もう英語で道を尋ねられても困らない!道案内する「街頭ボランティア」を体験!

2018.06.19旅行・留学
もう英語で道を尋ねられても困らない!道案内する「街頭ボランティア」を体験!
Summary あらすじ

街中で「How Can I Help You? (手伝いましょうか?)」と書かれたボードを持ち、困っている外国人旅行者を助けながら国際交流をしている「Japan Local Buddy」。今回は「街頭ボランティア」に参加し、英語での道案内やコミュニケーションのコツを教えてもらいました。

外国の人と英語で会話してみたい。

 

そんな願いを叶えてくれるボランティア団体があります。「日本一気軽な国際交流」をコンセプトに掲げ、日本のローカル体験を希望する外国人旅行者と国際交流を望む日本人とをつなげている「Japan Local Buddy (以下JLB)」です。ゲストハウスでイベントを開催するなど、さまざまな活動をしていますが、その原点ともいえるのが「街頭ボランティア」。東京や大阪、京都などで実施され、当日参加OKの気軽さが好評です。

 

今回は、筆者も「How Can I Help You?」のボードを手に持ち、この「街頭ボランティア」に参加。JLBの堤 祐治さんにサポートしてもらいながら、困っている外国人旅行者に英語で道案内をしました。上手に説明ができて喜んでもらえたかと思えば、想定外の質問にあたふたしてしまうことも……。2時間で約60人に道案内し、存分に国際交流を楽しむことができました。

 

Profile

堤 祐治さん

体育科の高校卒業後、苦手意識のあった英語を身に付けるべく外国語大学へ進学し、3年生から英語教員を目指し始める。大学卒業後1年間カナダにワーキングホリデーへ。のちに「Japan Local Buddy(JLB)を立ち上げる大森峻太さんと出会う。帰国後、関西にて同街頭ボランティアを開始。英語教員を目指していたが、新たな経験を積むため英語を武器にIT企業へ就職。その後しばらく勤め、現在は退職しJLBの母体となる株式会社Jnnovationsの一員として日々活動中。

英語で道案内の第一歩は、フレンドリーな姿勢を示すこと

もう英語で道を尋ねられても困らない!道案内する「街頭ボランティア」を体験!

 

5月のとある土曜日、グリコの看板が目立つ大阪・道頓堀の戎橋。集合の15時前になると、20~30代の学生や社会人を中心に約20名が集まりました。今回の「街頭ボランティア」に参加をするためです。輪になって簡単な注意事項を聞いたら、「How Can I Help You?」のボードを持って早速スタートです。

 

たくさんの外国人旅行者がこちらに目を向けてはくれるのですが、なかなかスムーズに声をかけられません。戸惑っていると、堤さんが「目が合ったときに笑顔でボードを振ると良いですよ」と教えてくれました。

 

「知らない人に声をかけるのは勇気がいりますが、僕たちからフレンドリーな姿勢を示すことがコミュニケーションの第一歩。How is it going? 』『What’s up? 』と恥ずかしがらずに笑顔で話しかけてみましょう。We are learning English. (私たちは英語の勉強をしています)』のボードも用意していますので、少しくらい英語が間違っていても問題ありませんよ」

 

堤さんのアドバイス通りに笑顔でボードを振ってみると、「Where is Disney shop? (ディズニーショップはどこ?))など声をかけられるようになりました。

英語で予想外のことを質問されても慌てずに!

英語で予想外のことを質問されても慌てずに!

 

外国人旅行者からの質問には、ボードの裏に記載された道案内用の英語フレーズや地図を参考にしながら答えます。少し余裕が出てきたところで、道案内ではどのようなフレーズをよく使うのか、堤さんに聞いてみました。

 

実は『Give me a second. (ちょっと待ってください)』『I’ll look it up. (調べます)』です。価値観や文化が違うからか、予想外のことをよく質問されるんですよ(笑)。毎回、僕も勉強になっています」。それから『Let’s go! 』も。近い場所なら、言葉で説明するより連れて行ってあげた方が早いですから(笑)。ただし、中には目的地まで実際に案内されることを敬遠する人もいますので、そこは慎重に判断しなければなりませんが。道中は「Where are you from? (どこから来たの?)」といった質問を皮切りにsmall talk(雑談)に挑戦すれば、英会話の勉強にもなりますよ。I see. (なるほど)』『Oh, really? (本当?)』と相手の話にうまく相づちしてあげれば、会話も弾むはず」

 

その後、オーストラリアから来たという女性に「Where can I get a taxi accept credit cards?(クレジットカードが使えるタクシーはどこ?)」と尋ねられて大慌て。さっそく「Give me a second. I’ll look it up. (ちょっと待ってください。調べます)」が役立ちました。

英語は手段。道案内では日本の歴史や文化を知っておくことも大切

英語は手段。道案内では日本の歴史や文化を知っておくことも大切

 

そして、その日は道案内だけでなく、カナダ人男性の要望に応えて簡単な観光案内も体験。堤さんを先頭に、筆者も一緒に歴史ある法善寺横丁や細い路地裏を歩いたり、道具屋筋でお土産に箸を買ったりしました。

 

これに同行したボランティアの女性が「道案内をしようと思えば、観光地や飲食店などの場所を知るだけでなく、日本の歴史や文化も勉強しておいた方が良いですね」と感慨深く語り、筆者も共感。

 

「英語はコミュニケーションの手段のひとつ。内容があっての英語だからね」という堤さんの言葉に大きく頷きました。

英語で説明する道案内。楽しめば、いろいろな発見があって成長できる

英語で説明する道案内。楽しめば、いろいろな発見があって成長できる

 

最後に、堤さんに街頭ボランティアの魅力を尋ねると、こんな言葉が返ってきました。

 

「街頭ボランティアは、インターネットの道案内とは異なり、そこに人と人との出会いが生まれます。英語で説明することを楽しめば、いろいろな発見があって成長できるんです」

 

筆者自身も、道案内を通して外国の人たちと接するうちに「旅の良い思い出になったら嬉しい」と思うと同時に「もっと上手く説明したい」と英語への勉強意欲が増しました。

 

なお、この街頭ボランティアは、6月からは大阪・京都ともに月2回に増えるそう。東京では毎週開催されていますので、ご興味があればぜひ参加してみてください。

 

 

【取材協力】

Japan Local Buddy

https://localbuddy.jp

 

 

筆者:児島奈美/トラベルライター

旅行雑誌やWEB等で、国内外問わず現地へ足を運び取材・撮影を行う。得意分野は、旅のルポ、グルメ取材、人物インタビューで、渡航した海外はプライベートを含め約40か国。雑誌立ち上げのために約3か月、ベトナムに滞在したほか、欧州周遊(約3か月)、米国横断(約1か月)、東南アジア周遊(約3週間)、英国縦断(約3週間)、米国滞在(約1年)の経験も持つ。実践の場で英語を使うことが多く、「英語はツール」をモットーに、わかりやすく使える英語を心掛けている。

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