TOEIC®500点は大学生なら誰もが取得しているレベルなのか?!
日本の企業での英語評価に使われることの多いTOEIC® L&Rテストですが、「500点はどんなレベルなの?」「はじめて受ける人でも500点取れる?」など、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。これからTOEIC®テストを受ける人や、500点以上を目標とする人のために役立つ勉強法を紹介します。
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目次
TOEIC®テスト500点はどのくらいのレベル?
TOEIC® L&R テストにおける500点は、どのくらいのレベルなのでしょうか。
TOEIC®テストスコアとコミュニケーションレベル相関表によると、500点はレベルA~Eの5段階評価のうち、C以上となり、「日常生活のニーズを満たして限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」と評価されています。ビジネスで英語を使うには最低限のレベルといえるでしょう。英語学習者が最初に目指すスコアとして紹介されることも多く、基本的な文法や構文が身に付いている、といえるレベルです。
■TOEIC®テスト500点は英検何級レベル?
外国語学習者の習熟度を表す指標として、CEFRという基準があります。CEFRは「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれるもので、外国語の熟達度をA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分け、それぞれについて、その言語を使って「具体的に何ができるか」という形で分かりやすく示されています。
ETSが発表しているTOEIC®テストスコアとCEFRとの対照表によると、TOEI® L&Rテスト500点はCEFRのA2~B1程度です(参考:IIBC)。また、英検®のCEFRと各級の合格点の対照表によると、A2~B1程度に当てはまるのは英検®準2級~2級となります(参考:日本英語検定協会)。TOEIC® L&Rテストの500点は英検®準2級(高校中級程度)~2級(高校卒業程度)の間のレベルということができます。
■TOEIC®テスト500点はは平均以下なの?
2020年度の公開テスト受験者全体のTOEIC®テスト平均スコアは620点、大学生の平均は616点です。
参考: IIBC TOEIC Program DATA & ANALYSIS2021
この平均スコアをみると、500点だと平均を大きく下回っている、と感じてしまいます。しかし、公開テスト受験者は日常的に英語を勉強していて、高スコアを求めている人が多いと考えると、公開テストを受験していない大学生も多くいますので、500点というのは一般的な大学生の中では平均より上と考えて良いでしょう。
その証拠に、同資料において、各大学で受験するIPテスト(団体テスト)の2020年度の受験者全体の平均スコアは502点、大学生の平均も501点です。まずはその平均以上ということを考えて、まだTOEIC® L&Rテストを受験したことのない大学生は500点を目指して学習をはじめてはいかがでしょうか。
■TOEIC®テスト500点までにはどのくらいの勉強時間が必要?
TOEIC® L&Rテスト500点を獲得するのに必要な学習時間は、人それぞれです。というのも、スタート時点での英語力によって差が出てくるからです。
一般的なデータとして参照できるのが、過去のデータになりますが、オックスフォード大学出版局の資料です。資料によると、250点の人が550点を取得するためには700時間、350点の人が550点を取得するためには450時間、450点の人が550点を取得するためには255時間必要だと示しています。
参考:Oxford University Press
学習スタート時の英語力にもよりますが、例えば英検®準2級をぎりぎり合格された方(TOEIC® L&Rテストだと350点程度)が500点取得を目指す場合、概算ですがおおよそ400時間程必要ということになります。1日1時間の勉強時間と仮定して、約1年1ヶ月程度、1日2時間の勉強で約7ヶ月程度かかる計算になります。(ただし英語の文法力・単語量などの基礎力が高ければ、更に短い期間で達成することは容易でしょう。)
また、これは自分自身でコツコツ学習した場合です。知識面を分かりやすく講師に教えてもらうなどで、効率を上げることができれば、勉強時間は大きく短縮できます。
大学生がTOEIC®テスト500点以上を取得すべき理由
大学によっては、英語の単位取得に必要、という場合もありますし、派遣留学の学内選抜に利用できる大学もあるでしょう。
大学生が最もTOEIC® L&Rテストのスコアを活用するのは、就職活動の時になります。国内の企業が、現在、社員や採用時の英語力を測る際に重視しているのはTOEIC®テストです。一般的に、500点からは履歴書に書けると言われています。英語の資格試験は様々ありますが、「英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度(IIBC)」によると、新卒採用において49.1%がTOEIC® L&Rテストのスコアを要件・参考としており、求めるスコアは545点となっています。
また、「新入社員 TOEIC® L&R 最新データ 2019年度(IIBC)」の資料で、内定者の平均点が分かりますが、2019年の内定者の平均が547点です。過去データもそのスコア帯で推移していますので、最低でも500点、理想としては600点保持していれば、就職活動において有利に働くと考えられます。
TOEIC® L&Rテストは「聞く」「読む」の能力しか測定できないこともあり、企業側も、「TOEIC®テストのスコアが高い」=「すぐに英語で仕事ができる」とは考えていません。しかし、「英語習得のための基礎能力があるか」「目標に向けて努力を継続することができるか」といったことを判断できるため、TOEIC®テストスコアを採用の要件・参考にしています。基礎的な英語力を保持していることを示すためにも、500点以上は就職活動を始める前に取得しておきましょう。
英語を使った仕事や、応募要件にTOEIC®テストスコアがある会社にエントリーする際には、更に高いスコアが必要になることもあります。目指す職種や会社の情報をしっかり調べて、目標スコアを決めるようにしましょう。
TOEIC®テスト500点以上を取るための勉強方法は?
TOEIC®テスト受験初心者が、ステップアップしながらTOEIC®テスト500〜600を目指せる勉強法をお伝えします。TOEIC®テストに出題されるようなビジネスシーンや状況などを理解し、語彙を身につけ、テストの傾向を知るというのが基本です。
●TOEIC® L&Rテストのテスト概要
リスニングセクションとリーディングセクション、合わせて合計約2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。
参照:国際ビジネスコミュニケーション
約45分間で100に答えるリスニングセクションは4つのパートで構成されています。すべて、1度ずつしか放送されません。
【Part1】写真描写問題 6問 1つの写真について4つの短い説明文が読まれ、的確に描写しているものを選択し回答します。
【Part2】応答問題 25問 1つの質問または文章と、それに対する3つの答えが読まれ、もっともふさわしい答えを選択し回答します。
【Part3】会話問題 39問 2~3人による会話が放送され、その会話についての質問に当てはまる答えを選択し回答します。1つの会話文につき質問は3問ずつあり、質問は放送されますが、答えの選択肢(4択)は放送されないため読んで回答する必要があります。
【Part4】説明文問題 30問 アナウンスやナレーションのような1人でのトークが放送され、そのトークについての質問に当てはまる答えを選択し回答します。Part3同様、1つのトークにつき質問は3問ずつあり、質問は放送されますが、答えの選択肢(4択)は放送されないため読んで回答する必要があります。
75分間で100問に答えるリーディングセクションは3つのパートで構成されています。
【Part5】短文穴埋め問題 30問 単語や文法・構文力が問われる問題で、短い文章に含まれる空欄に4択から選択し回答します。
【Part6】長文穴埋め問題 16問 文書が4つ出題され、それぞれ4つの空欄と問題があり、4択から選択し回答します。
【Part7】長文読解問題 54問 雑誌や新聞記事、広告、テキスト、Eメールといった、文章を読みながら回答をしていきます。文章はそれぞれ、シングルパッセージ(1つの文章)10題、ダブルパッセージ(2つの文章)2題、トリプルパッセージ(3つの文章)3題出題されます。
■中学・高校レベルの内容を復習する
TOEIC®テストはビジネス英語に関する試験と言われています。ビジネスで使うような単語・表現がよく出題されますが、文法などの基礎力は中学・高校レベルで十分です。中学・高校の基礎英語力、特に中学レベルの単語・文法に自信がないという方は、TOEIC®テスト対策をはじめる前に、中学英語を復習しましょう。
たいていのTOEIC®テスト学習用の参考書は、中学英語の内容は分かっている前提で展開されます。中学のときは難しいと感じた英語も、まとめて学習していくと、割と簡単に学習できる方が多いです。また、中学英語をマスターしていると、TOEIC® L&Rテスト500点取得に解くべき問題は難しくありません。早くTOEIC®テスト対策をはじめたい気持ちもわかりますが、急がば回れ、中学・高校内容をしっかりと復習することをおすすめします。
■対策するべきパート
TOEIC® L&Rテスト500点を目指す初級者に取っては、比較的スコアを取りやすいパートとそうでないパートが存在します。
●リスニングセクションはパート1・2
パート1・2は読まれる文が短く、比較的簡単ですが、パート3・4は分が長くなり聞き取りが難しいです。500点を目指すには、パート1・2を重点的に学習しましょう。パート1・2で安定して8割正解できるリスニング力を身につけることができれば、3・4は重点対策しなくても問題形式や解き方を知っていれば4割程度は正解できますので、まずはパート1・2の問題を使ってシャドーイングができるようになるまでトレーニングしてみましょう。
●リーディングセクションはパート5・6
パート7は長文読解問題で、TOEIC® L&Rテストで最も難しいパートです。まずはTOEIC®テストパート5・6の空欄補充問題から学習しましょう。空欄補充問題で主に出題されるのは、語彙問題・文法問題・品詞問題の3つです。文法問題と品詞問題はルールが決まっていますので、基本のルールさえわかれば1問あたりに時間をかけなくても、中学・高校の文法力を駆使して比較的簡単に解けるようになります。500点取得の必須単語も頑張って覚えてしまえば、簡単なレベルの語彙問題も確実に取れますし、長文を読むときにも役立ちますので、しっかり対策しましょう。
■TOEIC®テスト公式参考書を解く
TOEIC® L&Rテスト本番では、200問の問題を2時間続けて一気に解きます。休憩時間はありません。そのため目標スコア取得には、英語力の学習と合わせて、集中力も必要となります。特に初級者や初めて受験される方は、2時間続けて問題を解く機会はなかなかありませんし、100点の人~満点の人まで同じ問題を解くTOEIC® L&Rテストでは、500点を目指す方には解けない問題もまだまだ多く、TOEIC®テスト本番中にも、試験途中で寝てしまう方や、集中力が落ちてしまう方がたくさんいます。
せっかく時間をかけて対策したのに、本番で実力が発揮できないのはもったいないです。最後まで解く集中力を身に付けるため、時間配分を習得するため、また、200問の中から自分のレベルにあった問題を選んでしっかり回答できるようになるためにも、普段から時間を測ったり、問題をまとめて解くなどして慣れておきましょう。
公式問題集を利用すると、レベル感も本番と同様ですし、リスニングのスピーカーも本番と同じですので、テスト当日に慌てないためにも解いておくことをおすすめします。
・公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8(国際ビジネスコミュニケーション協会)
TOEIC®500点を取るためにおすすめの参考書は?
■中学・高校レベルの内容を復習する
500点を目指すのにおすすめの教材(参考書・問題集)についてご紹介します。
●単語帳
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』|朝日新聞出版
過去問を徹底的に分析して厳選した頻出単語をまとめた単語帳で、実際にTOEIC®テストに出る単語が本当に多いです。金のフレーズの基礎固め版で、最重要単語1000語が凝縮されています。音声もダウンロードできますので、音も一緒に覚えましょう。
単語を覚える方法についてはこちらをご覧ください。
スコアが伸びる!苦手な暗記を克服する効率的な英単語の覚え方
●文法
『TOEIC(R)テスト 中学英文法で600点!』|アルク
中学英文法の重要性に着目し、本番のTOEIC®テストにどう生かせばスコアが上がるのかをじっくり、やさしく解説しています。文法項目をじっくりおさらいし、学んだ文法を利用した攻略法もまとめていますので、中学英文法とTOEIC®テストの問題を頭の中で結びつけることができます。
●リスニングトレーニング
『TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2』|朝日新聞出版
リスニングセクションのパート1、2に対応しています。初心者向けですので、リスニング対策の最初の1冊としておすすめです。繰り返し短文を聞き、意味がほぼ理解できるようにし、音読練習やシャドーイングに挑戦し、リスニング力を鍛えていきましょう。
この3つの教材で、単語・文法・リスニングの基礎スキルを高め、公式問題集で問題形式を習得することで、TOEIC® L&Rテスト500点が見えてきます。
大学生でTOEIC®テストスコアアップした事例がコチラ!
英会話と資格対策を提供している日米英語学院には、TOEIC® L&Rテスト対策コースを受講している生徒さんが数多くいらっしゃいます。就職活動に向けて頑張っている大学生の受講生も多くいらっしゃいますが、社会人になり、会社の昇進・昇格・海外転勤のために必要なスコアを目指して学習されている受講生もたくさんいらっしゃいます。社会人受講生の皆様は、仕事と並行して学習する難しさを口にします。残業や休日出勤で急にレッスンに来られなくなったり、レッスンの予習復習や自習の単語テストを継続的に行う時間が取れない・・という方もちらほら。時間の作れる大学生の内に、500点以上を目指して思いっきり学習しましょう!
大学生で、就職活動のためにTOEI®C L&Rテスト対策をされた日米英語学院の受講生の声をご紹介します。
●R.S.さん(大学生)
TOEIC® L&Rテストスコアが375点から655点にアップ!短期集中資格対策講座は、その後の資格対策において大変役に立ちました
きっかけ自体は単純なもので、大学生になり、今後を考えるうえで今より高いレベルの英語能力が必要だと思ったからです。自分一人でその勉強をするのは難しいのではないかと考えました。僕が受けたのは主にTOEIC®テストに関連する授業でしたが、その授業と模試を気軽に受けられたことが点数の向上につながったと思っています。
●Y.N.さん(大学生)
就職を見据えてTOEIC®を勉強。今後は英会話が出来るよう努力したいです
就職活動のためにTOEIC®テストで高得点を取りたかったので通い始めました。速読速聴系のレッスンはリスニングが苦手だったこともあり、苦労した思い出があります。その分、得るものも多かったです。勉強を続けてTOEIC®テストのスコアを上げ、その後は英会話の勉強に注力したいです。
塾やスクールを活用してTOEIC®テスト500点に挑むメリット
すでに基礎的な英語力のある人が正しく対策や準備をすれば、TOEIC®テスト500点の独学でのスコア達成は可能です。
ただし、勉強できる時間や期間に限りがある方は、英語スクールや塾を活用することで確実かつ効率的にゴールに到達できます。
例えばこんな方におすすめです。
・日々の仕事が忙しく勉強できる時間が限られている社会人の方
・独学で勉強しているがモチベーションが下がってきてしまった方
レッスンを組み合わせて受講するタイプのスクールや講師と1対1のプライベートレッスンなら、不得意なパートのレッスンのみ受講できたり、自分のレベルに合わせた授業内容をお願いできます。
余分な勉強までしている余裕がない、そんな方はスクールでの対策がおすすめです。
独学で一度受験してみたがスコアアップが果たせず、次は確実にスコアアップを目指しスクールを利用する、という方も多くいらっしゃいます。
■目標達成のためにアドバイスがほしい
効率的に学習を進めたい方や、学習のモチベーションを保ちたい方にはスクールへの通学がおすすめです。現状の英語力から足りないことを分析してゴールまでの計画を立てるのは、専門知識も必要になります。
日米英語学院では、専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行ってくれます。通学まで考えていなくてもまずは相談してみると、情報が手に入ります。
■一人ではモチベーションがもたない
グループで学習することで、お互いが刺激しあいモチベーションが上がります。
一人ではついつい先延ばしになってしまう方は、独学よりスクールへの通学がおすすめです。
短期間でのTOEIC®スコアアップは日米英語学院へ
日米英語学院は、各受講生の現在のレベルから目標級・スコアを必要な期間で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。TOEIC®テスト対策のプロである日本人講師が主にレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。
短期間で100点以上スコアが上がった受講生が全体の55%(2018年7月~2019年7月)!
日米英語学院のTOEIC®テスト対策コースには、目標級別の総合演習クラスのほか、苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあり、必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたという声をいただいています。
特に文法の基礎力強化は、独学よりも講師に学ぶことで効率的に理解できるスキルです。リスニングの学習も初めての方は、学習方法を講師に指導してもらう事で、正しい練習方法を身につけることができます。
現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに何点取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、カウンセリングやレベルチェックを行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。TOEIC®テストスコアアップを実現したい方は、ぜひ一度、学校説明会にてご相談ください。
合格率約80%の実績!
日米英語学院の人気の英検®対策コース