まるで暗号!数字や野菜・フルーツを使った英語のイディオム

     
最終更新日:2024.05.16記事作成日:2019.04.09トピックス
Summary あらすじ

日本語と同じように英語にも数字や食べ物を使ったイディオムやスラングがたくさん存在します。日本語とはまた違ったおもしろさがあるのが英語のイディオムの魅力です。数字や野菜・フルーツを使ったイディオムを覚えておけば、表現の幅が広がります。

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Introduction

「三度目の正直」や「瓜二つ」など日本語には数字や食べ物が含まれる慣用句・ことわざがたくさん存在します。同じように英語にも数字や食べ物を使ったイディオムやスラングがあるのをご存知でしょうか?使い方も簡単なので、覚えておくと表現の幅が広がり便利です。

 

今回は、日常生活によく登場する数字や野菜・フルーツを使ったイディオムをご紹介します。

“9番目の雲”が最高に幸せ?数字を使った英語のイディオム

 

まずは数字のイディオムをご紹介。日本語に似た表現もあれば英語ならではのものもありますが、どれも日常会話でよく使うイディオムばかりです。

 

in two ticks

(すぐに)

 

ticksは「カチッ」「チクタク」を表す時計の針の音。よって「2針」は「今すぐ、直ちに」を意味します。「ちょっと待ってください」を“Just a second. ”と言うのと同じ考え方です。“Hurry up! The bus is leaving in two ticks! ”(急いで!あとちょっとでバスが行っちゃうよ!)のように使います。

 

Give me five.

(ハイタッチしよう)

 

「ハイタッチ」は“Give me five. ”“High five. ”と言います。手を高く掲げて5本指すべてを使うところから由来しています。逆に“high touch”と言っても通じないので覚えておいてください。

 

on the cloud nine

(最高に幸せ)

 

「9番目の雲の上」は“very happy”と同じ意味です。国際雲図帳に記載されていた10個の雲の中で、9個目の雲が最も大きく空高く伸びて天まで届きそうな雲だったことが語源といわれています。使い方もhappyと同じ。“She just got proposed. She is on the cloud nine. ”(彼女、さっきプロポーズされたの。とてもハッピーよね)

 

be in seventh heaven

(至福、とても幸せ)

 

“cloud nine”と同じ意味で“be in seventh heaven”というイディオムもあります。ユダヤ教で、7番目の天国が神と天使がいる最も幸せな場所といわれていることから由来しています。語源には宗教が強く関係していますが、現代では日常的に使われるイディオムです。

“桃”は魅力的?野菜・フルーツを使った英語のイディオム

 

次は、野菜・フルーツのイディオムを見ていきましょう。それぞれの野菜やフルーツが持つイメージとリンクするイディオムから意外な使われ方をするものまでさまざまです。

 

Adam’s apple

(のどぼとけ)

 

なぜ「アダムのリンゴ」が「のどぼとけ」なのでしょう?その由来は聖書にあります。聖書によると、アダムとイブは食べてはいけないといわれていたリンゴを食べてしまい、リンゴの一片がアダムののどにつかえてしまいました。そのことが語源となっています。

 

peach

(魅力的な人)

 

誰もが知っている「桃」を意味する言葉ですが、実はこれひとつで「魅力的な人、素敵な人」を指すイディオムになります。明るいピンクでみずみずしい桃のイメージを人物に当てはめているようです。これは男女どちらにも使えるイディオムで“You are such a peach. ”(あなたって何て素敵な人なの)と言ったり、相手に“Thank you so much, peach! ”(ありがとう!)と呼びかけたりします。

 

two peas in a pod

(そっくり)

 

“peas”は「豆」を、“pod”は「さや」を表すため、「さやの中の2つの豆」となるイディオム。意味は「そっくり・まるで一緒」で、日本語で言うところの「瓜二つ」です。“Jill and her mother are two peas in a pod. She looks so young. ”(ジルと彼女のお母さんはそっくり。お母さん、とても若く見えるよね)のように使います。

 

couch potato

(怠け者)

 

直訳すると「ソファのじゃがいも」。その意味は「ダラダラ怠けている人」です。ソファに座りっぱなしでテレビばかり観ている姿を想像してみるとわかりやすいかもしれません。“Don’t be a couch potato. Do something productive. ”(怠けてばかりいないで、何か生産的なことをしなさいよ)のように使います。

おもしろい英語のイディオムは会話を豊かにしてくれる!

 

今回は数字や野菜・フルーツを使った英語のイディオムをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?日本語とはまた違ったおもしろさがあるのが英語のイディオムの魅力。

 

このように楽しく学べるイディオムは会話を豊かにしてくれます。他にもいろいろな語源から成り立っているイディオムがあるので探してみてください。英語の新たな一面に触れる良い機会になるでしょう。

 

筆者:清水真美/ライター

高1で単身留学、大学卒業までの7年間をカリフォルニアで過ごす。帰国し大手IT企業に就職するも生きた英語が使える環境を求めて国際交流業務を行うNPOに転職。姉妹都市交流や保育園での英語レッスンの普及、在住外国人支援などに携わる。現在はwebライターや通訳・翻訳、家庭教師も務める複業ワーカー。プライベートでは子育てに奮闘する1児の母。

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