海外で働く日本人に聞いた!外国人と仕事する際の“あるある NG”

海外で働く日本人に聞くNGなこと
Summary あらすじ

グローバル化により世界は狭くなっていますが、国が違えば、文化や風習、価値観は異なります。ビジネスシーンにおいては、日本の常識が外国の人には全く通じず、思わぬトラブルに発展することも。外国人と仕事をする際の “あるある NG”をご紹介します。

ネット社会ではすでに国境はなくなり、リアルな社会もグローバル化の一途を辿る今、外国の人とビジネスをする機会が増えています。ただ、世界は狭くなっても、国が違えば、文化や風習、価値観は別。日本の常識が外国の人には全く通じず、思わぬトラブルに発展することも少なくありません。

 

そこで今回は、海外で働く日本人たちからの声をもとに、外国人と仕事をする際の “あるある NG”をご紹介。「こんなはずではなかった!」と頭を抱える前に、ぜひご一読ください。

外国人から大ブーイング!日本人の勘違いと病気のときの困ったやる気

外国人から大ブーイング!日本人の勘違いと病気のときの困ったやる気

よく「外国の人とのビジネスでは、YESやNOをはっきりと!」と言われています。しかし、ウジウジとはっきりしないのは当然NGですが、「はっきりと言うこと」を「ズケズケ言うこと」と勘違いすると大変危険。円滑な人間関係にヒビが入りかねません。

 

例えば、外国の人の提案を却下する際、「ダメ」と突き放すだけでは相手の面目は丸つぶれ。「この部分は素晴らしいけれども、ここに問題があるため、残念ながら却下です」というように、相手の仕事を認めるような一言も忘れずに伝えましょう。

 

また、病気のときの対処法が対人関係を悪化させてしまうこともあります。どんなに体調が悪くても、這ってでも出社する熱血姿勢が日本では評価されることもありますが、外国の人に言わせれば、とんでもなく非常識。「病気を広める恐れがあるのなら、迷惑だから会社を休むべきだ」と考えます。

 

なお、管理職の場合は「自分の健康管理ができないダメ上司」というマイナス評価につながることも。とにかく、外国の人とビジネスする場合、「風邪で倒れそうだけど頑張ってきました!」はNG中のNGです。

日本的な心遣いや遠慮は無用?!外国人と日本人では気の使いどころが違う

日本的な心遣いや遠慮は無用?!外国人と日本人では気の使いどころが違う

そして、外国の人と働いてみて驚くことが多いのが、日本人にありがちな心遣いがあまり通じないということ。「オフィスが散らかっていたので気をきかせて片付けたら、それ以降、片付けが自分の仕事になった」というケースも。仕事の範疇にないことを自発的に行うと「好きでやっていることだ」と判断されます。

 

他にも、外国人の同僚に「仕事を手伝おうか?」と声をかけてもらったとき、日本人特有の遠慮で「いいよー。大丈夫」などと言ってしまおうものなら、「ああ、そう」と本当にスルーされてしまうでしょう。

 

外国人同僚:「手伝おうか?」

あなた:「悪いし、いいわ」

外国人同僚:「いやいや手伝うよ」

あなた:「本当に?助かる~」

 

こんな展開を期待していたなら、間違いなく肩透かしを食らいます。ヘルプが必要なときは、はっきりとお願いしましょう。

 

でも、「外国の人は気遣いがない」と考えるのは早計。外国人と日本人とでは、気の使いどころが違うだけ。先にご紹介した風邪のときの対処法なども、ビジネス相手を思いやった末の行動なのです。

外国人とのビジネスのポイントは「尊重」。認め合えるプロの関係を構築しよう

海外ビジネスのツボは相手をリスペクトすることといっても過言ではありません。例えば、日本の会社では、成績の良い花形社員が上から目線で別部署にサポートの指示を出すようなことが少なくありません。一方、外国では、「別部署のプロに意見を聞く」という姿勢で対等の立場をキープする傾向にあります。ここでもリスペクトの精神が働いているのです。

 

「外国の人とのビジネスでは白黒はっきりと」「外国の人は下の名前で呼ぶ」など、巷でよく聞く海外ビジネスマナーは多数あります。しかし、外国の人と仕事する際の一番のポイントは、どういう立場のどんな役職であれ、相手をプロとして尊重すること。その上で、白黒はっきりとものを言うことが大切です。

 

お互いを下の名前で呼ぶ合う対等なパートナーなのですから、自分自身もプロとしての誇りをもって堂々と海外ビジネスに挑みましょう!

 

 

筆者:林カオリ/ライター・エディター

関西を拠点に活躍するライター・エディター(クリエイティブオフィスCOUJIN代表)。知的財産管理技能士。日本にてコピーライター、編集者、ライターを経験した後、15年間オーストラリアに在住。シドニーでは日豪両国の各種媒体に執筆を行う傍ら、2児の海外出産と子育てを経験する。海外の実体験に基づくライフスタイル、旅行、教育、留学関連記事が得意。

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