小学生は英検®何級を目指すべき?各級の難易度やおすすめの勉強方法を紹介!

     
最終更新日:2024.07.08記事作成日:2023.05.19資格対策
【アイキャッチ用】230519小学生英検
Summary あらすじ

小学生で英検®を取得していると高校受験や大学受験の時に非常に有利です。この記事では英検®とはどういうものか、そして小さいお子様でもできる英検®対策について詳しく説明しています。お子様の将来のためにぜひ今から具体的な英検®対策を始めましょう。

 

はじめに

【本文用】英語のテキストを抱える女児

 

英検®といえば、以前は “中学生以降に受験するもの”というイメージでしたが、最近は小学生から受験される方がたくさんおられます。英検®公式サイトによると、2021年度の英検®を受験した人で、小学生以下の年齢の受験者の割合は10%以上となっております。さらに小学校3年生から必修科目化されるようになった英語教育環境を鑑みると、今後ますます英検®受験の低年齢化が予測されます。

 

小学生の英検®受験はこれからの時代必要だと多くの方が思われていても、実際は何歳くらいで何級を受験すればいいのか、またどれくらいのレベルになれば受験すればいいのかわからないと悩まれている親御さまも多くいらっしゃるでしょう。また、どのようにお子様をサポートすればいいのかわからないという方もおられると思います。

 

また、小さいうちに英検®を取得しておくと今後中学受験を予定されているお子様に非常に有利になりますので、まだうちの子には早いかもと思われている親御さまも、ぜひ早めの準備を考えてみてください。

 

この記事ではそのようにお悩みの親御様に向けて、英検®の各級の難易度から、小学生の方にも進めやすい勉強法までご紹介していきます。

また、お子さまの英検®合格へのコツやメリットなど説明しておりますので、ぜひ最後までご一読ください。

 

英検®とは

【本文用】アルファベットの文字の形をしたカラフルな木工細工

 

英検®とは、1963年から行われている英語の能力証明検定であり、公益財団日本英語検定協会が実施し、文部科学省が後援しています。正式名称を「実用英語技能検定」といいます。

検定は5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7段階がありますので、ご自身のレベルにあった級から受験できます。1級~3級は、4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)を、4級・5級は、リーディング・リスニングの2技能のみを測定します。1級・4級・5級は「従来型英検®」のみ受験できるので受験機会は年に3回となりますが、準1級・2級・準2級・3級は、各検定期間で「英検®S-CBT2回、「従来型英検®1回の合計3回の受験が可能です。検定期間が年間3回あるので、1年間に最大9回、同一級を受験できます。

世界での認知度・信頼度も上がり、様々な国の高校や大学へ海外留学を希望する際の語学力証明資格に認定されています。日本英語検定協会によると、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの約400の教育機関で認められています。

国内では、中学校、高校、大学、大学院への受験で、取得級に応じて合格判定で優先されたり、内申点に加算される優遇措置があったり、入学後に英語科目の単位として認定されることもあります。学校によっては英検®の保持級によっては特待生制度を利用することも可能です。

では各級のレベルを見ていきましょう。

 

■5級

公式サイトによると英検®5級のレベルは中学初級程度で、身近な話題について英語で理解できる程度と記載されています。

試験の内容はリーディング、リスニングのみで、希望者は録音形式のスピーキングテストも受験可能です。(スピーキングテストは級認定には影響せず、スピーキングテスト単位で合否判定されます。)

 

それぞれの項目の必要とされるレベルは

読む・・・初歩的な語句や文を理解することができる。

聞く・・・初歩的な語句や文を理解することができる。

話す・・・初歩的な内容についてやりとりすることができる。

書く・・・初歩的な語句や文を書くことができる。

とされています。

 

主な受験者は小学校中学年~中学生であり、2015年に発表された情報によると小学生の合格率は85%、合格基準点はCSEスコア850点中で419点です。

 

■4級

公式サイトでは英検®4級のレベルは中学中級程度とされています。

試験の内容は英検®5級と同様にリーディング、リスニングのみで、希望者は録音形式のスピーキングテストも受験可能です。(スピーキングテスト単位で合否判定されます。)

 

それぞれの項目の必要レベルは

読む・・・簡単な文章を理解することができる。

聞く・・・簡単な内容を理解することができる。

話す・・・簡単な内容についてやりとりすることができる。

書く・・・簡単な文を書くことができる。

とされています。

 

主な受験者は小学校高学年〜中学生であり、2015年に発表された情報によると小学生の合格率は62.1%、合格基準点はCSEスコア1000点中で622点です。

また、英検®4級を取得しておくと中学受験の際に加点がある等の優遇措置がある可能性があります。

 

■3級

公式サイトでは英検®3級のレベルは中学卒業程度とされています。

試験の内容は英検®4級・5級と違い、リーディングとリスニングに加えてライティングとスピーキングの試験が加わります。一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)に合格すると二次試験(スピーキング)に進めることになります。

 

それぞれの項目の必要レベルは

読む・・・身近なことに関する文章を理解することができる。

聞く・・・身近なことに関する内容を理解することができる。

話す・・・身近なことについてやりとりすることができる。

書く・・・身近なことについて書くことができる。

とされています。

 

主な受験者は中学生であり、2015年に発表された情報によると小学生の合格率は53.8%、合格基準点は一次試験がCSEスコア1650点中1103点、二次試験が550点中353点です。

 

英検®3級に合格するためには、リスニングに加えてスピーキングの練習も必要となります。

 

■準2級

公式サイトでは英検®2級のレベルは高校中級程度とされています。

試験の内容は英検®3級と同じくリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの試験となります。一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)に合格すると二次試験(スピーキング)に進めることになります。

 

それぞれの項目の必要レベルは

読む・・・日常生活の話題に関する文章を理解することができる。

聞く・・・日常生活の話題に関する内容を理解することができる。

話す・・・日常生活の話題についてやりとりすることができる。

書く・・・日常生活の話題について書くことができる。

とされています。

 

主な受験者は中高生であり、2015年に発表された情報によると小学生の合格率は48%、合格基準点は一次試験がCSEスコア1800点中1322点、二次試験が600点中406点です。

合格するためには高校中級程度の英語力が必要になり、専門的な英単語の習得も必要となります。

 

■2級

公式サイトには英検®2級のレベルは高校卒業程度とされています。

試験の内容は英検®23級と同じくリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの試験となります。一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)に合格すると二次試験(スピーキング)に進めることになります。

 

それぞれの項目の必要レベルは

読む・・・社会性のある内容の文章を理解することができる。

聞く・・・社会性のある内容を理解することができる。

話す・・・社会性のある話題についてやりとりすることができる。

書く・・・社会性のある話題について書くことができる。

とされています。

 

主な受験者は中高生であり、2015年に発表された情報によると小学生の合格率は42.2%、合格基準点は一次試験がCSEスコア1950点中1520点、二次試験が650点中460点となります。

 

中学生の英検®2級合格率は24.9%、高校生22.7%、受験者全体25.6%ですので、小学生の合格率はそうとう高いといえますが、これは2級を受験する小学生のほとんどが英語学習に力を入れているご家庭だからと言えるでしょう。他の年齢では独学で勉強して受験する場合も多いですが、小学生が英検®2級を受ける場合は基本的にスクールで英検®対策の勉強をしています。合格率から見ても、対策次第で「小学生で英検®2級合格」という目標は決して難しいものでは無いといえるでしょう。

 

小学生は英検®何級を目指すべき?

【本文用】小学生男女が塾で挙手をしている様子

 

結論から述べると、小学生は英検®5級からスタートして3級取得を最終目標にするのがおすすめでしょう。

 

理由は、中学卒業レベルの英検®3級を取得しておくことで、本格的に英語の授業が始まる中学生に進級した際も余裕をもって授業に臨めるからです。授業に難なくついていければ、その他の教科に時間をさくことができますし、英語がわかるという自信を持つことができ、その他の科目の学習へのモチベーションとなり得ます。

 

まず最初は最も難易度の低い英検®5級から受験していきましょう。英検®5級は英語学習の基礎となる重要な部分ですので、しっかりと勉強をして完璧にわかるようにしていきましょう。

 

5級の合格率は80%程度ですので、自信を付けさせながら級を上げることで英語学習へのモチベーションが定着しやすいと言えるでしょう。そして焦らず着実に実力をつけながら英検®3級合格を目指しましょう。

 

小学生のうちに英検®を受ける3つのメリット

【本文用】小学生が学習しながらガッツポーズをしている様子

 

■合格すると達成感が得られる

多くの親御さまは将来のお子様が困らないようにお子様への英語学習を検討されているのではないでしょうか。自分が学生時代から英語を長年勉強していたのにしゃべれない、これからのグローバル化が進む社会では必ず英語を使える能力が必要となるから、小さいうちから英語学習をさせたいとお考えの方もいると思います。

 

しかし上記のような英語学習をする理由をいくらお子様に伝えてもなかなかやる気にはつながらないでしょう。お子様は目に見えるはっきりしたものに価値を見出します。例えばご褒美シールのように、目に見えるものがもらえるとわかるとそれがモチベーションにつながります。英検®の場合だと合格証が手元に届きますので、それがモチベーションにつながりやすいです。

 

むりやり英語の勉強をさせるのではなく、お子様のやる気を引き出す方法で英語学習が進められるとお子様が達成感を得られ、さらにその上の英検®級合格へのモチベーションにつながるでしょう。

 

■英語嫌いになりにくい

中学生になると小学生と違い英語の授業のレベルが一気に難しくなります。すでに学校以外で勉強している子とそうでない子との間には大きな差が生じることになります。他の子はわかっているのに自分はわからないという状況は英語に対して苦手意識を持ってしまう原因になり得るでしょう。そうなる前に中学入学時から英語がわかる状態にしておくこと英語嫌いになることを防ぐことができます。

また、苦手科目を作らないことは、今後待っている高校受験、大学受験に対して有利に働きます。

 

■英検®取得で中学受験が試験免除されることがある

英検®取得をしておくと中学受験の際優遇されることがたくさんあります。

1. 英検®の合格級によって実際の入試点数に加点される

2. 受験資格が得られる

3. 試験が免除されることがある

4. 入学金免除・学費の減額を受けられることがある

以上のような様々な優遇措置が受けられる学校が全国に60校以上あります。

 

小学校の英語必修化により、今後英検®取得の優遇措置が増える可能性は大いにあると思われますので、中学受験を検討されているご家庭にとって英検®の学習をすることのメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

 

小学生のうちに英検®を受けるデメリット

【本文用】小学生が頬杖をついて考え事をしている様子

 

小学生のうちから英検®を受けることのデメリットも考えてみましょう。

 

まず自分の学力に合わない級数を何度も受験して、何度も不合格になることで自信を喪失してしまう可能性があります。また、何度も不合格が続くと、モチベーションを保つことが難しくなり、さらに英語自体が嫌いになってしまう可能性も否めません。

 

そのような状況にならないためには、きちんと計画を立てて自分の今のレベルに合った級を受験することが大切でしょう。

 

小学生が英検®に合格するための基本的な勉強方法

【本文用】小学生が親子で勉強をしている様子

 

ここからは英検®に合格するための勉強法を4つ紹介します。

 

■単語を覚える

まずは、単語の勉強を始めましょう。

リスニングに備えるためにも、単語を覚えることは重要ですので、

単語集やCD付属の参考書を用いて語彙力を身に着けましょう。

お子様の場合文字だけよりもイラストも使ってフラッシュカードのようにしてみると、より楽しく覚えられるでしょう。ある程度勉強をしたら、覚えられているかチェックしてみましょう。

 

がんばって勉強しているお子さまに対してたくさん褒めてあげてください。そうすることで、単調な単語記憶の勉強もお子様のやる気につながるでしょう。

 

■リスニングの練習

CD付属の参考書や、英検®に特化したスマホアプリを活用して勉強をしましょう。

実際の試験ではリスニングでは会話の応答文選択問題が出題されますので、5W1Hの疑問詞をまず覚えることが重要です。

リスニングは数をこなすほど耳がどんどん慣れていきますので、何度も聞きましょう。時には英検®用のテキストだけでなく英語の動画などを使ってお子様が楽しみながらリスニング力を上げられるようにするといいでしょう。

 

■過去問を解く

英検®合格のコツは、試験までに過去問を解いて試験に慣れることです。

英検®公式ページに過去1年(3回分)の過去問が記載されていますので、ぜひ実際に解いてみてください。

書店で過去問題集も売られています。過去問題集には解説が載っているので、なぜその答えになるのかよく理解できるでしょう。

 

■スピーキングの練習をする

英検®3級以上からスピーキングがあります。スピーキングの面接対策はなかなか1人では身につきません。

問題集を買って親御さまが試験管役となり練習してみましょう。

 

級が上がるにつれ、親御さまとだけでの対策では合格が難しくなってきますので、英検®合格の専門知識がある塾、英会話教室など適格なアドバイスをもらえるところを見つけることも必要でしょう。

 

英検®5級をまずは合格するために、基本的な英語学習方法を定着させる必要がありますので、ぜひこれらの勉強を、できれば親御さまもご一緒に進めてみてください。

お父さんやお母さんが隣に座って一緒に勉強してくれるという状況は、お子様のモチベーションアップにつながります。

 

まとめ

【本文用】小学生と先生

 

今回は小学生のお子様の英検®受験のメリットと勉強方法をお話しました。

 

英検®は多くのメリットがあり、今後必要性がさらに増していくでしょう。

お子様の英検®学習では楽しく勉強をすることがポイントとなります。また親御様のサポートが必要不可欠となりますが、親御さまが英検®への経験や知識が少ない、なかなか横について見てあげる時間が取れないといった場合、専門的なスクールに頼ることをお勧めします。

 

日米英語学院は、小学生のお子様の現在のレベルから目標級・スコア到達までの必要な期間を分析し、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習できます。

また、日米英語学院では、小学生のお子様の英検®合格実績が多数あります。

 

例えば小学生のA.K.さんはなんと4ヶ月の受講で英検®3級から準2級へ合格されました。

「ゲームなど好きな事の話をまじえてレッスンしてくれるのが楽しい。」と感想をいただいております。

 

M.O.さんは週一回の通学でみごと英検®2級に合格されました。

「先生方と楽しくお話しするために会いに行くという子どもの様子でしたので、難しい単語にもチャレンジ出来たのかな、と思います。」という親御さまのご感想をいただいております。

 

日米英語学院の小学生コースでは英検®対策のプロである日本人講師が主にレッスンを担当し、一人では対策の難しい二次試験 面接対策のみ外国人講師のレッスンで実践力を付けること等も可能です。

レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行ってくれますので、今の学習方法に不安がある親御さまは、通学まで考えていなくてもまずは相談してみると、情報が手に入ります。

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