TOEIC®650点のレベルは?就職におけるメリットや勉強法も解説!

なにかとよく聞くTOEIC650点という点数。650点はなぜTOEIC受験者の中での目標スコアの一つとして扱われるのでしょうか。そして650点を取るためには一体どれくらいのレベルが必要なのでしょう。今回はこれから新たに受験される予定の方へTOEIC650点のレベル感、そして650点を取得した場合のメリット、さらに取得するための効率的な勉強方法などを解説していきます。
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目次
TOEIC®650点のレベル

TOEICといえばまず650点を目指すという方が多い印象ですよね。では実際650点というスコアはどのようなレベルなのでしょうか?どれくらいのレベルなのかわからず、自分のレベルではおよびもしないと思って受験を躊躇されている方はいらっしゃるかもしれません。レベル感を知って、自分の実力ではどれくらいを目指すべきなのかを知るためにも、650点のレベルについて詳しく説明していきます。
■TOEIC®650点の取得者の割合
まずTOEICを開催している一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会のサイトによると2021年度受験者のうち、645点以上を得点した人全体の43.6%であり、約半数が645点以上のスコアを取得していることがわかります。受験者全体の平均点は611点となっておりますので、650点はある程度英語経験がある方やTOEIC用の対策をした方には手が届きそうなスコアだということがわかりますね。
■TOEIC®650点の英語レベル
TOEIC650点をメジャーな資格テストと比較すると下記のようになります。
TOEIC | 英検 | TOEFL iBT | IELTS | CEFR |
---|---|---|---|---|
650 | 2級~準1級 | 69~70 | 6.0程度 | B1~B2 |
TOEIC650点は英検でいうと2級~準1級、TOEFL iBTでは約 69~70、IELTS6.0、これらと大体同レベルといえます。
もちろん各試験はそれぞれの特徴がありますので、全く同じレベルとは言い難いのですが、レベルを理解するための目安として参考にしていただければと思います。
日常生活で言えば、海外旅行に行き道を尋ねる際に相手にゆっくりと話してもらうことで目的地までの道のりを理解することができ、買い物や食べ物のオーダーができるレベルと言えます。ビジネスシーンであれば、自分宛の簡単な仕事関連のメモであれば理解することができるレベルです。
■TOEIC®650点を取るために必要な勉強時間
オックスフォード大学出版による資料によると、TOEICで目標のスコアに到達するために必要な勉強時間は以下の通りだと言われています。
目標スコア | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 | 950 | ||
現在のスコア | 250 | 200 | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350 | 225 | 450 | 700 | 950 | 1225 | 1550 | ||
450 | 225 | 450 | 700 | 975 | 1300 | |||
550 | 225 | 450 | 725 | 1050 | ||||
650 | 225 | 500 | 825 | |||||
750 | 275 | 600 | ||||||
850 | 325 |
(Table adapted from Saegusa 1985)
現在スコアが250点の人が650点をとるには950時間、350点の人は700時間、450点の人は450時間、550点の人は225時間と言われています。
仮に今450点だとすると650点を取るために1日2時間勉強すれば225日(約7.5か月)、1時間だと450日(約1年半)かかる計算になります。
TOEIC®650点を取るメリット

TOEICで650点を取ると大学、就職、昇進、転職の4分野においてメリットが得られます。
具体的に見てみると、
就職・転職活動・・・日常会話やビジネスにおいても少しなら対応できるレベルなので、一般企業では650点から履歴書に書くと評価の対象になる
昇進・・・海外部門を除く部門においては期待される以上のスコアを持っていることになり、英語が出来る人材として認知されて英語が関わる仕事を振ってもらえる機会が多くなる
大学・・・2016年の調査によると、回答した大学751校のうち、427校が入学試験にTOEICを活用しているとの結果が出ており、入学時や大学での単位取得に有利になる場合がある
というメリットがあります。
■TOEIC®650点の大学のおけるメリット
大学に関連するTOEIC活用方法には、入学試験と単位認定が挙げられます。
入学試験に関連するメリットでは、一定のTOEICスコアをもっていれば入試の英語試験が免除される、入試の点数に加点などがあります。また、推薦入試の出願要件となっている場合もあります。
こちらの公式サイトから大学入試におけるTOEICスコアの活用例がご覧いただけます。
単位認定に関しては、こちらの公式サイトに「TOEIC® Program 単位認定における活用状況【2021年度】」が発表されています。
これによると、調査した全国776大学のうち、43%の334校でTOEICが単位認定に活用されています。たとえば、茨城大学では、全学部・全学科において、TOEIC Listening & Reading スコア 550 点以上取得者には 2 単位を認定しています。
優遇が受けられるTOEICのスコア基準は試験の種類、大学、学部、学科などにより様々です。各大学における入学試験や単位認定の詳細な内容については各学校のホームページなどで直接確認するようにしてください。
■TOEIC®650点の就職におけるメリット
こちらの公式サイトのデータによると、企業・団体の約50%が採用時にTOEIC Programを利用していることがわかります。中には就活時の募集要件としてある程度のTOEICスコアが必要な場合もあります。
応募要件として求められるスコアはTOEIC650点であることが多いです。これはTOEICの平均スコアが550~600点のため、650点は平均以上の実力があると見なされることや、ビジネスで必要とされるレベルに達していると考えられているからです。
また応募時にTOEIC650点が必須でなくても内定者に対して入社までにTOEIC650点取得を目標に英語学習に取り組むよう求める企業もありますので、生活の中でまだ勉強時間が取れる時期から早めに取得しておくことがおすすめです。
■TOEIC®650点の昇進におけるメリット
公式サイトが発表しているデータによるとTOEICスコアを昇進、昇格の要件とする企業は4割以上となっています。
例えば建設・土木業のある会社では係長・主任への昇進・昇格には650点が必要とされています。
このように社内の昇進においてもTOEICの650点というスコアが必要条件になることがあります。
■TOEIC®650点の転職におけるメリット
転職の場合は、それまでの職務経験だけでなくスキルも重視されるため、新卒採用に比べるとTOEICスコアが応募要件であることがより多くなります。また、前職で英語を使用する仕事をしてきた人はTOEICスコアがないと実績が証明できないこともあります。企業や職種によって求められるスコアが違うので、転職を目的にTOEICを受ける場合は、事前に転職サイトなどで求められるスコアを確認して目標スコアを設定する必要があるでしょう。
TOEIC®650点取得のためのおすすめ勉強法

TOEICのスコアアップのためには、TOEICの特徴に合わせた対策を考えることが必要になります。ここでは、単語・熟語、文法、リスニング、リーディングに分けて勉強法を紹介いたします。
■TOEIC®650点対策①単語、熟語
まず大事なことはTOEIC頻出単語を覚えることです。
TOEIC650点取得のためには6500語が必要と言われていますので、自分に合った方法で効率よく単語を覚えていきましょう。単語帳を使用して覚える場合は、自分がわからない単語だけをまとめてオリジナル単語帳をつくるなどの工夫が無駄なく覚えるコツです。
他にも様々な覚え方がありますので、こちらの記事も参考にしてご自身にとって一番よい方法を見つけてください。
■TOEIC®650点対策②文法
TOEICではパート5,6の文章穴埋め問題で文法問題が登場します。パート5では30問、パート6では16問と、文法問題がリーディングパートの100問中46問と多くを占めるため、文法の対策は必須となります。文法の勉強は、まず中学校、高校で学習した基礎的な文法を復習することが効果的です。そしてたくさん問題に触れることで自分の苦手箇所を洗い出し、苦手分野の文法に対してより深く勉強しておきましょう。TOEICの文法の詳しい勉強方法はこちらをご参考にしてみてください。
■TOEIC®650点対策➂リスニング
リスニング対策には音読が有効です。ただ英文を音読するのではなく、英文を見ながら音源と同時に音読をするオーバーラッピングをすることで、英文の速さやリズム、発音になれることが出来ます。
また、英語の音から少し遅れてスタートし、音声のマネをしながら読み進めるシャドーイングも有効です。これらの詳しい方法はこちらでご覧いただけます。
■TOEIC®650点対策④リーディング
リーディングセクションでは短文穴埋め問題より長文の穴埋め問題により重きがおかれるようになっています。長文のコツは長文を読める体力と気力を高める必要があります。問題集をたくさん解く練習をして、体力と気力をつけていきましょう。
パート7の長文問題を時間内に解くためには、時間配分に気を付けて、拾い読みの力をつけていきましょう。そして問題集を解くことで、問題のパターンと回答のコツをつかんでおきましょう。
TOEIC®650点取得のためのおすすめの参考書

■TOEIC®L&Rテスト文法問題でる1000問|アスク出版
リーディングパートPart5の短文穴埋め問題のうち、文法問題に特化した参考書です。正解はもちろん、間違いの選択肢が不正解である理由など詳しく解説されています。動詞・前置詞・代名詞など項目に分かれているので、TOEIC®テストで最も押さえておきたい品詞問題に強くなります。
■TOEIC Bridge® Listening & Reading 公式ワークブック|国際ビジネスコミュニケーション協会
公式から出版されているTOEIC Bridge® Listening & Readingの参考書です。TOEIC® Listening & Reading Testが難しいと感じる方は、Bridge用の問題で練習しておくことで、TOEIC®テストの形式に慣れることもでき、英語を徐々に上達させていくことができます。
TOEIC®650点を700点、750点、800点まで伸ばすコツ

ここからは、TOEIC650点が取れた方、もしくはすでに650点を取得していて、これからさらに点数を伸ばしたい方のためのコツを紹介いたします
■TOEIC®650点を700点まで伸ばすコツ
まず自分の苦手分野を把握して集中的に学習するのがおすすめです。間違いやすい弱点箇所を減らすことで比較的楽に50点はアップすることができます。
さらに語彙力を鍛えるために自分に合った単語帳を一冊何度も繰り返し学習しましょう。
■TOEIC®650点を750点まで伸ばすコツ
650点を750点にするには100点スコアを上げなければなりません。おすすめは、まず文法や単語の基礎固めをもう一度復習し、確実に点を上げることです。1冊の単語帳を完璧に覚える、文法の基礎を仕上げることができると750点への道は近づくでしょう。
■TOEIC®650点を800点まで伸ばすコツ
800点のために150点スコアを上げることは簡単なことではありません。最初にお見せした目標のスコアに到達するために必要な勉強時間を参考にして、毎日勉強時間をできるだけ確保し、試験時間内にすべての問題をとけるように何度も問題集で練習しましょう。リスニングは比較的短時間でスコアアップを狙いやすいので、上記でお伝えした音読を取り入れて効率よくスコアアップを目指しましょう。
また、時間内にすべて解くために、読解スピードをアップすることが重要なポイントです。実際のテストと同じ時間を設定して、今の自分の読解スピードで時間内にすべて解けるのかまず確認しましょう。その後に、時間がかかってしまうセクションを洗い出し、その部分を重点的に勉強してスピードアップを目指しましょう。
TOEIC®対策は日米英語学院へ

今回は、TOEIC650点のレベルや勉強法について解説しました。TOEIC650点を取得するメリット、レベル感、取得するための学習方法に関する情報は参考になりましたでしょうか。ぜひTOEIC650点の取得に向けて計画を立てて学習を進めましょう。
もし、どう学習を進めて良いか分からない、効率的に進めたい、自分のレベルを知りたいと思われたら、専門スクールでの学習をおすすめします。
例えばこんな方にスクーリングがおすすめです。
・就職や転職のためにTOEIC650点の取得が必要だけど、具体的にどのように勉強したらいいかわからない方
・今の自分のレベルが分からず、何から手を付けて良いか分からなない方
・大学入試に向けて効率よくTOEIC650点を目指したい方
レッスンを組み合わせて受講するタイプのスクールや講師と1対1のプライベートレッスンなら、不得意なパートのレッスンのみを受講できたり、自分のレベルに合わせた授業を受けることできます。
日米英語学院では、各受講生の現在のレベルから目標とするスコアを最短、最速で取得するため、個人別カリキュラムをお作りして効率的に学習いただいております。TOEIC対策のプロである日本人講師・外国人講師がレッスンを担当。レッスン以外にも、コーディネーターとの学習カウンセリングや単語テストや模擬試験などのサポート体制が充実しています。また、受講生全体の55%(2018年7月~2019年7月)が短期間で100点以上スコアが上がっています。日米英語学院のTOEIC®テスト対策コースには、目標スコア別の総合演習クラスのほか、苦手パートだけを対策するクラスなどのスキル別クラスがあり、必要なクラスを組み合わせて作成する個人別カリキュラムを作ることで短期間で目標達成できたという声をいただいています。
現在の英語力はどんなレベルか、いつまでに取得したいか、これまでどんな学習をされてきて、現在学習面でどんな悩みを抱えているか、などそれぞれの状況によって、目標達成へのアプローチ方法は異なります。日米英語学院では、まずは学校説明会(対面・オンライン選択可)にて、専門のカウンセラーがカウンセリングやレベルチェックを無料で行い、お一人おひとりにピッタリのカリキュラムでの学習をご案内しています。レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。
通学まで考えていなくても、まずは相談してみると情報が手に入りますので、TOEICスコアアップについて、ぜひ一度気軽にご相談してみてはいかがでしょうか。
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