発音が良いだけじゃダメ!伝えるための英語プレゼンの準備

Summary あらすじ

英語のプレゼンテーションで最も大切なのは発音でも英語力でもありません。心に刺さるプレゼンは事前準備とプレゼンターの表現力が鍵。効果的な構成とスライド資料の作り方、聞き手を飽きさせない話し方など、日本語翻訳を超えた英語プレゼンを目指しましょう。

目の前には大勢のネイティブスピーカーたち。しかも、チームの命運をかけた新プロジェクトのプレゼンテーションを英語で……。

 

思い浮かべるだけで緊張しそうなシーンですが、手を抜かずにしっかりと資料やスピーチの準備を整えれば、英語のプレゼンは想像よりもずっとシンプルかつ効果的に行うことができます。

 

今回は英語のプレゼンテーションを成功に導くための事前準備のポイントをご紹介しましょう。

英語で伝えるためのプレゼンの構成を意識しよう!

 

プレゼンテーションの準備の第一歩はプレゼン内容の構成です。

 

日本人用に作成した構成をそのまま使い、スピーチ内容や資料を単に英訳しただけの“翻訳プレゼン”は日本人がやってしまいがちなNGのひとつ。ネイティブスピーカーに対しては、結論から述べる文章の組み立てにしましょう。

 

どんなにパーフェクトな発音で“翻訳プレゼン”をしても、起承転結スタイルで話を進めては心に響かないどころか「結局、何の話だったのかわからなかった」という悲しい結果になりかねません。

 

※参照:英語でプレゼンテーション!押さえておきたい基本的なコツ

https://www.nichibeieigo.jp/kotsukotsu/business/1498/

スライドに過度な説明文は不要。一目瞭然、単純明快がベスト

 

プレゼン準備で欠かせないのがスライドなどの資料作成。こちらも以下のような英語を意識した構成に合わせて作り変えましょう。「序論(Introduction)」で結論でもある「目的」をはっきりと述べ、「本論(Body)」でその根拠をデータや実例を挙げてわかりやすく説明。そして、「結論(Conclusion)」で相手の記憶に残るよう、全体の概要をまとめた後で「目的」を再度強調して締めくくります。

 

スライドにびっしりと英語で説明を入れてしまうのはNGです。スライドは絵や写真などの視覚要素優先で構成し、文字をできるだけ排除しましょう。英語力を補うために資料に文字を詰め込みたい気持ちはわかりますが、説明文をスライドに詰め込まれると読みにくいうえにわかりにくく、参加者は文字を読むのに気を取られてプレゼンターの話は上の空に。最終的には何も伝わらない残念なプレゼンテーションになってしまいます。

 

英語プレゼンのためのスライドを作成する際は下記の5点に注意しましょう。

 

1.主語や冠詞(a,theなど)はできるだけ取り除く

2. 1枚のスライドに複数の情報を詰め込まない(11トピック)

3.図や写真などをなるべく多く使用し、口頭で説明できることはスライドに入れない

4.文字を入れる場合は大きいサイズでできるだけ箇条書きに

5.短く簡潔な文章が好まれるが略字(cuz=because, gonna=going toなど)はNG

 

上記のポイントを意識しながら図やグラフ、写真などをメインにスライドを作り上げれば、ぱっと見るだけで内容が理解できる資料ができあがるはず。あくまでもスライドは補足資料です。細かな説明は口頭で行うのが良いプレゼンテーションといえます。

 

英語プレゼンは発音よりも表現力が鍵を握る

 

「果たして自分の英語がネイティブに通じるのか……」と、英語のプレゼンテーションで最も不安になるのがスピーチです。しかし、いくら発音が良くても背中を丸めて原稿をただ読み上げるだけのプレゼンテーションは失敗に終わる可能性が大。同じトーンで流れるような話し方をする日本語に対し、英語は少しぐらい発音が間違っていてもアクセントを付けてリズミカルにスピーチする方が好まれます。

 

プレゼン当日は原稿を持ち込まず、構成順序とポイントを書いた短いメモを持ち込むのみに留め、資料ではなく聞き手の目を見て話すようにしましょう。プレゼン前は鏡の前でリハーサルしたり、自分の姿をビデオに撮って確認したりするのも効果的です。

 

商品やサービスの素晴らしさを印象付ける魅力的なプレゼンテーションには演出が欠かせません。テレビや舞台の司会者をお手本に、聞き手の目を見るタイミングや効果的な間の取り方など表現力を研究してみましょう。

 

日本語翻訳でなく、英語で考えて話すプレゼンが評価される

英語のプレゼンと日本語のプレゼンは全く別物と考えて、構成や表現方法を一新するのが得策です。難しく思える英語のプレゼンテーションも、構成や資料をネイティブスピーカー向けに作り変えるだけで驚くほどシンプルで効果的な内容に生まれ変わります。

 

胸を張って堂々とプレゼンターを演じきれば、きっとネイティブスピーカーにも評価される良いプレゼンになること間違いなしです。

 

筆者:林カオリ/ライター・エディター

関西を拠点に活躍するライター・エディター(クリエイティブオフィスこゆうじん代表)。知的財産管理技能士。日本にてコピーライター、編集者、ライターを経験した後、15年間オーストラリアに在住。シドニーでは日豪両国の各種媒体に執筆を行う傍ら、2児の海外出産と子育てを経験する。海外の実体験に基づくライフスタイル、旅行、教育、留学関連記事が得意。

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