お中元、お歳暮は日本だけ?欧米における贈り物の習慣

贈り物の文化と習慣

 

Introduction

日本では、お中元やお歳暮といった文化が根づいているとおり、ビジネスシーンにおいても気軽に贈り物をしますが、実は海外、特に欧米にはそのような習慣はあまりありません。

 

そこで今回は、ビジネスシーンにおける贈り物について日本と欧米の違いについて見ていきましょう。

欧米には、取引先に手土産を持参する習慣はない

贈り物の文化と習慣

日本では、同僚や取引先に「品物」を手渡す光景がよく見られますね。例えば、休暇を取って旅行などに行けば、同僚全員にお土産を配ることでしょう。また、取引先を訪問する際にも手土産を持参することもあります。しかし、欧米にはいずれの習慣はありません。もし、海外の企業とお付き合いをすることがあれば、何も持っていく必要はないでしょう。

 

私の元アメリカ人上司などは、取引先が来る度に何か持ってくるので(といっても、お菓子やアイスクリームなどですが)、「『賄賂』ではないのか?」と冗談交じりに疑っていました(笑)

 

なお、お歳暮などの文化がない欧米では、品物を贈るかわりに、年の瀬にはSeason Greetingsと書かれたクリスマスカードを送り主のサイン入りで送ります。

冠婚葬祭で祝儀や香典を渡す習慣もない

贈り物の文化と習慣

もうひとつ、日本の習慣で驚かれるのが、冠婚葬祭などで「現金」を渡すことです。例えば、同僚が結婚したときには祝儀を、取引先が亡くなったときには香典を、それぞれ包みます。日本では、その「相場」も決まっていますが、冠婚葬祭で友人やビジネス上の関係者に現金を渡す習慣がない欧米の人たちには不思議に映るようです。

 

前述の私の元アメリカ人上司などは「そんな小額の現金を渡すなんて、かえって失礼なのではないか」とも思ったそうです。彼らにとって「現金を渡す」という行為は、チップや寄付のイメージがあるのかもしれません。

 

同僚や友人の結婚を祝う場合は、欧米では結婚式より前にパーティーを企画し、そこで相手の欲しいプレゼントをみんなで用意する、といったことがよく行われています。もし、海外でそういった機会に巡り合えば、積極的に参加してみましょう。

欧米では、贈り物はその場ですぐに開けるのが一般的

箱を開ける人

ちなみに、お中元やお歳暮、手土産などの習慣はなくても、欧米でも同僚にプレゼントを贈ることはあります。いつもお世話になっていたり、休暇中に自分の仕事を肩代わりしてくれていたり、といった場合には、自分自身の気持ちを示すために、クリスマスシーズンや休暇明けなどに相手が喜びそうなものを個別に送ります。

 

私の元アメリカ人上司も、年末年始には長期の休暇を取って家族で母国に帰国していたため、不在時の仕事はすべて私が引き受けていました。そのため、休暇明けには、私が喜びそうなもの、それも割と高価なものを奥さまと一緒に選んで贈ってくれた嬉しい思い出があります。「奥さまと一緒に選んでくれる」といったところも日本人にはないポイントで、こういう形だと高価なモノでも受け取りやすいですよね(笑)

 

欧米では、いただいた贈り物はその場ですぐに開けるのが一般的。日本のように断りを入れる必要はありません。「開けないのは、まったく関心がないから」と否定的に取られるため、要注意。その場で開けて、直接感謝の意を伝えましょう。

相手に喜んでもらいたい気持ちは世界共通!贈り物をする際の英会話フレーズ

贈り物の文化

最後に、贈り物をする際の英会話フレーズをご紹介。日本には「つまらないものですが」という有名なセリフがありますが、英語ではこのように言いましょう。

 

・This is for you. I hope you like it.
(これはあなたに。気に入ってくれると嬉しいです)
・It’s a present for you. I thought you might like this.
(あなたにプレゼントです。あなたが気に入りそうだなと思って)

 

贈り物の形は違っても、相手に喜んでもらいたい気持ちは世界共通ですよね。それぞれの文化・マナーや習慣の違いを知るのも楽しい経験となるのではないでしょうか。

 

筆者:岡本きよみ/PRディレクター
株式会社Harris PR & Consulting Office代表取締役。PRディレクターとして主に食、旅、美容、ウェルネス、カルチャーなどの広報活動に関わる。米国の高校を卒業後、日本の大学に進学。専攻は英米語、言語学。JTB、日航のアウトバウンド・インバウンド業務に従事した後、出産を機に、P&Gファーイーストインク(当時)に転職。広報渉外部および研究開発部に10年間勤務の後、家族とともにニュージーランドに滞在。帰国後、外資系ホテルの広報、外資系PR会社のヴァイスプレジデント、アメリカ政府観光機関のPRディレクタ―などを経て、現職。

 

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