税関でつまずかない!入国トラブルを回避する英会話フレーズ

2019.07.16旅行・留学
Summary あらすじ

海外の税関ルールは千差万別。せっかくの海外旅行や海外出張を入国トラブルで台無しにしないためにも税関で使用する英会話フレーズや渡航先の申告・検疫のルールを予習しておきましょう。また、帰りの出国トラブルにも要注意です。

 

Introduction

海外旅行や海外出張の際、なぜか緊張してしまうのが外国の空港での入国手続き。入国審査ばかりに気を取られがちですが、その後に待ち構える税関もさまざまな入国トラブルにみまわれやすい場所です。

 

今回は、海外の税関での検疫を問題なくクリアするために知っておきたい便利な英会話のフレーズや注意すべき出入国のポイントをご紹介します。

 

国によって違う関税・検疫のルール。まずは渡航先情報をチェック

 

海外へ旅行するとき、飛行機から降りて最初に訪れる関門が入国審査です。審査官の前に進み出て、パスポートやビザのチェック、渡航目的や滞在先の確認など、英語で審査が進められます。

 

しかし、入国審査を終えたからといって、ほっとしてはいけません。その後、より複雑で英会話力が試される第二の関門が待ち受けています。入国ゲートを通過するための最後の砦「税関」です。

 

関税・検疫の対象となるものが無ければ、まったく恐れる必要はありません。“Nothing to declare”と書かれた申告なしのゲートを通って入国してください。ただし、本当に申告すべきものがなければ……の話です。

 

「これぐらいはお土産だから大丈夫だろう?」という自己判断は禁物。国や渡航先によって、持ち込んでよいものや申告すべきもののルールは異なります。例えば、私が長年暮らしていたオーストラリアは世界で最も検疫が厳しい国の一つ。没収や罰金は日常茶飯事です。食べ物など申告が必要なものを持ち込む場合は、正々堂々と申し出るようにしましょう。

ふりかけは英語でどう言う?海外の税関で使える英語を調べておこう!

 

関税・検疫対象のものがある場合、“Goods to declare”と書かれたゲートに進み、事前に書いた入国及び検疫・税関申告カードを空港職員に渡して申告します。ここで申告品についてしっかりと説明できるように準備しておきましょう。

 

最も戸惑いやすいのは日本ならではの商品を説明すること。「ふりかけ(rice seasoning)」「漬物(Japanese pickles)」「鰹節(bonito flakes)」など、日本の商品を英語でどう言うのかはあらかじめ調べておきましょう。

 

また、空港の税関職員にはそれがどういう用途で何から作られているのかわかりません。ここからが正念場です。その食べ物が渡航先の国に持ち込んでも害はないということを説明しなくてはなりません。

「たくあん」を例に挙げると、下記のような会話が想定されます。

 

税関

Do you have anything to declare?

(何か申告するものはありますか?)

 

あなた

Yes, I have Japanese pickles for souvenirs. ”

(お土産用の漬物を持っています)

 

税関

What are the ingredients of the pickles? ”

(漬物の原料は何ですか?)

 

あなた

It’s a Japanese radish.

 (ダイコンです)

 

税関

No fish, no meat and no egg? ”

(魚や肉、卵は入っていませんか?)

 

あなた

No. It’s vegetable only and vacuum-packed foods.

(入っていません。野菜だけの真空パックです)

 

税関

OK. Enjoy your stay.

 (わかりました。では、滞在を楽しんでね)

 

あなた

Thank you.

 (ありがとうございます)

 

上記の英会話で意外に引っかかりやすいのが5番目から6番目の会話です。「肉や魚、卵は入っていませんか?」と否定形で質問されたとき、日本人はつい日本語のクセで持っていなくても“Yes. ”と答えてしまいます。持っていないときは、否定形の質問でも “No. ”と答えましょう。

 

Yes.”と答えてしまえば、魚や肉、卵が入っていると判断され、その国の禁止項目に当たる場合は即没収されかねません。どんなに必要性を説く自信があっても、その国で持ち込みが禁止されているものは持ち込みNGです。

そのお土産、日本に持ち帰れる?帰りの出国トラブルにも要注意!

 

圧倒的に多いのが入国トラブルですが、帰りの出国の際にも注意しましょう。そのお土産、本当に日本に持って帰れますか?持ち出し禁止のものを知らずにバッグに詰め込んでいませんか?

 

例えば、オーストラリアの海辺に落ちていた美しい貝殻。素敵なお土産になりそうですが、オーストラリア固有種の貝殻は国外持ち出し禁止品。他にも動植物やサンゴ、鉱物などもNGです。万が一、出国の際に見つかってしまったら……。面倒なトラブルが待っていることは想像に難くありません。

 

海外旅行につきものの入国審査や出国審査で思わぬトラブルに見舞われないよう、渡航先のルールをチェックしたうえで申告に必要な英会話のフレーズもしっかり予習しておきましょう。

 

【参照】

Australian Customs and Border Protection Service – A guide for travellers, know before you go

https://assets.ctfassets.net/v228i5y5k0x4/2rMXkdDstm6okc0cgogUYE/

2f87d17bb0d1b99d2f8d6697712e2742/GuideforTravellers.pdf

 

筆者:林カオリ/ライター・エディター

関西を拠点に活躍するライター・エディター(クリエイティブオフィスこゆうじん代表)。知的財産管理技能士。日本にてコピーライター、編集者、ライターを経験した後、15年間オーストラリアに在住。シドニーでは日豪両国の各種媒体に執筆を行う傍ら、2児の海外出産と子育てを経験する。海外の実体験に基づくライフスタイル、旅行、教育、留学関連記事が得意。

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