IELTS7.0のレベル・難易度はどれくらい?効率的な勉強法からTOEIC®テストとの換算まで徹底解説!

2023.06.16資格対策
【アイキャッチ用】230614IELTS7
Summary あらすじ

将来海外で活躍するためにIELTS7.0が必要だけど、そもそもIELTS7.0のレベル感が分からない、どんな勉強をしたら良いか悩む、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、IETLS7.0の難易度や効率的な勉強法について解説していきます。

 

 

IELTS 7.0の難易度とレベル感は?

【本文用】授業中ノートにメモを取る男子大学生

 

IELTS(International English Language Testing System)とは、英語圏の国々で広く利用されている英語技能検定試験の一つです。イギリスを発祥とするIELTSは、主にヨーロッパの多くの大学や企業が応募者の英語能力を測る指標として採用しているため、欧州への留学や移住を目指す際に受験が推奨されています。

IELTSのスコアは1.0~9.0の間で0.5点刻みで採点されます。海外の大学への留学では一般的にIELTS 6.0~6.5が求められますが、難関大学や医学・法学部などではより高スコアを入学基準としているケースも多く、IELTS 7.0以上が必要となる場面も少なくありません。また、MBAの取得や欧州での永住権の獲得を目指す場合などでもIELTS 7.0 が求められる場合があります。

 

日本人にあまり馴染みのないIELTSですがその難易度はハッキリ言ってかなり高く、英語ネイティブな人でも対策せずに試験を受けると平均7.5~8.0に留まる難しさです。IELTS 7.0 をCEFRを基準として、他の英語技能検定試験のスコアに換算すると、英検®1級・TOEIC®L&Rテスト945点以上・TOEFL iBT®テスト94~100点に相当することになり、取得にはハイレベルな英語力が求められることが分かります。IELTS対策を行う場合、初心者から始める場合では2~3年、すでにIELTS 6.5を取得している人でも3~7ヶ月以上の勉強時間が必要となることも珍しくありません。

 

IELTS 7.0取得に必要な勉強時間

【本文用】参考書に書き込みをする男性の手

 

IELTS7.0に到達するまで必要な勉強時間について具体的にみてみましょう。ケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge Assessment English)のサイトで示されているCEFRレベル別学習時間とIELTSスコアをまとめると以下のようになります。

 

CEFR IELTS 必要な学習時間
C2 8.5-9.0 1,000 – 1,200
C1 7.0-8.0 700 – 800
B2 5.5-6.5 500 – 600
B1 4.0-5.0 350 – 400
A2 180 – 200
A1 90 – 100

(出典:Cambridge Assessment English | Guided learning hours)

 

これによると、IELTS7.0まで600~700時間で到達することが可能とされています。IELTS初心者の方が、毎日2時間ずつ勉強したとしても1年はかかる計算です。また、IELTSのスコアを0.5アップさせるのに必要な時間の目安が約200時間とも言われています。現在6.5を取得している方の場合は毎日2時間ずつ勉強したとすると、3ヶ月で目標の7.0に達することが可能と見積もることができます。ただし注意するべき点として、英語圏に属しない日本人の場合はこの表よりも2~3倍はかかる可能性があるということと、やみくもに時間だけかけても勉強の効果が低いということです。IELTSは特に難易度の高い試験なので、高得点を目指す場合は、専門スクールに通って計画的に勉強することが資格取得への近道です。

 

IELTS 7.0が求められるケース

【アイキャッチ用】230127英検留学

 

IELTS 7.0 が要求される場面には以下のようなものがあります。

 

・海外の有名大学・大学院への留学
(例:オックスフォード大学・シカゴ大学など)
・海外の大学の難関学部への留学
(例:医学部・法学部・教育学部など)
・ビジネススクールでのMBA取得
(例:スタンフォード大学経営大学院・香港大学ビジネススクールなど)
・ビザ申請における査定
(例:イギリス・カナダ・ニュージーランドなど)

 

IELTS 7.0 を取得していると、欧州だけでなくアメリカの有名大学やビジネススクールなどでも幅広く利用することができ、留学を有利に進められます。また海外移住の際にもメリットがあり、IELTSジェネラルモジュールの高スコアを提出し英語力を証明するとビザの発行に関して優遇を受けられる国が多数あります。

 

IELTS 7.0獲得に必要なセクションごとのスコア

【本文用】左斜め上を指さしながら見つめる男性

 

IELTS7.0を取得するために、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの各セクションでどれくらいのスコアを取ればよいのでしょうか。まず覚えていただきたいのは
(1) 各セクションの個別スコア(1.0~9.0)を平均し、0.25刻みで切り上げたものが総合スコアとなる
(2) 大学によってはセクション毎の最低合格スコアが定められている場合がある
という2点です。IELTS7.0を取得する場合、(1)から逆算すると4技能の平均で6.75点以上取れれば良い事になります。しかし、(2)も考慮しなくてはいけないので個別スコアに大きな偏りがあってはいけません。それぞれのセクションで6.0~6.5以上は取り、得意な部分では7.0を取得することでスコア伸ばすという総合的な対策が必須となります

 

■リスニング

[目標スコア:7.0]
リスニングは全40問からなります。6.5および7.0の取得に必要な正答数は以下の通りです。
・6.5 → 26~29
・7.0 → 30~31
許容されるミスは10問程度といったところです。

 

■リーディング

[目標スコア:7.0]
IELTSのリーディングはアカデミックモジュールとジェネラルモジュールで異なりますが、ここではアカデミックについて見てみます。リスニングと同様で全40問になります。
・6.5 → 26~29
・7.0 → 30~31
こちらも許容されるミスは10問程度です。
リスニングやリーディングは他に比べて点数が取りやすいところなので、ここで7.0以上の高スコアを取っておくことが大事になってきます。

 

■ライティング

[目標スコア:6.5]
ライティングは4つの中で最も難しく、点数の取りにくいセクションです。タスク1(図表などの説明)とタスク2(トピックについて自分の意見を述べる)の形式の異なる2つの課題に取り組まなければなりません。ライティングでのスコア7.0は、文章構成・論理性・語彙力・文法知識という採点基準において非常に厳しく見られますので、ネイティブでも未対策だと到達できない場合があるほどです。ですので、4技能平均6.75点を目指す観点からライティングでは6.5を目標とするのがベターです。

 

■スピーキング

[目標スコア:6.5]
スピーキングセクションで取得したいスコアは6.5~7.0です。流暢さ・語彙力・文法・発音の4つの基準で採点されます。日本人はスピーキングが苦手な場合が多く、リーディングやリスニングより安定して高スコアを取るのが難しいセクションと言えますのでこちらも最低6.5以上を目標としましょう。

 

IETLS 7.0を確実に取得するための勉強方法

【本文用】ノートにメモを書く人

 

■リーディング

・語彙力強化と文法理解を深める
IELTSで使われる単語や用語は学術的で聞きなれないものもありますので、まずIELTSに特化した単語帳を使って勉強しましょう。その際はIELTS7.0取得を目的としている参考書を使うとより効果的です。単語が分かっても構文が理解できていないと文章の意味を誤解する可能性があります。基礎文法は一通り復習しておきましょう。

 

・速読スキルをアップする
IELTSのリーディングでは、限られた時間の中で文章を読み解くことが求められます。演習問題を解く際はしっかり制限時間を設けて取り組みましょう。実際に問題を解くとわかりますが、パッセージを隅々までしっかり読んでいると時間が足りなくなります。そこで「スキミング」と「スキャニング」というスキルが必要になってきます。スキミングとは本文をざっと読み、そのパッセージが何について書かれているのか、細かいところは大体でよいので大筋を把握することを指します。その後設問を読み、問題文中のワードを手がかりにパッセージから解答に必要となる部分をすばやく探し出し集中的に読みます、これがスキャニングです。問題ごとに本文を全て読んでいては間に合いません。いかに読む部分を減らして解答に辿りつけるかがポイントになりますので、コツを掴めるように練習しましょう。

 

・復習に時間をかける
問題集をたくさん解くことよりも、一つ一つの問題を丁寧に見直すことが非常に大事です。IELTSの公式模試をやりこむだけでも7.0を取得できるレベルまでは十分到達可能ですので、文章中の分からなかった単語や文法などは全て調べ、なぜ間違えたのかを完璧に把握するようにしましょう。問題を解くのにかかった時間の10倍ぐらいかけて復習することが理想的です。

 

■リスニング

・ディクテーション
リスニングの勉強方法の一つ目は「ディクテーション」です。ディクテーションとは、英文音声を聞いて単語をそのまま書き取る練習のことです。ディクテーションで書き間違いや分からない部分があれば、それは正確に聞き取れていない単語ということになるので、リスニングが曖昧な部分を明確化し補強するように勉強できます。それに加えて、ディクテーションは視覚と聴覚の両方を使うので記憶効率が高いというメリットもあります。一般的にIELTSのリスニングで使用される英単語はリーディングに比べて難易度がかなり下がりますので、出てくる単語はすべて覚えてしまうぐらいが良いでしょう。

 

・シャドーイング
リスニングの勉強方法の二つ目は「シャドーイング」です。シャドーイングとは、英文音声を聞いたらそれを1~2語(0.5秒程度)遅れて復唱するリスニングの練習方法です。耳と口だけを使って、文章を目で読むことはせずに聞こえてきた音声をそのまま再現するのがポイントです。全く同じ文章でも「目で読んだ場合は分かるのに耳で聞くと分からない」という方は多いと思いますが、それはネイティブ音声の特徴(リズム、強弱、アクセントなど)が自分の中に無いため、単語理解が追い付かないのです。シャドーイングを繰り返し練習して自分の口でその特徴を再現できるようになると、会話中の英単語を聞き分ける力が飛躍的にアップしますのでぜひやってみて下さい

 

■ライティング

・解答パターンをマスターする
IELTSのライティングはタスク1(20分)とタスク2(40分)に分かれていて、合計時間は60分となっています。タスク1は提示された図表を客観的に説明する課題で、タスク2は提示されたトピックについて主観的に自分の意見を述べる課題になっています。まずはタスク1とタスク2で構成すべき解答の型を以下に示します。

[タスク1]
導入 → 要約 → 図表の数値などの説明 → 結論
[タスク2]
結論 → 理由 → 具体例 → 結論
この解答パターンに慣れるために問題集を繰り返し解き、解答例を写すなどして型を身につけましょう。それぞれの段落で使える言い回しやパラフレーズも同時に覚えておくと試験で役に立ちます。

 

・話の論理性・展開力を上げる
IELTSのライティングで7.0を取るためには、シビアな採点基準をクリアする必要があります。語彙力や文法にミスがないことだけでなく、文章が読み手を納得させられる内容になっているかが強く問われます。相手が納得する文章を書くにはどうしたら良いでしょうか?一番良いのは、プロの英語講師など、第三者に自分の解答を見てもらい添削してもらうことです。提示されたトピックに対して解答がズレていないか、一貫した立場で書けているか、どこが内容的に不十分なのか等の適切なアドバイスをもらうことで、確実に英語の文章力をアップさせることができます。

 

■スピーキング

スピーキングの採点基準は以下のように示されています。
・話の流暢さと論理的一貫性 (FC:Fluency and Coherence)
・単語・熟語の豊富さや適切さ、単語力・熟語力 (LR:Lexical Resource)
・文法の幅広さと正確さ、使用した文法の種類や正確さ (GR:Grammatical Range and Accuracy)
・正しく、聞き取りやすい発音 (PR:Pronunciation)

スピーキングのスコアが6.0~6.5から伸びないという方は、スムーズに話せていなかったり、発音がネイティブライクでないなど、FCやPRが高得点を取れていない場合が多いです。発声に関する学習・対策方法としては自分の音声を録音しておいて聞き直すというやり方があります。これによって発音が不明瞭な部分や間違っているところなどを客観的に見直すことができます。また録音を書き出して目で読むことで、内容が十分かどうかのチェックもできるでしょう。しかしスピーキングの自己学習は間違いを見落としたり、正解が分からないといった落とし穴にはまる可能性があり学習効率が良くありません。こちらもライティングと同様にスクールに通って講師のアドバイスを受けることをおすすめします。またネイティブの英語講師と対面で会話することで、実際の試験のような緊張感をもって勉強できるのは大きなメリットです。

 

まとめ

【本文用】タブレットを使い女性に説明をするビジネスマン

 

今回はIELTS7.0のレベルやIELTS7.0を取得するための勉強方法をお伝えしてきました。難易度の高い7.0取得に向けては、かなり効率を重視した学習が必要です。
IELTS7.0を目指す社会人や大学生にとって、勉強時間の確保が厳しいという方は少なくはありません。短期間で効率よく学習でき、かつ英語学習での肝といえる「モチベーション」を保った継続学習がしやすいスクーリングがおすすめです。通学まで考えていなくてもまずは専門スクールに相談してみると、情報が手に入ります。

 

■受講生の7%がIELTS7.0以上を取得

日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアを最短、最速で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいています。IELTSテスト対策のプロである日本人講師が主にレッスンを担当。スピーキングテスト対策は外国人講師も対応します。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。

 

受講生の7%がIELTS7.0以上の取得実績がある日米英語学院のIELTSテスト対策コースには、IELTS初心者の方には基礎から学べるクラスや、目標スコア別の総合演習クラスのほか、一人では解決できない苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあります。必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムのおかげで短期間で目標達成できたという声をいただいています。
現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、カウンセリングやレベルチェックを行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。IELTSテストスコアアップを実現したい方は、ぜひ一度、学校説明会にてご相談ください。

 

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