“ポーランドの京都”クラクフへ。世界遺産の古都で異文化に触れる

     
最終更新日:2024.05.14記事作成日:2017.09.15旅行・留学
ポーランド・クラクフ
Summary あらすじ

特別企画「旅ブロガーがおすすめする世界のおもしろスポット」の第4弾。50か国以上をバックパッカーした旅人で、現在はLuxury Backpackerとしてローカルからラグジュアリーまで旅の魅力を発信している雨宮あゆみさんが今回ナビゲートしてくれるのは、ポーランドの「クラクフ」です!

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Introduction

今年の春、ずっと恋い焦がれていた東欧の旅に行ってきました。中でも、私が一番楽しみにしていたのがポーランド。ポーランドといえば「ワルシャワ」のイメージが強かったのですが、旅の道中で出会う人たちから次々に「クラクフがおすすめだから、行ってごらん」と言われます。

 

結論から言うと、実際に行ってみて、その意味がわかりました。クラクフは正しく美しく、人々を魅了する歴史とヨーロッパらしい町並みが楽しめる世界遺産の古都だったのです。

 

このような現地のおすすめ情報も、英語が話せるからこそ得られるもの。やはり英語が話せることは、旅を豊かにしてくれるひとつのツールだと実感します。

中央広場には馬車がずらり。中世にタイムスリップした感覚に

ポーランド・クラクフ

クラクフに到着後、まずは中央広場へ。ここは、中世の時代からそのまま残っている広場としてはヨーロッパ内で最も大きく、歴史ある広場です。観光名所のため、さまざまな言語が飛び交っているのが印象的でした。観光用の馬車がずらりと並び、まるで中世にタイムスリップしたかのよう。

 

広場前には聖マリア教会があり、それは息を飲むほどの美しさ。

 

ポーランド・クラクフ

 

細やかな装飾や青や赤茶、ゴールドなどの色彩は、教会とはいえ、どこかエキゾチックです。ステンドグラスも美しく、目を見張るものがありました。

広場の近くには、かわいいカフェやレストランもあるので、のんびり過ごすのもおすすめです。

 

ポーランド・クラクフ

 

世界中からコーヒーを取り寄せる「Pozegnanie z Afryka」。コーヒーの詳しい解説やオーダーは英語で行われます。せっかくこだわりのコーヒーを飲むなら、理解して納得したうえで選びたいものですね。

また、「ミルクバー」と呼ばれるポーランドの庶民食堂では、ボリュームたっぷりの美味しいランチセットが約500円でいただけます。

 

ポーランド・クラクフ

 

物価が安いのも魅力です。

 

道も壁もすべて塩。世界遺産「ヴィエリチカ岩塩坑」に感動!

ポーランド・クラクフ

クラクフで必ず訪れたかった場所があります。それはクラクフの南東約15キロメートルのところにある世界遺産「ヴィエリチカ岩塩坑」です。ヴィエリチカ岩塩坑は、地下64メートル~325メートルにわたる塩の採掘場で、道も壁もすべて塩。採掘場の一部、約2.5キロメートルが観光ルートとして公開されており、ツアーガイドと一緒に巡ることができます。

 

個人で電車を乗り継いで行くことも考えましたが、時間短縮のため現地ツアーに申し込むことにしました。そのため、クラクフ到着後、すぐにホステルでレセプションのスタッフに相談し、ツアーの手配をしてもらいます。1日目は残念ながら時間が合わず、滞在2日目にコーディネートをお願いしました。英語が話せると、こういった現地ツアーの手配もサクサクできます。

 

ポーランド・クラクフ

 

やっと馴染んできた広場と教会を通り過ぎ、当日、ツアーの集合場所に行くと、日本人は私ひとり。あとは、10人ほどの欧米人でした。

車で隣り合わせたイギリス出身のおじさんと仲良くなりました。そのおじさんは「大学に教授として教えに来ているんだけど、合間をぬってクラクフの観光もしているんだよ。アドベンチャー好きとしては普段ならツアーには参加しないけど、限られた時間だったから今回はこのツアーに参加したんだ」と言います。私も同じような考えだったので意気投合!採掘場までの移動の車の中でも話が弾みました。

「ヴィエリチカ岩塩坑」では3時間かけてグループで採掘場を徒歩で巡ります。その際、インカムを渡されますが、説明は英語。「なんだかリスニングをしているみたいだなぁ」とクスっと笑えました。

塩でできているためか、地下なのに何だか浄化されている気分になります。そして、コースで最も感動したのがこちら。

 

ポーランド・クラクフ

 

塩で作られた教会「聖キンガ礼拝堂」です。眩いシャンデリアも塩でできており、精霊が住んでいそうな神秘的な空間でした。

 

ポーランド・クラクフ

 

塩できた「最後の晩餐」もあります。

 

ポーランド・クラクフ

 

ある意味、本物を見るよりも貴重かもしれませんね。

 

旅での醍醐味は、一期一会も大切な要素。異文化を知れるのは英語が話せる特権

ポーランド・クラクフ

大満足のツアーを終えた帰り、お互い興奮が冷めやらぬこともあり、仲良くなったイギリス人のおじさんと旅の話で盛り上がりました。そんな中、おじさんが面白い質問をしてきました。

 

おじさん「イギリスとアメリカの違いはわかるかな?」

 

私「それはもちろん。でも、ヨーロッパを旅していて感じるのは、パスポートを出さなくても、ちょっと移動しただけで言語や文化、人の雰囲気が変わるのが私にとっては面白いし不思議ですね」

 

おじさん「僕にとっては、アメリカがあんなに大きくても同じ言語と文化を持っているのが不思議。だからヨーロッパは面白いんだ!」

 

おじさんの切り返しに、私は大きなインパクトを受けました。というのも、島国育ちの私にとって、まったく思いもしなかったことだったからです。このように、国や世代を超えて他の国の人が感じている価値観や文化の見方を知れるのは英語が話せる特権だと感じました。

 

旅での醍醐味は、一期一会も大切な要素です。今回も、そんな素敵な出会いがあり、またひとつ、異文化への見方の引出しが増えたような気がします。

 

クラクフの町並みや「ヴィエリチカ岩塩坑」は、共に世界遺産にもなっています。その素晴らしさを、みなさんも体感しに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

筆者:雨宮あゆみ/Luxury Backpacker・Writer・Singer Song Writer・DJ
旅・音・食・オシャレを愛するLuxury Backpacker。世界50か国、取材やバックパッカーを通して、さまざまな旅スタイルを経験。「高級な旅はもちろん楽しい。それに加えて現地ツアーでの一期一会にローカル体験や旅中にオシャレを楽しんで心が躍るのもLuxury」。そんな自分のプライオリティを大切にBackpackerのいいところとLuxuryのいいところを織りまぜた「Luxury Backpacker」のスタイルを生み出す。Luxuryからローカルまで、自分の旅のレポートを「ヒト・モノ・オシャレ」も交えたWorld wideな情報として提供している。■Blog:https://ameblo.jp/luxury-backpacker/

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