アメリカの食文化「バーベキュー」の本場の味を家庭で楽しもう!

2016.09.20英会話
Father and daughter barbecue together

日本では、夏はもちろん、行楽の季節である秋もバーベキュー(BBQ)が大人気です。各地のバーベキュー会場は多くの人で賑わっていますよね。

 

今回は、バーベキューの本場ともいえるアメリカのBBQ文化にスポットを当ててみましょう。

ソースやシーズニングはアメリカンBBQの大切な要素

アメリカでは、BBQは食文化の一つです。BBQは、そもそもスペイン語の「丸焼き」を意味する“バルバコア”が言葉の語源ですが、スペインからの移住者が多かった南部、中西部を中心に広がりました。一昔前まで、日本のバーベキューといえば「焼き肉用のお肉に焼きそば」といった様子でしたが、最近はアメリカ流のBBQが盛んですよね。

 

つい先日、私はアメリカ南部の文化を取材する旅のコーディネーターとして、日本のメディアに同行しました。旅のスタートは、テネシー州・メンフィス。まさにBBQの聖地です。アトランタ経由でメンフィスに到着した初日は、街のランドマーク的なピーバディホテルにチェックイン。荷物を置いてすぐさま向かったのは、現地で大人気のメンフィスBBQのお店でした。

 

アメリカのBBQはビーフが人気ですが、メンフィスでは主にポークを使用しています。ポークの肩肉をほぐしたショルダーポークか、骨付きのリブ肉がメイン。私たちは骨付きのリブ肉をオーダーしました。選べる味付けは、ウェット(Wet=ソースsauce)かドライ・ラブ(Dry Rub=seasoning、スパイスとハーブを揉みこんだソースなし)。ウェットはどこでも食べられるので、このお店自慢のスパイスとハーブを揉みこんだドライのリブをいただきました(上写真)。

 

ソースやシーズニングはアメリカンBBQの大切な要素で、アメリカでは、お店や家庭の数だけレシピが存在するといわれるほどさまざまです。スーパーや雑貨屋には、それぞれの土地特有のソースやシーズニングがたくさん売られていますが、お土産にそれらを選ぶのも旅の楽しみのひとつでしょう。

海外の人たちにも喜ばれるバーベキューのソース&シーズニングの作り方

Raw beef steaks with ingredients on a slate closeup. Horizontal

メンフィスなどのBBQの聖地では、BBQ専門のレストランも多数存在しますが、アメリカのBBQといえば、庭やビーチ、アウトドアでの家庭や友人同士の食事スタイルが一般的です。我が家も子どもたちが小さい頃は、毎週末、庭や野外でアメリカ流BBQを楽しんでいました。アメリカの多くの家庭では、市販のお気に入りのソースやスパイスに、例えばトマトやビネガーなどを足したり、好きなハーブを大目に入れたりしてオリジナルのソースやシーズニングを作ります。

 

今回は、日本で簡単に再現できて、海外の友人たちを招いたときにも喜ばれるバーベキューのソース&シーズニングの作り方をご紹介しましょう。

 

1.ウェットタイプのソース
玉ねぎ、ニンニクをすりおろしたものに、塩、黒こしょう、ケチャップ、ウスターソース、甘味(蜂蜜、ブラウンシュガー、果物など)、ビネガー、マスタード、タバスコなどを混ぜ合わせます。あとは、お好みでクミンやコリアンダー、ナツメグ、ショウガなどのスパイス、ラム酒やウイスキー、ワインなどの酒類などを入れましょう。

 

2.ドライタイプ
最初にお肉にニンニクと玉ねぎのすりおろしを擦り込んでおきます。そこに好みのドライスパイスを揉みこみます。スパイスは、黒こしょう、クミン、コリアンダー、クローブ、ナツメグ、オールスパイス、チリペッパー、ジンジャー、ローリエなど。ハーブは、オレガノ、ローズマリー、タイム、マジョラム、パセリ、バジルなどから好みのものを選び、適量の塩と合わせて、前日に揉みこんで冷蔵庫で寝かせておきましょう。

 

3.アジアン風
「TERIYAKI」と「KOREAN BBQ」は海外でも有名です。「TERIYAKI」は、醤油と甘味(蜂蜜やブラウンシュガーなど)がメインの味付け。「KOREAN BBQ」は、いわゆる日本の焼肉屋の味です。醤油、ニンニク、ショウガ、ネギ、梨やリンゴのすりおろし、ごま油、コチュジャンなどに漬け込んで焼きましょう。

欧米の人たちとのBBQでは肉と●●●を同じ網で焼かない

Family barbecue together in garden home

最後に、欧米の人たちとBBQをする際には気をつけておきたいことがあります。それは、肉と魚介類を同じ網で焼かないこと。というのも、欧米の人たちのBBQは、基本的に肉の塊を焼くだけです。欧米の人たちの中には魚介類アレルギーの人もたくさんいるので、もし、同じ網で肉と魚介類を一緒に焼くと、たいへんなことになってしまいます。

 

また、アレルギーでなくても、丸ごとの魚やイカなどを苦手とする欧米の人はまだまだ多いため、同じBBQコンロで焼くことは避けておいた方が無難です。肉用と魚介類用のコンロを分けるか、事前にアレルギーや好みを確認しておくと良いでしょう。

 

今年の秋、いつものバーベキューをアレンジして、アメリカの食文化を体感しながら本場の味を堪能してみてはいかがでしょうか?

 

筆者:岡本きよみ/PRディレクター
株式会社Harris PR & Consulting Office代表取締役。PRディレクターとして主にライフスタイルブランドの広報活動に関わる。米国の高校を卒業後、日本の大学に進学。専攻は英米語、言語学。JTB、日航のアウトバウンド・インバウンド業務に従事した後、出産を機に、P&Gファーイーストインク(当時)に転職。広報渉外部および研究開発部に10年間勤務の後、家族とともにニュージーランドに滞在。帰国後、外資系ホテルの広報、外資系PR会社のヴァイスプレジデントなどを経て、現職。

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