海外のイベントをのぞき見!スイス「モントルー・ジャズ・フェスティバル」

2017.06.13英会話
海外イベント

「海外のイベントをのぞき見!」と題して、世界各国のイベント・お祭りをご紹介する本企画。今回は、音楽好きなら必見のスイス「モントルー・ジャズ・フェスティバル」をご紹介します。

 

レマン湖のほとり、モントルーで1967年にスタートしたジャズフェスティバルですが、年々規模が拡大しており、今ではジャズだけではなく、ブルース、ロック、レゲエ、ソウル、アフリカや南米の音楽まで、全世界から幅広いジャンルの一流アーティストたちが集結し、毎年25万人以上の人が訪れます。

 

かつては、マイルス・デイビスやアレサ・フランクリンをはじめ、ボブ・ディラン、スティング、ディープ・パープルといった顔ぶれが舞台に立ったことでも有名なこのフェスティバルは、今年も6月30日から7月15日までの16日間、開催されます。

世界最大級のミュージックフェスティバルは「町おこし」から始まった

スイス・モントルー・ジャズ・フェスティバル

このモントルー・ジャズ・フェスティバル、もとはといえば、日本でも盛んな「町おこし」の一環でした。始めたのは、ミュージシャンで実業家でもあったクロード・ノブス氏。それが今では世界最大のミュージックフェスティバルのひとつとなり、モントルーは「音楽の町」として世界中に知られるようになったのです。昨年、開催50回目を迎えましたが、残念ながら、創設者のノブス氏は2013年1月に亡くなられため、この記念すべき節目を祝うことはできませんでした。

 

私の父は無類の音楽好きで、中でもジャズ、クラシック、そして南米の音楽を愛していました。30年ほど前、ヨーロッパでの仕事が多かった私はスイスにも度々出向いていましたが、モントルー・ジャズ・フェスティバルには父のお伴で訪れたのが最初でした。若かった私は退屈で、実はこのときの印象があまりありません(苦笑)。

 

その後、日本・スイス国交樹立150周年の2014年に「ジャパン・デイ」が開催され、この年には私も現地を久々に訪れてフェスティバルを楽しみました。布袋寅泰さんや小野リサさんなど、日本人に馴染み深いミュージシャンが出演されていて、たいへん盛り上がっていたのを記憶しています。

スイスは英語が通じやすい国。世界中から集まる音楽好きとの交流も醍醐味

スイス・モントルー・ジャズ・フェスティバル

メインのコンサート会場は「オーディトリアム・ストラヴィンスキー(Auditorium Stravinski)」「モントルージャズクラブ(Montreux Jazz Club)」「モントルージャズラボ(Montreux Jazz Lab)」「マイルス・デイビス・ホール(Miles Davis Hall)」などですが、コンサートのプログラムは公式ウェブサイトにて順次公開されますので、フェスティバルが近づいてくるとチェックは欠かせません。

 

今年、すでに発表されている参加ミュージシャンは、ハービー・ハンコックやジョージ・ベンソン、ラムゼイ・ルイス、ジョン・スコフィールドといったジャズのビッグネームや、アッシャーやエリカ・バドゥ、ローリン・ヒルなどの米R&Bシンガー、それからブライアン・ウィルソンやブライアン・フェリーといったロック界の大御所の名前も。

 

一流アーティストが一同に会する。それだけで音楽好きにはたまらない魅力でしょう。それに加え、スイスは英語が通じやすい国ですので、音楽好きの人たちが世界中から集まるこの期間中は、旅人としての交流も醍醐味です。

音楽は世界中の誰とでも楽しめるコミュニケーションツール

スイス・モントルー・ジャズ・フェスティバル

なお、昨年一昨年と、2年にわたり、東京・恵比寿でも「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン」が開催されました。昨年のイベントのキービジュアルは、ファッションデザイナーの山本耀司さんが担当。ノブス氏が生前に最も敬愛したファッションデザイナーがYOJI YAMAMOTOだったのが縁だそうです。今年も開催されるなら、こちらも楽しみですね!

 

ちなみに、能登で30年近く開催されている「モントレージャズ・フェスティバルイン能登」は、アメリカ・カリフォルニア州の「モントレージャズフェスティバル」の日本版で、本場モントレー以外で唯一「モントレージャズフェスティバル」の名称を使用することを許されたジャズイベントですが、名前が似ているので混同されやすいものの、まったく別のイベントです(こちらは、今年は7月29日開催が発表されています)。

 

音楽は世界中の誰とでも楽しめるコミュニケーションツールです。海外で開催される音楽イベントや、日本での国際的な音楽イベントに参加すれば、英会話のおもしろさを実感できるのではないでしょうか。

 

筆者:岡本きよみ/PRディレクター
株式会社Harris PR & Consulting Office代表取締役。PRディレクターとして主に食、旅、美容、ウェルネス、カルチャーなどの広報活動に関わる。米国の高校を卒業後、日本の大学に進学。専攻は英米語、言語学。JTB、日航のアウトバウンド・インバウンド業務に従事した後、出産を機に、P&Gファーイーストインク(当時)に転職。広報渉外部および研究開発部に10年間勤務の後、家族とともにニュージーランドに滞在。帰国後、外資系ホテルの広報、外資系PR会社のヴァイスプレジデント、アメリカ政府観光機関のPRディレクタ―などを経て、現職。

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