英検®の効果的な勉強法とは?独学で合格を目指す方法を解説【全級共通】

     
最終更新日:2024.07.31記事作成日:2024.07.10資格対策
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Summary あらすじ

英検は学生から社会人まで多くの方が受験される認知度の高い資格試験です。7段階の級に分かれていますが、どの級がどの程度の力なのか、どんな勉強をすれば合格できるのか、といった情報をご紹介します。独学で学習できるのか、詳しい勉強方法も解説しています。是非ご覧ください。

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英検®は独学でも合格できる?

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入学試験や留学、就職や昇進など、様々な機会に英検の名前を聞くことが多くあります。幅広い年代の方が受験される英検は独学でも合格することが可能です。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能をバランスよく学習する必要がありますので、英検の特徴を知り、効果的な勉強方法を身につけ、効率よく学習しましょう。

英検®各級の出題形式

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英検には5級から1級まで、7段階の級が設けられています。中学初級程度の5級から大学上級程度の1級までの7段階です。各級の特徴を次の表で確認しましょう。

 

級数 推奨目安 必要語彙数 出題形式
5級 中学初級程度 600語程度 筆記、リスニング、録音形式のスピーキングテスト(任意)
4級 中学中級程度 1300語程度 筆記、リスニング、録音形式のスピーキングテスト(任意)
3級 中学卒業程度 2100語程度 筆記、リスニング、面接
準2級 高校中級程度 3600語程度 筆記、リスニング、面接
2級 高校卒業程度 5100語程度 筆記、リスニング、面接
準1級 大学中級程度 7500語程度 筆記、リスニング、面接
1級 大学上級程度 10000~15000語 筆記、リスニング、面接

※2025年度試験より準2級と2級の間に「準2級プラス」が新設される予定になっています。詳しくはこちらでご確認ください。

 

筆記、リスニング、スピーキング・面接、それぞれに対策が必要になります。また、いずれかの技能に著しく偏りがあると合格にならない試験ですので、それぞれの技能をまんべんなく勉強する必要があります。

【全級共通】独学で合格を目指す勉強法

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どの級を受けるにしても、次の4つの勉強法は有効です。この勉強法をしっかりと理解しておくと、どの級を受験することになっても使えますので、まずはどのような勉強をすればよいのかを理解しておきましょう。

 

●単語力をつける
●文法を覚えて「型」を理解する
●声に出して英文を読む
●過去問を解いて傾向をつかむ

 

それではそれぞれの勉強法について一つずつ解説していきます。

 

■単語力をつける

単語を覚えることは英語を勉強する人にとって必須の勉強になります。どんなに英語が堪能な人でも語彙力の強化をしていない人はいない、とも言えるのではないでしょうか。難易度の高い級を目指す人ほど膨大な量の単語を覚える必要があります。1級レベルになると普段は日本語でも使用しないような意味や、ネイティブスピーカーでもあまり聞かないような単語を覚える必要があります。そのため丸暗記することは効率的ではありません。動詞・名詞・形容詞・副詞の形をまとめて覚えたり、頻出単語がまとまっている文章を、文章ごと暗記してしまうなどして、なるべく単語単体だけでなくセットで覚えることを意識すると良いでしょう。そうすることで複数の単語をまとめて覚えることができ、単語の用法や派生語も理解できて効率が良くなります。例えば動詞impressを覚えるときに、合わせて名詞impression・形容詞impressiveを覚える、などです。

 

また、日本語で漢字を読めばある程度意味が推察できるように、英語でも接頭辞や語根、接尾辞といった単語のパーツを覚えることで、ある程度意味が推察できるようになる単語もあります。例えば先ほど出てきたimpressと言う単語は接頭辞「im-」と語幹「press」で成り立っています。「press」という単語は「押す」という単語ですが、この語根が使用されている単語には次のようなものがあります。

 

・impress : im- : 接頭辞「中に」 + press : 押す→(人の心の)中に押しつける→印象づける
・express : ex- 接頭辞「外に」 + press : 押す→外に押し出す→表現する
・compress : com- : 接頭辞「共に」 + press : 押す→共に押す→圧縮する
・perssure : press : 押す + ure : 名詞の接尾辞「こと」→押すこと→圧力

 

このように覚えていくと、次に「im-」で始まる単語を見かけた時に「中にどうこうする意味があるのかも」とか、「ex-」で始まる単語を見た時に「何か外側に作用する意味があるのかも」とか推測することができるようになります。また、最後に「ure」がついていると名詞かな?と推察することもできるようになります。このように、似たようなパーツで構成されている単語を見つけておいたり、文頭や文末の特徴を覚えておいたりすると、効率よく語彙力を増やすことができます。

 

■文法を覚えて「型」を理解する

単語と同様、文法も重要な要素の一つです。高校卒業(2級レベル)までにさまざまな英文法を学びますが、自分がどれだけ把握しているのか一度ご自身の現在のレベルを確認して、ご自身のレベル感に合った文法書を選びましょう。ご自身のレベル感が分からない場合や長く英語から離れていた場合は、中学程度の文法書をしっかりマスターしておくと安心です。また、なるべく日本語に訳さず、英語を英語の語順のまま理解し、なぜその語順になるのかを知るために文法書で確認するなどすると良いでしょう。そうすることで「型」を覚えることができ、その他の文章を読むときにも役立ちます。

上級の試験では文法の正しさについて理解しているかの問題も出題されます。正しく理解できているかを確認するためにも、文法書は同じ本を2~3周して完璧に覚える、くらいの気持ちで取り組みましょう。

 

■声に出して英文を読む

中・高の授業でも音読の時間はよくあったかと思いますが、音読は英語4技能のすべてにおいて効率の良い勉強方法です。リスニングやスピーキングに効果があるのはもちろん、リーディングやライティングにも音読は効果的です。リーディングの場合は、文法を考えて英文を日本語に訳そうとしてしまい読むのが遅くなってしまうような人に効果的です。音読することで、英語のかたまりごとに文章を読むことができるようになります。そのため、英語の文章のまま意味を理解することができるようになります。またライティングにおいても、文法や語彙などを音で覚えることにより、英語を自然と使えるようになるため表現の幅が広がり効果的です。

 

音読の方法は大きく2つあります。初心者の方はまず音を聞き、スクリプト(原稿)を見ながら音声と同時に発話する「オーバーラッピング」から始めましょう。オーバーラッピングではまず元の文章をよく聞くので、英語特有のリズム感や速さを掴むことができます。またスクリプトを読めるので、欠落してしまう音や変化してしまう音にも気づくことができます。速度が速いな、と感じた場合は再生速度を落とし、簡単な文章からオーバーラッピングを始めましょう。スクリプトだけ見て少し簡単かな、と思う程度の英文から始めるのがおすすめです。慣れてきて口が動くようになってきたら、再生速度を戻したり、少し難しい文章に挑戦していきましょう。

 

上級者の方は「シャドーイング」もおすすめです。シャドーイングはスクリプトを見ず、音源から少し遅れて発話する方法です。通訳者などの英語に精通した方も行う訓練ですのでとても難易度の高い勉強方法ですが、その分効果は絶大です。上位級を目指す方は出来るようになると良いでしょう。慣れるまでは文章の難易度を下げたり、スクリプトを見て繰り返し練習するなどしてシャドーイングに慣れましょう。

 

■過去問を解いて傾向をつかむ

目標としている級のある方は、一度過去問を解いてみましょう英検の公式サイトでは過去3回分の試験を確認できます。リスニングの音源や解答もありますので、まずは1回分を試験時間と同様に解いてみて、今どのくらいの点数が取れそうかを確認しておきましょう。2024年第1回試験から試験形式が変わりましたが、出題傾向や難易度には変更がありませんので、以前の形式のものでも解いておくと効果的です。どのような話題が取り上げられるのか、よく出てくる単語にはどんなものがあるのかなど、過去問には多くの情報が含まれます。是非活用してください。

 

また、過去問を解き正誤確認して終わり、という使い方はとてももったいないです。間違えた部分にこそ学ぶポイントがありますので、復習はしっかりと行いましょう。単語が分からなかったのか、文法が分からなかったのか、聞きとりができなかったのか、間違いの原因をしっかりと確認しておきましょう。時間が足りなかったという場合は時間配分にも気を付けましょう。間違えないようになるまで何度も繰り返し解いてみましょう。

【級別】効果的な勉強法

【アイキャッチ用】2023.11.08

 

ここからは級別に対策ポイントを押さえていきます。

 

■4、5級

4級・5級は小・中学生を中心に幅広い層に受験されています。英語力を今後伸ばしていくための基礎力が問われますので、基本となる文法や単語をしっかりと覚えて対策しましょう。過去問を繰り返し、間違えなくなるまで解くこともおすすめです。専用の級別単語帳や中学生向けの文法書などで勉強をしましょう。
また、リスニングやスピーキングの問題もありますので、英語を聞いたり話したりする機会も持ちましょう。

 

4級の過去問
4級のバーチャルスピーキングテスト
5級の過去問
5級のバーチャルスピーキングテスト

 

■3級

3級は中学卒業程度の力が必要とされる、と言われます。4級に比べ、必要語彙数が約3倍の2100語程度になりますので、単語の勉強をしっかりとしましょう。また、3級からは二次試験のスピーキングが面接になります。面接自体に慣れていない方もいらっしゃるかもしれませんので、どのように行われるかを公式サイトで確認しておきましょう。

 

3級の過去問

 

■ 準2級

準2級は高校中級程度の能力が求められ、必要語彙数は3600語程度とされています。日常生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。準2級からリスニング問題では放送文が1回しか流れなくなります。一度で聞き取れる力をつけることが必要になりますので、リスニングを中心に学習を深める必要があります。

 

準2級の勉強方法に特化した記事がこちらになります。公式ページの過去問を解くこともおすすめです。
また、準2級に臨まれる方への単語チェックリストをご用意しています。

ぜひご活用ください。

 

■準2級プラス

準2級プラスは2025年度から始まる新しい級です。準2級まではスムーズに合格できたのに2級はなかなか突破できない、合格するまでに長い学習時間が必要になる、と言った声を受けて新設される級です。「身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」程度の英語能力が必要とされます。

 

一次試験、二次試験のサンプル問題はこちらで確認できますので、準2級から2級へなかなか合格できない、という方は一度チャレンジしてみると良いでしょう。

 

■2級

2級は高校卒業程度のレベルとされ、必要語彙数は5100語程度とされます。大学入学共通テスト程度の難しさです。出題される話題や場面も日常生活レベルから社会生活レベルへと変わり、難易度がぐっと増します。この級に合格すると入試の免除や履歴書への記入が可能とされるので目指される方も多いです。長文を効率よく読む読解力を身につけ、単語や熟語を増やす学習を進めましょう。

 

2級の勉強方法に特化した記事はこちらです。公式サイトの過去問はこちら。また、2級のレベル感を確認できる単語チェックリストをご用意しています。


合わせてご活用ください。

 

■準1級

準1級は大学中級程度、約7500語程度が合格に必要とされます。社会生活で求められる英語を十分に理解し、使用できることが求められます。入試で活用できたり単位として扱われたり、また留学や英語を使用する部署で求められる資格になります。出題されるのは社会性の高い話題で使用される語彙が中心となり、問題文や選択肢もぐっと長くなるため、読解力とスピードが求められるようになります。

 

準1級の勉強方法について特化した記事はこちらになります。詳しく解説していますのでぜひご覧ください。過去問はこちらで入手できますのでまだ解いたことのない方は一度解いておくと良いでしょう。

 

■1級

1級は広く社会生活で求められる英語を十分理解し、使用することができるレベルとなります。大学卒表程度の能力が必要とされ、必要語彙数は10000~15000語とされます。英語能力を測る資格試験の中でも最難関と言われています。準1級同様入試活用や単位認定・留学などに使用されるほか、通訳案内士(ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、その難易度にふさわしいさまざまなメリットがあります。
この級を目標とされる場合は毎日の語彙力の積み重ねは必要不可欠で、さらにスピードの速い英文を聞き取るためのリスニング力、意見をしっかり言語化するスピーキング力が求められます。

 

1級の勉強方法についてはこちらで詳しく解説しています。過去問はこちらで入手できます。

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いかがでしたか?今回は、英検の勉強法についてご紹介しました。最難関の1級でもコツコツと学習を進めることができれば独学で合格することは可能です。しかし、ご自身の目指す級・取得したい目標期間など、様々な条件で独学だけでは厳しいという方もいらっしゃるでしょう。また、現在ご自身にどのくらいの英語力があるのかなかなか判断できず、どの級を受験するのが良いか決めかねる方もいらっしゃるかもしれません。

 

そのような場合は英検学習のプロに相談してみるのも良いでしょう。40年以上の歴史のある日米英語学院の英検コースでは、どの級も平均以上の、級によっては平均の2倍以上の合格率を誇ります。英検を効率的に学習したい、入試優遇に活用するために必要な時期までに取得したい、独学対策の難しいスピーキングの対策だけ行いたいなど、お一人お一人にぴったりのカリキュラムを組むことができます。受講までお考えでなくとも、無料カウンセリングをお受けいただくと、情報を得ることもできます。

 

レッスンは通学/オンライン、グループ/個人レッスン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスでご受講いただけます。英検合格まで効率的に学習したい方は、ぜひ一度対面・オンラインの選択可能な学校説明会にてご相談ください。

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