IELTS ジェネラル・トレーニングとは?アカデミックとの違いを解説

     
最終更新日:2025.02.12記事作成日:2025.02.12資格対策
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Summary あらすじ

最近人気の英語資格「IELTS」には種類があるのをご存じでしたか?海外大学への進学・留学のための「アカデミックモジュール」と、移住や学業以外での留学を目的とした「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類があります。この2つの試験の違いや学習方法についてお知らせいたします。

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IELTSについて

【本文用】外国の大学・中庭の様子

 

IELTS(アイエルツ)は世界的に広く知られた英語の技能を測定する試験です。近年特に注目度の上がっている資格試験です。日本国内では英検やTOEICTOEFLと比べると知名度はそこまで高くありませんが、特にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダやイギリスなどではとても知名度の高い資格試験です。リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測定でき、海外留学や進学、就労、移住などに使える試験です。

 

IELTSには試験が2種類あります。どちらの試験を選ぶ必要があるかは、そのスコアをどんな目的に使うかによります。

 

アカデミックモジュール:英語圏の大学や大学院への留学・進学、プロフェッショナルな機関への登録申請を目的とする人向けのテスト。

ジェネラル・トレーニングモジュール:英語圏での就職や移住を希望している人が、ビザを申請する際に英語力を証明するためのテスト。実践的な日常生活での英語力を測る。

試験内容の違い

【本文用】講義を受けている大学生の手元アップ写真

 

それぞれのモジュールには共通点と相違点があります。比べてみてみましょう。

 

アカデミック ジェネラル・トレーニング
ジェネラルと共通 リスニング アカデミックと共通。試験時間は30分、4パートに変われた問題計40問を解く。内容は日常における会話や大学での授業内容。
ジェネラルと共通 スピーキング アカデミックと共通。試験時間は1114分。面接官と1対1で、対面形式で試験を行う。自己紹介やテーマに沿った意見のスピーチやディスカッション
3つの7501000語の長い段落を読む。本・雑誌・新聞から抜粋した学術的な内容から成り立つ。計40問を解く。 リーディング 400語前後の短文が45つと、1000語前後の長文1つ。パンフレットや広告など、日常で目にする資料が出題される。計40問を解く。
大学や大学院の勉強に関連するトピックが出題される。チャートやグラフ・図を解釈して分析する力を試されるTask1と、ジェネラルと共通のTask2がある。 ライティング 与えられた状況に基づいて手紙を書くことが求められるTask1と、問題や議論、見解について自分の意見をエッセイにするTask2がある。

 

このように、リスニングセクション、スピーキングセクションは共通の問題が出題されます。一方でリーディング、ライティングセクションはモジュールによって出題される内容が異なりますので注意が必要です。リーディングはセクション3の長文は共通ですがセクション1、2が異なります。セクション1は日常生活に関連し、セクション2は仕事関連に焦点を当てた文章が出題されます。ライティングはTask2が共通ですが、Task1が異なります。

 

■スコアについて

IELTSの試験では英検のように合否判定という評価はありません。技能別に1.0~9.0までの段階評価が出されます。この段階は0.5刻みで示され、最低が1.0、最高が9.0となります。各技能の「バンドスコア」と、総合評価の「オーバーオールスコア」が算出されます。オーバーオールスコアはO.A.と記載されることもあります。この数値が4技能の平均値を切り上げて算出されます。下記表はスコアの例になります。

 

リーディング リスニング ライティング スピーキング オーバーオール
6.5 6.0 5.5 6.0 6.0

 

また、このスコアは有効期限があります。期間は試験日から2年間です。

 

 

■ジェネラル・トレーニングの方が簡単と聞くけれど…

学術的な内容な専門的な内容が問われるアカデミックに対し、ジェネラル・トレーニングでは一般的な内容が問われるため、内容が理解しやすく、全体的な試験難易度はアカデミックと比べるとやさしい、と言われます。しかしその分、ジェネラル・トレーニングではより多くの正解数を出さなければ、高いスコアが出にくくなっています。同じ6.0というスコアを取得するためにはジェネラル・トレーニングではアカデミックと比べて間違えることができない、と言えます。

 

■IELTS6.0はどんなレベル?

そもそも、IELTSのスコアバンド6.0は他の資格ではどのくらいのレベルなのでしょうか。他の英語資格と比較すると、下記の通りです。

 

試験 IELTS6.0相当のスコア
英検 準1級
TOEIC 800850
TOEFL iBT 80~90

 

IELTS6.0は取得が難しいレベルであることが分かります。特にIELTS4技能を均等に評価する試験であるため、「リスニングやリーディングが得意な人でも、ライティングやスピーキングで苦戦する」という特徴があります。

 

例えば、TOEIC800点を持っていても、「スピーキングをほとんど練習したことがない」「ライティングでエッセイを書いた経験がない」という場合、IELTSでは6.0を取得するのが難しくなります。また、同じ留学に使えるTOEFL iBTのスコアと比較すると、「IELTSはスピーキングが対面式の試験であり、スムーズに会話ができることが求められる」という違いがあります。

 

そのため、独学だけではバランスよくスコアを上げるのが難しいと言われています。特にライティングやスピーキングのアウトプット対策は、試験に精通した講師の指導を受けながら進めるのが効果的です。

 

■受験方法と料金について

試験はコンピュータ版とペーパー版があります。ほぼ毎日受験することが出来るコンピュータ版は東京・名古屋・大阪の受験会場で受験することが出来ます。試験結果の開示も試験後1~5日と早いのが特徴です。コンピュータの操作に自信のある方や開催地から離れていない方、お急ぎの方はコンピュータ版を受験すると良いでしょう。

 

一方のペーパー版は全国の主要都市で開催されています。開催地は札幌、秋田、仙台、千葉/船橋、東京、横浜/川崎、長野/松本、金沢、静岡/浜松、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡、熊本です。試験結果の開示は受験後13日後となっています。問題用紙に直接書き込んで解けるため、解きやすく感じる方もいらっしゃるでしょう。

料金はコンピュータ版・ペーパー版どちらも25,380円となっております。

ジェネラル・トレーニングの勉強方法

【アイキャッチ用】221129留学IELTS

 

市販されている教材の多くは「アカデミック版」と明記されているものが多いです。同じ試験内容であるリスニングやスピーキングの対策には使用できますが、リーディングやライティングでは専門的過ぎて難しい場合もあります。教材がどちらのモジュールを対象としているか調べてから購入することをお勧めします。

 

リーディングの場合は日常的な場面で見る文章が出題されますので、普段から様々な記事を読むことが対策に繋がります。60分で40問を解くためには速読ももちろんですが、問題文を先に読んでキーワードを意識しつつ文章を読むことや、必要な情報を素早く見つける練習も必要になります。

 

ライティングの場合はアカデミック版とTask 1が異なりますので注意しましょう。ジェネラル・トレーニングでは「隣の人の騒音についての苦情の手紙を書く」「旅行先のホテルに忘れ物をしてしまった際の問い合わせの手紙を書く」などの文章を書く必要があります。文章はフォーマルな形式、セミフォーマルな形式、インフォーマルな形式を書き分ける必要がありますので、それぞれの特徴を学び、様々な文章を書く練習をしましょう。

専門のスクールに通うのもおすすめ

 

IELTSは英語系資格試験の中でも難しい試験の一つです。独学で不安のある場合や、効率よく学習を進めたい場合は、専門のスクールや塾に通うこともおすすめです。

 

スクールを選ぶ際は次のことに注目して選びましょう。

 

■無理なく通学することができるか

通学の場合は自分の生活圏内で通えると便利です。さらに駅から近かったり、自習室があったりするとなおよいです。英語の学習は習慣化すると学習効率が上がりやすいと言われますので、無理なく通える範囲で気軽に行けるスクールが良いでしょう。遠方に住んでいる、スケジュールが不安定など、通学が難しい場合はオンラインでも受講できることができるかを確認しましょう。どちらでも切り替えができると安心です。

 

■IELTS試験に精通している講師がいるか

IELTSは難易度の高い試験ですので、講師が試験内容に精通していないとなかなか効率よく学ぶことができません。また、同じIELTSでもアカデミックのみの対応という場合もあります。事前に学校説明会などで、ジェネラル・トレーニングである旨を伝え、対応できる講師が在籍しているかを確認しましょう。

 

■学習するイメージを思い浮かべられるか

学校説明会などがある場合は、ぜひ参加しましょう。自分の目標や現在の状況、学習の目標について相談できると、具体的にどのように学習を進めていけばよいかのイメージができます。また、定期的に現状を報告できたり、進捗を確認してもらえたりと、モチベーションの維持につながります。サポート体制はどのようになっているのかを説明会などで確認しておきましょう。

IELTS ジェネラル・トレーニング・モジュールの学習は日米英語学院へ

【本文用】笑顔で打ち合わせのメモを取る女性

 

45年の実績のある日米英語学院は、関東・関西に9つのスクールがあります。どのスクールも主要駅から5分圏内にあり、アクセスの良い立地にあります。オリジナルの単語テストや自習室の活用で、授業の無い日でも英語の学習を行うことができます。

 

講師は英検1級、TOEIC900点以上など、厳しい審査を受けたベテランの講師が揃います。もちろんIELTSジェネラル・トレーニング・モジュールに精通した講師も在籍しています。授業は通学・オンラインから選ぶことが可能。オンライン授業の場合でも講師はスクールから授業を行うので、通学しているときと変わらないクオリティで受講できます。

 

入学前の丁寧なカウンセリングで、お一人お一人に合ったレッスンをオーダーメイドで作成しています。そのため、効率よく学習を進めることができ、最短経路で目標にたどり着くことができます。また、通学後も定期的なカウンセリングを行いますので、振り返りと次の目標を見直すことができ、学習の進捗を理解することでモチベーションを維持しつつ学習を進めることができます。

 

IELTSは最近知名度も上がってきており、書籍等もたくさん発売されていますが、ジェネラル・トレーニング・モジュールにターゲットが合っているかどうかを調べるのはなかなか大変ですし、対応したレッスンのある語学スクールもまだ少ないのが現状です。一度無料のカウンセリングで、相談してみてください。通学までは考えていなくても、情報が手に入ります。カウンセリングはオンラインでも受けられますので、まずは無料カウンセリングをお試しください。

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