TOEFL iBT®100点のレベルは?必要な勉強時間や勉強法解説!

留学や進学のためにTOEFL100点が必要と言われた、という方も多いかと思います。では100点ってどんなレベルなのか、どう勉強したら目指せるのか、必要になるどれくらい前から勉強を始めたら良いのか!?今回はTOEFL100点について、詳しく解説します。
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目次
TOEFL iBT®で100点取るために必要な英語レベル

TOEFLはPBT・CBT・ITP・iBTの4種類の試験があり、現在受験できるのはTOEFL ITPとiBTの2種類です。その中でも個人で受験できるのがTOEFL iBTとなり、一般的にTOEFLというとiBTを指しますので、今回の記事ではTOEFL iBTについて解説します。
TOEFLはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4セクションからなり、各セクション30点ずつの配点で、120点満点のテストです。TOEFLで100点というと、受験者の上位20%に入るほど、かなり高いレベルで、世界のトップ大学への留学を目指すことができます。
そんなTOEFLで100点を取るために、求められる英語のレベルをセクションごとにご紹介します。
■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なリーディングのレベル
TOEFLで100点を取れる人のリーディング力は、大学で使われる英語の教科書や論文を読めるレベルです。TOEFLは「英語圏の大学の授業についていける実力があるのか測定するテスト」なので、専門的な単語の含まれる文章も読める必要があります。出題ジャンルは多岐にわたるので、自分の専門分野以外の文章も詳細まで、決まった時間内に読めるのが100点レベルと言えます。
■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なリスニングのレベル
TOEFLで100点を取れる人のリスニング力は、ネイティブスピーカーの話を難なく聞き取れるレベルです。大学の講義では教授がほぼ一人で話す専門的な内容を、長時間聞くことになりますので、日常会話以上のリスニング力が必要になります。また、自分の専門外の分野の単語の聞き取りもできないとついていけなくなります。TOEFL100点取るためには、リスニングでは満点近い高得点が必要になりますので、専門外の講義でもしっかり理解できるような語彙力・リスニング力が必要です。
■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なスピーキングのレベル
TOEFLで100点を取れる人のスピーキング力は、ネイティブスピーカーと日常会話が問題なくできるレベルです。更に、説得力のある内容を伝える力も備わっている必要があります。ネイティブスピーカーとの日常会話と言っても、スラングを使ったネイティブ表現を話せる必要はありません。詰まったりせずに滞りなく、自分の考えを論理的に正しい英語で伝える力が求められます。
■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なライティングのレベル
TOEFLで100点を取れる人のライティング力は、海外大学の課題レポートで合格点がもらえる内容を書くことができるレベルです。内容や構成が一般的なアカデミックライティングの文章となっていること、表現は繰り返し同じ単語は使われておらず言い換えていること、書き言葉が使われていること、など英語のライティングのルールを知っていることが求められます。
■TOEFL iBT®100点のレベルをTOEIC®・IELTS・英検®と比較
他の英語資格と比較してみて、TOEFL100点を取得できる人は、どれくらいの成績を残せるのでしょうか。言語能力を評価する国際指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)だとC1レベルです。この指標から換算した目安となりますが、TOEIC L&R・IELTS・英検と比較してみると、下の表のレベル感となります。ぜひ参考にしてください。
TOEFL | TOEIC | IELTS | 英検 |
---|---|---|---|
100点 | 950~990点 | 7.0~7.5 | 1級 |
TOEFL iBT®100点が活用できるシーン

■海外大学・大学院への留学
多くの海外大学では、英語圏以外からの留学生の受け入れ最低基準として、TOEFL70~80点を設定しています。そのスコアは大学のレベルによっても変わってきますが、80点を超えると、全米の約80%の大学に出願できると言われています。100点を超えると「アイビーリーグ」と呼ばれる、ハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学といったトップ大学に出願できるようになります。
■日本の難関大学の帰国子女入試やAO入試
TOEFLで100点取れば、日本の大学入試でも活用することができます。
特に帰国子女を対象にした入試は、TOEFLなどのスコアが出願に必要となる場合が多いです。例えば、青山学院大学ではTOEFL79点以上(学部による)、立命館アジア太平洋大学ではTOEFL75点以上が基準とされています。さらに、上智大学や国際基督教大学ではTOEFL90点程度が募集ラインとなっています。東京大学・京都大学・早稲田大学・慶応大学などの有名大学は合格基準の得点を明らかにしていませんが、100点程が足きりのラインと推察されています。
AO入試も大学や学部によっては、TOEFLスコアを提出する必要がある場合があります。例えば早稲田大学国際教養学部はTOEFL79点以上、立命館大学グローバル教養学部68点以上などと基準が設定されています。100点を取得していたら、難関大学のAO入試でアドバンテージになります。
国内の進学でTOEFL100点が必要になるのは、有名大学の大学院進学です。目安のスコアが設定されていなくても、暗黙的に100点前後が必要、という場合が多いです。
■就職活動
TOEFLで100点を取っておくと、国内の外資系企業や海外の企業に就職する際に、役立てることができます。TOEFLの世界平均点は83点です。100点を持っていると、世界平均以上の高い英語力をアピールすることができますので、ネイティブスピーカーと働く仕事の場合は、就職の際にプラスになります。日本国内の一般企業ではTOEICの方が知名度が高く、TOEFLのスコアではあまりアピールできない可能性がありますが、外資系企業や海外企業、特にネイティブスピーカーや海外留学経験者が採用担当者である場合は、TOEICよりもTOEFLの方が知名度が高く、英語力を認められやすいです。
TOEFL IBT®で100点を取るために必要な勉強時間

TOEFLで100点を取るために必要な勉強時間は現在の英語のレベルによって変わってきます。あくまで目安となりますが、英語のレベル別に必要な勉強時間をご紹介します。記載の勉強時間はあくまで独学で一から学習する場合を想定しています。専門スクールに通ったり、講師やネイティブスピーカーに習う等で効率的に学習すると、必要勉強時間は大きく短縮することができます。
■英検®準2級・3級レベル
英検準2級、3級は言語能力を評価する国際指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA1~A2のレベルです。TOEFLに換算すると、〜41点程度、IELTSだと~4.0程度、TOEICだと〜545点程度です。英語力自体は中学卒業レベルですので、このレベルからTOEFL100点を目指すには、高校レベルの英語学習と、大学で使われる専門的な単語や、スピーキング・リスニング力を身に着ける必要があります。約3000時間は勉強する必要があります。かなりの時間がかかりますが、1日5時間の英語の勉強を約2年間、もしくは1日3時間の英語勉強を約3年間続ければ100点を目指せる可能性があります。
■英検®2級レベル
英検2級はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB1のレベルです。TOEFLに換算すると42〜70点程度、IELTSだと4.0〜5.0、TOEICだと550〜780点程度です。高校レベルの英語の補完と、大学で使われる専門的な単語やスピーキング・リスニング力を身に着ける必要があります。約2000時間の勉強時間が必要です。1日6時間の勉強を約1年間、1日3時間の勉強であれば約2年間続ければ100点を目指せる可能性があります。
■英検®準1級レベル
英検準1級はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB2のレベルです。TOEFLに換算すると、72〜94点程度です。IELTSだと5.5〜6.5程度、TOEICだと785〜940点程度です。高校レベルの英語は身についているので、大学で使われる専門レベルの英語を中心に学習することになります。必要な勉強時間は約1000時間です。1日6時間の勉強なら約半年で、1日3時間の勉強なら約1年続ければ100点を目指せる可能性があります。
TOEFL iBT®で100点を取るための勉強法と点数配分

■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なリーディングの勉強法と点数配分
TOEFLで100点を取るには、リーディングセクションでは30点満点中27点以上が目標となります。ほぼ満点を目指すことになりますが、日本人にとってリーディングとリスニングは最も成績が伸びやすく、高いスコアを狙いやすいです。
勉強方法としては次の4つがおすすめです。
①英語の基礎(文法)をマスター
②単語の学習(基本単語→専門用語)
③TOEFLの問題形式を知り、リーディング問題を解く
④専門的な文献等の多読
安定して24点以上を取れるようになったら、その後は専門単語を増やしたりアカデミックな文献の多読で英文読解に慣れることが一番効果があります。
TOEFLリーディングの勉強方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
TOEFL®テストのリーディング対策や解き方のコツは?効率的な勉強法からおすすめの参考書までご紹介!
■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なリスニングの勉強法と点数配分
TOEFLで100点を取るには、リスニングセクションで30点満点中27点以上の取得が目標となります。リスニングもリーディング同様、日本人にとって高スコアを狙いやすいセクションです。
勉強方法としては、次の4つがおすすめです。
①単語の学習(基本単語→専門用語)
②シャドーイング・ディクテーションを行い、リスニングの力を伸ばす
③TOEFLの問題形式を知り、リスニング問題を解く
④英語の講義など、ネイティブスピーカーの長い音声を聞く
詳しい勉強方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
TOEFL®テストのリスニング対策!おすすめの勉強法やコツ、教材まで紹介
■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なスピーキングの勉強法と点数配分
TOEFLで100点を取るには、スピーキングセクションで30点満点中20点以上が目標となります。スピーキングセクションは日本人がスコアを上げるのに最も苦戦するセクションです。4点満点の問題を4つ出題され、4つの点数の平均を30点満点で換算されます。
基本的に自分の意見を伝えるのではなく、読み聞きした内容を要約して適切に伝えることが求められます。
勉強方法としては、次の2つがおすすめです。
①TOEFLの問題形式・回答するテンプレートを知り、スピーキング問題を解く
②実際に発する練習、特に英語でのディスカッション等で英会話力を上げる
スピーキングの練習をする際には、自分の話した内容を録音して論理的に話せているか、発音やイントネーションがどうかを客観的にふり返ることがおすすめです。
スピーキングの練習をする際には、自分の話した内容を録音して論理的に話せているか、発音やイントネーションがどうかを客観的にふり返ることがおすすめです。
TOEFL®スピーキング対策は何をやるべき?おすすめの勉強法や役立つテンプレを紹介!
■TOEFL iBT®で100点を取るために必要なライティングの勉強法と点数配分
TOEFLで100点を取るには、ライティングセクションで30点満点中25点以上が目標となります。ライティングは文字量・構成力・正確さがしっかりしていれば高スコアを狙えます。基本的な単語・構文の正確さと構成、内容の一貫性が見られています。
勉強方法としては次の3つがおすすめです。
①TOEFLの問題形式・回答テンプレートを知り、ライティング問題を解く
②ライティング内容を他者に採点してもらい、一貫性がある文章が書けるようにする
③語彙力と構成力を向上させていく
詳しい勉強方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
TOEFL®ライティングの対策法とは?基本テンプレートやおすすめの参考書を紹介!
ライティングやスピーキングのアプトプットは1人で学習することが難しいので、英語を話せる人に協力してもらうことがスコアアップの一番の近道となります。
まとめ

TOEFL100点のレベルや勉強方法について、分かっていただけたでしょうか。100点を取得することは非常に難しく、時間がかかります。自分のアウトプットや学習方法が合っているか確認したい方や、効率的に学習を進めたい、という方は、TOEFL専門スクールに通うことで時間短縮ができますので、おすすめです。専門のスクールでは、自分のレベルにあったきめ細かな指導を受けられますし、伸び悩んでいるときに相談でき、アドバイスを受けることができます。また、同じ目標に向かって勉強する仲間と出会え、目標達成に向けた勉強を続けるモチベーションになります。
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