海外の母の日と父の日を調べてみた。日本とどう違う?

2019.05.14トピックス
Summary あらすじ

日本の母の日は実はアメリカから伝わったものですが、今や全世界で母の日や父の日、もしくはそれに当たる日が制定されています。日にちは?プレゼントは?同じ母の日・父の日でも、感謝の表し方は国や文化によって千差万別。しかし、家族を愛する心は世界共通。そんな違いや共通点を発見することは国際交流の大きな楽しみのひとつです。

みなさんは「母の日」の由来をご存じでしょうか?

 

日本に伝わる母の日は、実はアメリカから伝わったものです。1907年、フィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという女性が、亡き母が働いていた教会に白いカーネーションを贈ったことがきっかけでした。その想いに賛同した人々の間で運動が起こり、わずか数年後に5月の第2日曜日が「母の日」としてアメリカで定められることになりました。日本に母の日が最初に伝わったのもその頃とされています。

 

今回は、そんな母の日と父の日の世界の様子を見ていきましょう。

母の日の共通キーワードは「お母さん、大好き!」

 

・コロンビア

母の日の日付は日本と同じですが、内容は少し違います。コロンビアの母の日は「お母さんは何もしなくていい日」と位置付けられています。お父さんや子どもたちが家の掃除をしたり、スペシャルメニューを作ったりしている間、お母さんは新しい服を着て爪や髪の手入れに夢中。「お昼からパーティーを始めて、ギターを弾いてくれるマリアッチ(メキシコの音楽を演奏する楽団)を家に呼んで歌ってもらうこともあるのよ!」と、日本に住むコロンビア女性が教えてくれました。お母さんがとても大切にされている様子が伝わりますね。

 

・オーストラリア

日付のほか、母の日に向けたフラワーアレンジメントが街のあちこちで売られたり、幼稚園で作った工作をプレゼントしたりするなど、日本と似ている点が多いオーストラリアの母の日。「日本ではプレゼントを渡して終わりのことも多いけれど、オーストラリアでは家族全員がスケジュールを調整してレストランに3世代が集まることも多いの。その時期はすぐ満席になるので、かなり前から予約をしなきゃいけないわ!」と、オーストラリアに15年住んでいた知人が話してくれました。

 

・スペイン

子どもが大きくなっても週末のお昼は家族で集まる文化が根付いているスペイン。スペイン人の父親を持つ知人に母の日の様子を尋ねてみると「日付は日本より1週間早い5月第1週の日曜日。プレゼントはお花・香水・ジュエリー・エステなどで、もちろん家族で食事もするわ。スペイン人は食事の時間を通して、家族がいろんな経験や考えを共有することをとても大切に考えているのよ」と教えてくれました。

 

どこの国でも子どもたちやお父さんがお母さんを喜ばせようとがんばる姿は同じですね。そして、伝えたい言葉が「お母さん、大好き!」というのも共通しています。

父の日も国によってさまざま。「両親の日」がある国も!

・ドイツ

ドイツの父の日は、4月下旬~6月上旬にあるキリスト昇天祭の日。そしてその日は、男同士が集まって森にピクニックに行き、昼間から飲む日なんです。「この日は飲んで騒いで、酔っ払いながら街中や森を歩き回っても許される日なの(笑)。お祝いのときしか吸わない葉巻をプレゼントすることもあるわ!」と教えてくれたのはドイツ人の夫を持つ知人。父の日が「家族サービスをお休みする日」だなんて、普段のドイツ人男性はとても「イクメン」なんでしょう。

 

・タイ

タイでは、プミポン前国王の誕生日である125日が父の日とされています。また、タイには「誕生曜日の色」を大切にする文化があり、その日は国王が生まれた月曜日の色である黄色をみんなで身につけ、黄色いケーキを食べたり黄色いロウソクを飾ったりしてお祝いします。タイ在住の知人いわく「前国王はタイの発展に尽力した人。だから彼が亡くなったときはタイ全土が涙にくれて、黒い服が売切れたりテレビがしばらく白黒になったりしたのよ」と教えてくれました。彼こそ「国民の父」なんですね。ちなみにタイの母の日は王妃の誕生日で、王妃が生まれた金曜の色である青(水色)を身につけるそうです。

 

・韓国

韓国では「両親の日」が5月8日に設定されています。平日なら両親に電話をかけ、土日なら家族で集まるのだとか。日本在住の韓国の知人に聞いたところ「昔からカーネーションを右の胸元につけてあげるのが定番。でも最近、プレゼントはお金が多いかな。金額が高ければ親孝行と思われるので難しい(笑)」とのことでした。すぐお隣の国ですが、国が違えば文化も異なることに気づかされます。

文化の違いや共通点を発見することは国際交流の大きな楽しみ

 

先ほどにも出てきたドイツに住む知人は「日本では子どもが親に感謝をするのが基本だけれど、ヨーロッパでは親子で愛情を伝え合うことを大切にしているように感じるわ」と話してくれました。このような違いにも、きっと文化や歴史、あるいは宗教的な理由があるのでしょう。

 

文化の違いや共通点を発見することは国際交流の大きな楽しみとなるはずです。

 

筆者:洲巻三恵子/ライター

大手家電メーカーにて秘書業務を5年間経験した後、スペインで1年間のインターンシッププログラムに参加。帰国後、リクルートが発行する情報誌の編集業務に4年間、ベンチャー企業の立ち上げに1年間携わり、家族の仕事の都合でドイツへ移住。5年半の滞在中、2回の海外出産を経験し、現在は4児の母。趣味は旅行で、南米やアフリカも含め、訪れた国は約30か国に上る。

 

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