面接につながる!英文履歴書の魅力が倍増する「カバーレター」の力
カバーレターは、英文履歴書の魅力を倍増させる重要アイテム。効果的なカバーレターは採用担当者の心をつかみ、「ぜひ一度、この人と話してみたい」と思わせることができます。カバーレターが秘めるアピール力を踏まえ、基本的な書き方を例文とともにご案内します。
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目次
Introduction
海外就職や外資系企業に就職・転職する際に必須となるのが「英文履歴書」。最近では、日本語の履歴書と英文履歴書の両方の提出を求める企業も増えています。この英文履歴書において、大きな力を発揮するのが履歴書に付ける「カバーレター」です。
今回は、書き方次第で就職成功率が大きく変わるカバーレターの重要性と効果的な書き方をご案内します。
日本語の履歴書を英訳するだけではダメ!英語履歴書はオリジナリティが大切
アルバイトや正社員を問わず、職務経験がある人なら一度は日本語で履歴書を書いたことがあるでしょう。市販の履歴書用紙を購入して手書きしたり、PCで履歴書フォーマットをダウンロードして記入したり、既定の書式に従って時系列で学歴や職歴を箇条書きするスタイルが一般的です。
では、英文履歴書はどうでしょう?「日本語の履歴書を英文に翻訳すればOK」と思っているのなら大間違い。なぜなら、英文履歴書は基本フォーマットがない自由構想だからです。名前や住所などの基本連絡先情報、職歴、学歴といった必記事項は押さえつつ、自分のアピールしたい点は最大限に、あまり特筆すべきものがない事項はスペースを小さめに、と自由に経歴を記載することができるのです。
そんな英文履歴書ですが、ダラダラと書き連ねるのは望ましくありません。完結でわかりやすい箇条書きを基本とし、A4サイズの紙に1~2枚でまとめるのがおすすめです。また、学歴や職歴は最新情報から記入するのがルール。最終学歴が大学の学部卒ならば、“University of KotsuKotsu, Bachelor of Arts in English Linguistics March 2015 (KotsuKotsu大学英語学士取得 2015年3月)”というように学士号取得の年月日から始め、徐々に時をさかのぼります。
ただの添え物と侮るなかれ。効果的にアピールできる「カバーレター」の書き方
そして、英文履歴書を書く上で忘れてはならないのが「カバーレター」。簡単に言えば「履歴書の送り状のようなもの」ですが、ただの添え物だと侮ってはいけません。このカバーレターは、いわば採用担当者の目に最初に入るもの。「履歴書をお送りします」だけの内容であれば、残念ながら英文履歴書は目に留まらず、スルーされてしまうでしょう。
カバーレターは、求職者が自分の言葉で企業の担当者に自らを売り込む最初のアピールチャンスです。いかに自分がそのポジションに相応しく、その仕事を熱望しているかを効果的にアピールできれば「面接して話してみたい」と思ってもらえる可能性が高まることでしょう。以下、面接への架け橋となるカバーレターのポイントをご案内します。
<カバーレターのサイズ・枚数:A4・1枚>
【1】差出人情報(自分の名前・住所・連絡先など)と日付
(Sample)
Yumi Sakai
1-1 kotsukotsumachi,
Osaka 530-0000
(06)0000-0000
mmm@mmm.com
1 August 2018
【ここがPOINT】
個人名の他にメールアドレスや電話番号を入れておくと、担当者もすぐに連絡しやすくなります。
【2】受取人情報(採用担当者の名前・部署・役職など)
(Sample)
Mr. Michel Smith,
Human Resource Manager
〇× International Pty Ltd
1001-11 international street,
Minatoku,
Tokyo 107-6151
【ここがPOINT】
採用担当者の名前を記入。どうしてもわからない場合は” Human Resource Manager,”などと役職のみを表記することもありますが、会社のホームページなどを確認し、なるべく担当者の個人名を記載しましょう。好感度が上がります。
【3】序文(希望職種応募動機など)
(Sample)
I am writing to express my interest in the International Customer Services Officer position listed on KotsuKotsuJOB.com.
(KotsuKotsuJOB.comに掲載されていたインターナショナルカスタマーサービスオフィサーの求人に興味があります)
【ここがPOINT】
多数の職種を募集している場合があります。どの媒体に掲載されていた、どの職種に応募したいのかを明記すること。
【4】本文(経験・適正・仕事の熱意などを全力でアピール)
(Sample)
For the past 3 years, I have worked for a major international trading company and gained various experiences as a customer services officer for Asia region.
※大手国際貿易会社で3年間働き、アジア地域におけるカスタマーサービスオフィサーとして、さまざまな経験を積みました。
My core strengths include, but are not limited to the following;
・Strong interpersonal skill, especially in multicultural environment,
・Friendly and positive character and good team player,
※主な私の強みは以下の通りです。ただし、下記に限定されるものではありません。
・多文化的な環境下における優れた対人能力
・フレンドリーで前向きな性格で、チームプレイが得意
【ここがPOINT】
過去の経験をアピールする場合は、具体的な数字を入れるとリアリティが出ます。営業職ならば「年間〇〇人と契約を交わした」など。なぜこの職業に興味があるのか、なぜ自分が適役だと思うのかなど、その仕事に対する意欲を存分にアピールしましょう。
【5】〆の文(面接の希望、連絡方法、お礼など)
(Sample)
I am looking forward to the opportunity to meet you and discuss the position in more detail. I am available for interview at any time after 10 August and my contact is (06)0000-0000 or mmm@mmm.com.
I would like to thank you for your time and consideration of my resume.
※お会いして詳細をお話しする機会を賜りますことを楽しみにしております。私は8月10日以降であればいつでも面接にお伺いできます。連絡は(06)0000-0000またはmmm@mmm.comまで、よろしくお願いします。
履歴書をお読みいただき、また、ご考慮いただきまして、誠にありがとうございます。
【ここがPOINT】
面接をしてほしいという意思表明を行い、書類に目を通してもらった労力に感謝を述べます。担当者が連絡しやすいように面接可能な日時や連絡がつきやすい方法などを書くのもおすすめです。
【6】結び
(Sample)
Yours sincerely,
Yumi Sakai
海外だけじゃない。国内企業でも役に立つ英文履歴書とカバーレター
英文の履歴書は外国企業に就職する際に役立つのはもちろんのこと、国際化が進む日本企業でも重要視する動きがあります。日本の大手企業では外国との取引はほぼ日常化していますし、また、新鋭のIT企業や多国籍企業では社内の公用語は英語となり「同僚や上司が外国人」ということも珍しくなくなっています。
英語の履歴書は人材採用の直接の判断材料になる他、英語力やプレゼンテーション能力を測る上でも重宝します。自分の経験や能力を簡潔かつ魅力的にカバーレターでアピールできれば、履歴書の評価は3割増しにも5割増しにもなることでしょう。また、カバーレターを書くことで、本当に自分がやりたいこと、自分が今まで培ってきたことを自身で見直す良い機会にもなり、自信をもって次の面接に進むことができるはずです。
英語力と仕事の能力を人事担当者に最大限にアピールする最強のカバーレターを用意して、希望の国際派ポジションを手に入れましょう。
筆者:林カオリ/ライター・エディター
関西を拠点に活躍するライター・エディター(クリエイティブオフィスCOUJIN代表)。知的財産管理技能士。日本にてコピーライター、編集者、ライターを経験した後、15年間オーストラリアに在住。シドニーでは日豪両国の各種媒体に執筆を行う傍ら、2児の海外出産と子育てを経験する。海外の実体験に基づくライフスタイル、旅行、教育、留学関連記事が得意。
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