英語の会議で“無口”を卒業!発言するための心構え

     
最終更新日:2024.05.15記事作成日:2019.01.29ビジネス英語
話を聞く人たち
Summary あらすじ

英語の会議は緊張するもの。しかし、「反対意見は相手の考えを尊重した上で自分の意見を述べる」などのポイントを押さえておけば心配いりません。欧米では幼い頃から「どんな発言・質問でも黙っているよりは良い」と教育されているため、ビジネスシーンにもその文化が根付いています。「発言することに意義あり」と気負わない姿勢で臨みましょう。

 

Introduction

英語を勉強中の私たちにとって、英語の会議に出席することはハードルが高いように感じます。言葉の壁に加え、そもそも主張が苦手な日本人は会議では無口になりがちです。ただ、ネイティブに言葉で敵うわけがないのは当然としても、いくつかのポイントを押さえておけば英語の会議でも発言する機会を作ることはできます。

 

今回は、英語の会議で発言するために大切な心構えを見ていきましょう。

まずは自己紹介から。英語の会議での発言に「質問」は有効

握手をする人

 

初めての英語の会議はドキドキするもの。まずはウォーミングアップとして自己紹介をしてみましょう。みんなの前で挙手して自己紹介をするか、もしくは下記のように会議前に進行役(the chair)の人に話しかけてみてください。

 

Are you Mr. Smith? Hi, my name is Hiroshi Tanaka from the Sales Department. This is my first time to attend the meeting. Very nice to meet you.

(スミスさんですか?こんにちは、営業部の田中浩です。会議に出席するのは初めてですので、どうぞよろしくお願いします)

 

このように自分が会議に初めて参加することを事前に伝えておけば、簡単な内容でも質問しやすくなります。また会議中も、進行役の人が気を使って質問がないか聞いてくれるかもしれません。

 

司会 Mr. Tanaka, do you have any question?

(田中さん、何か質問はありますか?)

田中 I don’t have any question. Thank you.

(特にありません。ありがとうございます)

 

このとき、わからないことは恥ずかしがらずに「質問」するようにしましょう。例えば、社内用語などは会議に初めて参加した場合はわからなくて当然です。黙っていると「意見がない」「何も考えていない」などと思われてしまうかもしれません。会議で発言していくための突破口として質問は有効です。

 

【質問】

 

Can I ask a question?

(質問してもいいですか?)

 

Sorry, I didn’t quite understand. Could you repeat that again?

(すみません、よくわかりませんでした。もう一度説明していただけますか?)

 

What do you mean by that?

(それは、どういう意味ですか?)

 

また、賛成や反対を示したり補足したりするには以下のフレーズを覚えておくと良いでしょう。

 

【賛成】

 

I agree with that idea. / I like that idea.

(私もその考えに同意します)

 

上司から部下に「Good point! (確かに!)」と言うことはありますが、一般的に目上の人に対してはあまり使いません。

 

【反対】

 

I think that’s an interesting idea, but…

(興味深いアイディアですが、しかし……)

 

I respectfully disagree that…

( <少し強め> 僭越ながら申し上げますが…)

 

反対するなら「確かに、そういう意見もありますが」と相手を尊重した上で、考えを述べるのが基本です。ただし仲間だけのカジュアルな会議であれば「I don’t think so. (そうは思わないな)」と言っても良いでしょう。

 

【補足意見】

 

Sorry to interrupt, but I think…

(お話の途中で失礼します、私は……だと思います)

 

I would like to add to Mr. Smith’s idea.

(スミスさんの意見に付け足したいと思います)

幼い頃から発言や質問の大切さを教えられる欧米の文化

子供と話す人

 

「英語の会議内で質問をするのは難しい」と思われるかもしれませんが、そう深刻になる必要はありません。かえって質問をした方が内容を理解しようとしている努力を認めてもらえて好印象を周囲に与えることができます。

 

娘が通っていたドイツの幼稚園では、毎週月曜日は「おもちゃの日」でした。各自がお気に入りのおもちゃを持ち寄って紹介し、それに関する質問を受けるのです。先生たちは発表内容だけではなく、発言や質問という行為に対しても大いなる賛辞を送っていました。

 

また、長い休暇明けには休み中どこで何をしたかを写真や資料を見せながら発表する「Show & Tell」もありました。「海へ行きました」「どうして行ったのですか?」「お母さんが行くと言ったからです」という可愛らしいやり取りにみんな真剣に耳を傾けるのです。

 

欧米では「どんな発言・質問でも黙っているよりは良い」と幼い頃から教育されているため、ビジネスシーンにも文化として深く根付いているのです。「発言することに意義あり」という気持ちで臨みましょう。

英語の会議で勇気が出ないときに思い出してほしい言葉

 

正直に言うと、私も昔から発表は大の苦手。友だちとの11では話せても、大勢の前で挙手して発言するとなるとどうしても緊張してしまうのです。そんな話をアメリカで働く友だちにしたところ、励ましの意味を込めてこう言ってくれました。

 

「くだらない質問なんてないのよ。あなたがわからないことは、たくさんの人も同じようにわからないことなんだから。あえて会話の流れを止めて質問するのは、とても親切なことなのよ!」

 

今でも何かを発言しようとするときは、その言葉が私を後押ししてくれます。みなさんも英語の会議で勇気が出ないとき、この言葉を思い出してみてください。

 

There is no bad question.

(くだらない質問なんてない)

 

筆者:洲巻三恵子/ライター

大手家電メーカーにて秘書業務を5年間経験した後、スペインで1年間のインターンシッププログラムに参加。帰国後、リクルートが発行する情報誌の編集業務に4年間、ベンチャー企業の立ち上げに1年間携わり、家族の仕事の都合でドイツへ移住。5年半の滞在中、2回の海外出産を経験し、現在は4児の母。趣味は旅行で、南米やアフリカも含め、訪れた国は約30か国に上る。

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