英単語の覚え方完全ガイド|英検1級講師による無料講座レポート【語源活用法】

2025.10.02トピックス
Summary あらすじ

英語学習初学者から難関資格に挑戦する人まで、すべての英語学習者に共通する悩みといえば「単語学習」です。この過程は終わりがないようにみえるほど長い道のりですが、効率化を図ることは可能です。今回は日米英語学院梅田校で行われた無料の単語講座の様子をレポートします。単語学習にお悩みの方はぜひご覧ください。

 

 

「英単語が覚えられない」その悩み、専門家の講座で解決策が見つかりました

 

日米英語学院梅田校では、英検1級保持講師による「英単語勉強法講座」が開催されました。当講座は無料で参加でき、日米英語学院に通っていない人でも参加できる講座で、20名弱の方が参加されました。

講座は英語学習アプリで文法を学び直ししている初学者の方から、英検1級を目指すレベルの高い方まで参加されていました。

 

■講座講師紹介

日米英語学院のスタッフ兼講師・生島の顔写真。ホワイトボードの前で微笑む30代男性。

生島秀和:日米英語学院教務課で働く英検1級保持講師。初学者から難関資格対策まで幅広く対応できる講師で、レッスンのほか日米英語学院のオリジナル教材作成やスタッフへの資格指導など幅広い業務を行う。

 

【講座レポート】プロの講師が教える、本当に効率的な英単語学習法

レッスンを行う生島。ホワイトボードん委単語「benevolent」と書いてあり、beneの下に下線と「良い」、volの下に下線と「意思」entの下に形容詞を記述してある。単語の分解方法を解説している。

 

■単語学習のDo’s and Don’t

Do’s(やること)

・文章・文脈で学ぶ

知らない単語に出会ったときに、その単語の意味を辞書で引き、単語の意味だけ調べて辞書を閉じる…ではなく、どのような文章の中で出てきたのか、辞書の例文ではどのように使われているかを一緒にチェックしましょう。イメージがつかない場合はその単語を画像検索することもおすすめです。どのような雰囲気・場所で使われる言葉なのかを視覚的に知ることができます。英語学習上級者の方は英英辞典を活用するのもおすすめです。

 

・反復

「文脈で学ぶ」にも通じますが、その単語と接触する機会を増やしましょう。単語帳でしか見ない単語や使われる場面のイメージができていない単語は、なかなか覚えることが難しいです。何度も出会うことで自分の中に定着していくのが単語学習ですので、繰り返し出会う機会を設けましょう。

反復のためのコツは、何か既存の生活リズムに結び付けることです。例えば「毎日10個単語を覚える」ことを習慣化するよりも、「歯磨きの時に単語帳をひらく」ことを目標にしたほうが、習慣化はしやすいです。反復して学習するためには勉強を習慣化することが近道になります。

 

・アウトプット

実際にどのような状況下で使うのかがわかったら、口に出してみたり、単語を使って英作文をしてみたりしましょう。発音するためには発音記号も覚えると効果的です。単語を確認するときには発音記号を見て正しい発音がわかるように合わせて練習すると、リスニングなどにも効果的です。

 

・語源活用

英単語は多くの場合「接頭辞」+「語根」+「接尾辞」に分解することができます。

これは日本人である私たちが漢字を見たときに、「さんずいのついている字は水に関する字である」などと推察できる感覚と似ています。例えば「benevolent」という単語は接頭辞「bene:良い(ラテン語由来)」、語根「volvelle:意思」、接尾辞「ent:形容詞化する」と分解できます。そのため「善い意志を持っている→親切な」という形容詞になります。

ほかにもbeneを使用する単語としては「benefit」などもあります。これは「善い行い→恩恵、利益」まずはすでに知っている基本語から分解して、どのようなパーツで構成されているかを知りましょう。慣れてきたら語根が何語由来かを知っていくと、パターンで把握でき、より覚えやすくなります。ギリシャ語語源、ラテン語語源などありますが、長く難しい単語ほどこのテクニックを活用してみると覚えやすいことがあります。

また、ドイツ語やフランス語では何というかを知っていくのも面白いです。多言語を学ぶ必要はありませんが、その単語にまつわるエピソードなどの周辺知識に触れることで覚えやすくなります。

 

・オリジナル単語帳を作成する

市販の単語帳を活用するのもいいですが、自分で単語帳を作るのもいいでしょう。表面には覚えたい単語と発音記号、遭遇した時の文章や辞書の例文を書きましょう。裏面には意味、品詞、例文の訳や画像イメージなどを書くと覚えやすいです。オリジナルの単語帳は自分に必要な単語ばかりを集めることができますのでとても効率的です。覚えにくい単語だけを自己管理し、特別扱いすることで覚えやすくなります

 

  • Don’ts(やらないこと)

・丸暗記する

テスト前に詰め込んで覚えても、テストが終われば忘れてしまうような丸暗記はもったいないです。

 

・単一訳だけ覚える

Spring―春、のように、11で単語を覚えるのはやめましょう。どのようなときに使われ、ほかにどのような言葉とともに使われるのか(コロケーション)を合わせて覚えるほうがより定着します。

 

・発音を無視する

発音が馴染めば覚えやすくなりますので、これを無視して覚えることは効率的ではありません。発音記号と合わせて、または音源を利用するなどして音も一緒に覚えましょう。

 

・使わないまま放置する

普段使わない漢字をパッと書けないように、使わないまま放置すればその言葉を忘れてしまいます。何度も触れて覚えましょう。

 

・なんでも語源で覚える

すべての単語に語源を使った覚え方をするのではなく、覚えにくい単語や「使えそうだな」と思った単語だけに使用しましょう。中学校の初期に学ぶような「基本語」と呼ばれる、語源を活用できない単語も多くありますので、使えない場合もあります。注意しましょう。

 

■おすすめ参考文献・参考サイト

 

  • Wiktionary

https://www.wiktionary.org/

簡易的な語源辞書で語源を調べるときに便利な多言語辞書サイト。語義や発音、活用法などを簡単に調べることができる。

 

  • 天才英単語

https://www.tentan.jp/

「天才英単語は英単語を暗記するための無料サイトです。覚えにくい英単語でも面白い暗記ヒントがあれば、楽に覚えることができます。」(引用符)

会員登録をすることでさらに便利に利用できる。レベル別・資格別の英単語を覚えることができる。

 

  • Gogengo

https://gogengo.me/

prepaid pre「前もって」paid「支払った」が語源で、「前払いの」を意味します。このように語源で学ぶと英単語は覚えやすいです。雑学としても面白いですよ。」(引用符)

単語から、または語源から意味を調べることができます。同じ語源の単語も出てくるので、併せて覚えることができます。

 

  • 英語解剖図鑑|KADOKAWA

https://www.kadokawa.co.jp/product/321906000714/

「英単語の語源や品詞の成り立ち、英語の歴史的変遷、他言語との比較など、
英語という言語を多角的視点から掘り下げていく(=解剖)本書。
多数のビジュアルでまとめられた本書で英語の「骨組み」を知れば、
丸暗記なしで語彙力がどんどん高まること必至!
英語好きな大人の教養本に、授業の英語では飽き足りない学生の副読本に画期的一冊です!」(引用文)

 

  • システム英単語Premium 語源編|駿台文庫

https://www.sundaibunko.jp/contents/book/20006/

「『システム英単語』シリーズの上級編。語根の知識で語彙力アップ,むやみな丸暗記からの脱却を目指します。
楽しいイラスト,単語の構成を追える豊富な参照ページ,知的好奇心をくすぐるMINI LECTUREが学習を強力アシスト。
難単語,未知の単語の推理・記憶はもちろん,すでに知っている単語についてもさらに理解が深まります。」(引用文)

 

  • 英語語源ハンドブック|研究社

https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html

「約1000の基本語について、意味・語形・発音の変化や、単語間の隠れた絆などを徹底解説。基本語の多くは、長い歴史の中で元の姿から大きく変わっており、だからこそ、その歴史を紐解くことで各語の本質に一気に迫ることができる。見出しの1000語以外にも、同じ語根に基づく語や類義語など、関連語を豊富に収録。なじみの単語が意外な原義をもっていたり、これまで結びつけたこともなかったような単語と単語が実は有機的に結びついていたり──知識は広がり、深まり、つながっていく!」(引用文)

 

参加者レポート

 

講座ではさまざまな単語の例を挙げながら、先生が多くのアプローチ法を教えてくれました。中には英検1級レベルの難しい単語の攻略法から資格試験での単語問題の見極め方など、単語にまつわる様々な小話も披露してくださいました。また英和辞書と英英辞典の使い分け方法やインターネットを活用した学習方法なども教えていただきました。

辞書を引いたならば例文をいっしょに見ないと、9割の情報を捨てているようなもの」という言葉が印象的でした。つい問題を解くことや調べることに注視してしまうと、せっかくの単語との接触機会を減らしてしまいます。辞書を引いた時にはしっかり例文も調べようと感じました。

 

そのほかの参加者の方からは「応用の効く思考法で謎解きのような楽しさもありました。」「少しレベルが高かったけれど、覚え方が分かってよかった。イメージが大切だと思った。」などのコメントが寄せられていました。実際に単語帳を作り始めた、という方から写真をいただきました。

 

英語のリスキリングなら日米英語学院へ

【本文用】日米英語学院のカウンセリングの様子

 

いかがでしたか。今回は日米英語学院で行われた講座の内容についてご紹介しました。単語学習は日々コツコツと積み重ねていかねばならないもので、退屈に感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、今回の講座を受講して様々なアプローチ法があることをお伝えしました。特に中心となって話された「語源の活用」では、未知の単語に出会った時も単語をパーツに分けることである程度品詞を推察できたり、語源を知っておくことで意味を推察できるようになり、単語の選択問題などでは有効に活用できる場面が多い、というお話が印象的でした。

 

日米英語学院ではこのように様々な講座を不定期に開催しております。情報は各校のInstagramなどで発信されていますので、ぜひ定期的にチェックされてください。

 

また、受講生の方向けには通学のたびに「単語テスト」をご活用いただけます。ご自身の学習したい内容や資格内容に合わせた単語テストをご用意しています。授業のある日はもちろん、自習のみの日でもスタッフが単語テストを実施します。孤独になりがちな単語学習を第3者に確認してもらえる機会として、非常に人気の高いサービスの一つです。オンライン通学の方はスマホアプリ「Quizlet」で日米オリジナル単語セットを用いての単語学習をしていただくこともできます。

 

日米英語学院では専門のカウンセラーがあなたの英語学習の状況、目標と期間をお伺いし、あなたに最適な学習プランをカスタマイズいたします。「個人別カリキュラム」を作成し、あなただけの学習プランを立て、定期的に見直すことによってより最適な学習をご提供いたします。

 

レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。通学までは考えていなくても、講座に参加いただくと情報が手に入ります。今回のご紹介は梅田校の講座でしたが、各校で様々な講座が開催されています。

 

 

今回の単語講座は第2弾も予定されていますので、開催の際はぜひお越しください。告知等は梅田校HPもしくはInstagramでご確認いただけます。

 

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