就活に活かせるTOEIC®スコアは何点?TOEIC®が必要な業界や勉強法も紹介

     
最終更新日:2024.05.23記事作成日:2022.05.18資格対策
【アイキャッチ用】220518TOEIC就職
Summary あらすじ

就職活動をはじめる前に、身につけるべきスキルとして思い浮かぶのが英語という方も多いのではないでしょうか。その指標として国内で最も利用されている試験がTOEIC® L&Rテストです。今回は「本当にTOEIC®テストスコアは必要なの?」「何点持っていれば有利になるの?」という疑問にお答えしていきます。

 

 

就活にTOEIC®テストスコアは影響するのか?

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TOEIC®テストは必ずしも就職活動に必要、というわけではありませんが、有利になることがあります。エントリーシートにスコアを記入したり、自己PRで活用することができるからです。実際には、どれぐらいの企業が採用の参考にしているのか、見ていきましょう。

 

■TOEIC®テストは多くの企業の就職で有利に働く

実は、約7割の企業が採用時にTOEIC®テストスコアを参考にしているというアンケート結果が出ています。そのため、就職活動でスコアを持っていれば有利になることが多いと言えます。

 

参考:英語活用実態調査2019(企業・団体)

 

企業や業界、職種によって求められるスコアは違ってきますので、自分の志望する職業に就くために、どのくらいのスコアが必要とされるか確認してみましょう。企業によっては、採用や昇進で必要とするTOEIC®テストスコアを公開しています。

 

TOEIC®テストのスコアが就職に役立つ理由

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TOEIC®テストは公式サイトで、「日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト」とうたっており、ビジネスでの英語力を測るテストです。そのため、企業も導入しやすく、採用時に参考にしていると考えられます。

 

■海外取引の増加

日本企業の海外進出によって、段々とグローバル化が加速しています。2022年10月の時点で、海外に進出している日本企業の総数(拠点数)は、81,098拠点。前年と比較して2,647拠点の増加(約3.2%)となっており、過去最多の拠点数です。(外務省が在外公館、企業へのアンケートなどを通じて実施した「海外進出日系企業拠点数調査」による)

海外進出以外にも、外国人従業員を増やしたり、オフショア開発を進めているなどで英語が必要となる企業が増えていますし、企業公用語を英語に設定している会社も聞くようになりました。

企業のグローバル化の中で、求める人材の一つとして、グローバルに活躍できる、つまり高い英語力を持っていることが段々と求められるようになってきています。英語力を測る指標として日本で主流となるのがTOEIC® L&Rテストですので、スコアを持っていると就職に役立つことになります。

 

■就職活動におけるTOEIC®テストスコアの足切り

業務で英語を使う外資系企業や商社では、TOEIC®テストなどのスコアを基準に応募者の足切りを行う場合があります。英語を使わない企業でも、例えば応募者数が多い企業や大企業も、TOEIC®テストスコアを足切りに使う場合があります。そのような企業を志望して就職活動を行う場合は、活動前までに企業に求められているスコアをクリアしていないと、エントリーできない、または書類審査で落とされることになりますので、要注意です

 

業務で英語を使う企業では、採用時だけではなく、入社後の配属先決定にもTOEIC®テストスコアが影響する可能性があります。将来、英語力を昇進・昇給の条件にしている企業もありますし、海外勤務の際に、TOEIC®テストスコアを求められることもあります。学生のうちに勉強してTOEIC®テストスコアを取得するのであれば、できるだけ高いスコアを目指しておくとよいでしょう。

 

■TOEIC®テストのスコアは自己PRになる

就職活動では、英語力だけが評価されるわけではありません。学生の人柄や入社後どれくらい伸びそうかという可能性を見ていることが多いです。それをアピールするエピソードとして、TOEIC®テストを学習しスコアを取得した経験を利用することができます。

例えば、英語を学習した目的を明確に伝えることで「目的意識が高い」向上心が評価され、仕事にもモチベーションを持って取り組めるとみなされます。また、どのように努力をしたのか、何点アップしたのかを伝えることで、忍耐力や継続性、計画性などの長所をアピールできます。身につけた英語力を仕事でどう活かせるか、どう活かしていきたいのかを伝えることで海外志向を伝えていくことも大切です。

この自己PRは、たとえTOEIC®テストスコアを重視していない企業の選考でも、「学生時代頑張ったこと」として、自分の強みを伝えることに利用できます。特にTOEIC®テストは社会人であれば多くの人が知っているテストですので、スコアを取得するために必要な努力など、ある程度は理解してくれます。

 

■英語力を重視している企業が多数ある

英語活用実態調査2019によると、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル(複数回答)」の項目で、回答企業のうち83%の企業が「英語」が必要と選択されました。コミュニケーションスキルや問題解決能力・実行力を超え、最も大切であると認識されています。

またTOEICは認知度も高いため、高いスコアを持っている学生の方はそれだけ就職活動が有利になります。

 

参考:英語活用実態調査2019(企業・団体)

 

就職のためにTOEIC®テストスコアが有利にはたらく業界

【アイキャッチ用】220722TOEICポイント解説

 

■TOEIC®テストのスコアが就職で有利にはたらく業界

外資系企業やグローバル展開している企業については、業界問わず英語力が必要となりますので、そのアピールとしてTOEIC®テストスコアを保持していれば、有利に働くと言えます。業界として有利に働くと言われているのが次の業界です。志望する業界かどうかチェックしてみましょう。

・海運業界
・航空・旅行業界
・プラントエンジニアリング業界
・商社・メーカー
・製薬業界

また、業界に関わらず、志望する職種が海外営業など英語を使う職種である場合も、TOEIC®テストスコアが有利に働きますので、ぜひTOEIC®テストスコアを取得しておきましょう。

 

■TOEIC®テストのスコアがあまり必要ない業界

英語を使わないと言われている業界は下記となり、TOEIC®テストがあまり有利にならない可能性が高いです。国内での取引がメインとなることが理由です。

・建設業界
・銀行
・エネルギー業界
・鉄道業界
・高速道路
・情報通信業界

ただし、志望する会社が上記業界であっても、外資系企業である場合や、海外展開をしている会社の場合は、TOEIC®テストスコアが有利に働くこととなりますので注意しましょう。

就職に有利になるTOEIC®テストスコア基準

【本文用】棒グラフと折れ線グラフをなぞるボールペン

 

それでは、就職活動にTOEIC®テストスコアを利用するには、どれくらいのスコアを持っていればいいのでしょうか。

 

■一般的に企業が求めるTOEIC®テストスコア|600点以上

600点以上が一般企業で求められている理由は、TOEIC®テスト全体の平均点が600点前後だからです。2020年度の公開テスト受験者全体のTOEIC®テスト平均スコアは620点です。

 

参考:IIBC TOEIC Program DATA & ANALYSIS2021

 

TOEIC®テストを就職活動に利用する場合、公式サイトで公開されていますので、直近の平均点を確認しておくと良いです。平均点以上を持っていると、英語力や努力のアピールポイントとなります

 

企業へのアンケート結果では、新卒採用においてTOEIC® L&Rテストのスコアを要件・参考としている企業の求めるスコアは平均545点、英語を使用する部署での中途採用においては、求めるスコアが620点となっています。基礎的な英語力のアピールとしては、最低600点が必要と考えて良いでしょう。

 

参考:IIBC 英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度 

 

■英語を使う企業・職種のTOEIC®テストスコア|700点以上

貿易や商社、金融、ホテルなど、業務で英語を使う職種では、TOEIC®テストのスコア700点以上が求められます。前述の分析資料で、公開テストにおける受験者全体のスコア分布を見ると、2020年度は700点以上取得者が全体の35.7%(うち700点台は18.3%)ですので、TOEIC®テスト700点以上を持っている人は、高い英語力を持っているということができます。

更に、730点以上保持していると、有利になります。TOEIC®テストではスコアの評価が5段階で設定されており、「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」と評価されている「レベルB」が、730点以上となっているからです。

 

ただし、英語力を見込まれて即戦力として採用されることになりますので、その運用能力も合わせて期待されることとなります。TOEIC® L&Rテストでは測れない、スピーキングやライティングの実践面も見られますので、合わせて伸ばしておけると良いでしょう。

 

■外資系企業や人気な商社のTOEIC®テストスコア|800点以上

英語力が重視される外資系の企業や応募者の多い人気の商社では、TOEIC®テストスコア800点以上が求められます。さまざまな国籍の人たちが働くグローバル企業でも同様です。このような企業では、書類審査でTOEIC®テストスコアを見て、選考が進むと英語面接があったり、独自の英語テストが用意されている場合が多いです。

また、海外と取引する部署を希望したり、海外転勤を視野に入れている方も、800点以上が足切りになりますので、学生の内に取得しておくと良いでしょう。

 

更に、860点あると選考において、大きく有利になります。TOEIC®テストの5段階評価の中で、レベルAの「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」という評価が、860点以上となっています。TOEIC®テストのガイドラインでは、専門外の分野でも、流暢に理解と表現できるレベルとされています。

 

■国際的に活躍が可能なTOEIC®テストスコア|900点以上

TOEIC900点となると、最上位のAレベルに該当します。ネイティブではないですが、語彙・文法・構文の全てを把握し、流ちょうに駆使できる力を有するレベルと判断されます。そのため海外出張や海外赴任に挑戦できたり、海外の企業へ就職や移住も可能なレベルとなります。このスコアになるとどんな職種でもグローバル人材として即戦力になると判断され、大きなアピールポイントになります。

 

しかし、現在800点超えのスコアをお持ちの方が、就職活動のためだけに900点以上の取得を目指すのはあまりお勧めできません。800点スコアは受験者のうち13%強の方が取得されていますが、900点台となると3.5%と大きく減少します。900点台を目指すのはそれほど難しいことであると言えます。希望している会社・職業で900点を求められている場合を除いては、学習時間を就職活動の時間に充てる方が良いでしょう。

就職に有利になるTOEIC®テストスコアを取るための勉強法

 

■自分の現在の実力を知る

TOEIC2年以内に受験したことのある方は、その時のスコアではどのパートの点数が低かったかを振り返ってみましょう。リスニング・リーディングであまり差が無くスコアが低かった場合は文法や語彙力の強化から始めましょう。まずは高校生までの文法やTOEICの頻出単語をチェックすることから始めます。リスニング・リーディングで点数に差があった場合は、スコアの低かった方を中心に学習をしましょう。

これまでTOEICを受けたことがない、受けたことはあるけど最近は英語に触れていない、と言う方は、一度過去問を解いてみましょう。

 

【公式】サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC

 

公式サイトにサンプル問題がありますのでどんな問題が出されるのか、学習を始める前に一度チェックしておくのも良いでしょう。また、模擬テストなどを用意し一度試験同様に解いてみることをお勧めします。試験時間が2時間と長いので自分がどれだけ集中力を保てるかを知ったり、パート毎に得手不得手を知ったりすることができます。

 

いずれにせよ、ご自身の苦手分野を知ってから学習を始めましょう。TOEICの場合は得意分野を伸ばす学習よりも苦手分野を無くす学習をした方が、スコアが伸びやすいと言われています。ご自身の現在の英語力を把握し、苦手分野を中心に学習を進めていきましょう。

 

■学習プランを設計する

苦手分野を把握されたら、試験の申し込みをし、試験日を元に学習計画を立てましょう。早めに受験したい場合でも申込締切から5週間後が最短で受けられる日になりますので、1ヶ月以上はかかります。スコアが載った公式認定証が届くまでにはさらに時間がかかりますので、提出が求められる場合は早め早めに準備をしましょう。

 

取得したいスコアがある場合は、現在のスコアと比較してどれくらいの学習時間が必要になるかの目安となる表がありますので、その表を見て、おおよその学習時間を把握しましょう。次に学習スケジュールを立て、自分が一日のうちどのくらいをTOEIC学習に時間を充てられるかを確認します。必要学習時間を一日の学習時間で割るとどのくらいの日数がかかりそうか分かるので、その日数を参考に受験の予定を立てましょう。

 

目標スコア
350 450 550 650 750 850 950
現在のスコア 250 200 425 700 950 1150 1450 1750
350 225 450 700 950 1225 1550
450 225 450 700 975 1300
550 225 450 725 1050
650 225 500 825
750 275 600
850 325

(Table adapted from Saegusa 1985)

(参照元: A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success

 

例えば現在のスコアが650点の方が850点を目指す場合、学習時間の目安は500時間となっています。1日合計2時間学習ができる場合はおおよそ8カ月後が受験のタイミングということになります。

 

■TOEIC®対策をしている学習塾・英会話スクールに通う

この例えで「200点アップに8ヶ月か……」と感じられた方も多いのではないでしょうか。もちろん、上の表は目安ですので、短縮することも可能です。TOEICに特化した学習教材を使用したり、解き方のコツがありますのでその学習をしたり、スクールや塾に通って専門家に頼るなどです。自分の苦手分野を集中的に学習できるスクールや塾の場合は、さらに時短・スコアアップがのぞめます。

まとめ

【本文用】笑顔で左斜め上を指さすスーツ姿の女性

 

就職活動を始める前に、自分は何点を目指せばよいのか分かりましたでしょうか?今の自分と、希望する職業・企業が求めるスコアにギャップがありそうですか?
目標スコアが分かったら、就職活動までに目標スコアが取れるように計画を立てて、着実に取り組んでいきましょう。

 

どう計画を立てて良いか分からない、就職活動開始までに目標スコアに達する自信がない、など不安に思われる方や、他のスキルも伸ばしたいから効率的に学習を進めたい、という方は、TOEIC®テスト専門のスクールに通うこともおすすめです。
専門のスクールでは、自分のレベルにあったきめ細かな指導を受けられますし、伸び悩んでいるときに相談でき、アドバイスを受けることができます。スコアアップ者を数多く見ている、専門スクールの講師やスタッフの方の意見は心強いです。また、同じ目標に向かって勉強する仲間と出会え、目標達成に向けた勉強を続けるモチベーションになります。せっかくTOEIC® L&Rテストの勉強を始めたのなら、目標は何とか達成したいですよね。

TOEIC®テスト対策は日米英語学院へ

【本文用】女性スタッフと会話をしている、スーツ姿の女性の後ろ姿の写真

 

日米英語学院は、各受講生の現在のレベルから目標級・スコアを必要な期間で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。TOEIC®テスト対策のプロである日本人講師が主にレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

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