新卒採用があるのは日本だけ!?海外の就活事情

Summary あらすじ

6月になると新卒者向けの就職活動が一斉に解禁となる日本。しかし、海外の大学生は日本のように一斉に就職活動を行うことはありません。就職時期も企業へのアプローチ方法も日本とは異なる海外の就活事情や、日本人の海外留学生が日本の企業に就職する場合の活動方法などを見ていきましょう。

 

 

Introduction

6月になると新卒者向けの就職活動が解禁となり、街のあちらこちらで真新しいリクルートスーツに身を包む学生の姿が見られます。実はこの新卒者の一斉採用は日本独自のシステム。海外の大学生は日本とは全く違う方法で就職活動を行います。

 

今回は日本と海外の就職事情の違いについてご紹介します。

新卒者を4月に一斉に雇い入れるのは日本企業ならではの習慣

 

現在の日本の一般的な就職活動は大学3年生の3月に会社説明会が始まり、大学4年生の6月に面接が開始されて企業による採用活動が本格的にスタートし、10月には内定が出そろうという流れになっています。しかし、これは終身雇用が根強い日本企業ならではの習慣。定年退職で多数の社員が一斉に企業を去る代わりに、新卒者を一斉に4月に雇い入れるのです。

 

アメリカやイギリス、オーストラリア、中国といった海外では、キャリアアップやライフスタイルの変化に応じて転職することが多いため、日本のように新卒者を一度にたくさん採用することはありません。学生によって卒業後にすぐ就職する人もいれば、旅行をしたり資格を取ったりして卒業から時間を空けて就職する人もいます。日本のような企業が足並みをそろえた就職システムが存在せず、求人募集の方法も企業によってさまざまなのです。

海外の企業では新卒者にも即戦力が求められる

 

決まった就職パターンがない海外の学生たちは企業インターンシップに参加した後に正規雇用されたり、大学の全単位を修得後に短期集中で就職活動をして採用されたり、卒業後にアルバイトなどをしながらじっくり時間をかけて就職先を見つけたりと、人によって就職の時期も活動方法もいろいろです。

 

海外の企業では、社内のポジションに空きが出たときに既卒・新卒を問わずに求人募集を行います。外国では「エントリーレベル」と呼ばれる経験が少ない人のためのポジションはありますが、新卒者のみに限った就職枠はないと考えましょう。

 

また、海外では新卒で就職したとしても新入社員用の手厚い研修はなく、即戦力が求められます。日本では一部の専門職を除き、大学で学んだ学部によって仕事が制限されることはありませんが、海外では「大学でITを学んだら、就職もIT関係」というように、大学で学んだ内容が職業に直結します。大学の学部と全く関係がない職種に就きたい場合は、実力を認められ正規雇用のチャンスをつかむまでに数年かかることもあるそうです。

 

海外で就職するためには大学できちんと専門分野を学び、その成績で自分の実力をアピールしたり、アルバイトやインターンシップを通じてコネクションを作ったり、積極的に自分の能力を売り込むことが大切です。

日本人の海外留学生は日本での就職活動に不利?

 

本格的なグローバル時代を迎え、国を問わずに活躍できる人材が求められることから海外の大学に進学することもより身近になってくるでしょう。海外の大学を卒業して留学先の国で就職をしたい場合は、現地の求職者と同じように個別に企業にアプローチし仕事と就労可能なビザを取得してください。

 

なお、大学卒業後に日本の企業に就職したい場合は卒業前に日本企業にアプローチすることになりますが、日本の大学生と同じように在学中に頻繁に企業訪問をしたり面接を何度も受けたりすることは難しいですよね。「日本人の海外留学生は日本での就職活動に不利なのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。海外の大学を卒業した人には日本の新卒者とは異なる就職のパスウェイが用意されていることが多いのです。

 

有名なのは「キャリアフォーラム」と呼ばれる海外留学生を対象とした日本企業の就職説明会。ボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ロンドン、上海などの各地で開催されるキャリアフォーラムには、グローバル人材を求める多数の日本企業が参加して自社の説明や採用面接を行います。ここで早々に内定をもらい、帰国後の就職先を確保する日本人の海外留学生は少なくありません。

 

他にも、日本の就職支援エージェントの中には留学生に特化したサービスを行っているところが多数あり、自分の希望や専門性に合った日本の企業をエージェントに紹介してもらうことで海外からでも効率良く就職活動を行うことができます。

 

キャリア形成の方法は十人十色。海外就職は実力次第

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海外企業の就活では学校の成績や留学中の仕事経験など、すべて実力で判断されます。それぞれ就職時期が異なるため、キャリア形成の方法は十人十色。自分に合った仕事を見つけるために資格を取得したりボランティアを行ったり、さまざまな工夫をしています。

 

日本で培った学力や経験を海外で試してみたい場合は、海外企業のポジションに応募してみて積極的に自分をアピールすると良いでしょう。グローバルなキャリアを求めるなら海外の大学に進学することも決して就職の回り道ではありません。自分のキャリアを自分でしっかりデザインできる海外留学や海外就職は、多様化が進む社会でますます注目されそうです。

 

筆者:林カオリ/ライター・エディター

関西を拠点に活躍するライター・エディター(クリエイティブオフィスこゆうじん代表)。知的財産管理技能士。日本にてコピーライター、編集者、ライターを経験した後、15年間オーストラリアに在住。シドニーでは日豪両国の各種媒体に執筆を行う傍ら、2児の海外出産と子育てを経験する。海外の実体験に基づくライフスタイル、旅行、教育、留学関連記事が得意。

 

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