ますます高まる英語を学ぶ重要性。今から教育改革に備えよう

2019.02.12トピックス
外国人教師と生徒
Summary あらすじ

大人から子どもまで、その重要性がますます高まる英語教育。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年は文部科学省による学校の教育改革が本格的に始動する年。新体制に移った後、新しい受験方式などに戸惑うことがないよう、学校英語や受験英語の変更点を把握して今から備えるようにしましょう。

東京オリンピック・パラリンピック開催を間近に控え、国際化が急激に進む日本。

国際社会で活躍できる人材育成を目標に、2020年から小・中・高の学校教育が、2021年からは大学受験制度が大きく変わります。この大改革の要となるのが国際人の基本となる“英語”。

 

これから学校教育や受験制度がどのように変わるのかをしっかりと把握して教育改革の波に乗り遅れないようにしましょう。

暗記英語から実用英語へ。小学3年生から英語学習が始まる

子供に英語で話す

 

大人から子どもまで英語を学ぶ人の数は年々増加しています。学習の開始時期も低年齢化し、今では幼児のおけいこのトップそんな子どもたちの英語学習の人気を後押しするのが、文部科学省の推進する2020年教育改革です。

 

教育改革の柱となるのは「表現力」「思考力」「判断力」の習得。学校では、教壇に立つ先生の話を聞いてノートを取る従来の聴講型授業から、生徒自身が積極的に意見を交わす生徒参加型のアクティブラーニング方式へと徐々に変更していきます。つまり、知識を詰め込むためのインプット学習だけでなく、自らの頭で判断して考えた意見や答えを発信するアウトプット学習が取り入れられるのです。

 

この教育改革で最も影響を受けるのが英語教育。2020年からは小学3年生から英語学習が始まり、小学5年生からは英語が教科のひとつとなります。しかも、単語や文法を覚える暗記学習だけではなく、英語でプレゼンテーションしたり自分の考えを文章で表現したりしながら「読む」「聞く」「書く」「話す」の英語の4技能を総合的に高める内容へと変わります。

 

なお、TOEFL® iBTテストのスコアを国際比較したところ、なんと日本はアジア36か国の中で下から3番目、総合平均スコアが71点でした(※参照:https://www.ets.org/s/toefl/pdf/94227_unlweb.pdf)。ちなみにトップはシンガポールの平均97点、2位はインドの平均94点です。こういったことも国がいよいよ大規模な英語教育改革に乗り出した要因になっているのは間違いないでしょう。

 

これからは試験のための英語ではなく、実際に使える実用的な英語力が学校でも重視されるようになるのです。

国公立大学受験も改革。英語の4技能向上が急務

単語を勉強する

 

英語は世界と対等に語り合うためのコミュニケーションツール。ツールとして使いこなすには「読む」「聞く」「書く」「話す」のすべての力が求められます。では、いったい学校ではどれぐらいの英語力が必要になるのでしょうか?

 

文部科学省では中学3年生修了時に英検3級レベル、高校3年生修了時に英検準2級~2級レベルの英語力を身に付けることを目標の第一段階とし、一部の子どもだけでなく日本の子どもたち全体の英語力を強化していくことを目指しています。

 

そして、学校の教育改革とともに世間を騒がせているのが国公立大学受験の改革。20211月より従来の大学入学センター試験が廃止され、新たに大学入学共通テストが実施されます。大学入学共通テストは国公立大学の1次試験にあたり、今までのようなマークシート式だけではなく、思考力・表現力・判断力を試す記述式の問題も取り入れられます。この大学入試でも英語試験が重要な鍵となります。

 

2021年から国公立大学を受験する学生は大学入学共通テストの受験だけでなく、英検®やTOEFL® iBTテスト、IELTSなどの外部英語検定試験のスコアを提出して英語の4技能を証明することを求められるケースが増える見込みです。なお、私立大学や私立高校などでも外部英語検定を受験に取り入れる学校が毎年増加しており、一定の英語力が認められると英語試験が免除されたり点数が加算されたりするなど、さまざまな方法で活用されています。

外部英語試験に備えて今から英会話スクールや英語塾を活用しよう!

説明をする外国人

 

教育改革の本格始動に向けて各教育機関も懸命に準備を進めていますが、新体制に移ったばかりの数年間は学校教育と新受験方式にギャップが生じる恐れがあります。新体制の黎明期はどんな業界や社会でも試行錯誤はつきものです。2021年からの新しい受験システムに中学や高校などの学校側が完全に適応するためには少し時間がかかるでしょう。

 

しかし、大学受験に活用される外部英語検定は受験を有利に運ぶキーファクターです。学校と受験のギャップを飛び越えて効率良く受験英語対策を行うためにも、外部英語検定試験のノウハウや経験を豊富に持つ英会話スクールや英語塾などをうまく活用すると良いでしょう。

 

大学受験や就職にもつながる実践的な英語力の習得を目指して、来たる教育改革にしっかりと備えましょう。

 

筆者:林カオリ/ライター・エディター

関西を拠点に活躍するライター・エディター(クリエイティブオフィスCOUJIN代表)。知的財産管理技能士。日本にてコピーライター、編集者、ライターを経験した後、15年間オーストラリアに在住。シドニーでは日豪両国の各種媒体に執筆を行う傍ら、2児の海外出産と子育てを経験する。海外の実体験に基づくライフスタイル、旅行、教育、留学関連記事が得意。

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