英検®は大学受験で使えない?英検®取得による優遇内容や何級が必要かどうか解説!
今回は英検®が大学受験に有利になるのかを説明します。大学受験では、英検®2級から有利になることが多いので、英検®2級についても詳しく説明します!英検®の特徴から大学受験で有利になる理由まで紹介しているのでぜひ大学受験に参考にしてください。
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目次
英検®取得で有利になる「英語外部検定利用入試」とは?
英検®は日本英語検定協会が主催している英語技能の検定試験の一つです。正式名称は実用英語技能検定といいます。毎年300~400万人の人々が受験し、累計の受験者数は1億人以上にものぼる国内最大級の検定試験となっています。個人の英語レベルに応じて7段階の試験級が用意されているので、小学生から大人まで様々な層が受験していることが特徴的です。また、上級者には合否だけでなく詳細なスコア(CSEスコアやCEFR)が通知されるため、進学や留学、就職などに利用しやすいものとなっています。
近年、英検®・TOEIC®テスト・TOEFL®テスト・IELTSなどの外部の検定試験の結果を大学入試の判定基準の一つとして利用できる「英語外部検定利用入試(外検入試)」を採用している大学が増えてきています。これは「英検®●級以上」や「TOEIC®●点以上」の資格を持っていれば大学の本試験の英語科目にさまざまな優遇があるという制度で、全国の私立大学を中心に広まりつつあります。外部の検定試験は大学の本試験と違って何度も受けなおすことができますし、高得点を取る対策や参考書なども充実しています。この外検入試の制度をうまく利用すると、大学受験を有利に運べる可能性があります。
ではどの試験を受けるのがベストかというと、現在利用率が高いとされるのは英検®です。2021年に外検入試で出願した受験生のおよそ92%が英検®を利用したというデータも出ています。その理由としては、英検®の試験内容が中学~高校の学習内容により近いため勉強しやすくTOEIC®テストやTOEFL®テストに比べて高スコアを取りやすい点や、大学側の採用率が高いことなどが考えられます。外検入試において、英検®がどのように利用できるのか、どのような優遇を受けられるのかなどについて見ていきましょう。
大学受験において英検®を取得していることで得られる3つの優遇制度
英検®を大学受験に使う大きなメリットとして「出願条件のクリア」・「試験の点数への加算や得点換算」・「試験の免除」の3つが挙げられます。
■出願条件をクリアできる
大学が出願資格として「英検®●級以上」といったような条件を設定している場合があります。総合型選抜試験(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)などのケースが多い印象ではありますが、一般入試の場合でも出願条件として記載している大学もいくつか存在します。例えば、早稲田大学商学部の英語4技能テスト利用型コースは英検®準1級以上を出願可能条件としています。資格を取得しておけば選択できる試験コースの幅が広がり、志望校に合格できる可能性が高まるでしょう。
■共通テストや個別試験の点数に加点、得点換算される
取得している英検®の級数に応じて入試の外国語の点数へ加算があったり、一定の得点へ換算してくれる制度を実施している大学も増えています。例えば、関西外国語大学の英語国際学科では英検®1級で+20点、準1級で+15点、2級で+10点の加算がもらえます。また、近畿大学の文系全学部では英検®2級で70点、英検®2級かつCSEスコア2150以上で85点、準1級以上で100点に換算される仕組みを取っています。大学の本試験の英語も受験でき、どちらか良い方を得点として採用してもらえますので利用できればメリットは大きいといえます。
■英語科目の試験が免除される
一定級以上の英検®資格証明書を提出すると本試験の外国語の科目が免除される場合があります。英検®2級や準1級以上を条件としている大学が多い印象です。条件を満たすと英語の受験対策が不要になりますので、例えば高校2年時に英検®資格を取得できれば、高校3年生で他の試験科目を集中的に勉強することが可能になり、大学受験の負担軽減になります。英検®利用での試験免除を採用している大学の例としては、早稲田大学文学部(準1級以上)や法政大学理工学部(2級以上)などがあります。これらの大学以外でも英検®の利用ができる大学や学部も増えているので、自分の志望する大学や学部の情報はしっかり把握してより入試を有利にしていくことをお勧めします。
大学受験で英検®を選ぶべき理由
外検入試で使える検定試験は、英検®・TOEIC®テスト・TOEFL®テスト・IELTS・GTEC・TEAPなど多岐に渡りますが、その中でも英検®を利用するメリットについて見ていきましょう。
■何度も受験できる
一つ目のメリットは英検®が非常に受けやすい試験であることです。まず英検®には従来型とS-CBT型の2つがあり、どちらを受けても資格の扱いは基本的に変わりません。従来型はペーパー形式で年3回、S-CBT型はコンピュータ形式で年6回受験でき、併用すれば年9回も受験チャンスがあります。S-CBT型の開催日は原則毎週土日と高頻度なうえ1日で全ての試験を行うため、自分の都合に合わせて受験することが可能です。
大学入試は一度しか受けられませんが、英検®はTOEFL®テストなどに比べて受験料が安価なこともあり、高校一年生から何度も受けなおし資格取得を目指しやすい点も利点と言えるでしょう。
■採用率が高い
二つ目のメリットは、外検入試に利用できる検定試験の中でも英検®は特に大学の採用率が高い点です。
2020年の入試データでは、一般入試における各外検の採用率は英検®が95%、TEAPが82%、TOEFL®テストが79%、IELTSとTOEIC®テストが各78%、GTECが69%、ケンブリッジ英検が41% となっていて、英検®の採用率がとても高いことがわかります。広範囲に利用可能な英検®は、第一志望の大学だけでなく第二、第三志望の大学でも使える可能性がありますので、外検入試においてコストパフォーマンスが高い資格と言えるでしょう。
■結果がCEFRで通知される
英検は、試験結果で合否と合わせてCEFRが通知されます。CEFRとは「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠」で、外国語の運用能力を同一の基準で測ることができる国際標準です。
そのため、英検以外の資格ではご自身がどのくらいの実力をお持ちなのかをCEFRを基準として測ることができます。例えば英検のCSEスコア2000点で英検2級に合格した方ですと、CEFR指標はB1となり、例えばIELTSでは4.0~5.0、TOEFLでは42~71程度のスコアに換算できる、というように見ることができます。また大学入試共通テストのレベルはCEFRでA1~B1とされています。このように英検を受験することで、様々な英語に関する資格と現在のご自身のお力を比較することが可能となります。
英検®を使って大学受験の優遇措置を受けるには2級以上を取得する
一般的に、大学受験対策としては「英検®準2級以上」が最低ラインとなってきます。ただし、実際には準2級の資格を利用できる大学は少なく、「英検®2級」から入試の優遇を受けられる大学が飛躍的に増えてきます。そのため、まずは英検®2級の取得を目標とするのが良いでしょう。
難関大学や、外国語大、国際系学部で外検入試を利用したい場合はより高い資格が求められます。
英検®2級は 高校卒業レベルの英語力、すなわち大学入学共通テスト程度の難易度と大学側も見なすため、難関大学などではそれ以上の英語力を要求する傾向にあります。2級合格でもCSEスコア2150点以上を求められる場合もあります。そのような大学を受験し、英検®資格で優位に立つためには「準1級以上」の取得を目指しましょう。
■英検®準1級が大学受験で優遇される場合
では具体的にどのような優遇があるのかを見ていきましょう。
・出願:大学に出願するための条件。指定級を取得していないと出願自体ができません。
・免除:指定級を取得すると、すでにそのレベルの英語能力があると判断され、試験の一部や全部が免除となります。
・換算:英語科目の試験の得点として換算されます。大学によっては英語科目を受験し、換算点と比較して良い方を用いることができるケースもあります。
・加点:英語科目の得点に加点されます。
・参考:試験や書類選考などで判断材料の一つとされます。
具体的にどの大学で優遇があるのかは次のリンクからご確認いただけます。2024年7月現在では準1級を活用できる大学は380校あります。
英検®を大学受験に活用する際の注意点
外検入試で英検®を利用する場合、注意しなければならない点がいくつかあります。英検®は原則的には一度取得すれば一生使える資格なのですが、大学受験においては出願時からさかのぼって2年以内の成績しか利用できないように定めている大学が多いです。学生なら高校1年生の後半(2月ごろ)以前に受けた英検®の結果は使用できない可能性が高いので、志望大学の募集要項をしっかり読んで有効期限に気を付けるようにしましょう。
また、大学によって提出すべき書類や送付形式が異なることもあります。証明書類の発行に1週間から10日ほどかかりますので、必要なものを早めに確認し準備しておくと安心です。
塾やスクールを活用して英検®に挑むメリット
今回は、英検®と大学受験について解説しました。大学受験に英検®をどう活用できるか、何級を目指せば良いか、分かりましたでしょうか?必要な級が決まったら、それに向けて計画を立てて学習を進めましょう。どう学習して良いか分からない、効率的に進めたい、という方には専門スクールでの学習をお勧めします。
例えばこんな方におすすめです。
・他教科の勉強もあるので、英語は効率的に学習したい方
・特に二次試験の対策に注力したい方
レッスンを組み合わせて受講するタイプのスクールや講師と1対1のプライベートレッスンなら、不得意なパートのレッスンのみ受講できたり、自分のレベルに合わせた授業内容をお願いできます。
余分な勉強までしている余裕がない、そんな方はスクールでの対策がおすすめです。
独学で一度受験してみたが合格せず、次は確実に合格したいからスクールを利用する、という方も多くいらっしゃいます。
■日米英語学院に通う 英検®対策講座受講生の声
高校生 Chinaさん
大学を受験する際に、英検(R)準1級を持っていると有利になるのですが、独学での勉強では、少し厳しいと思ったので、英語を習おうと思いました。レッスンでは主にリーディングとリスニングの対策をしていただいたのですが、先生が苦手だったリーディングのコツを教えてくださったことが、今回の準1級の取得に繋がったのだと思います。
高校生 Taikiさん
先生と生徒の積極的なコミュニケーションが行われ、楽しみながら英語を学ぶことができた。またリスニングの授業では発音の練習や日本語訳、シャドーイングなどを徹底的に教え込まれたのが印象に残った。この塾に入ったおかげで英語の勉強に対する自信がつきました。
まとめ
日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアやレベルを最短、最速で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。資格取得対策のプロである日本人講師が主に英検®対策レッスンを担当。二次試験のための英会話学習は外国人講師が初心者にも丁寧に指導、知識を増やすことはもちろん、英語に慣れていくことができます。また授業以外でも、コーディネーターとの学習カウンセリングや、自主学習として単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。
日米英語学院の英検®対策講座・コースでは、初心者の方には基礎から学べるクラスや、英検®取得を目指す方には級ごとのレベル別総合演習クラスのほか、一人では解決できない苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあります。また、個人での学習が難しい二次対策のみでも基本から実践までしっかりサポートいたします。必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたというお声をいただいています。
現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、カウンセリングやレベルチェックを行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。通学まで考えていなくても、まずは相談してみると、情報が手に入ります。英検®取得について、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
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