TOEFLライティングの対策法とは?基本テンプレートやおすすめの参考書を紹介!

     
最終更新日:2023.11.06記事作成日:2023.08.04資格対策
【アイキャッチ用】220830TOEFLライティング
Summary あらすじ

TOEFL®テストのライティングってどんな試験?どんな勉強をすればいい?このような疑問の声を解消すべく、本コラムでは、TOEFL®テスト ライティングセクションの概要、採点基準、点数を伸ばすためのコツと対策法、おすすめの参考書を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

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TOEFLライティングの概要

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■所要時間は30分

ライティングセクションは、2時間に及ぶTOEFL iBT®テストの最後のセクションです。所要時間は30分で、20分間のIntegrated writing taskと10分間の Academic Discussion task2つの課題に取り組むことになります。

 

■2つの課題が課される

▼Integrated writing task

はじめにリーティングとリスニングを行った上でその内容を要約する課題です。書くだけではなく、読んだり聞いたりする技能も必要なので「Integrated(統合的)」と呼ばれます。

 

まず3分の時間内でアカデミックなトピックに関する短いパッセージを読み、その後、同じトピックに関する約2分のリスニング音声を聞きます。リスニング音声の内容は、パッセージの内容に関する講義となります。リスニング音声を聞き終わったら、20分間でライティングを完成させます。解答のライティングは、リーディングとリスニングの内容を使ってようやくする形で質問に答えます。

 

Academic Discussion task

大学の授業の意見交換用のオンライン掲示板に、教授の質問に対する他生徒の回答を参考にし、自分の意見を投稿します。トピックについての専門的な知識は問われず、自分の経験や知識に基づいて、具体的な例とともに、回答を100語以上にまとめます。
設問に明確に答えているか、意見の展開の分かりやすさ、単語・文法の幅広さや正確さなどが評価されます。

 

 

TOEFLライティングの採点基準

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■採点基準

TOEFL®テストの各セクション(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)はそれぞれ30点満点で、合計120点が満点となります。

ライティングセクションは、Integrated task とAcademic Discussion task のそれぞれについて5点満点で採点され、その平均値が30点満点に換算されます。例えば、Integrated task3.0そして、Academic Discussion task4.5とします。合計7.5で、平均値は3.75となります。平均値が3.75の場合、換算すると点数は24点になります。

 

Integrated taskは以下の4点が採点基準となります。

・ リスニングから重要な情報を聞き取り、回答に含むことができているか

・ リスニングの重要情報とリーディングのポイントをうまく関連付けられているか

・一貫性のある構成となっており、詳細もうまく表現できているか

・ 文法、語彙やライティングの基本ルールが正しくできているか、語彙や表現に多様性があるか

 

特に重要なのは、リーディングとリスニングの要点を掴むこと、そして、その要点をうまく繋げることです。また、ライティングをまとめるときは、リーディングよりリスニングの内容を中心に書くことも大切です。掴んだ要点を基に、テンプレートを使用して回答を構成すると、高得点につながります。

 

Academic Discussion task は以下の4点が採点基準となります。

・ 設問に適切に答えているか

・ 適切な理由や具体例を利用して、うまく議論を展開しているか

・2人の意見や自分のアイディアをうまく主張とつなげ、一貫性のある構成になっているか

・ 文法、語彙やライティングの基本ルールが正しくできているか、語彙や表現に多様性があるか

 

対策としては、まず文章構成を整えることです。段落分けは不要ですが、問題に対する自分の意見を書く主張文、それを理由や具体例などでサポートするボディ、最後に結論を述べるConclusionなどのパートに分けて、それぞれの文章を文法やスペルミス等のないように、限られた文字数で主張の要点をまとめる事が、高得点を取るために重要となります

 

採点基準の詳細はこちらをご確認ください。

ETS|TOEFL iBT Writing Scoring Guide

 

■平均点は30点中18点

2021年のTOEFL iBT® Test and Score Data Summaryによると、日本語を母国語とする受験者のライティングセクションの平均は30点満点中で18点という結果が出ています。また、トータルスコアの平均は74点です。

 

多くの大学などが留学の最適基準としているスコアは80点であり、そのためにはライティングの2つのタスクでそれぞれ評価3以上、30点満点の20点以上を目指す必要があります。

 

■文字数が多いと点数も高くなる?

多く書くと点数が高くなると思われがちですが、採点基準からみると、文字数は得点のポイントにはなりません。Integrate taskは150〜225wordsが適正ですので、ただ文字数を増やすことが得点に繋がるわけではありません。適正文字数でまとめられるようにしましょう。

新形式のAcademic Discussion task は100words以上書くように指示されています。100~150wordsでまとめるとよいでしょう。

 

 

TOEFLライティング問題ごとの対策法

【本文用】横並びでノートを取る男女

 

■Integrated task

▼正しいメモの取り方を覚える

Integrated taskの解答では、自分の意見や想像ではなくリーディングもしくはリスニングのパートで述べられた事のみを書くことがスコアに繋がりますので、リーディングやリスニング音声の要点について、しっかりとメモを取ることが非常に重要です。メモは英語で取ることをおすすめします。

 

まずテーマが分かったらそれを最初に書いておき、その下にリーディングの論点を2~3個メモします。そしてリスニングの論点もそれに対応する順番で説明されることが多いので、並べて書くとよいでしょう。

 

[テーマ]

・リーディングの論点1、リスニングの論点1

・リーディングの論点2、リスニングの論点2

 

メモは自分がわかればよいので、単語のみの簡単なもので構いません。メモをまとめる形で、解答を完成させましょう。

 

▼テンプレートを使う

Integrated taskでは与えられた情報を統合するだけで、問題のパターンは大きく変わりません。文章構成や言い回しのテンプレートを覚えれば、どんなテーマが与えられても対応することができます。

テンプレートの例をご紹介します。

 

導入

The reading and the lecture are both about 〜.

The author of the reading believes that 〜.

The lecturer is much more critical of ~.

 

本文①

First of all, the author argues that 〜. He believes .

This point is challenged by the lecturer. He says that 〜.

Furthermore, he points out 〜.

 

本文②

Secondly, the author suggests〜.

The lecturer, however, argues that ~.

He elaborates on this by mentioning that 〜.

 

本文③

Finally, the author points that 〜. He is of the opinion that .

The lecturer, on the other hand, feels that 〜.

He notes that 〜.

 

このようなテンプレートを覚えて、読み・聞いた内容を当てはめるように解答すると良いです。

 

 

■Academic Discussion task

 

▼構成を決めておく

新しい問題形式ですので、ガチガチにテンプレートを決めておいて、予想していた内容の問題が来なかった、となると混乱しますが、ある程度の問題パターンは変わりませんので、回答する際の構成(ストラクチャー)を自分で決めておきましょう。

・主張
教授の質問に対する自分の意見を述べます。2人の生徒の意見も記載されていますので、どちらの意見に賛成するかを決めて意見を述べると良いです。

・賛成意見
1人の生徒に賛成している理由を具体的に述べていきます。
・反対側意見に対する指摘
反対している生徒の意見について、自分の意見を述べていきます。
・結論
自分の意見を改めて最後に述べます。

 

上記を組み込んで要点をしっかりまとめていくと、スコアにつなげられます。

 

 

▼自分の意見も必ず盛り込む

100語以上と短い文章ですし、既に2人の生徒の意見が記載されているため、その要約で終わってしまいがちです。必ず、自分の具体的な意見を盛り込むようにしましょう。新形式のため、公式サイトに解答例が掲載されています。解答例を参考に、意見の出し方を学んでおきましょう。

 

勉強法については、こちらの記事も参考にしてみてください。

KotsuKotsu|TOEFL®テストのスコアアップに効く勉強法

 

 

TOEFLライティングで点数を伸ばす5つのコツ

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■最初に文全体の枠組みを作る

文章を前から順番に書いていくと、徐々に論点がぶれてしまい、最終的に書き出しの方向性と着地点がずれてしまった、ということになりかねません。まずはストーリー展開を決めて、一貫性のある文章にするための「枠組み」を作ってから、徐々に膨らませていくと良いです。メモを活用しましょう。

 

■より多くの情報を書き残す

特にIntegrated Taskのリスニングは一度しか聞き取れない状況で、要点を纏めなければいけないため、メモが重要となります。いわゆるノートテイクをうまくする必要があります。メモは自分が分かれば良いため、文章でなくても問題ありません。効率化のために記号や絵、図や表でまとめると多くの情報を残すことができます。英語で書くよりカタカナ・ひらがななど日本語の方が書きやすい場合はそれでも良いでしょう。

 

■堅い表現を使う

一般的にライティングには、スピーキングの時よりも堅い、フォーマルな表現を用いるべきだと言われています。どういうことかというと、例えば”so” よりも ”therefore” や ”hence” を使ったり、 ”but” よりも “however” や “on the other hand” を使う、と言った感じです。新形式のAcademic Discussionは掲示板の書き込みのイメージですのでカジュアルな表現を使いたくなるところですが、教授の質問に意見するという大前提がありますので、やはりフォーマルな表現を使うように心がけましょう。

 

■同じ接続詞をあまり使わない

英語はそもそも、繰り返し表現が嫌われる傾向にあります。できればこの短い文章の中では、一度使った単語は言い換えることが理想です。ただ、全ての単語について言い換えを考えていては時間が足りませんので、せめて、接続詞などは連続して使わず、言い換えるようにするとよいでしょう。

 

■添削してもらう

ただただお題に対してたくさん書いて練習しても、振り返って改善していかないとスコアアップにはつながりません。自分が書いた文章を自分で添削するのは、文章のクセを見つけづらいため非効率です。第三者に添削してもらう事が一番効率的です。特にTOEFL iBTに精通した方に添削をしてもらうと、苦手な文法や修正すべきクセなどを見つけてもらえるので、おすすめです。

 

TOEFLライティングにおすすめの参考書

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■TOEFL iBT®テスト必修フレーズ100

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TOEFL iBT®テストのスピーキング・ライティングで利用するフレーズのうち、必要最低限のものだけを集めています。論理的に主張を展開するために必要なフレーズが収録されており、TOEFL iBT®テストを受験する方全員(特に初~中級者)におすすめの参考書です。

 

■[音声ダウンロード付き]TOEFL®テスト集中攻略ライティング

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「ある程度書けるようになったが点数が上がらない……」、そんな方に向けた参考書です。TOEFL iBT®テスト ライティングの具体的なテクニックが豊富で、こちらの参考書で繰り返し勉強すればスコアアップの方法が分かるようになります。

 

■The Official Guide to the TOEFL® Test

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ライティングの点数を上げるには、公式問題集の解答を読みこむことが最短の方法です。高得点を取る解答の流れが把握できれば、スコアは確実に上がっていきます。また、本番に最も近い参考書ですので、試験対策として非常に有効です。

 

 

 

まとめ

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TOEFL®テストのライティングについて、分かっていただけたでしょうか。どういうライティングを書いたら、高く評価されるかを知り、対策を進めていきましょう。自分のアウトプットや学習方法が合っているか確認したい方や、効率的に学習を進めたい、という方は、TOEFL®テスト専門スクールに通うこともおすすめです専門のスクールでは、自分のレベルにあったきめ細かな指導を受けられますし、伸び悩んでいるときに相談でき、アドバイスを受けることができます。また、同じ目標に向かって勉強する仲間と出会え、目標達成に向けた勉強を続けるモチベーションになります。

 

日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアを最短、最速で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。TOEFL®テスト対策のプロである日本人講師が主にレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

日米英語学院のTOEFL®テスト対策コースには、TOEFL®テスト初心者の方には基礎から学べるクラスや、目標スコア別の総合演習クラスのほか、一人では解決できない苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあります。必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたという声をいただいています。

 

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