IELTSリーディング問題の対策法は?スコアを伸ばすためのコツや勉強法も併せて紹介

2023.09.08資格対策
【アイキャッチ用】230908IELTSReading
Summary あらすじ

IELTSが出している公式スコアによると日本人の平均スコアの中で唯一6.0を超えているセクションがリーディングです。日本の「読み」に重点を置いてきた教育を受けてきた人にとってはもっとも点数が取れるセクションだと言えますが、決して問題の内容は簡単なものではありません。リーディングの問題がどういうものなのか、またどういう方法で勉強していけばいいのかを知り、さらにリーディングのスコアアップを目指しましょう。今回は留学や進学に使えるアカデミック・モジュールについて解説していきます。

 

 

 

IELTSリーディングの概要

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■IELTSリーディングの流れ

まずはIELTSのリーディングセクション(アカデミック・モジュール)はどういうものなのかをしっかり理解しておきましょう。

 

試験時間は60分で、設問数はトータル40問(各パッセージごとに13~14問)ですが、読まなければならないパッセージは3つです。問題文1→問題文2→問題文3と進むにつれて文章の語数が増えていきます。文章に出てくる文字数は800文字~900文字程度で、多くても1000語までです。
満点は9.0で、問題の内容は様々な専門分野に関する記事(新聞、雑誌等)や、書籍などから転記されたものが多い傾向にあります。

 

■IELTSリーディングのレベル

IELTS公式サイトによると、リーディングの日本人平均スコアは6.1と、4セクションの中で唯一6.0を超えています。そのことから IELTSの4つのセクションの中でも、リーディングは日本人が最も得意なセクションと考えられます。学校の英語の授業や受験勉強で読解練習を重ねてきた成果とも言えます。今スコアが伸び悩んでいる人にとって、リーディングが最も伸ばしやすいセクションかもしれません。

 

■IELTSリーディングの時間配分

IELTSのアカデミック・リーディングでは長文3つを60分以内で終わらせる必要があります。パッセージの数は3つですので、単純に時間配分を計算すると1パッセージ当たり20分の計算となります。ですが、前述のように問題1→問題2→問題3と進むにつれ文字数が増えていきますので、問題1に15分、問題2に20分、問題3に25分でトータル60分となるようにするが理想の時間配分です

IELTSリーディング問題形式別の特徴と対策

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IELTSのアカデミック・リーディングの問題形式は大きく分けて5つに分類されます。

 

・TRUE/FALSE/NOT GIVEN
・マルチプルチョイス
・ヘディング問題
・マッチング問題
・穴埋め問題

 

これらをさらに詳しくみていきましょう。

 

■TURE/FALSE/NOT GIVEN

リーディングでは、5種類の問題全てが毎回出題されるわけではありません。しかし、TRUE/FALSE/NOT GIVENの問題は必ず1問出題されるようになっています。

この形式の問題は、

TRUE・・・パッセージに書かれている、かつ内容が一致している
FALSE・・・パッセージに書かれているが、内容が違う
NOT GIVEN・・・そもそもパッセージに書かれていない
のいずれかを回答するというものです。

 

この形式では本文の内容に関することが聞かれているため、問題と本文の内容を理解することで回答できます。対策としては設問→パッセージの順に読むことがポイントです。この方法で、設問通りのことが確実に書かれている部分をパッセージから探し出しましょう。その際、設問の文字通りに書かれている部分があるわけではないので、言い換えられた表現を見つけ出すことが必要です。実際に問題を解いてみると、FALSE と NOT GIVEN の判断が難しいと感じます。この問題形式では、自分の知識や経験をもとに推測して答えを選択してはいけません。必ず実際にその情報が書いてあるかないかで判断します。逆に言うと、自分で推測したり、考えたりする必要はありません。
判断が難しい場合は下記の基準を参考にして解答を導き出してみましょう。

 

FALSE・・・パッセージの情報から設問文の内容が100%違うことが分かる場合
NOT GIVEN ・・・ パッセージの情報から設問文の内容が100%違うとは言い切れない場合

 

■マルチプルチョイス

「本文の内容」もしくは「本文のタイトル」に一致するものを選択するパターンがあり、どちらも3・4択の選択肢から選ぶ問題です。「本文の内容」に関する問題の場合は、TRUE/FALSE/NOT GIVEN問題と同じように基本的に出題される順に答えが本文から出てくるので、まず設問を読んでからその次に本文を読み、その答えを探しましょう。それとは反対に「本文のタイトル」に一致するものを選ぶ場合は設問の先読みをしても特にメリットは無いと言えます。全体の内容を把握した上で選択するので、設問を先に読むか本文を先に読むかはご自身の解答しやすい方法を選びましょう。

 

■ヘディング問題

各段落のタイトル・要約を選択肢から選ぶ問題です。段落ごとに筆者の伝えたい事やポイントが理解できていないと正しい答えが選べないため、読解力が問われます。このタイプの問題は設問の先読みをする必要はなく、まず1段落目を読み、その後設問を読んで選択肢から答えを選ぶ方法が効率的でしょう。

 

■マッチング問題

問題文で主張されている内容は誰の発言か選択する問題です。「問題文で書いてあることを主張したのはどの人物か」をマッチングさせます。主語は誰なのか意識しながら読み解くために、まず設問を先読みし1人目の名前を本文から探す→本文内にその名前を見つけその前後の文章をしっかり読み、解くようにしましょう。1箇所だけでなく何度も同じ名前が出てくることもありますので注意しましょう。

 

■穴埋め問題

要約文章の一部が空欄になっていて、指定された語数の単語を文章中から見つけて空欄を埋める問題です。こちらもまず設問を読み、本文中から言い換えられた箇所を探しだす方法が効率的です。単語のみ、数字のみ、単語と数字で答えるパターンがあり、指示内容をよく読んで答えると良いでしょう。

IELTSリーディング問題解き方のコツ

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IELTSのリーディングテスト本番で、どのように問題を解いていくかでスコアに差が出てきます。ここではテスト本番で成功するリーディングの解き方のコツを紹介します。

 

■本文と問題文を読むタイミングを把握する

お勧めの解き方はこちらです。

①1つ目の設問を読む
②パッセージを読む(答えが見つかり次第読むのを辞める)
③1つ目の設問を解く
④2つ目の設問を読む
⑤先程の続きからパッセージを読む(答えが見つかり次第読むのを辞める)
⑥2つ目の問題を解く
⑦3つ目も同じように解く

前述したようにパッセージから読むべき問題形式もありますが、基本は、本文を最初から読んでいけば、設問順に答えが見つかるようになっています。2度読みの時間ロスをなくすために、設問を1問読み次にパッセージを読んでから解答する、を繰り返すと良いでしょう

 

■パラグラフリーディングで要点を抑えられるようになる

パラグラフリーディングとは、パッセージの各段落の最初と最後の2〜3文を読むことです。
最初と最後の文章を読み解くことで、大問ごとの要点を掴むことができます。パラグラフリーディングを行う箇所は深く理解する必要があるので、時間をかけて読んでもよいでしょう。

 

■分からない問題は飛ばす

もし分からない問題が出てきた場合、それに対して熟考してしまうと、後に控えている分かる問題を解く時間が無くなる可能性があります。他の問題を読み解くうちに答えを見つけられる可能性もあるので、分からない問題は飛ばす決断ができるようになりましょう。問題集をあらかじめ解いて本番形式の問題に慣れておき、どのような問題をスキップすべきか判断ができるように感覚を掴んでおくのもよいでしょう。

IELTSリーディングでスコアアップするおすすめの勉強法

【本文用】窓際で勉強する人

 

■毎日英文を読む

1つの文章が長いIELTSのリーディングの点数を上げるには、英語を読むスピードを上げることが必要不可欠です。毎日英文を読んで読み慣れることで、読むスピードは早くなります。興味のない内容を読むと続かないので、自分が興味を持っている分野の話を取り扱っていて自分のレベルにあった読みやすい英文を選びましょう。

 

■単語力を上げる

IELTSのリーディング問題では、本文と選択肢の単語が言い換えられていることがよくあります。普段から単語の意味を調べる際に類義語も同時にチェックし、本番のテストで言い換えに気づけるように単語力を上げましょう。IELTS頻出単語をまとめた参考書もありますので、そのような教材を使って意味・例文や音声を覚えると良いです。

 

■問題集を解く

高得点を取るには、IELTSのリーディング問題への一定の慣れが必要です。IELTSは過去問が非公開ですので、公式問題集やIELTSのサイトに掲載されている練習問題などを解いて、時短のコツを掴んだり、ミスを無くせるようにしておきましょう。また実際のテスト時間を自分でセットして、時間内に問題が解けるように練習もしましょう。

IELTSリーディングでスコアアップするおすすめの参考書

【本文用】図書館の机に広がる辞書とノート、単語帳

 

▼実践IELTS英単語3500(音声DL付)

 

「実践IELTS英単語3500」|旺文社

IELTS初心者から、7.5以上のスコアを目指す方まで幅広く対応しています。特徴として、全3500語のうち基本語が1000語、重要語が2500語と分かれていて、目標スコアに応じて覚えるべき単語が分かりやすくなっています。自分の目指すレベルに合わせて頻出単語を覚えることができます。

 

▼公式問題集Cambridge IELTS Academic Student’s Book

 

「IELTS 18」 |  Cambridge University Press

IELTS試験を作成する公式団体から出版されている問題集です。IELTSの模擬テスト4回分が収録されています。IELTSには過去問がないため、この問題集を反復練習することで、自分の現状のレベルを把握する所から高スコアを取るために必要な力を身につける所まで対応できます。最新版を利用しましょう。

 

▼Reading for IELTS (With Answers)

 

「Reading for IELTS (With Answers)」|Collins

IELTS対策において、多くの受験者に使われている教材です。この本は、ユニットごとにわかれており、さらにそれぞれが3パートわかれていています。問題を解くための戦略などが各ユニットで示されており、トピック別に効果的なリーディング対策ができます。

まとめ

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今回は、IELTSリーディングのスコアアップの方法について解説しました。リーディングテストの構成内容、勉強の仕方のコツ、テストの解き方など参考になりましたでしょうか。目指すスコアが決まったら、それに向けて計画を立てて学習を進めましょう。どう学習を進めて良いか分からない、効率的に進めたい、という方は専門スクールでの学習をお勧めします

 

例えばこんな方におすすめです。
・留学をするためにIELTSの目標スコアがあるが、具体的にどのように勉強したらいいかわからない方
・今の自分の状況を把握し、効率よく勉強したい方
・留学まで時間が無い方

レッスンを組み合わせて受講するタイプのスクールや講師と1対1のプライベートレッスンなら、不得意なパートのレッスンのみを受講できたり、自分のレベルに合わせた授業内容を対策できます。

 

日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアを最短、最速で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。IELTS対策のプロである日本人講師・外国人講師がレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

日米英語学院のIELTS対策講座・コースには、IELTS初心者の方には基礎から学べるクラスや、目標スコア別の総合演習クラスのほか、一人では解決できない苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあります。必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたという声をいただいています 。

 

現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます

 

通学まで考えていなくても、まずは相談してみると情報が手に入りますので、IELTSスコアアップについて、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

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