英検®準1級面接の流れと対策の3つのコツ

2024.04.19資格対策
【アイキャッチ用】211020英検準1級面接の流れと対策
Summary あらすじ

「準1級の二次試験はどんな問題?」「準1級スピーキングの対策方法は?」など英検®準1級の二次試験を受ける前に疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。そんな皆様に参考にしていただけるように、英検®準1級の二次試験で出題されるスピーキング問題や対策方法について解説します。

 

 

英検®準1級の二次試験面接の内容

【本文用】準1級二次試験の内容表

 

英検®準1級の二次試験は、約8分間の英語での面接形式によるテストです。面接委員との個人面接の形式で行われます(英検®S-CBTでは、試験内容は変わりませんが、コンピューターに回答を吹き込む形式となります)。はじめにウォームアップとして、簡単な日常会話をした後、問題カードが渡されます。描かれたイラストに対して自分で考えたナレーションを話し、その後イラストに対する質問や自分の意見を問う質問に対して答えていきます

 

■試験内容

1.自由会話:面接委員との簡単な日常会話を行う。
2.ナレーション:4コマのイラストの展開を説明する(2分間)。ナレーションの前に、問題カードが渡され、1分間考える時間が与えられます。
3.受験者自身の意見を問う質問[4問]:イラストや問題カードのトピックに関する質問への返答。

 

【No.1】イラストに関連した質問(No.1の時だけ問題カードを見て答えることができます)
【No.2】問題カードのトピックに関連した内容についての質問
【No.3】問題カードのトピックに関して自分の考えを述べる質問
【No.4】問題カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問

 

■扱われる場面・題材

社会性の高い分野の話題が扱われます。過去の出題例としては、在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動などです。

 

参考:日本英語検定協会

二次試験面接の配点と評価基準

【本文用】英語用ノートと数本の鉛筆

 

英検®準1級は各技能ともCSEスコアで750点満点です。一次試験はリーディング、リスニング、ライティングの3技能が評価され、合格基準スコアは1792点(2250点満点)です。二次試験(スピーキング)も同様に750点満点で、合格基準スコアは602点。つまり、8割以上のスコアを取得しなければいけません。

 

面接では、ナレーション、応答の内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価されます。ナレーションは全体の約4割、Q&Aは4問で全体の5割程度の配点となりますので、しっかり準備して臨むことが必要です。アティチュード(態度)についても、1割弱が配点となっています。大きな声ではっきりと話しているか、アイコンタクトを取って積極的にコミュニケーションを取ろうとしているかで点数が取れますので、絶対に満点を取れるように気をつけましょう。ふさわしい語いを使えているか、文法ミスが少ないかもポイントとなりますので、日常的に英語を話す練習をし、慣れておく必要があります。

英検®準1級面接の流れと意識するポイント

【本文用】授業中ノートにメモを取る男子大学生

 

実際の面接の流れと、意識するポイントをご紹介します。サンプル問題を参照しながら読むとイメージしやすくなります。

参考:問題カードのサンプル・日本英語検定協会

 

■入室

受付後、控え室で待機します。面接カードを渡されるので、氏名や個人番号などを記入します。係員に面接室の前に案内される際は、荷物をすべて持って移動します。自分の番がきたら係員の指示に従い、「Good morning.」「Good afternoon.」 などと挨拶して入室しましょう。「Can I have your card, please?」などと聞かれるので、「Here you are.」と面接カードを渡します。

 

■着席

面接委員より「Please have a seat.」と着席を促されますので、面接委員を見て「Thank you.」と返して着席します。積極的にコミュニケーションを取る姿勢を見せましょう。

 

■氏名と受験する級確認、問題カードの受け取り

名前の確認のため、面接委員より「May I have your name, please?」と聞かれるので、「My name is…」と名前を伝えます。受験級の確認のため「This is the Grade Pre-1 test, OK?」 と聞かれるので、OKと返答します。その後は簡単な日常会話が行われますので、面接委員とアイコンタクトを取りながらコミュニケーションを取ります。こちらはウォームアップとなっており、難しい質問はありませんので、リラックスして臨みましょう。

指示文とイラストが書かれた問題カードを「This is your card.」と渡されますので、「Thank you.」と受け取ります。

 

■ナレーション

面接委員から「問題カード」の指示文を黙読し、ナレーションの内容を考えるよう指示されます。考える時間は1分間ですので、その間にナレーションのあらすじを考えます。メモは取れませんので、頭の中で考えることになります。ポイントとしては、あまり詳細な描写に惑わされず、メインのストーリーを読み取り、誰が何をしたか、を中心に頭の中で組み立てていくことです。

 

面接委員から「Please begin your narration.」と指示されたら、問題カードの指示文に従って4コマのイラストについてナレーションを始めます。問題カードに記載された言い出し部分を使って、ナレーションを始めます。言い出し部分は過去形が使われていることがほとんどですので、過去形で続けるようにします。ナレーションの時間は2分間で、それ以上続く場合は、途中でも中止させられてしまいますので2分間で話せるように事前に練習しておきましょう。1コマにつき2~3文で話していけば、十分な時間となります。

 

■Q&A

イラストや問題カードのトピックに関する4つの質問をされますので、回答していきます。

 

・No.1

イラストの最後のコマの登場人物について、よく聞かれます。「If you were the woman, what would you be thinking?」 など仮定法を使って聞かれるので、「I would …」と仮定法で答えましょう。No.1が終わったら、「Please turn over the card and put it down.」と問題カードを裏返すように言われるので、机の上に面接カードを裏返します。

 

・No.2/No.3

問題カードのトピックに関して、自分の意見が問われます。多くは 「Do you think …?」 や「 Should …? 」という形式の質問が多いです。まずはYes / No で意見を表明し、理由や根拠を2~3文述べましょう。基本的には正解はない問題ですが、質問の回答になっていること、意見と理由が論理的になることを意識して答えます。

 

・No.4

話題導入文のあと社会性のある問題について、自分の意見が問われます。こちらもまずは、Yes / No / I think so / I don’t think so で意見を表明し、理由や根拠を2~3文述べましょう。

 

質問が聞き取れなかった時は、「I am sorry, but could you repeat the question again?」と自然な流れで聞き返すことができます。口ごもるなどして沈黙が続くと、回答しなくても次の質問に進んでしまいますので、聞き返したり、well / let me see などの表現で時間を稼ぎ、必ず回答できるようにしましょう。

 

■退室

面接委員が「This is the end of the test.」と言えば試験終了です。「Could I have the card back, please?」 と言われたら、「Here you are.」 と言って問題カードを返しましょう。「You may go.」と言われたら、「Thank you. Goodbye.」 などと挨拶して退室します。「Have a nice day.」 と挨拶された場合は、「You too.」 などと、最後までコミュニケーションを意識しましょう。

 

英検®準1級の二次試験面接対策のコツ

【本文用】棒グラフと折れ線グラフをなぞるボールペン

 

配点の高い、ナレーションとQ&A4問の対策を行いましょう。3つのコツをおさえることで、合格に近づくことができます。

 

■ナレーションは徹底的に練習する

ナレーション対策は、とにかく練習することで、伸ばすことができます。何度も練習しているうちに、自分の回答スタイルができてきて、スラスラ英語が出てくるようになります。また、準備時間の1分間、ナレーションの2分間の感覚を身につけるように時間を計って練習するようにしましょう。市販教材で、過去問題や予想問題に触れることができますので、数をこなしていくと良いでしょう。全く時間内にナレーションを作れない・話せない、と言う方は、はじめはストーリを書き出す練習や解答例の音読練習から始めるのもおすすめです。

それぞれのイラストにあらかじめ書かれている英文を含め、1コマにつき2~3文を作るようにすると、2分のナレーションとなります。イラストを見て、状況や登場人物の気持ちを表現すれば、2~3文を作ることができます。

 

■よく使う状況を表す動詞(過去形)

told / said / asked / suggested / looked / thought / complained

 

■よく使う気持ちを表す形容詞

happy / sad / shocked / surprised

 

内容と合わせて、発音やイントネーション、文法の正確さも重要になります。自分のナレーションを録音して聞き返すことで、成長できます。可能ならば、先生や外国人の友人等にアドバイスをしてもらうと良いです。アイコンタクトの練習も必要ですので、面接委員を見立てた相手を用意して練習することも大切です。

 

■トピックに関する質問は、まずYES,NOで立場を明確に

Q&AのNo.2とNo.3のトピックに関する質問では、まずは Yes / No や I think so / I don’t think so などで意見を表明します。その後に、なぜそう思うのか、理由や根拠を2~3文で述べましょう
理由を述べる際には、できるだけさまざまな言い回しを使うようにすると、語い・表現が評価されます。

 

■言い回し例

I hear that ….
I’ve heard that ….
Many people may think that ….
It is … for … to ….
It is hard / easy to ….

For example や such as を使って例をあげると、更に説得力が増します。

 

■普段からニュースを確認し、自分の意見を持つ

Q&AのNo.4では、社会性のある問題について、自分の意見を問う質問をされます。

現代社会のさまざまなトピックについて、多岐にわたる分野から出題されます。すぐには意見が出てこないような質問をされることもありますので、普段から新聞やインターネット、テレビなどを通してニュースに触れ、それについて自分の意見を考えてみることが、良いトレーニングになります。英語でニュースに触れることが望ましいですが、それが難しい場合は、日本語のニュースに触れ、意見をためておくことでも役に立ちます。

テストですので、回答した内容・意見が正しいかは評価されません。知っている構文や表現で、質問に沿った受け答えができ、論理的に成り立っていれば問題ありません。難しいトピックにも答えられるよう、たくさん練習し、自分の引き出しを増やしておきましょう。

意見を英文にすることが難しい方は、まずはニュースを見て、ノートに2~3文の意見を書いてみる練習をしてみることもお勧めです。同じアウトプットですので、書けることは話せることにつながります。また意見を書き留めておくことで、後日見直すことができ、自分の意見のストックとなります。

 

塾やスクールを活用して英検®準1級に挑むメリット

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すでに基礎的な英語力のある人が正しく対策や準備をすれば、独学での英検®準1級二次面接対策は可能です。

ただし、勉強できる時間や期間に限りがある方は、英語スクールや塾を活用することで確実かつ効率的にゴールに到達できます。

 

例えばこんな方におすすめです。

・自分のスピーキングを直接見てもらってアドバイスが欲しい方

・日々の仕事が忙しく勉強できる時間が限られている方

・独学で勉強しているがモチベーションが下がってきてしまった方

 

レッスンを組み合わせて受講するタイプのスクールや講師と1対1のプライベートレッスンなら、不得意なパートのレッスンのみ受講できたり、自分のレベルに合わせた授業内容をお願いできます

余分な勉強までしている余裕がない、そんな方はスクールでの対策がおすすめです。

独学で一度受験してみたが合格せず、次は確実に合格したいからスクールを利用する、という方も多くいらっしゃいます。

 

■問題が難しすぎて歯が立たない

英検®2級のスピーキングに合格していても、準1級のスピーキングは非常に難しく感じます。

効率的に学習を進めたい方や、学習のモチベーションを保ちたい方にはスクールへの通学がおすすめです。現状の英語力から足りないことを分析してゴールまでの計画を立てるのは、専門知識も必要になります。

 

日米英語学院では、専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行ってくれます。通学まで考えていなくてもまずは相談してみると、情報が手に入ります。

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■一人ではモチベーションがもたない

グループで学習することで、お互いが刺激しあいモチベーションが上がります。

一人ではついつい先延ばしになってしまう方は、独学よりスクールへの通学がおすすめです。

 

まとめ

【本文用】芝生の上でジャンプする大学生グループ

 

英検®準1級二次試験の問題形式や対策方法について理解いただけましたでしょうか。日本人英語学習者にとって、スピーキングは一番馴染みのないセクションという方が多いですので、しっかりと対策が必要です。意見を出す練習はライティング対策に、音読練習はリスニング対策につながりますので、時間をかけてトレーニングをしましょう。

 

準1級を目指す英語中上級者の方でも、アウトプットを自己学習で対策するには限界を感じる方も多いかと思います。ナレーションや意見の回答が正しいアウトプットになっているかを第三者(講師)にみてもらう事で、確実にスキルアップにつながります。内容についての添削や、発音やイントネーションの改善、良いアイディアを吸収するために、スクールに通うことも効率的です。一番自己学習で難しいのが、英語での実際の会話の経験を積む、という部分です。スムーズなキャッチボールができるよう、実際の二次試験で行われるような一対一での会話の練習をしておいた方が良いでしょう。

 

■受講生の声

英会話と資格対策を提供している日米英語学院には、英検®準1級対策を受講している生徒さんが数多くいらっしゃいます。

大学生のH.O.さんは英検®準1級二次試験に2度失敗された後、3度目での合格を目指して日米英語学院でレッスンをスタートされました。2週間での集中対策で見事合格を掴んでいます。

高校生のRyomaさんは、様々な講師で面接対策を行い、準1級合格されました。

 

■英検®準1級のスピーキング対策は日米英語学院へ

日米英語学院は、各受講生の現在のレベルから目標級・スコアを必要な期間で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。英検®のプロである日本人講師が主にレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

 

受講生の英検®準1級の合格率は一般的な平均の2倍以上である49%(2023年度第2回)!日米英語学院の英検®対策講座・コースには、目標級別の総合演習クラスのほか、スピーキングだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあり、必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで、短期間で目標達成できたという声をいただいています。

 

現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに合格したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは無料の学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、カウンセリングやレベルチェックを行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。二次試験だけの短期プランをお作りすることも可能です。英検®合格を実現したい方は、ぜひ一度、学校説明会にてご相談ください。

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