状況によって使い分ける「よろしくお願いします」の英語表現

日本語では「よろしくお願いします」と一言で完結する内容も、英語になると状況によって表現を使い分けなくてはいけません。なぜなら英語には日本語の「よろしくお願いします」のようにどんな状況でも使える言葉は存在しないからです。ここでは6つの「よろしくお願いします」をご紹介。それぞれの「よろしくお願いします」が何を指しているのかを考えながら見ていきましょう。
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Introduction
「よろしくお願いします」。
この言葉は日本語の中でも特に便利な表現です。一日のうちに何度も言ったり聞いたりしますよね。
ところが英語には、日本語の「よろしくお願いします」のような、どんな場面や相手にも使える表現は存在しません。英語では状況によって「よろしくお願いします」の表現を使い分けなくてはいけないのです。
そこで今回は、日常生活やビジネスシーンに登場する色々な「よろしくお願いします」の英語表現をご紹介します。
日常生活で使う「よろしくお願いします」

まずは日常生活でよく使う「よろしくお願いします」の英語表現を3つご紹介しましょう。どれも中学校で習う簡単な英語を使って表すことができます。
・Nice to meet you.
(はじめまして/よろしくお願いします)
初対面の人に対して使う「よろしくお願いします」の一般的な英語表現です。“It is nice meeting you. ”と言う人もいますが、どちらも意味は同じです。また、“nice”を他の表現に入れ替えることができ、“pleasure” や“ great”“wonderful”がよく使われます。
・I hope to see you again.
(また会いたいです/今後ともよろしくお願いします)
別れ際には「今後ともよろしくお願いします」の意味を込めて「また会いたいです」と一言添えましょう。仕事関係の人なら“I hope to work with you again. ”(また一緒に仕事がしたいです)に置き換えます。親しい友だちのようにカジュアルな関係なら“Let’s ~”を用いて“Let’s hang out again. ”(また遊ぼうよ)や“Let’s have lunch or dinner some time. ”(またご飯でも行こうよ)と誘うこともできます。
・Tell ~ I said hi / hello.
(~さんによろしくお伝えください/~さんによろしくお願いします)
友だちの両親や目上の知り合いなどに対する「よろしくお伝えください」にあたる表現です。直訳すると「私が『こんにちは』って言っていたって、~さんに伝えてね」になります。“Hello”の方が“hi”より少しかたい印象がありますが、どちらを使っても問題ありません。よりカジュアルな表現に“Say hi / hello to ~. ”(~さんによろしく)があります。
ビジネスシーンで使う「よろしくお願いします」

次に、ビジネスシーンで使う際の「よろしくお願いします」を見ていきましょう。日本語は何でも「よろしく」で済ませてしまいがちですが、英語で表現するポイントは何に対してのお願いなのか中身を明確に伝えることです。
・Please send me a data of our new customers and their trend by noon.
(うちの新規顧客と動向のデータをお昼までにお願いします)
文頭か文末に“please”を付けると物事の依頼ができます。そして、丁寧なニュアンスにもなるので相手を選びません。もちろん“Can you~?” や“ Could you ~?”を使って表現することも可能ですが、同僚・上司・取引先など相手によって使い分けが必要なので混乱します。まずは失敗なしの“please”から始めましょう。
・I’m (We’re) counting on you.
(期待しているよ/引き続き、よろしくお願いします)
部下や取引先に期待を込めて「頼んだよ。引き続き、よろしくお願いします」と言うときに使う表現です。これに対する返事は“Count on me. ”(任せてください) や“I will do my best. ”(ベストを尽くします)が主流。他にも“I’m (We’re) looking forward to working with you. ”(一緒に仕事ができることを楽しみにしています)を使って「今後ともよろしくお願いします」を伝えることもできます。
・Best Regards
(今後ともどうぞよろしくお願いします)
ビジネスメールの締めくくりに使う表現です。「敬具」を意味する決まり文句でもあり、他にも“Kind Regards”や“Sincerely yours”があります。
「よろしくお願いします」を表現するには何を伝えたいのか明確に

今回は状況によって表現の異なる「よろしくお願いします」をご紹介しました。日本語では一言で済みますが、英語ではそれぞれの場面で全く別の表現を使わなければなりません。「よろしくお願いします」という日本語は、実はとてもザックリしていて明確な中身を持っていない表現であることに気づかされます。
英語では、何を伝えたいのか意図や思いを明確にすることがポイントです。それぞれの状況や相手で間違った表現を使ってしまわないように、今回ご紹介した「よろしくお願いします」の英語表現を参考にしてください。
筆者:清水真美/ライター
高1で単身留学、大学卒業までの7年間をカリフォルニアで過ごす。帰国し大手IT企業に就職するも生きた英語が使える環境を求めて国際交流業務を行うNPOに転職。姉妹都市交流や保育園での英語レッスンの普及、在住外国人支援などに携わる。現在はwebライターや外国人技能実習生の入国手続き、家庭教師も務める複業ワーカー。プライベートでは子育てに奮闘する1児の母。
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