学び直し・リスキリングに英語学習がおすすめな理由と効果的な進め方

大人になってから「何か勉強したい」と思っている方も多いのではないでしょうか。近年は「大人の学び直し」や「リスキリング」という言葉がよく聞かれるようになりました。背景には、DX化の推進やグローバル化、人生100年時代の働き方の変化があります。
一つのスキルだけで定年まで働き続けるのが難しくなり、「学び直し」や「リスキリング」を通じて新しい力を身につけ、キャリアアップをはかりたい、という方が増えてきています。その中でも英語は、幅広い分野に応用できるため人気の学習の一つです。今回は大人の学び直しについて、解説していきます。
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目次
「学び直し(リカレント教育)」と「リスキリング」の違い

大人の学び直しに関連して、「リカレント教育」や「リスキリング」というワードをよく耳にしますが、少し違いがあります。
■学び直し(リカレント教育)
個人が自発的・能動的に、これまで学んだ知識やスキルを補強・更新することです。仕事に関する知識やスキルを学び直すことが多いですが、必ずしも仕事に直結する必要はなく、趣味や教養、自己啓発も含まれます。
■リスキリング(Reskilling)
企業などの雇い主が主導となり、新しい職務や産業に対応するために、仕事に関連するスキルを身につけるために学習を推進することです。
つまり、学び直しはキャリアアップ・自己成長のための学び、リスキリングは企業のニーズに合わせて従業員にスキルを習得させるための学びといえます。英語はそのどちらの目的にも活用できるのが大きな特徴です。
リスキリングについての調査

■人気のリスキリング
2023年にAppliv(アプリヴ)が行った調査を参考にすると、20~60代のリスキリング経験者580人のうち、リスキリングで学んだ内容として多いのは「PCの基本操作」に次いで「語学」が学習領域トップ3に入っています。
■リスキリングの悩み
上記の同じ調査結果によると、リスキリングに取り組む上での悩みとしては、「学習時間の確保」が一番多く、次いで「経済的な負担」「モチベーションの維持」「最適な学習方法の選定」と続きます。時間とコストの配分が多くの方にとってのハードルとなっていることが伺え、大人が学びを行うには、効率的に学習を進めることが重要ということが分かります。
学び直し・リスキリングで英語学習を行うメリット

大人になってから英語を学ぶことは、様々なメリットがあります。
近年、「生成AIがあるから英語学習は不要」という声も聞かれますが、これは誤解です。確かにAIの翻訳機能は便利ですが、ニュアンスの理解や文化的背景の把握は困難で、リアルタイムの会話やビジネス交渉では瞬時の判断力や相手の感情を読み取る能力が必要です。これらはAIでは代替できません。英語力は思考力や創造性の向上にもつながる貴重なスキルなのです。
■情報入手手段が増える
仕事や私生活で、様々な情報を手に入れる必要が増えてきます。英語が理解でき、海外ニュースやビジネス記事が読めるようになれば、海外の情報・事例を参考にできるようになるため、情報を取得できる機会が増えます。多角的に物事をとらえられるようにもなります。
■資格取得などのゴールを設定しやすい
リスキリングの悩みとしてモチベーションの維持が上がっていたように、目的がないままに行う学習は継続やモチベーションを保つことが困難です。学習の対象として英語学習を選んだ場合は、英語の資格の種類が豊富であり、どんな学習をしたいかによってさまざまな目標から選ぶことができます。学習の指針としてスキル測定に資格試験を使うと、学習していく中で「どれくらいできるようになったか」を客観的に確認でき、合格・スコアアップすると達成感が生まれ、次の目標へのモチベーションとなります。
●英語系のおすすめ資格試験
英検(実用英語技能検定)…子どもから大人まで幅広く受験されている日本で最も認知度の高い試験です。5級〜1級までの間に8段階あるので、学び直しのスタート地点に合わせて適切な目標を設定しやすいです。リーディング・リスニングに加え、スピーキング・ライティングまで総合的に力を測れるのが魅力です。自分のレベルに合わせて受験することができるので目標としやすいです。
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TOEIC(トーイック)…企業での採用や昇進条件にも利用される、社会人に定番の資格試験です。リスニングとリーディングの試験が頻繁に行われており、市販教材も豊富のため、始めやすいです。合格不合格でなくスコアが出るので、不合格の落胆なく、学習を継続できます。試験内容もビジネスの内容であるため、仕事で英語を使いたい場合は、実践的な学習に繋がりやすいです。
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IELTS General(アイエルツ ジェネラル)…英語圏に住むことを前提とした試験なので、試験勉強で「外国に住んだらこんなかんじかな」というイメージがしやすいです。自己啓発で英語学習をしたい、海外に住みたいという方にはおすすめです。合格不合格でなくスコアがでます。
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TOEFL(トーフル)・IELTS Academic(アイエルツ アカデミック)…海外留学や海外大学院進学を目指す際に入学条件として必要となる試験です。アカデミックな内容を扱い、4技能を総合的に伸ばすことができます。学び直しを「キャリアの転換」や「国際的な舞台での挑戦」につなげたい方、MBA取得をめざすなどで海外大学・大学院に進学を検討している方におすすめです。
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Versant(バーサント)…ビジネス英語で現在特に認知度が上がってきている資格試験です。スマートフォンやPCから受験でき、約20分で自分のスピーキング力を数値化できます。発音、流暢さ、文法、語彙などを自動採点してくれるため、客観的な英語運用力を短時間で測定できます。ビジネスの実践の場に役立つスキルが身についているかを確認できます。
Duolingo(デュオリンゴ)…4技能を計れる試験としては価格が低めで、またオンラインで受験できるので挑戦しやすいです。試験時間も他に比べて短めなのも手軽さのポイントです。合格不合格でなくスコアが出ます。英語学習を続けながら、頻繁に受けて力の伸び具合を確認しながら学習を続けられます。
■英語リスキリングでキャリアに直結するケースが多い
英語は学び直し・リスキリング=キャリアの武器として、非常に有効といえます。
- ビジネス英語力
外資系企業やグローバル企業では、会議・メール・プレゼンに英語が必須となります。英語ができていれば業務に役立てることができますし、昇進や海外赴任の条件になることも少なくありません。昔TOEICでスコアは取ったけど、英語を話したり書いたりするアウトプットは苦手、という方はビジネス英語を学習してキャリアップにつなげましょう。 - 資格による証明
先程おすすめした英語の資格は、転職や昇進の際に、「客観的な証拠」となります。英語力を数字で示せることは大きな強みです。 - 専門分野×英語
IT、観光、医療、サービス業など、専門知識に英語力が加われば、他の人には真似できない付加価値になります。英語ができる方が専門知識を身につけるより、専門知識を持ち合わせている方が義務教育で培った英語力を伸ばす方が非常に効率的で、英語が話せることでできる業務の幅が増えます。
キャリアアップやキャリアチェンジを考える大人にとって、英語は強力な「武器」になるので、大人になってからの学習をお勧めします。
■業務だけでなく幅広い場面で活用できる
英語をできるようになることで、趣味やライフスタイルにも直結することも魅力です。旅行先で現地の人と交流できる、好きな映画やドラマを字幕なしで楽しめます。海外からの観光客も増えてきていますので、日本に居ながらも観光客と交流でき、案内のボランティアなどにも参加できるなど、日常がより豊かになります。
英語の学び直し・リスキリングを成功させるコツ6選

■学習時間を確保し習慣化する
学び直しを成功させるためには、毎日少しでも学習時間を確保することが大切です。通勤時間や朝のすき間時間を活用したり、インターネットやSNSを見ている時間を学習に充てるだけでも効果があります。スマートフォンの「スクリーンタイム」機能を使えば、自分がどのアプリに時間を使っているかがわかります。SNSに費やしている時間を把握してみると、思いがけず学習時間を確保できるかもしれません。
■自分に合った学習スタイルを確立する
勉強方法は数多く紹介されていますが、万人に合う方法は存在しません。オンライン学習の方が集中できる人もいれば、対面の授業が合っている人もいます。聞いて覚えるのが得意な人、書いて覚えるのが得意な人、それぞれ特徴があります。いろいろと試して、自分に合ったスタイルを見つけることが学習継続の近道です。
■同じ目的に向かう人を探す
一人での学習は孤独になりがちです。同じ目標を持つ仲間とスクーリングや学習コミュニティで関わることで、学び直しが長続きしやすくなります。仲間の存在はモチベーションの維持にもつながります。
■ゴールを細分化し期間を設ける
「1日10個単語を覚える」といった漠然とした目標ではなく、「朝8時に単語帳を開く」といった具体的な行動目標に落とし込みましょう。小さなゴールを積み重ねることで、最終的に資格取得やスコアアップといった大きな成果につながります。
■プロに相談して効率よく学習する
独学では行き詰まることもあります。英語スクールや講師に相談すれば、自分に合った学習計画を立ててもらえるため、効率的に学習を進められます。限られた時間で成果を出したい社会人にとって、プロのサポートは大きな助けになります。
■教育訓練給付金制度を使う
英語スクールの中には、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象となっている講座もあります。受講修了後に受講料の一部が戻ってくる仕組みなので、経済的な負担を軽減できます。あらかじめ「戻ってきたお金で何をするか」を決めておけば、学習のモチベーションにもつながります。
英語の学び直し・リスキリングなら日米英語学院へ

「学び直し」と「リスキリング」は似ているようで異なる学びですが、どちらにおいても英語は非常に価値の高いスキルです。自己成長のために英語を学び直すのも良いですし、キャリアを前向きに変えるために英語力を磨くのも良いでしょう。目的に応じて学び方を選ぶことで、学習効果は大きく変わります。まずは一歩踏み出してみませんか。
日米英語学院では、専門のカウンセラーが今のあなたのレベル診断を行い、目標の達成や資格試験合格までに必要な個人別カリキュラムをお作りします。一人ひとり、学習したい内容や目的・目標が異なるため達成までのアプローチ方法も異なります。あなたにぴったりの学習方法で効率的に英語力を伸ばすカリキュラムをご紹介します。
レッスンは、通学/オンライン、グループ/マンツーマン、日本人講師/外国人講師から最適なチョイスで受講いただけます。教育訓練給付金制度を利用できる講座もございます。通学までは考えていなくても、カウンセリングに参加することで情報を手に入れることができます。ぜひ一度学校説明会にてご相談ください。
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