IELTSの勉強法とおすすめ参考書を徹底解説!

2022.10.20資格対策
【アイキャッチ用】IELTS勉強法
Summary あらすじ

IELTSは正しい勉強法を知ることでスコアアップを狙うことができます。本コラムではIELTSとは何か、スコアアップを狙うための勉強法を記載しています。おすすめの参考書についても解説していますので、ぜひご覧ください。

 

 

IELTSとは?

【本文用】アジア系の女子大学生と話をする男子大学生

 

世界各地で毎年350万人以上の人々がIELTSを受験しています。英語4技能試験であるIELTSは30年に渡って米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、及び英国を含む英語圏の国々に留学、就労または移住を希望する人たちの英語力を測定する英語試験としてグローバルに認知されています。

参考:IELTS

 

■ IELTSの種類

IELTSには、「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類があり、受験目的や提出先の要求に応じて選択することができます。

 

▼アカデミック・モジュール

アカデミック・モジュールは、英語圏の大学や大学院への進学(留学)、または医療分野などの専門機関への就職を目指す人向けのテストです。主に学生が受ける試験となっており、大学の講義や論文、講演などが中心の課題や設問が多く出題され、「学術的な英語力」が求められます。イギリスやオーストラリア、アメリカ、カナダ等では、このスコアが入学の基準となっている大学が多数あります。

 

▼ジェネラル・トレーニング・モジュール

ジェネラル・トレーニング・モジュールは、英語圏(オーストラリア・ニュージーランド・カナダ)への移住を申請する人向けのテストです。そのため、試験では日常生活の場面を中心とした課題や設問が多く出題され、「実用的な英語力」が求められます。アカデミックと比較して試験内容は理解しやすいといえますが、高スコアをとるための採点基準は厳しくなっています。

 

■IELTSは4パート構成

IELTSはコンピュータ方式(画面上の問題を読み、クリックとタイピングで解答する)と、ペーパー方式
(問題用紙を読み、解答用紙に記入する)の2通りの受験方法から選択することができます。
試験は4パートで構成されています。
・ライティング(60分)
・リーディング(60分)
・リスニング(30分)※ペーパーで受験する場合は、解答転記時間10分が与えられます。
・スピーキング(11~14分)
合計所要時間は約2時間45分です。

 

IELTSの勉強時間・計画の目安

【本文用】英語学習テキストと赤いマーカ―

 

IELTSは1から9まで0.5刻みのバンドスコアで評価されます。大学進学においては6.0、大学院進学では7.0以上のアカデミックスコアが多くの場合求められます。また、移住などではジェネラルスコア6.0以上が最低限必要となってきます。
まずは自分の目的に応じた目標スコアを決めることから始めましょう。目標スコアが決まったら、現状の自分の英語力がどのくらいかを見極めます。模擬試験を受けたり、他の英語のテスト結果から換算してみることでおおよそのレベルを把握できます。どれくらいの学習時間が必要か計算してみましょう。一般的にスコアを0.5上げるのに、平均して200~300時間かかると言われています。もちろん、個人差もありますし、専門スクールに通うことで時間を短縮することもできます。
IELTSのテスト費用は現在日本円で約25,380円かかります。しっかりとした学習計画を立てて学習を実践し、試験に臨むことが大切です。

IELTSの各パートの勉強方法とおすすめ参考書

【本文用】辞書で調べ物をしている女性の写真

■単語の勉強法と参考書

IELTSの各パートにおいては単語力がスコアに直結します。テストで要求される単語数は6,000~12,000語と言われていますが、やみくもにたくさんの単語を覚えようとしても効率がよくありません。まずは5,000語レベル(難関大学受験レベル)を目指してください。IELTSで頻出する単語をまとめた参考書を活用すれば、効率的なスコアアップが可能となります。
IELTSの頻出単語は、「ターゲット1900」や「システム英単語」など大学受験で利用する単語集でカバーできるため、高校生や大学生の方はそれらを繰り返し覚えることで対応可能です。より高スコアを目指す方には、以下の単語帳をお勧めします。

 

▼実践IELTS英単語3500(音声DL付)

旺文社(実践IELTS英単語3500)

 

こちらはIELTS初心者から、7.5以上のスコアを目指す方まで幅広く対応しています。
特徴として、全3500語のうち基本語が1000、重要語が2500と分かれていて、目標スコアに応じて覚えるべき単語が分かりやすくなっています。

 

■リーディングの勉強法と参考書

IELTSリーディング試験は60分で40の設問に答える必要があるため、問題に慣れていないと後半の問題を解く時間が無くなってしまうことがよくあります。演習問題を繰り返し、IELTS独特の問題形式に慣れておくことでスピーディーに解答することができます。またアカデミックでは学術的テーマ、ジェネラルでは日常的テーマが出題される傾向にあります。自分が受験するモジュールの傾向に合わせたリーディング対策を行いましょう。特にアカデミックでは難解な専門用語がでてくることもありますので、問題文の意味を掴むための単語力が要求されます。
リーディング対策として、公式問題集「Cambridge IELTS Academic Student’s Book」を解くことが非常に有効です。実際の試験形式と同様の模擬テストと解答が掲載されているため、最も効率よく試験慣れすることができます。

 

▼公式問題集Cambridge IELTS Academic Student’s Book

Cambridge(IELTS 17 | IELTS | Cambridge University Press)

 

IELTS試験を作成する公式団体から出版されている問題集です。IELTSの模擬テスト4回分が収録されています。IELTSには過去問がないため、この問題集を反復練習することで、自分の現状のレベルを把握する所から高スコアを取るために必要な力を身につける所まで対応できます。最新版を利用しましょう。

 

■リスニングの勉強

▼実践IELTS技能別問題集リスニング

旺文社(実践IELTS技能別問題集リスニング | 旺文社 (obunsha.co.jp))

 

IELTS対策を始めたばかりの人や、リスニングが苦手な人向けの教材です。ディクテーションやシャドーイングを通して、基礎的なリスニング力を向上させることができます。
ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら流れてくる英語を英文スクリプトを見ないで文字起こしする勉強法のことです。
シャドーイングとは英語音声を聞きながら英文スクリプトを見ないでそれと同じ音を少し遅れて(1~2秒程度)発音する勉強法のことです。
学習効果としては ①英語特有の音が理解できる。②ネイティブの発音が身につく。③どの部分が聞こえてないのかを一目瞭然に理解できる。ということがあげられます。
【ディクテーションのやり方】
1. ある程度理解できる音声 (70%程度) を用意して数回程度聞いて英文内容を理解しておく。
2. 聞こえた文章を書きとっていく、音声がわからない部分はカタカナでよいので聞こえたとおりに書き込んでおく
3. 英文スクリプトと書き取ったノートを照らし合わせて聞き取れなかった箇所の意味や音を確認する。
【シャドーイングのやり方】
1. ある程度理解できる音声 (70%程度) を用意して3回程度聞く。
2. スクリプトを見て黙読する。
3. スクリプトを見ながらシャドーイングを10~15回行う。
4. 最後はスクリプトを見ないでシャドーイングを行う。
ディクテーションやシャドーイングをしっかりやれば飛躍的にリスニング力がアップするので、最初は難しく感じても繰り返しやってみましょう。

 

Improve Your Skills: Listening & Speaking for IELTS 6.0-7.5

Macmillan education(Improve your Skills for IELTS (macmillanenglish.com))

 

目標スコアを6.0~7.5とする中級者から上級者の方向けの教材です。IELTSの問題形式に合わせてリスニング練習ができます。初級者やリスニングが苦手な方は、先におすすめした『実践IELTS技能別問題集リスニング』から取り組むようにしましょう。

 

■ライティングの勉強法と参考書

IELTSのライティングはタスク1とタスク2に分かれていて、合計時間は60分となっています。

 

・タスク1(約20分)
提示される図表からデータを読み取り、自分の言葉で説明する課題です。グラフや表が何を示しているかを正確かつ簡略にまとめることが重要です。客観的情報のみで主観的情報は入れてはいけません。単語数としては150語以上が目安となります。

 

・タスク2(約40分)
提示されるトピックに対して、自分の立場(賛成or反対)を明確化してエッセイを書く課題です。自分の意見が言えているか、その主張の正しさをサポートする理由が書けているかどうかが重要です。タスク1と異なり、こちらは主観的な情報をまとめる内容になります。単語数としては250語以上が目安となります。

どちらのタスクもある程度は雛形を覚え、効果的に利用することによって、文章を作成する労力は軽減されますが、それぞれ20分で150語以上、40分で250語以上の文章を作成する必要があります。
客観的情報や主観的情報を効果的にまとめる能力が問われるので、どちらのタスクについても繰り返し書いてみること、できれば時間を測って書くスピードを把握するとよいでしょう。タスク1,2ともに問題に対して何を、どのように書けば設問にこたえているか、また採点基準に沿った回答になっているかを意識して繰り返しライティング練習を行うことが重要です。この時、タスク1、タスク2は必ず分けてプラクティスするようにしましょう。

 

▼実践IELTS技能別問題集ライティング

旺文社(実践IELTS技能別問題集ライティング | 旺文社 (obunsha.co.jp))

 

IELTSアカデミック・モジュールのライティングに対応した問題集です。タスク1では図表のどこに注目して文章を組み立てるか、タスク2では主張に応じた論理展開方法について学べる内容となっています。また、各パートで使える表現をドリル形式で学習することができます。

 

▼添削サービス

ライティングの解答を自分自身で評価することはとても困難です。そこで、IELTSライティングに精通した添削サービスを利用する方法があります。現在では多くの添削サービスが存在しますので、それを活用すれば効率的にライティングの対策が行えます。

 

■スピーキングの勉強法と参考書

IELTSスピーキングの採点基準は以下の4点です。
・話の流暢さと論理的一貫性 (Fluency and Coherence)
・単語・熟語の豊富さや適切さ、単語力・熟語力 (Lexical Resource)
・文法の幅広さと正確さ、使用した文法の種類や正確さ (Grammatical Range and Accuracy)
・正しく、聞き取りやすい発音 (Pronunciation)
これらの各項目が0-9点で採点され、その平均値がスコアとなります。

 

スピーキングの試験は3パートに分かれていて、
1.受験者自身に関する質問に答える。
2.与えられたトピックに関してスピーチをした上で質問に答える
3.パート2の内容について議論を行う
という構成になっています。
どのパートにおいても自分の意見を正確に述べることが高スコアに繋がるので、一般的な質問やトピックを想定し、実際に話してみることがスピーキングの対策になります。また同じ表現を多用しないことも高スコアに繋がるので、各場面で使えるフレーズをいくつか練習しておくことも重要です。

 

▼Speaking For IELTS

Collins(Collins English for IELTS – Speaking for IELTS: IELTS 5-6+ (B1+) ebook: 1 year licence (Collins English for IELTS): Collins ebook edition)

 

試験での頻出テーマが多数掲載されていて、各テーマごとに使えるフレーズや模擬質問とその解答も書かれています。演習問題もあるので、十分なスピーキング対策が可能です。IELTSスピーキング初心者の方に向けた参考書です。

塾やスクールを活用してIELTSに挑むメリット

 

自分に必要なIELTSの種類が分かり、目標スコアが決まったら、早めに対策をはじめましょう。学習方法が合っているか確認したい方や、効率的に学習を進めたい、という方は、IELTS対策専門スクールに通うこともおすすめです。

 

例えばこんな方におすすめです。

・留学をするための目標スコアがあるが、部活などで勉強する時間が取れない方

・どこをどう改善したらスコアアップにつながるのか具体的に知って効率よく勉強したい方

・独学での勉強に行き詰っている方

 

専門のスクールでは、自分のレベルにあったきめ細かな指導を受けられますし、伸び悩んでいるときに相談でき、アドバイスを受けることができます。また、同じ目標に向かって勉強する仲間と出会え、目標達成に向けた勉強を続けるモチベーションになります。

 

 

■日米英語学院に通う IELTS対策コース受講生の声

大学生 A.Y.さん
IELTSを独学でやっていたけれどWritingやSpeakingはReadingやListeingと違って答えが一つなわけでないから塾に通う必要があると思った。そして同じくIELTSの勉強をしていた友人が通っていたから自分も行くことに決めました。

まとめ

【本文用】上を指さし笑顔の男女

 

今回はIELTSの勉強法とおすすめの参考書についてお話しました。

 

日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアを最短、最速で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。IELTS対策のプロである日本人講師・外国人講師がレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

 

日米英語学院のIELTS対策コースには、IELTS初心者の方には基礎から学べるクラスや、目標スコア別の総合演習クラスのほか、一人では解決できない苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあります。必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたという声をいただいています。

 

現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。

 

今回はIELTSの勉強法とおすすめの参考書についてお話しました。

 

日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアを最短、最速で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。IELTS対策のプロである日本人講師・外国人講師がレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

 

レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。通学まで考えていなくても、まずは相談をしてみると情報が手に入りますので、IELTSのスコアアップを実現したい方は、ぜひ一度、学校説明会にてご相談ください。

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