34.0%、二次試験:80.4%(2016年度)
一次試験:34.0%。二次試験80.4%。この数字は、日本英語検定協会が2016年に発表した高校生の受験者の合格率です。
2016年以降合格率は発表されていませんが、試験の難易度は一定に保たれているため現在も大きな違いはないと推測されます。
一次試験の突破率は約1/3とシビアですが、二次試験は8割の人が合格しています。ここから一次試験を通過する実力の人にとって、二次試験は決して難しくないことが分かります。
■2級だけでなく上位級においても高校生の受験者は年々増加
日本英語検定協会は2016年に、高校生の英検2級/準1級/1級の受験者が大幅に増えていると発表しました。
2016年 第1回の一次試験と前年同回の一次試験の高校生受験者数を比較
[1級] 受験者数:1,160人(+324人) 増加率:39%増
[準1級] 受験者数:12,285人(+3,787人) 増加率:45%増
[2級] 受験者数:84,741人(+9,659人) 増加率:13%増
参考:日本英語検定協会 速報 高校生の1級/準1級/2級の受験者数、および合格率が大幅アップ
参考:日本英語検定協会 受験の状況
■CSEスコアとCEFR
英検では、合否判定の他に独自のCSE(Common Scale for English)スコアが出ます。これは受験の際に一緒に表示されるもので、どの級でも共通のスコアとなっており、5級から1級までスコアはつながっています。例えば、英検2級の合格はCSEスコアでは1980点以上となります。仮に2級合格の際にCSEスコアが2004点であったならば、実力的には準1級の能力があった、ということになります。逆にぎりぎりの1980点であったならば、現時点で準1級を受験しても合格は難しい、ということになります。
英検では2016年以降、不合格であった受験者にも自分がどのくらいのレベルであったのかを示す「英検CSEスコア証明書」の発行(有料)が可能となっています。自分が合格までにあとどのくらい足りなかったのか調べたりできますし、CSEスコアが基準をクリアしていれば出願できる大学・学部もありますので、気になる方は調べてみましょう。
参考:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会
また英検は、外国語の習熟度や運用能力を測る国際的な指標「CEFR(セファール)」の判定が行える資格試験です。A1からC2までの段階に分かれており、A1が初学者レベル、C2がネイティブレベルとなります。英検では3級以上の級でCEFRでのレベルに対応しています。表を見ていただけると分かる通り、同じ英検準2級合格者でも、CEFRのレベルではA1・A2レベルの方がいらっしゃることになります。そのため同じ級に合格した方でも、スコアがどのくらいだったかによって次の2級対策の内容が変わってきます。
英検®2級のレベル・難易度
■英検®2級は高校卒業レベル
入試の優遇措置が最も多いのは英検2級です。
英検2級は学校の授業と比べ、どれぐらいレベルの違いがあるものなのでしょうか。
英検WEBサイトでは、英検2級の学力の目安は高校卒業程度、準1級になると大学中級程度と記載があるため、現在高校1年生や2年生であれば前倒しでの英語学習が必要になります。
難しそうに感じるかもしれませんが、2016年の日本英語検定協会の発表では、2級から1級では受験者だけでなく合格率も大幅に上がっていることが報告されています。
2016年 第1回の一次試験と前年同回の一次試験の高校生合格率を比較
[1級] 2016年:44.0% 2015年:23.0%
[準1級] 2016年:18.0% 2015年:15.0%
[2級] 2016年:34.0% 2015年:27.0%
近年の学習指導要領改訂によって、学校の授業も4技能をバランスよく身に付ける内容に変わっています。そのため、英検の試験内容にも取り組みやすくなっていると考えられます。
とはいえ、英語に自信のない高校生の方はまずは準2級の勉強から始めるのがお勧めです。
また、費用はかかりますが英語スクールに通って学習することで計画的に効率よく資格取得できます。部活動などで勉強の時間が取りにくい人は相談してみるのも良いでしょう。
参考:日本英語検定協会 速報 高校生の1級/準1級/2級の受験者数、および合格率が大幅アップ
参考:日本英語検定協会 受験の状況
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■英検®2級と準2級の難易度の違い
準2級に合格した方の中で、CSEスコアが2級合格スコアに届いている方だとすぐに2級に合格できるものなのでしょうか。ここでは準2級と2級の難易度の違いについてご説明いたします。
・英文法のレベルは共通だが、語彙数が異なる
準2級では3000語レベルであるのに対し、2級では5000語が必要になってきます。単語だけで2000語の開きがありますので、学習時間もそれなりの期間が必要になってきます。
・日常会話の問題から社会性のある問題へ
準2級では会話文の問題やEメール問題など、日常会話で使用する英語を問われる問題が多くあります。しかし2級ではそれらが減ります。ライティングでは、準2級までEメールに関する問題だった部分が上位級と同じ英文要約問題に変わります。スピーキングでも2級になると、経験に基づいて答えられるほどの日常性のある内容から離れ、積極的にニュースや社会問題に触れていないと答えることが難しい内容になってきます。
・試験内容の違い
2級になると試験時間は筆記が5分伸びる程度で、問題数も2問増えるだけですが、内容が大きく異なってきます。準2級にあるリーディングの会話文問題5問はまるまるなくなり、3題だった長文が4題になります。長文の語彙数がおおくなり全体的に読む量もぐっと増えますので、しっかりとした対策が必要です。リスニングは大問3つから2つに減る分、大問あたりの問題数が増えます。
・準2級プラスの新設
現在、英検2級と準2級の間では大きなレベルの差があるとされており、2025年にこの2つの級の間に「準2級プラス」という新しい級が新設される運びとなりました。詳しくはまた別の記事でお知らせいたしますが、こちらのページでどのような試験内容になるのかが紹介されていますので、一度確認しておくのも良いでしょう。
■英検®2級と他の英語試験とのレベルの比較
英検2級は、他の有名な英語資格ではどのくらいのレベルなのでしょうか。
・TOEICテストとの比較
一般的にTOEICテストと呼ばれるのは、「TOEIC Listening & Reading」テストを指すことが多いです。この資格はビジネスの現場で英語がどのくらい使えるか、の指標の一つになっています。そのため、4技能を測る英検と一概に比較することはできませんが、CEFRで当てはめた場合、2級のレベルはTOEICでは550~600点換算となります。TOEICの600点は就職活動で活かせるレベルです。
・TOEFL iBTテストとの比較
TOEFL iBTテストとは大学の授業で実際に使う英語能力を測るテストで、アメリカ・カナダをはじめ様々な国で活用されている資格です。2級はTOEFLスコアでは61~68点換算となり、高校生が海外留学を目指すことのできるレベルになっています。
・GTECとの比較
GTECは学年別・目的別に種類やレベルが分かれているテストです。高校受験や大学受験で参考にする学校も多い資格になっています。2級はGTECでは880~1159点換算と言われます。これは、大学進学を目指す受験生レベルであり、海外留学にも生かすことのできるレベルとなっています。
・CEFRでのレベル
同じ級を合格してもどのくらいの点数を取れていたかによってCEFRでのレベルは変わります。2級はA2~B1換算となっています。A2レベルは基礎段階の言語使用者レベルで、簡単で日常的な範囲なら情報交換に応じることができるレベルとされています。B1は自立した言語使用者レベルで、普段出会うような身近な話題について主要な点を理解でき、身近な話題について筋の通った簡単な文章を作ることができるレベルとされています。
参考:CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠) | ブリティッシュ・カウンシル
英検®2級の取得メリット
高校生の皆さんにとって、英検2級取得のメリットで一番大きいのは大学入試での優遇措置です。
■英検®2級取得で入試免除、試験の点数加点などのメリット
具体的には、国立大学を含む多くの大学が推薦入試やAO入試で加点するなどの優遇制度を設けており、一般入試でも、英語の試験科目が免除になり満点と同じ扱いになるという学校や、英語の独自問題の実施自体を廃止して全て外部試験で代用すると定めた大学もあります。
また、出願要件として英検2級を課す大学もあります。
下記のページには優遇措置を設ける大学とその優遇内容が記載されています。
志望校がどのようなメリットを設けているか知らない方はチェックしてみるのもおすすめです。
英語入試における外部検定試験の利用を活用すれば、入試本番で実力が発揮できないかもしれないというリスクを避けられます。
また、 事前に英検2級を取っておくことで、入試直前には他の教科に勉強の時間を割り当てることもできます。
■大学入学後も活用できる
大学入学後も英検2級を持っていれば、英語科目の単位として認定されるなどの優遇措置があります。
また就職の際には資格として履歴書に書くことができ、一生を通じて活用できます。
英検®2級の試験内容と対策
英検2級は、リーディング、ライティング、リスニングの3つのパートで構成される一次試験(筆記と聞き取り試験)と、一次試験に合格した人が受験できるスピーキングの力を試す二次試験(面接試験)があります。
テストの内容を知り、コツを押さえた対策を行うことが合格のカギです。
パート毎に詳しくご紹介します。
■単語
対象となる語彙は5000語。準2級の3000語と比較して2倍近く、加えて内容にも変化があります。
英検2級と準2級の最も大きな違いは扱うトピックです。
準2級までは日常の話題が出題されていましたが、2級からは歴史的な出来事、テクノロジーや環境問題など専門的な話題が出題範囲になるため、単語の難易度があがります。
学校生活からは縁遠いこれらの話題は難しく感じることも多いでしょう。普段からニュースを見て時事的なトピックに触れておくことで、2級の問題も馴染みのあるものになり解きやすくなります。
<勉強法>
単語は、4つのパート全ての問題を解く基礎になりますので、5000語のうち少なくとも5割程度は覚えてから分野別の対策に移るほうが、挫折がなくおすすめです。
旺文社から出ている『英検2級 でる順パス単』などの音声もついた参考書を使うと効率良く学習できます。
■リーディング
リーディングはリスニングと比較すると、文章も多く単語も難しい傾向があります。加えて英検2級は準2級と比較して専門的なトピックが出てくるので語彙がさらに難しいうえに、長文一つ一つが長くなっているため集中力も必要になります。
高校生にとっては経験のないビジネスシーンの会話も出ますが、TOEICテストのようにビジネスマンを対象とした資格ではないので、ニュースなどで社会の出来事に触れる習慣を持てば解答が不利になるほどではありません。
<勉強法>
洋書や海外のニュースサイトを見て時事問題に触れるのが単語も覚えられ一石二鳥でおすすめです。
また、試験では大問2-A、2-B、3-A、3-Bの4つの長文を40分程度で読むことになるため(リーディングの時間配分は大問1 10分 大問2 18分 大問3 22分が理想です)文の流れや大意をつかんで読む必要があります。
文の切れ目に「/(スラッシュ)」を入れながら読むスラッシュリーディングの練習が効果的です。
■ライティング
2級のライティングは次の2問で構成されています。
・英文要約問題
与えられた3パッセージの英語の問題文を45~55語に要約する問題が出されます。文章の内容は説明文などです。目安としては15分程度で解答します。
・英作文問題
「若いころから自分のキャリアについて考えるべき」といった社会的なトピックについて賛成、反対の立場を示し、その理由2つを80~100語で書く意見論述問題になります。
リーディングやライティングは問題数が30問程度ありますが、ライティングは2問のみです。採点基準を満たした解答を書くことができれば、それだけで一次試験合格点の1/3が確保できます。しかし要約文だけを読んでも意味が分からない文章になってしまっていたり、トピックとずれた答えを書いたりすると0点になることもあるので注意しましょう。
<解答のコツ>
採点は下記4つの観点で行われます。
内容…課題で求められている内容が含まれているか
構成…英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
語彙…課題にふさわしい語彙を正しく使えているか
文法…文構造にバリエーションがあり、それらを正しく使えているか
25分ほどで4つの基準を満たす文章をまとめるために文の構成は決めておきましょう。
英作文の問題である「社会的な問題に関して自分の意見を論理的に述べる」というのは、学校の授業の中では中々培われにくい能力です。繰り返しになりますが、ここでもニュースなどで時事問題について、幅広い意見に触れておくことがおすすめです。
二次試験でも社会的なトピックに対して意見を求められる問題が出ますので、二次試験対策にもなります。
■リスニング
他パートと比較してリスニングで出題される単語や文の構成は易しくなっています。英文を聞き取る能力があれば得点源にもなるパートです。
英文のスピードも準2級とほぼ変わらないため、準2級にすでに合格している実力のある人にとっては、それほど対策は必要ありません。単語を覚える、時事問題に触れる、といった対策をしていれば十分対応できます。
<勉強法>
英語を英語のまま理解できる(和訳をしないでもイメージできる)英語耳を作るような聞き取りを心がける、ネイティブスピーカーのスピードに慣れるようにシャドーイングを行うなどでリスニング力をつける勉強がおすすめです。
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■スピーキング
英検準2級と2級の二次試験(スピーキングテスト)では、特にイラストの内容説明問題に大きく違いが出ます。
準2級のイラストは、一枚の絵の中で様々なことをしている人が描かれており「誰が何をしているのか」を描写する問題でしたが、2級では、イラストが3コママンガになっており、3コマのストーリー展開を説明する内容になっている点が大きく異なります。
<勉強法>
二次対策の合格率80%からもわかるように、一次試験を突破した方にとっては二次試験の難易度は高くありません。
他のパートと面接試験の一番の違いはアティチュードと言われる「積極的に話す姿勢があるかどうか」が、採点基準になっていることです。
本番で緊張せずに話せるように、学校の先生や一緒に受験する友人などと練習を重ねることがおすすめです。緊張してしまいがちな人は、英語で意思疎通を図ろうという態度を示す練習を行いましょう。
塾やスクールを活用して英検®2級に挑むメリット
すでに基礎的な英語力のある人が正しく対策や準備をすれば、英検2級の独学での合格は可能です。
ただし、勉強できる時間や期間に限りがある方は、英語スクールや塾を活用することで確実かつ効率的にゴールに到達できます。
例えばこんな方におすすめです。
・日々の部活や仕事が忙しく勉強できる時間が限られている方
・独学で勉強しているがモチベーションが下がってきてしまっている方
レッスンを組み合わせて受講するタイプのスクールや講師と1対1のプライベートレッスンなら、不得意なパートのレッスンのみ受講できたり、自分のレベルに合わせた授業内容をお願いできたりします。
余分な勉強までしている余裕がない、そんな方はスクールでの対策がおすすめです。
独学で一度受験してみたが合格せず、次は確実に合格したいからスクールを利用する、という方も多くいらっしゃいます。
■問題が難しすぎて歯が立たない
英検準2級に合格していても、2級の問題は非常に難しく感じます。
効率的に学習を進めたい方や、学習のモチベーションを保ちたい方にはスクールへの通学がおすすめです。現状の英語力から足りないことを分析してゴールまでの計画を立てるのは、専門知識も必要になります。
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■一人ではモチベーションがもたない
グループで学習することで、お互いが刺激しあいモチベーションが上がります。
一人ではついつい先延ばしになってしまう方は、独学よりスクールへの通学がおすすめです。
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前述したように英検2級の対策を独学で行うことももちろん可能です。
しかし、受験までの時間は限られており、部活で忙しかったり他の教科の勉強にも時間を割かないといけなかったりするので、高校生の皆さんが勉強時間を確保して計画的に学習を進めるのは難しいと思います。
また、塾や予備校のように他の生徒と一緒に授業を受ける方式では、わかっている部分も飛ばすことができなかったり、逆にわからないところを詳しく聞くことができなかったりして不要な時間が多くなりがちです。
■オーダーメイドの個別カリキュラムで効率的な学習
英検2級の合格までに必要な学習時間と内容は一人ひとり異なります。
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