TOEIC®テスト860点のすごさは?メリットと必要な勉強時間・勉強法を紹介
TOEIC®テスト860点で検索すると、「むずかしい」「すごい」などという関連用語が出てきます。TOEIC®テスト860点とは他の資格と比べどのくらい難しいのか、取得のメリット、必要な勉強時間などを解説していきます。
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目次
TOEIC®テスト860点の難易度
TOEIC860点というと、TOEICを受験されたことのある方は難易度が高い点数だと感じるでしょう。ではどれくらい難しいのか、持っていれば何がすごいのか、860点というスコアの「すごさ」を解説していきます。
■ TOEIC860点は公式によって最高のAクラスに分類されている
レベル | TOEICスコア | 評価 |
---|---|---|
A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 |
B | 730 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。 |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 |
E | – | コミュニケーションができるまでに至っていない。 |
TOEIC L&Rテストを開発する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会の発行している相関表によると、TOEICのスコアはレベルA~Eの5段階に分類されています。その中で860点というのは、最高レベルのAに分類されています。評価としては「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。」とされており、「語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流ちょうに駆使する力を持っている」レベルだとしています。
参考:PROFICIENCY SCALE|IIBC|一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
■TOEIC®860点の偏差値は約65
リスニングセクション | リーディングセクション | トータル | |
---|---|---|---|
最高スコア | 495 | 495 | 990 |
最低スコア | 5 | 5 | 10 |
平均スコア | 329.1 | 271.7 | 600.8 |
標準偏差 | 85.8 | 97.5 | 174.5 |
この表は、2023年7月23日午後実施回のTOEIC平均スコアの詳細表です。この表を基に、860点取得の偏差値を計算してみましょう。偏差値の計算方法は「(個人の得点ー平均点)÷標準偏差×10+50」ですので、2023年7月23日午後に開催されたTOEIC平均スコアを元に計算すると、偏差値は64.9となります。
偏差値65は大学で例えると、広島大学や千葉大学、大阪市立大学など上位地方国立・下位旧帝国大学レベルに該当します。また、他の資格に例えると、一級建築士や社会保険労務士、中小企業診断士などの合格ラインに該当するレベルです。
このように、データからも、TOEIC860点は難易度が高くすごいスコアだ、と言うことができます。実際に860点を保持する方を見ていても、コツや対策で取ったんだな、まぐれで取ったな、というレベルではなく、英語力が伴っている方が着実に取得している場合が多く、一度860点を取れた方は何度受けてもそれ以上のスコアで安定できるレベルと言えます。
TOEIC®テスト860点を取るメリット
TOEIC860点というスコアは難易度が高いことが分かりましたが、このスコアを取得するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。TOEICは特にビジネス英語に重点を置いた資格になりますので、ビジネス上でのメリットを中心に3つご紹介します。
■就職活動や転職活動の幅が広がる
1つ目は選考の際のメリットです。主に外資系や海外に支社のある大手企業の中には、TOEICのスコアを足切りのラインとして新卒や中途採用をしている企業があります。例えば野村不動産や住友不動産では800点以上、野村ホールディングスでは860点以上が求められています。足切りがない企業でも、TOEIC860点というのは難易度の高いスコアですので、取得しているだけで採用時には大きなアドバンテージがあると言えます。
■任される仕事の幅が広がる
必要スコアを取得することで、企業によっては任される仕事の幅が広がることがあります。これが2つ目のメリットです。TOEIC860点を取得しているとグローバルな人材として評価されます。そのため、必要スコアを取得することで昇格・昇進できたり、海外取引のある部署への異動や海外赴任を任されたりする目安となることもあります。また、企業によっては奨励金がもらえることもあります。難易度の高い点数を取得することでご自身のキャリアアップの足がかりを作ることになります。
■英語が楽しい
そもそもTOEICは英語力を測定するテストですので、高いスコアを取得できる人ほど実践的に英語を活用できる人である、ということが言えます。英語を楽しめること、これが3つ目のメリットです。
前述の通りビジネスで任される仕事の幅が広がれば、ネイティブスピーカーと英会話をする機会も増えることが考えられます。英語ができるようになると、自然と英会話は楽しくなります。文法や時制を気にしてなかなかうまく話せなかった人でも、TOEIC860点を取得できるレベルになれば正しい文法や知識を持って英会話に臨むことができますので、会話そのものを楽しむ余裕が生まれます。
会話の機会が増えない場合でも、リスニングのスコアが高ければ海外ドラマやニュースを翻訳せず英語のまま理解することもできますし、リーディングのスコアが高ければネットニュースの一次ソースを調べられたり、使用することのできるwebサービスを格段に増やすことができます。このように英語ができるようになると世界が広がり、自分の可能性を広げることができます。
TOEIC®テスト860点取るのに必要な勉強時間
それではTOEIC860点を取得するためにはどのくらい勉強をしたらいいのでしょうか。現在の英語のレベルによって必要な勉強時間は異なります。通算では1500時間英語を勉強する必要があると言われていますが、現在のTOEICのスコアによって後どれくらい勉強をすればいいのかを知ることができます。
目標スコア | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 | 950 | ||
現在のスコア | 250 | 200 | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350 | 225 | 450 | 700 | 950 | 1225 | 1550 | ||
450 | 225 | 450 | 700 | 975 | 1300 | |||
550 | 225 | 450 | 725 | 1050 | ||||
650 | 225 | 500 | 825 | |||||
750 | 275 | 600 | ||||||
850 | 325 |
例えば、現在のスコアが550点の方は725時間の学習時間が、スコア650点の方は500時間の学習時間が必要となります。スコア550点の方は毎日1時間学習したとして、725時間を達成するには3カ月半ほどの期間がかかります。
この時間はあくまでも目安となりますので、それ以上に時間がかかる場合もあります。塾やスクールなど専門機関で学習することによって必要な時間を短縮することも可能です。
参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Student for Success
TOEIC®テスト860点取るための勉強法
TOEIC860点を目指している方は、既にTOEICは何度も受けられていて、ある程度のスコアを持っている方が多いでしょう。ここから先は満点を目指す気持ちで学習に取り組む必要があります。ぜひ効率的に学習いただけるよう、具体的な勉強法を3つご紹介します。
■ TOEICの単語帳で語彙力を高める
TOEICに特化した単語帳で学習するのがいいでしょう。TOEICではビジネス向けの英語がメインで扱われているので、せっかくなら出題される単語から覚えるのが効率的です。難易度の高い単語帳には、その他の資格試験では頻出する英単語でもTOEICでは使われない単語も掲載されています。また、目標スコア別に収録されている単語帳もありますので、そのような教材を使用するのも良いでしょう。単語帳によっては掲載されている単語の難易度が異なりますので、現在ある程度のスコアを取得している方なら中・上級者向けの単語帳を選ぶこともおすすめです。
単語帳が決まったら、その1冊を徹底的に勉強することをお勧めします。あれこれと複数の単語帳を並行して学習するのではなく、決めた1冊を繰り返し学習し徹底的にマスターするようにしましょう。
また、単語帳は出来れば毎日開きましょう。隙間時間を活用し、毎日少しずつでもコツコツと学習を続けることがおすすめです。語彙力が上がれば解ける問題も必ず増えますので、毎日必ず時間をとって単語力を上げましょう。
TOEIC向けの単語の学習方法はこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
■シャドーイングする
シャドーイングとは、聞こえてくる英文を真似して、1~2語遅れて復唱する学習方法です。英文を影のように追いかけて復唱することから「シャドーイング」と呼ばれます。
シャドーイングで一番鍛えられるスキルは、リスニング力です。復唱するためにしっかりと正確に英文を聞く必要があるからです。自分で発音できない言葉は音として認識されにくく、聞き流してしまうので、自分で発声するシャドーイングは英語を正確に聞き取る力になります。音声の速度で理解する練習にもなりますので、処理速度が上がるため、速読のトレーニングにもなります。時間内に多くの問題をこなす必要があるTOEICには必要なスキルです。
難しくてなかなかスムーズにシャドーイングできない、と言った場合は、スクリプト(文字)を見ながら発音することもおすすめです。聞き間違いをそのまま覚えてしまったり、何を言っているのか分からなくて真似できない、と言ったことを回避することもできます。スクリプトを見ずに出来る様になれば上達した証にもなります。
■実践問題集を解いて時間内に全問解答できるようになる
TOEIC860点を目指す方は、まずは時間内で全ての問題に解答できるようになるスピードを身につけることが大切です。そのためには時間を測りながら問題を解き、解答スピードの安定化を目指しましょう。繰り返すことで自然と1問あたりにかけられる時間が身についてきます。また、800点台の方の目指す時間配分についてはこちらの記事の中でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
実践問題集の英文は精読と音読を繰り返して、読むスピードを上げていきましょう。音読は繰り返すと読むスピードが上がり、精読は繰り返すと文法・語彙力の向上につながります。どちらか一方だけでなく、両方を繰り返すことによってスピードも正確性も上げていきましょう。
TOEIC®テスト860点取るためのおすすめ参考書
■おすすめの単語帳
□TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ|朝日新聞出版
TOEICを受験し続け、満点を何度も取得している著者が、過去問を徹底的に分析して厳選した頻出単語をまとめた単語帳で、実際にTOEICに出る単語が多いです。TOEIC学習を進めている人はどこかで目にした、実際に使用した方も多いのではないでしょうか。600点、730点、860点、990点とレベルに分けて単語が掲載されているので、自分が目指すレベルの単語に集中して取り組め、効率的に学習できます。
□キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800|アルク
キクタンシリーズでは、1回の学習語彙が16語に設定されています。そのため隙間時間の学習に向いていて、いつでも手軽に勉強することが出来るようになっています。
□1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 英単語徹底攻略|祥伝社
毎回自らTOEICを受験している著者による単語攻略本。持ち運びのしやすいサイズで隙間時間の学習にも向いている単語帳です。左側のページは英単語と発音記号・例文のみが掲載され、右側のページに語彙や解説が載っているので、英語だけを見て学習を進めることができます。
■おすすめの文法対策書
□TOEIC® L&R テスト 文法問題 でる1000問|アスク出版
パート5で出題される文法事項を網羅した1冊。これまでなんとなく解いていた問題が、論理的にかつ素早く解けるようになる問題集です。見開き1ページで問題と解説が揃っているので、集中力を途切れさせることなく学習を続けることができます。
□TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 (TOEIC TEST 特急シリーズ)|朝日出版
上級者の誤答事例に精通している著者が、上級者の弱点を集めた1冊。丁寧な解説もついているのに持ち運びしやすいサイズで、どこでも学習しやすい本となっています。
■おすすめのリスニングトレーニング本
□TOEIC® L&Rテスト精選模試 リスニング3|ジャパンタイムズ出版
全ての設問について、正解を導くための手順と考え方を丁寧に説明。正答率も掲載されているので、本番でのスコアも予測できる。本番よりも難しめの設定、ハイレベル向けと言われることが多い本なので、できるようになると自信にもつながります。
□極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓|スリーエーネットワーク
日本人のTOEIC平均スコアはリスニングのほうが上、と言われます。そのため、リスニングで満点をとれればTOEIC860点に大きく近づくことができます。この参考書では12問のミニ模試が50回分、計600問とたくさんの問題を解くことができます。
■おすすめのリーディング対策本
□TOEIC(R) L&Rテスト Part 7を全部読んでスコアを稼ぐ本|アルク
Part7で時間が足りない人へ向けた、Part7の攻略本。スラッシュリーディングのやり方らスラッシュの減らし方、戻り読みをせずに一直線に読む方法などを解説した1冊。
■おすすめの実践問題集
□TOEIC L&R テスト レベル別問題集 860点突破|東進ブックス
1回10分のミニテストが24回分なので、隙間時間を活用してスコアアップを図りたい人におすすめの1冊。目標スコアを突破するために押さえておきたい「語句リスト」つき。難易度高めの問題を解くことでTOEIC860点取得に大きく近づけます。
スコア860点に特化した問題・解説を厳選した参考書。テストですぐに役立つテクニックや問題を解く際の目の付け所を丁寧に解説。章とびらにある著者からの一言コメントもやる気を奮い立たせてくれます。
まとめ
いかがでしたか。今回はTOEICスコア860点について色々と解説いたしました。取得難易度の高いスコアですが、しっかりと時間をかけて対策をすれば独学でも取得することのできるスコアになります。しかししっかり学習できる場所を確保したい、取得までのモチベーションを保ちたい、といった場合は、専門スクールで学習することをお勧めします。
例えばこんな方におすすめです。
・独学ではスコアが伸びなくなってしまった方
・TOEICテストを熟知した人と話をしながら効率的に学習を進めたい方
・自宅での学習はどうしても気が散ってしまうので、自習室などを使用したい方
レッスンを組み合わせて受講するタイプのスクールや、短期集中での学習が可能な学習塾なら、ご自身のレベル・目標学習時間に合わせて授業を受けることができます。
日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアを最速・最短で取得するために「個人別カリキュラム」をお作りして効率的に学習いただいております。TOEIC対策のプロである日本人講師がレッスンを担当します。それ以外にも自習室の完備・単語テストや模擬試験の実施など、サポート体制も充実しています。また、受講生全体の55%(2018年7月~2019年7月)が短期間で100点以上スコアを上げることに成功しています。日米英語学院のTOEICテスト対策講座・コースには、目標スコア別の総合演習クラスのほか、苦手なパートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあります。ご自身の学習に必要なクラスだけを組み合わせて作成する「個人別カリキュラム」を作ることで、短期間で目標達成ができたという声をいただいています。
受講生の専門学校生・kokiさんはマンツーマンでリーディングを強化し、受講1か月で270点のスコアアップに成功しました!
日米英語学院を選んだ理由としては「一人ではなかなか勉強できないけど、担当制なのであきらめず続けられそうと思ったからです。」と話されています。
また、会社員のM.T.さんはスタート時に520点だったスコアが870点までUPしました。「続けるうちに新しい単語や表現を理解できるようになり、レッスンを楽しめるようになりました。」と話されています。
現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。
通学まで考えていなくても、まずは相談してみると情報が手に入りますので、TOEIC860点取得について、ぜひ一度気軽にご相談してみてはいかがでしょうか。
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