英検®二次試験を徹底解説!|面接の流れから対策方法までを紹介

     
最終更新日:2024.12.04記事作成日:2024.11.06資格対策
【アイキャッチ用】タブレットに向かって話す女性
Summary あらすじ

発音に自信がない、上手く話せているか自信がない、独学で勉強してきたから合っているのか不安…。様々な理由から英検®の二次試験を苦手としている方が多くいらっしゃいます。今回は英検®の二次試験、スピーキングテストについて詳しく解説をしていきます。ぜひご覧ください。

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英検®二次試験の概要

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英検は英語の4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)の能力を測ることができる試験として、幅広い世代の方が受験する英語検定試験です。日常生活から学校生活、ビジネスシーンまで、様々なところで使用される英語が出題されます。4級・5級ではスピーキング試験は任意試験となっていますが、3級以上の受験者は二次試験としてスピーキングの試験が行われます。一次試験・二次試験の両方に合格してようやく級の取得となります。

 

■二次試験とは?

英検の二次試験は、スピーキングの試験となっています。従来型試験の場合は一次試験でリーディング・リスニング・ライティングの能力を測り、二次試験でスピーキング能力を測ります。一次試験合格者のみが二次試験を受験できます。

 

S-CBT型試験の場合は全ての試験を1日で受けるため、一次試験・二次試験という垣根なく4技能全てを受験します。そのうち二次試験にあたるスピーキング試験は最初に受験する試験になります。

 

どちらの型も受験時間は10分前後で、音読や面接官との対話でスピーキングの能力が問われます。
2024年現在では1級・4級・5級は従来型試験のみとなっており、S-CBT型を受験することはできません。

 

■二次試験の合格率

現在英検では合格率の発表を行っていませんが、最後に発表された2012年のデータでは、級により異なりますが、二次試験の合格率は約60~80%前後となっています。一次試験の合格率よりも高く、現在もその率は大きく変化していないだろうと言われています。

 

■二次試験の級ごとの合格点と配点

英検では試験の点数を「英検CSEスコア」として受験者に提供しています。このスコアによって合否が決まります。二次試験の場合のスコアは以下のようになっています。

 

満点 合格点 合格基準
1級 850点 602点 70.8%
準1級 750点 512点 68.2%
2級 650点 460点 70.8%
準2級 600点 406点 62.5%
3級 550点 353点 64.2%
4級(任意) 500点 324点 64.8%
5級(任意) 425点 266点 62.6%

 

このスコアは「●問正解していたから●点」といった計算方式ではありません。受験した回次(第●回試験、の回)によって、同じ正解数であってもスコアが異なる場合があります。これは形式や難易度が異なる回次によってスコアに差が出ないように計算されているためです。

二次試験(面接)の流れ

【本文用】パソコンとヘッドセット

 

では、具体的に二次試験はどのような流れで行われていくのか、確認していきましょう。

 

1.受付・入室

【従来型】
二次試験会場で受付を済ませ、控室で待機します。自分の番になったら入室しましょう。

 

【S-CBT型】
受付と機器のチェックを行います。会場に到着後試験官の指示に従って、着席後にヘッドセットを装着します。画面中央の入力欄に個人番号とパスワードを入力します。ログイン後、音量とマイクのチェックを行います。
ブザー音が聞こえてきたら「Hello! How are you?」と話して、マイクが音を拾えているかを確認し、問題が無ければ次へ進みます。スピーキングテストの内容が表示されますので、確認したら「次へ」ボタンを押し、試験を進めていきましょう。

 

2.挨拶と問題カードの受け取り

【従来型】
面接官とあいさつをし、お名前や受験級の確認があります。その後、問題カードを受け取るように促されますので受け取りましょう。この間、適宜言葉を交わしてコミュニケーションを取りましょう

 

【S-CBT型】
画面に面接官が表示されたら試験の開始です。以降、面接官の質問が終わると画面右のマイクのボタンが赤く表示されます。ボタンが赤い間は録音されていますので、適宜話をして吹込みを行います。終わったら「次へ」ボタンを押すと進むことができますが、制限時間があります。何も話すことなくボタンを押すことのないように注意しましょう。S-CBT型では問題カードは適宜画面に表示されます。

 

3.問題カードに関する質問

【従来型・S-CBT型】
級によって内容・問題数は異なりますが、問題カードに関する質問が行われます。音読やイラストに関する質問、スピーチなどがあります。カードを見ながら解答しても差し支えありませんが、カードばかり見ることは避け、面接官と会話をしていることを意識しながら話しましょう。

従来型試験の場合は特に制限時間はありませんが、無言の時間が長く続くと解答の意思がないと判断され、次の問題に移行されてしまうことがありますので注意しましょう。

S-CBT型の場合は吹込みできる時間に制限があります。あらかじめご自身の級ではどのくらいの猶予があるのか確認しておきましょう。

 

4.受験者自身に関する質問

【従来型・S-CBT型】
問題カードに書かれている内容についての質問が終わると、問題カードを裏返すように言われます。S-CBT型では画面が切り替わります。その後、問題カードの話題と関連のある内容やそうでない内容についての質問がありますので、解答をしていきます。

 

5.問題カードを返却

【従来型】
全ての質問が終わると試験終了です。面接官より問題カードを返却するように言われますので、返却し退出します。この間も英語でのやり取りを行います。

 

6.退出・試験終了

【従来型】
面接会場を退出して、二次試験の終了となります。再度部屋に入室することはできませんので、忘れ物等が無いように気をつけましょう。

 

【S-CBT型】
スピーキング試験が終了すると、そのまま続けてリスニングテストが行われます。S-CBT型受験をされる方の中には、二次試験のみをS-CBT型で受験する「一次試験免除者」がいらっしゃいます。この方々はスピーキング試験が終了すると試験終了となり退出されますので、リスニング試験冒頭は周囲の音が気になってしまうことがあるかもしれません。心の準備をしておきましょう。

評価対象について解説

【本文用】ファイルを手にする外国人女性

 

■音読

2級・準2級・3級では、問題カードに書かれている文章(パッセージ)を音読する問題があります。音読問題では発音やアクセントが評価対象になりますので、大きな声で堂々と読みましょう。分からない単語が出てきても飛ばしたりせず、「恐らくこうだろう」と推測して読みあげましょう。接続詞や前置詞の前、コンマやピリオドなどのタイミングでポーズをとるとナチュラルに聞こえます。
1級の場合はトピックに関するスピーチを行います。この際に使用した語彙や発音の正確さなどの観点で評価が行われます。

 

■質問への回答

問題カードを見ながら解答することができる質問と、問題カードを見ずに答える質問があります。出題数は級によって異なります。また、1級の場合はスピーチに対しての質問があります。
問題カードを見ながら解答することができる問題では、時制や単・複数形の間違いがないかなどに注意しましょう。問題カードを見ずに答える問題では、出された問題に対してどの程度の知識があるかが問われます。2級以上の上位級を受験される方は、普段からニュースなどのさまざまな情報に触れ、どんなトピックを聞かれても答えらえるように準備をしておきましょう。

 

■アティチュード(態度)

二次試験では発音や単語力・作文能力と質問への解答のほかに、受験者のアティチュード(態度)も採点の判断材料になっています。積極的に英語を使って会話をしようとしている姿勢や、自然な対応が取れているかなどが見られています。会話の途中で無言になってしまったり、問題カードばかりを見て面接官と目を合わせないなどの態度は減点となる可能性があります。

二次試験の対策方法

【アイキャッチ用】顎に鉛筆を当てて考える女性

 

中々対策が難しい二次試験ですが、過去問題を利用して問題の傾向を確認したり、スマートフォンなどを利用して自分の発声を録音し確認する、など、さまざまな対策方法があります。そのほか詳しく見ていきましょう。

 

■面接で使える表現を覚える

▼どの級でも使える表現

例えば次のようなフレーズは、どの級を受験する際でもよく使用できます。

 

【面接官の発言を聴きなおしたい時】
・I beg your pardon?:もう一度お話しくださいますか?
S-CBT型受験の際は聴きなおすためのボタンがあります。従来型でも同様ですが、何度も使用すると減点の対象となります。頻繁には利用しないように気をつけましょう。

 

【少し考える時間が欲しい時】
・Let me see… :そうですね…
無言になってしまいそうなときにゆっくりと発音し使用しましょう。「私は話す意思がある」ということを面接官に伝える手段となります。

 

【言い間違えてしまった時】
・Excuse me:すみません
間違えた!と思った場合、発言を急に止めて言い直すよりも、一言添えて言い直す方が面接官によい印象を与えます

 

【何も思い浮かばなかった時】
・Sorry, I have no idea.:すみません、何も思いつきません。
解答を放棄してしまうことには変わりないのですが、無言の場合よりも印象は良いでしょう。黙ったままうつむいてしまうのは最も避けるべき事態です。きちんと一言添え、会話を行いましょう。

 

▼級によく使う表現

【2級】
受験者自身の意見を問われる問題では、まず同意するか同意しないかの意思表示を行いましょう。同意する場合は「I agree」「I think that…」など、同意しない場合は「I disagree」「I don’t think…」などを使用します。

 

【準2級】
「Why…?」と聞かれたら「Because…」と、「How…?」と聞かれたら「By doing…」などと即座に返答ができるようにしましょう。その他にも「So」「And」「But」などの接続詞を覚えておくと、会話をつなぐのに役立ちます。

 

【3級】
受験者自身の質問では、自分自身が主語になるので、「I like to do… 」や、「 I’m going to do…」、「I would like to do…」などを文頭に話すと会話をしやすくなります。

 

■面接に慣れておく

可能な場合は学校の先生や学習仲間に依頼して、模擬面接を行うとよいでしょう。どのように試験が行われるか、その場でご自身がいかに立ち振る舞えるかは、やはり先に経験をしておくと安心です。英検の公式サイトではバーチャル二次面接やS-CBTの試験形式の体験版などが配信されています。確認しておくとよいでしょう。

試験では入室から退出まで、全てが評価対象となります。試験の内容を知っているからといって、問題カードを無言で受け取ったり、指示がある前に着席してしまうなどという行為は減点の対象になりますので、注意しましょう。

 

実際の模擬面接が難しい場合は、壁に顔写真などを貼り、相手の目を見ながら話す練習も効果的です。模擬問題などを見ながら解答するだけだとどうしても下を向いてしまいがちなので、なるべく顔を上げて、相手と会話をする意識を保ちつつ英語を話す練習を行いましょう。

初めての二次試験もこれで安心

【アイキャッチ用】230404英検準2級リスニング

 

■当日の注意点

▼持ち物

受付では受験票と本人確認のための身分証明書が必要となります。運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、生徒手帳、学生証などが必要です。会員カードや定期券は身分証明書となりませんので注意しましょう。また電子学生証を含む画面での提示は無効になります。
その他受付の際に必要な筆記具、消しゴムが必要です。会場によっては室内履きが必要になる場合がありますので、受験票を確認しましょう。

 

▼気を付けるべきこと

上記の持ち物に忘れ物が無いかをしっかりと確認しましょう。また、試験会場へは公共交通機関を利用し、早めに到着できるようにスケジュールを組みましょう。初めて行く場所の場合は、前もって一度訪れておくと安心です。

 

■合否結果

試験結果を確認するには、インターネットを使用すると早めに合否が分かります。受験日から約1~2週間で、インターネットで合否結果を確認したり、成績表を閲覧することができるようになります。郵送での送付は約1カ月を目安としておくとよいでしょう。合格証を提出する必要がある場合などには注意が必要です。

また、従来型受験をされた方で二次試験のみ残念な結果になった場合は、二次試験受験後1年間、一次試験が免除になる資格を有します。S-CBT型との併用を利用して二次試験のみ再受験することも可能です。

まとめ

【本文用】笑顔で案内をするスーツ姿の女性

 

いかがでしたか?今回は英検の二次試験について詳しくお伝えしました。各級ごとの対策は次の記事でも行っていますので、受験級が決まっている方は合わせてご参考ください。

 

【1級】英検®1級二次試験の当日の流れや対策方法、知っておきたいポイントを詳しく解説!

 

【準1級】英検®準1級面接の流れと対策の3つのコツ

 

【2級】英検®2級の面接(二次試験)の基本から対策方法までを徹底解説!

 

独学の場合、スピーキング対策がどうしてもうまくいかないといったことはよくあります。一次試験は通ったけれど、二次試験がダメだった…というお声も良く聞きます。
スピーキングを集中的に学習したい場合は、専門の塾やスクールに通うのも手段の一つです。

 

英検の高い合格率を誇る日米英語学院では、英検に特化したプロの講師が対策を行います。もちろん、二次試験のみのレッスンも対応可能です。プロからポイントを教えてもらえるので、効率よく学習をすすめることができます。また適切なフィードバックを得られるので、自信をもって試験に臨むことができるようになります。そのほか、おなじ勉強をする仲間ができ、モチベーションを維持しやすかったり、英語を人前で話すことに苦手意識がなくなったりとメリットも多いです。

 

 

独学ではどうしても通らなかった二次試験に合格できました

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初めてマンツーマンのレッスンを受けた時に、どこが悪くてどこを直せば良くなるかアドバイスをもらいました。その指摘の仕方が、不快にならないよう配慮のあるものだったことをとても感謝しています。

 

独学から日米の対策コースに切り替えて、6ヶ月で英検®2級・準2級に合格!

Hanaさん
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英検(R)2級の二次試験の直前に学校の先生との練習で「全然だめ」と言われて落ち込みましたが、日米の先生が「気にすることないよ、ここさえ押さえておけば大丈夫」と、的確に大切なところを教えてくれました。おかげで見事合格することが出来ました。

 

 

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