将来、世界の舞台で活躍したい若者へ!海外ビジネス人財プロデューサーに聞いた極意

2018.08.21旅行・留学
海外でたくさんの人に会う
Summary あらすじ

海外ビジネス人財プロデューサーとして、東南アジアを中心に海外を飛び回る植村浩康さん。世界を舞台に働く魅力とともに、将来さまざまな国のビジネスパートナーと仕事をしたい若者に向けて、英語やコミュニケーションなどについて、その極意をうかがいました。

外務省のASEAN(東南アジア諸国連合)経済統計基礎資料によると、2016年のASEANの人口は日本の約5倍の63,862万人。一方で1人あたりのGDP(国内総生産)は日本の約1割とあって、今後の経済発展のポテンシャルを大いに秘めています。このASEANは一例ですが、世界には日本の若者が活躍できる土壌がたくさんあります。

 

そこで今回は「関西から世界へ!」をコンセプトに掲げる海外ビジネス人財プロデューサーの植村浩康さんに、世界の舞台で活躍するための極意についてうかがいました。

 

Profile

植村浩康さん

学生時代に「海外を飛び回る仕事をしたい」と願うものの夢敗れて国内で就職。しかし、父の死をきっかけに「たった一度の人生、悔いなく生きよう」と海外ビジネス分野への転職を決意。独学で国家資格の通関士を取得し貿易業界へ。その後、独立して国際行政書士事務所 H&Jコンサルティングを立ち上げる。現在は、海外ビジネス人財プロデューサーとして、神戸と香港を拠点に中小企業の海外展開や海外ビジネスの起業をサポート。海外ビジネスリーダーの人材育成にも尽力し、大学や専門学校の非常勤講師、公的機関や民間企業のセミナー講師なども務める。

仕事を通して世界中に友人ができる!企業説明会やインターンシップに参加してみよう!

人財プロデューサー

 

― 植村さんは東南アジアを中心に一年の半分ほど海外へ出かけていらっしゃいます。どの部分に海外で働く魅力を感じていますか?

 

貿易において日本製品のクオリティーの高さが称賛され世界中に広まっていくのがうれしいですが、何より仕事を通して世界中に友人ができるのが魅力ですね。

 

日本を出ると価値観の違いにもよく遭遇しますが、興味津々でもっと知りたくなります。新しい価値観は、自身を成長させてくれますしね。

 

― 海外で働きたいとき、どのようなことを事前にチェックしておくべきでしょうか?

 

就職するなら商社、メーカー、物流という三大業界から選ぶことになると思いますが、仕事内容や取扱商品などのほか、自分が働きたい国に販売先や営業所があるかは必ずチェックしておきましょう。また、特に海外では人間関係がビジネスを円滑に進める鍵になるため、現地はもちろん、日本にもサポートしてくれる社員がいる会社がおすすめです。会社の内情を知るためには、ネットでの情報収集だけでなく、企業説明会やインターンシップに積極的に参加すると良いでしょう。

 

ちなみに、近年では個人輸出も増えています。ウェブサイトを立ち上げるには手間もお金もあまりかからないので、製造や販売が家業の若者にはうってつけの海外へのゲートウェイでしょう。海外は本当に近くなっていますよ。

ジェスチャーを交えながらでも必死に伝えようとする姿勢が大切

海外の人と話す人

 

― 海外には興味があっても、ビジネス英語に不安を覚える若者は多そうです。

 

ビジネス英語では、単語や言い回しがおよそ決まっています。そのため、事前にしっかりと予習しておけば問題ありません。それに「なぜ英語の勉強をするのか」「どんな勉強をすべきか」が明確になるため、英語学習に対するモチベーションを保てますし上達は早いでしょう。

 

なお、現地で英語を話すときは「伝えること」を何より強く意識してください。流暢な発音や正しい文法を心がけることよりも、どうしたら伝えることができるか、ジェスチャーを交えながらでも必死に伝えようとする姿勢が大切です。僕も「何がわからないか教えてくれませんか?(Would you tell me what you don’t understand?)」と聞くこともあります。日本のような「察してください」は、海外では一切通用しませんから。

 

また、聞き取れないときには、勇気を出して何度も聞き直しましょう。「Excuse me.(申し訳ございません)」「Please, speak slowly.(もっとゆっくり話してください)」などを添えてお願いすれば、相手もわかってくれるはず。

 

ビジネスシーンの英語で最も多い失敗は、知ったかぶりをしてコミュニケーションエラーを引き起こすことです。僕の場合、よく話し、よく聞き、重要なことは文章で残すようにもしています。

異文化を敬い楽しむ。国際ビジネスパーソンに必要なのは「人間力」

握手をする人

 

― 植村さんは、さまざまな国の方とビジネスパートナーになっています。英語以外で気を付けたいコミュニケーションの秘訣はありますか?

 

第一に、相手の文化や相手の考えを理解し敬わなければなりません。日本では考えられないことが、相手の国では常識ということもしばしば。例えば、トルコ人のビジネスパートナーは1日に5回もお祈りをします。日本人の感覚では驚くべきことを否定するのではなく、興味を持って楽しんでほしい。このことが、海外を舞台に働く大きな醍醐味だと思うからです。

 

言葉も経験も知識も乏しいのに、不思議とすぐに現地に溶け込むタイプの人がいます。おそらく、相手の文化や考えを受け入れたうえで、自分をさらけ出しつつ一生懸命に馴染もうとするからでしょう。周りから「助けてあげたい」と思われる、そんな「人間力」にあふれる人が、国際ビジネスの現場では受け入れられやすいのです。

 

また、相手を敬うだけでなく、自国の文化や考え方が相手から尊重されるよう、自分の思いを主張することも肝心です。敬い敬われるバランスは難しいですが、これを実現できてこそ前述の人間力につながります。相手に「それが植村浩康の価値観だ」と理解してもらえるようになれば、国際ビジネスパーソンとしての活躍の場がさらに広がります。

失敗を恐れずに一歩を踏み出した人だけが、世界で活躍するための切符を得る!

空港にいる人

 

国際ビジネスを通して、人生が楽しく豊かになったと振り返る植村さん。しかし、 実は失敗を繰り返しながら今の自分を確立してきたそうです。「失敗からは多くのことを学べます。失敗を恐れないで!」との力強いメッセージをいただきました。

 

確かに、体験したからこそ生まれた悔しい思いはステップアップの原動力になることでしょう。その中で、自ずと進むべき道も見えてくるのかもしれません。

 

失敗を恐れずに一歩を踏み出す。そうしてはじめて、世界で活躍するための切符を得ることができるのです。

 

【取材協力】

国際行政書士事務所 H&Jコンサルティング

http://www.hj-consulting.net

筆者:児島奈美/トラベルライター

旅行雑誌やWEB等で、国内外問わず現地へ足を運び取材・撮影を行う。得意分野は、旅のルポ、グルメ取材、人物インタビューで、渡航した海外はプライベートを含め約40か国。雑誌立ち上げのために約3か月、ベトナムに滞在したほか、欧州周遊(約3か月)、米国横断(約1か月)、東南アジア周遊(約3週間)、英国縦断(約3週間)、米国滞在(約1年)の経験も持つ。実践の場で英語を使うことが多く、「英語はツール」をモットーに、わかりやすく使える英語を心掛けている。

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