TOEFL®テストのリーディング対策や解き方のコツは?効率的な勉強法からおすすめの参考書までご紹介!

2023.08.18資格対策
Summary あらすじ

新形式となったTOEFL®テスト。転職や経歴アップのために受験して点数を上げたいけどどんな勉強をしたらよいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。今回はリーディング対策として新形式に対応した具体的な対策やおすすめの参考書などをお伝えします。

 

TOEFL®テストリーディングの概要

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TOEFL®テストは「Test Of English as a Foreign Language」の略で、英語を母語としない人が英語圏の大学生活で必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの英語コミュニケーション能力を総合的に測定するために、米国で開発されたテストです。

 

現在受験できるTOEFL®テストには「TOEFL iBT®テスト」と「TOEFL ITP®テスト」の2種類があります。iBTはinternet Based Tests の略で、試験会場でそれぞれパソコンに向かって受験する試験となります。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を測定するテストです。

 

ITPは Institutional Testing Programme の略で、大学や企業などの団体向けの試験です。個人で申し込むことはできません。マークシート方式で受験します。リスニング、Structure and Written Expression(文法と文章表現)、リーディングの3セクションからなるテストです。個人受験する場合のTOEFL®テストは全てiBTとなりますまた全世界のTOEFL®テスト受験者のうち、96%がiBT受験者ですので、一般的にTOEFL®テストというと、iBTのことになります

 

 

■TOEFL®テストリーディングの流れ

TOEFL®テストのリーディング問題は、600~700語の文章を2つ読み、それぞれ10問の設問を解くものです。試験時間は新形式で35分になります。2023年夏からの新形式で、ダミー問題が撤廃されています。文章の内容はアカデミックなもので、教育・生物・科学・芸術・経営学・心理学など多岐にわたります。
問題形式は、下記のような設問が出題される傾向にあります。

 

①語彙
②代名詞置き換え
③文挿入
④一文要約
➄事実正誤
⑥事実正誤
⑦推測
⑧著者の意図についての問い
⑨文章要約

 

実際に問題を解く際には、画面左側に問題の文章が、右側に設問が表示されます。設問を読んでから文章に取り掛かると説きやすいです。

 

 

■TOEFL®テストリーディングのレベル

リーディングセクションはアカデミックな環境で使われる文章をどのくらい理解できるかを評価される内容です。満点が30点です。配点は非公表ですが、全20問が30点で評価されるので難易度によって1点の問題と2点の問題があることになります。
スコアに応じたレベルの目安は下記の通りです。

 

24~30点:上級
18~23点:上中級
4~17点:中級
0~3点:初級

 

▼他の英語試験に換算すると

ETSが公開している、リーディングにおける日本人の平均スコアは19点(2021年)です。
これは、他の英語試験のリーディング部分のスコアに換算すると、下記のようなレベルになります。

 

– TOEIC®テストのリーディングで、495点中400点前後
– 英検®準1級の長文の合格レベル(6~8割の正解)
– IELTSのリーディングで5.5~6.0程度

 

 

■TOEFL®テストリーディングの時間配分

TOEFL iBT®テストの新形式では、2パッセージを35分で解く必要がありますので、1パッセージにかけられる時間は17.5分となります。練習段階では1パッセージ16分で解けるようにしましょう。
速読練習も必要ですが、出題されるトピックに精通しておくこともパッセージを把握する上では大切なポイントになります。幅広い分野から出題されますので、様々なトピックに慣れておきましょう。

TOEFL®テストリーディングの傾向と対策

【アイキャッチ用】220622TOEIC満点

 

TOEFL®テストリーディングの問題形式とそれぞれの解き方について、よく出る8種類の問題傾向をご紹介します。

 

■語彙問題

設問中で指示された単語の意味を問う設問です。純粋な単語の意味が問われる問題ですので、意味が分かればパッセージを読まずに数秒で解ける問題です。単語が分からない・あやふやな場合はあきらめるか、前後の文脈から当てはまるものを選びます。意味が分かれば確実にスコアに繋がりますので、単語を多く覚えておくことが必勝法です。

 

■内容一致問題

内容一致問題とは、パッセージに書かれている内容に一致する選択肢を選ぶ設問です。リーディング問題としては標準的な設問と言えるでしょう。設問にあるキーワードを3つほど選び、パラグラフの中から探し、探せたキーワードの前後と選択肢を比較して正解を導き出しましょう。読めれば答えが書いてあるため、難しい問題ではありません。確実に正解するようにしましょう。

 

■内容不一致問題

パッセージに書かれていない、または書かれている内容とは異なるものを選ぶ設問です。解き方は内容一致問題と同様ですが、一致する3つを選び、そうでない選択肢を選ばなければいけないので、時間がかかります。着実にはっきりと書かれていないものを選んでいくようにしましょう。

 

■推論問題

パッセージに明記されているわけではないが、内容から推測できる、という選択肢を選ぶ設問です。書かれている情報をもとに推測する問題ですので、設問に関連するパラグラフから答えを導き出すことになります。書かれていないから除外ではなく、間違えている選択肢を除外していく必要があり、難易度の高い問題形式です。問題に慣れるまで練習しましょう。

 

■意図問題

パラグラフに記載されている表現や記載内容について、筆者がなぜその表現・内容を使ったのか、などと筆者の意図や目的が聞かれる設問です。解く際には、まず、設問に該当する部分をパラグラフから探し、その前後を読むことで、その情報が書かれている意図を判断し、合致する選択肢を選びます。意図というのは例えば「~を証明するため」なのか「~の例を示すため」なのか「~を説明するため」なのか等です。パラグラフのロジックが把握できれば、答えは導き出せます。

 

■指示語問題

設問で指定されている指示語(it, they, their, this, these, thoseなど)を含むフレーズが、パラグラフの中の何を示すかが問われる設問です。指定されているフレーズの直前(同じセンテンスか直前のセンテンス)から該当する箇所を探すことで、答えを導くことができます。直前に書いていることがほとんどですので、難易度は低いです、時間をかけずに解くようにしましょう。

 

■言い換え問題

パッセージの中のハイライトされたセンテンスと同じ内容の選択肢を選ぶ設問です。ほとんどの場合、選択肢の方がパッセージ中のハイライト部分より簡略して書かれています。前後の文章は関係ありませんので、ハイライト部分だけに集中し、まずは内容を的確に把握します。詳細部分は選択肢では省略されていることが多いので、重要な要素が正しく残っている選択肢を選ぶようにしましょう。ハイライト部分の接続詞に着目し、文のロジックを読み取れるように練習しましょう。

 

■挿入問題

設問に書かれている1センテンスが、パッセージ中の■(4つあります)のどこに挿入されると正しい流れになるのかを選択する設問です。設問のセンテンスの中に、代名詞や指示語が含まれている場合は、指示語問題の要領で置き換えられている名詞を探すことで答えを導くことができます。代名詞や指示語が無い場合は難しいですが、■の直前の文と設問センテンスを比べて、共通する単語がないかから着目すると探し出しやすいです。

 

TOEFL®テストリーディング解き方のコツ4選

【本文用】参考書に書き込みをする男性の手

 

解く時間は一問一分

リーディング問題の時間配分は全て自分次第です。配分を間違えてしまうと最後まで設問が解けないことになってしまいますので、タイムマネージメントも重要です。TOEFL iBT®テストリーディングは2パッセージ全20問を35分間で解くことになりますが、パッセージを読む時間も必要ですので、1問1分と思って解くと良いでしょう。前章で解説したように、問題パターンによって時間をかけるもの、すぐに解くものがあります。ある程度問題形式に慣れ、語彙力やリーディング力が備わってきたら、普段から時間を測って解く練習をしましょう。

 

■本文より問題文を先に見る

TOEFL iBT®テストのリーディングは1パッセージ600~700語の長文です。全て精読する時間はありませんので、設問で問われる内容をピックアップして読む必要があります。先に問題文を読み、本文の概要を掴みながら、設問から拾った3つ程のキーワード付近を精読するようにしましょう。そうすることで、スピーディーに問題を解くことができます。

 

■解けない問題は後回しにする

2パッセージ全20問を35分で解き切ると思うと、難しい問題に2分以上の時間をかけることができません。満点を目指している場合を除くと、難しい問題に時間を割くよりは最後まで解き終えることを優先することでスコアアップが見込めます。1分30秒以上かかる問題はスキップして、次の問題に進むように意識しましょう。一旦スキップして最後まで解き終えてから、時間があれば解けていない問題に戻ることで、自分の力を最大限に発揮できます。

 

■最後まで集中する

新形式になり時間が短縮されましたが、それでもTOEFL iBT®テストは、全体を通して2時間と長いです。リーディングパートは35分ではありますが、600~700語を2パッセージ読むと思うと、非常に集中力が必要になります。普段から高い集中力を保ちつつ、35分以上、英文リーディングを行う練習をしましょう。長い英文、長い時間に慣れておくと、当日は楽に感じられます。試験前日はしっかりと睡眠を取り、集中力を上げていきましょう。

TOEFL®テストリーディングの勉強法4ステップ

【本文用】自習をしている女子大学生

 

■①専門的な単語を覚える

TOEFL®テストは、大学の授業についてこれるかを測るテストですので、特にリーディングではアカデミックな専門用語が多く出てきます。日常単語だけ覚えて本番に臨むと、知らない単語が多く出てきてしまいます。知らない単語を推測しながら読み進めるより、専門的な単語を知っておくと、逆にその用語の説明部分を読み飛ばすことができ、効率的です。TOEFL®テスト頻出単語をまとめた単語帳もたくさんありますので、ぜひその単語帳を利用してインプットするようにしましょう。単語は継続が力に繋がります。毎日15分ずつでも良いので、時間を作って覚えていくようにしましょう。

 

■②文をSVOCに分類する練習をする

TOEFL iBT®テストのリーディングに出題されるパッセージは、複雑な1文が長いものも出てきます。どんなに複雑な文にであっても、SVOCのそれぞれの要素に分類することができれば、語順で意味が変わってくる英語の複雑さに惑わされず、しっかりと正しい意味を理解することができます

英文は次の4つの要素で成り立っています。学校でこれらを組み合わせた5文型を習った方も多いでしょう。

 

S=主語
V=動詞
O=目的語
C=補語

 

分類して意味を理解する練習を続けていくと、わざわざ分類しなくても感覚で意味を取れるようになります。

 

■③精読と多読をする

精読とは、文の構成や文法、単語・熟語など詳細に目を向け、文章の内容を細かく理解するリーディング方法です。いわゆるリーディングの基礎となる詳細を読み取り設問に答えるために必要な力を身につけることができます。時間を気にせず、文のそれぞれの単語が何の品詞なのか、どんな単語の意味なのか、なぜその構造でこの意味なのかを理解しながら読んでいきます。リーディングに慣れていない方はまずは精読のトレーニングからはじめましょう。

 

精読してゆっくり読めば文章が理解できるようになったら、次は多読が必要となります。多読の目的は読むスピードのアップですが、そのために、頭の中で日本語を介さず、英語を英語のまま理解しながら文章を読むように練習します。沢山の英語の文章を浴びることでだんだんと読むスピードを上げることができますし、よく出る構文や単語を覚えていきますので、理解の正確性も上げることができます。

 

■④問題集を繰り返し解く

TOEFL iBT®テストのリーディングパートでスコアを上げるには、問題に慣れて本番に臨む必要があります。必要な単語力やリーディング力が身につき、問題形式もイメージできたら、あとは繰り返し問題集で実践練習をしていきます。ここでは、TOEFL iBT®テストリーディングの形式のものを使うのがおすすめです。公式の問題も販売されていますので、ぜひ利用しましょう。問題は解いたら終わりではありません。似たようなトピックの内容が本番で出題されることが大いにありますので、分からなかった所をしっかり理解するまで復習し、単語も設問とは関係なかった部分も合わせて、分からないものは覚えておくようにしましょう。

TOEFL®テストリーディングで点数アップするおすすめの参考書

【本文用】暗記用シートを利用して学習している人の手元

 

TOEFLテスト単語3800 |  旺文社

リーディングの基本は単語です。TOEFL®テストの単語を覚えるにはこちらの参考書がおすすめです。単語がランク付けされていますので、目標スコアに合わせて覚えていくことができます。アプリ版もありますので、アプリでの勉強法が合っている、という方はぜひ活用しましょう。

 

Official TOEFL iBT® Tests(ETS) 

公式の過去問題集で、テスト5回分が収録されています。新形式対応ではありませんが、リーディングについては問題数が変わっただけで問題形式は変わりませんので十分です。実際のテスト形式を知ることができます。時間を計って解いてみることで時間の使い方が体感できますし、復習時には精読の練習をすることで、文法知識の確認や単語のインプットにも使えます。

まとめ

【本文用】女性スタッフと会話をしている、スーツ姿の女性の後ろ姿の写真

 

 

TOEFL iBT®テストリーディングの概要や対策方法について、分かっていただけたでしょうか。リーディング対策を行い、リーディング力をしっかり上げることで、ライティングやスピーキングセクションのスコアアップにもつながりますので、TOEFL®テスト対策を進めるにあたっては、まず取り組んでおきたいセクションです。自分の学習方法が合っているか確認したい方や、効率的に学習を進めたい、という方は、TOEFL®テスト専門スクールに通うこともおすすめです。専門のスクールでは、自分のレベルにあったきめ細かな指導を受けられますし、伸び悩んでいるときに相談でき、アドバイスを受けることができます。また、同じ目標に向かって勉強する仲間と出会え、目標達成に向けた勉強を続けるモチベーションになります。

 

英語は元々苦手、文法があいまいでどこから手を付けてよいかわからない方や、余分な勉強までしている余裕がない、そんな方はスクールでの対策がおすすめです。独学で一度受験してみたが上達せず、次は確実にスコアアップしたいからスクールを利用する、という方も多くいらっしゃいます。
日米英語学院では、専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行ってくれます。通学まで考えていなくてもまずは相談してみると、情報が手に入ります。

 

■TOEFL®テスト対策は日米英語学院へ

日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標スコアを必要な期間で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。TOEFL®テスト対策のプロである日本人講師、外国人講師がレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。短期間で10点以上スコアが上がった受講生が全体の7割(2018年7月~2019年7月)日米英語学院のTOEFL®テスト対策コースには、目標スコア別の総合演習クラスのほか、苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあり、必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたという声をいただいています。

 

現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、カウンセリングやレベルチェックを行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。TOEFL®テストスコアアップを実現したい方は、ぜひ一度、学校説明会にてご相談ください。

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